https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/34161152.html
異例なのは、マイナーチェンジでは定番の外装の変更がホイール以外にほとんどないことです。
もともと外装デザインはかっこいいと思いますので、たしかに手を入れる必要はないのかもしれませんが、これは珍しいですね。
(※ニュースリリースでは「一部改良」との表現ですが、各メディアで一般的にマイナーチェンジの表記が使用されていること、ホイールの変更や先進安全装備の大型アップデート、ナビゲーションシステム周りの刷新が行われたことも鑑み、当記事においても「マイナーチェンジ」の表記を使用しています)
さて、外装変更はありませんが、「ホイール」は新デザインに換装されています。
(マガジンXでスクープされた、某レクサス車のホイール流用は幻に終わったようで安心!)
現行クラウンのホイールはスポーティさに振りすぎていた感があったので、今回換装されたホイールは、エレガント志向ですね。
外装の変更はほぼありませんが、インテリアは「質感不足」であることが発売時から言われていましたので、「RS Advance」「RS Advance Four」と「G」「G Four」への「本革シート採用」など手が入れられています。
現行クラウン発売当時から賛否両論あった「ツインモニター」ですが、現在のレクサス/トヨタ陣営では最新の表示デバイスである大型の「12.3インチタッチ式ディスプレイ」に換装され、エアコン操作も冒険的な試みのタッチ式から無難な操作形態に回帰しています。
また、エアコン吹出口の形状も大きく変わるなど、ナビ/オーディオ周りはかなりの変化が見られます。
従来はこんな感じでしたね。メインユーザー層からは操作しづらいとの声も多かったとのことですが。
ところで新型クラウンとまもなく発表される新型レクサス「IS」、実はスポーツグレード同士では比較的価格帯が近くなっています。
後席も充実したサルーン的な性格ももつ「クラウン」とスポーティさを追求した「IS」の性格や装備差はありますが、近いグレードでの価格を比べてみると次の通り。
この2車で迷う方はそれほどいないのかもしれませんが、レクサスの最新スポーツセダン同士ということで、ざっとですが、スポーツグレード同士での装備を比較してみたいと思います。
■パフォーマンス
ISでは19インチの大口径タイヤ、見栄えのよいブレーキキャリパーを装備するなど足回りには余裕が見られます。TNGAの「GA-L」プラットフォームはボディ剛性の強さと引き換えに車両重量がネックで、旧プラットフォームを継続採用するISは「100kg」程度クラウンより軽く、この点は有利な点です。
■セーフティシステム
セーフティシステムはどちらも最新にアップデートされたものを搭載。
ISはヘッドライトのシステムが旧式のオートマチックハイビームシステムにとどまることが残念です。
■視界
ISはリヤのウィンカーがなぜか「電球」、そしてレクサスのセダン・クーペ全般ですが、LEDの配光範囲拡大に伴い、「フロントフォグランプ」が廃止されているのが特徴。なお、地味ながらクラウンには遮音機能を高めたガラスや、IR(赤外線)カット、紫外線を99%程度カットするスーパーUVカットガラスが採用されているのもトピックスで快適性が重視されています。
■計器盤/ステアリング/インテリア/ドア
ISは基本設計が古いため、「ヘッドアップディスプレイ」が非装備。ただし、大型の8インチTFT液晶搭載スピードメーターでほとんどの情報はカバーしています。
またISは前席重視のため、後席ドアのスマートエントリー機能などはありません。レクサス「GS」からの乗り換えでは地味に不便な点であります。なお、クラウンはドアの開閉をサポートする「イージークローザー」機能を備え、高級感がありますね。
一方ISは「アナログクロック」を備えるますし、「F SPORT」専用のインテリア(ステアリング、シフトノブ、アルミ製スポーツペダル&フットレスト)などインテリアの専用装備が大きいのが特徴です。
■フロントシート/リヤシート
フロントシートでは、「IS」は本革シートセットプションを装備しないとクラウンの装備には並びません。
ただ、本革といっても車種毎に質感が異なります。ISの標準の「L-tex」でも十分な質感があります。
また、リヤシートは圧倒的な機能差がありますので、さすがクラウンといったとこと。常にリヤに人を乗せる場合はISは物足りなくなるでしょう。GSオーナーをもう少し取り込むような仕組みがIS”version.L”に設定されていても良かったように思いますが、スポーツセダンとしての性能のためやむをえないところでしょうか。後席シートの機能をアップさせるにはクラウンでも相応のメーカーオプション代金が必要ですが、大きく快適性を向上することが可能です。
助手席パワーシートの機能差は「IS」優位なところです。それほど助手席のシートポジションを変更することはないと思いますが・・・
■空調、電源、エンターテイメント
IS、クラウンともに「ナノイーX」を採用するなど、今後のマイナーチェンジ車種に順次取り入れられることが確実の模様。
クラウンには、「おくだけ充電」や後席USB端子など、ここ数年で著しく普及が進んだスマートフォン/タブレットを快適に使用するための充電デバイスがそなわっているのが特徴。
その他、「イルミネーション機能」においては(実車未確認ですが)ISはほとんどイルミネーションがないのが弱点といえます。クラウンにはドアハンドル、助手席前など要所にLEDが設置されているなどの違いがありそうです。
ナビゲーションシステムはどちらも最新ですが、クラウンのものはトヨタ・ハリアーと同様、「地図の全画面表示ができないタイプ」(常に画面の2/5程度がメニュー画面表示)の可能性があるのが懸念されるところ。
モニターサイズは多少小さくなりますが、全画面表示が可能であること、手元にタッチパッドやスイッチ類があることなど、ナビゲーションシステムの使い勝手ではリモートタッチパッドも併用できるレクサスISが優位と考えられます。
後席の快適性能や居住空間には大きな差がありますが、安全装備に関してはほぼ同等ですし、「IS」は装備面では健闘していると思います。
また、旧プラットフォームを継続採用し、重量増を最小限に抑える改良をしたおかげで車両重量が「100kg」も差が出ているのは、スポーティな走りを期待する方にとっては大きな違いと言えそうです。
一方、パワートレーンとシャーシについてはいずれもクラウンが最新版にアップデートしている一方、ISは旧パワートレーンを継続採用しているので、これからご検討される方はぜひその走りの質感のチェックも必要となりますね!
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/34161152.html
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