https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/35079918.html?padid=ag478_from_kv
かねてから注目されていた、電動化技術の「DIRECT4」は発表されず、おおむね当初予想通りの比較的な地味な改良となりました。
発売から実質3年弱でのマイナーチェンジは最近では珍しいことから、大幅なマイナーチェンジがまた2〜3年後に控えている可能性は極めて高いと思われます。
主な改良点はニュースリリースや大手メディアですでに取り上げているようなのですが、今回はニュースリリースに則り、振り返ってみたいと思います。す。
【ボディカラー】
■新採用カラー「ソニッククロム」&「ソニックイリジウム」を設定
新型ISで人気のソニッククロム等を設定、「F SPORT」のイメージカラーになるかもしれませんね。
プラチナムシルバーメタリックに代わり採用されると思われる「ソニックイリジウム」。「Version.L」と思われるノイズリダクションホイールとの色合いがマッチしていますね。
【エクステリアの意匠変更】
フロントグリルの意匠を変更。
もともとがすっきりとした縦模様でしたが、縦長の「L字」を組み合わせたような仕様に。ちょっと好みが分かれそうですね。
【ヘッドライトの進化】
上限2段式AHSから、「 ブレードスキャン式AHS 」へ変更、デザインもすっきりしていてより精悍なイメージとなりました。
通常の「LEDヘッドランプ」(オートマチックハイビーム)仕様もあるようですので、ブレードスキャン式AHSはメーカーオプションになる模様です。(version.Lは標準装備でしょうね)
【先進予防安心システムの改良】
新型ISから採用が開始された「Lexus Safety System+2.5」を採用。
ESでは、更に「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識に「 AI技術を活用 」することで支援範囲を拡大とのこと。ただ、残念ながら、LSにのみ採用されている「レーンチェンジアシスト[LCA]」や「フロントクロストラフィックアラート[FCTA]」は今回のESでも採用されず・・・
【デジタルミラーの改善】
解像度や後続車両のLEDヘッドライトのちらつきで課題のあった「デジタルアウターミラー」、「デジタルインナーミラー」の「 画質とLEDのチラツキが改善 」されたとのこと。詳細は不明ですが、特にデジタルインナーミラーは新型LSの(2021MC版)で大幅に画質が向上していますので、同様のものが採用されることを期待します。(ちなみに写真のインテリアパネルはESで新採用「墨ブラック」)
【静粛性や乗り心地のさらなる向上】
レクサスESは、もともと乗り心地や静粛性には定評がありましたが、マイナーチェンジにより、優れた静粛性と乗り心地を向上させ、上質な快適性を磨き上げたことがニュースリリースで謳われています。「ちょうどいい」感じが人気のESですが、方向性を見失わず、本来のESが求められる分野を更に強化するのは、改良の基本であり、好ましいですね。
【ブレーキペダル等改良】
2021年モデルの「LC」から採用された、ブレーキペダル形状変更など、ブレーキを踏んだときの剛性感・コントロール性を向上させる改良を実施。
従来の「ES」では詳細にニュースリリースされなかったと思われる項目ですが、しっかりと「走行感・操舵感」にも手を入れているのは好感が持てます。
【F SPORT ダンパー改良】
2018年の「ES」発表時には、F SPORT以外のモデルで採用された「スウィングバルブ式ショックアブソーバ」の乗り心地の良さが話題を呼びましたが、「F SPORT」用の減衰力可変ダンパー(AVS)も、アクチュエータを用いた最新のリニアソレノイド式AVS最新型にアップデートとのこと。
走りを全面に出したモデルではないにも関わらず改良を行ったのは、ユーザの要望によるものでしょう。これは楽しみです。
【リヤサスペンション剛性強化】
コンフォートセダンであるESですが、リヤサスペンションのメンバーブレースを「1枚板による構造から2枚の板を合わせた構造に変更」することで剛性を向上、ということで見えない部分にもしっかり手を入れてきているようです。
■ホイール意匠・カラー変更
ホイールに関しては「17インチ」仕様がデザイン変更をしているようですが、装着グレードが「標準」ではないようで詳細は不明です(ニュースリリースでは、「標準」グレードには18インチホイールを装着・・・とアナウンス)
なお、F SPORT専用19インチホイールは色調変更で、「艶ありブラック塗装」に変更。
■F SPORTにオレンジキャリパー採用
ESとして初の「 オレンジキャリパー 」を採用。これは嬉しいですね!(写真は新型ISのもの)
■新内装カラー「Nauve(モーブ)」の追加
渋い落ち着きのある内装として、ES専用新カラー「 モーブ 」を設定。
その他、レクサスLS(2021年MCモデル)で採用済の「 ヘーゼル 」を設定。
■F SPORT内装カラー「ホワイト」の追加
F SPORTに「 ホワイト 」が追加され「ブラック」、「フレアレッド」、「ホワイト」の3色構成となる見込み。本革仕様なのか従来どおり「Ltex」(人工皮革)なのかは不明です。
また、フレアレッドはシートの配色が変更され、シート中央やシートバック・サイド部分がブラックとなるなど2トーンカラーを採用して「ハデハデ感」を低減しています。
■ナビ/オーディオモニター タッチパネル化&位置変更
レクサスRX、LS、ISに続き、モニターのタッチパネル化を敢行し、表面にはガラス素材を採用。
「LS」とは違い、違和感ない形でうまくドライバー側に寄せていると思います。これはいい感じですよね!
ただし、残念ながら、マルチメディアシステム自体の大きなアップデートはないようで、これはマイナーチェンジレベルでは難しいのかもしれません(そこは「NX」に期待!)
■ナビ/オーディオパネル質感変更
独特な加飾から、一般的なヘアライン加工に変更。もともとも味のある仕様でしたが万人受けする目の細かいヘアライン加工に。
あなお、ユーザから要望が多かった(らしい)センターコンソールやパワーウィンドウスイッチパネルの加工も少し変更されているようにも見えますが、それほど大きな変更はないようにも見えます。
■新インテリアパネル採用
現在のESは「バンブー」、「縞杢」、「本アルミ」の3色ですが、「 ウォールナット素材 」が新採用されるとともに、新開発の「 墨ブラック 」と「 ダークブラウン 」の色調も加わるようです。なお、「F SPORT」は引き続き本アルミを採用の模様。
■ナノイーX採用
ニュースリリースにはありませんが、ヘアラインパネルに「nanoeX」の記載がありますので、新型ISと同様パナソニックの「 ナノイーX 」を採用しているようです。
まだ日本仕様の全貌は明らかになっていませんが、現時点では「DIRECT4」の採用がないのは確定・・・期待していただけに残念です。
また、採用が今後拡大するとアナウンスされていた「アドバンストパーク(Advanced Park)」の採用もありませんでした。これらの追加はマイナーチェンジでは難しいのでしょうか。
また「ES300h」へのAWD仕様の追加も特段アナウンスされていないので、1年ないしは2年後には「DIRECT4」とともに追加されるものと信じたいですね。
今回の「ES」(2022年モデルMC版)は、ユーザの要望を受けて全般的に商品力を上げているのは間違いないですが、内外装のデザインともに大きな変更がないのは新鮮味という面では残念ですし、先進安全装備のアップデートという意味では、2020年秋発売の「IS」から大きく変わらないというのはちょっと物足りなさがあるかもしれません。
「NX」の仕様についても果たしてどうなるか・・・ますます妄想が広がりそうです。
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