LC500コンバーチブルは現時点では見送ったものの、やはり気になる車種ではあるので早速1時間+αほどお借りして首都高をドライブしてきました。
酷暑のお盆明けの平日ということでそこそこ交通量がある中の首都高ドライブ。
ほとんどルーフを閉じた状態ですが、クーペに比べ明らかに聞こえてくるサウンドと酷暑ではありますが、風を感じるオープン走行は気分があがりますね!
【YouTube】LEXUS LC500 Convertible Driving at Rainbow Bridge
以下、1.5時間走行でのファーストインプレッション。
■乗り心地が良い
LC500コンバーチブル、乗ってすぐわかるのがLC500クーペの発売直後モデル(2018年モデル)に比べてかなり乗り心地が良いこと。
段差やワダチ、マンホールの上を意図的に通過した場合など、4つのサスペンションの動きがそれぞれ大変よくなり、路面からのショック低減など、全般的に柔らかさを感じます。これはパフォーマンスダンパーがリヤに装着された影響もあると思いますが、微振動などもかなり抑えられており、乗り味はだいぶ異なります。
「SPORTSモード」などでも従来のLCクーペの「NORMALモード」より柔らかい印象で、コツコツと芯の通った乗り味を好む方にとってはちょっと優しすぎるかもしれません。そのような方はオプションの「21インチホイール」を選択されるのも良いかと思います。(試乗車は「20インチ鍛造ホイール」でした)
なお、「セミアニリン本革シート」の構造も従来モデルよりもたわむようにできているようで、これが路面からの振動を吸収し、乗り心地の良さにつながっている点もあると思います。
(LC500 convertible広報資料より)
■ブレーキノイズが低減している
LC500コンバーチブルでは、高摩擦ブレーキパッドではなく、「中摩擦ブレーキパッド」が新規に使用されており、低速時でのブレーキノイズが低減されていることが確認できました。おそらくダストも出にくいのではと思いますので、気になる方は社外品よりもこのブレーキパッドに換装するのもありかもしれませんね。
■後方視界もバッチリ
当初は多少不安だった後方視界ですがまったく問題ありません。
クローズ状態では、ルームミラーから見える後方の景色も概ね変わりません。
■夏でも短時間であればオープン状態は耐えることができる
外気温が36度を超えた状態で30分ほど一般道を走行しましたが、「エアコンからの冷風&シートベンチレーション機能」でなんとか耐えられます(笑)
レクサスクライメイトコンシェルジュがうまい具合に温度調整してくれますが、肌に感じる「ジリジリ感」はどうしょうもありません。
しかし、外気の風を感じることができない都市部での信号待ちやストップ&ゴーの交通状態では他の車から発生られるノイズや熱を苦痛に感じることも多く、渋滞の多いエリアではオープン状態なかなか楽しむのが難しいですね・・・特に周囲をお仕事中のトラックやバスに囲まれてしまうと。
また、エアコントリムの冷風が当たる周辺に「結露」ができるのもちょっと気になりましたね。
■風の巻き込みはそれなりにある(一般道)
標準装備の「ウィンドディフレクター」は「時速60km/hまでの風の巻き込みを20%ほど低減する」ということらしいですが、やはりそれなりに風の巻き込みはあるので、たとえば、室内のドアトリムにちょっと置いた紙などの軽量物は吹き飛んでしまいます(笑)
もう少し巻き込みは少ないかなぁと思っていたのですがこれは「風と大地を感じる」ということでしょうがないのでしょうね。
ですので、ある程度速度がでるバイパスや自動車専用道路を交通の流れに沿ってオープン走行をするのであれば、ディーラーオプションの「ウィンドスクリーン」は必須かなぁと思いました。(2020年9月発売予定)
(LC500 convertible広報資料より)
■走行中にルーフ開閉ができるのは便利!
停車時だけでなく、時速50km/h以下であれば走行中にも開閉できるのは大変便利ですが、その際も、ルーフ開閉スイッチはワンタッチではなく、ずっと操作したままでないといけません。安全配慮のためと思いますが、走行しながらですとちょっと注意が必要です。
■静粛性はクーペよりも若干劣る
ソフトトップは「4層構造」で静音性にも配慮されていますが、ルーフをクローズ状態にしても、特にロードノイズに関して、クーペのほうが静かに感じます。(これは金属/カーボンルーフとソフトトップルーフの違いですから、しょうがないですね)
特に都市部にお住まいの方は常時オープンで走行することはなかなかないかと思いますので、コンバーチブルとクーペをしっかり乗り比べて見て、静粛性などを確認するのが良いでしょう。
■ルーフのお手入れも気にする必要が
ルーフは布地のため、小一時間走行するとチリ・ホコリ・細かいゴミ」がルーフに堆積します。特にブラックのルーフだと目立つかもしれません。
お手入れや定期的な洗車など、ソフトトップのオープンカーはメンテナンスにも気を使いそうですね。こういうところも楽しみのひとつなのだと思いますが・・・
同様に、インテリアの大部分がアルカンターラから合成皮革に変更されたのはなるほど、という印象です。
日本の夏にはなかなか厳しいオープンカーですが、郊外や海岸線、ワインディング走行など、風や緑を感じながら走行するのはさぞかし気持ちが良いだろうなぁ・・・と妄想しながら酷暑の中を走行しましたが、人生の中で一度はこういう車に乗るのも魅力的と感じました。
また季節がかわってあらためて試乗をしてみたいと思いますが、やはり気になるのは「より充実したインテリアカラー」と、「最新のLexus Safety System+の搭載」です。これらをはじめ、ぜひぜひ今後も毎年着実に改良を進めて進化させてほしいと感じます。
なお、「LC500 Convertible」は2020年8月18日現在、納期が既に2021年に突入しています(4.5ヶ月待ち)
春先に乗りたいと思っていらっしゃる方は、もう少し暑さが落ち着いたときに試乗してご決断されるのが良さそうですね。
https://lexus.jp/news/lc_info/
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