レクサスNXに関してはすでに日本でも公道走行が目撃されているほか、北米(ロサンゼルス)でも発見されているなど、公道でのチューニングを積極的に行っている模様です。
レクサスエンスージアストでのスパイショットを公開しています。
https://lexusenthusiast.com/2021/04/27/spy-shots-the-next-generation-lexus-nx-in-los-angeles/
さて、レクサス「NX」で注目したいのは、この新型NXが新世代レクサスの始まりではないか、ということです。
日本におけるレクサス車の最初のターニングポイントは、2012年、スピンドルグリルを採用した2代目「GS」から。
「CT200h」でも一部スピンドルグリルデザインを導入していましたが、プラットフォーム、パワートレーン、全体的なデザインの刷新など、ブランドの変換点という意味では、間違いなくこの「GS」からと言えるでしょう。
特徴としては・・・
・次世代LEXUSフェイスを象徴する「スピンドルグリル」の本格採用
・世界最大12.3インチワイドディスプレイ&第2世代リモートタッチ採用
・LEXUS初のアナログクロック採用
・ドライブモードセレクトスイッチの採用
・ドアミラー、ドアハンドル、ステアリング、シフトノブなどの刷新
当初スピンドルグリルは賛否分かれましたが、それ以後現在(2021年)まで続くレクサスを象徴するデザインとなりましたし、「F SPORT」グレードの存在感が強まったこともあり、レクサス車は「クルマにあまり興味のないおじさんが乗るクルマ」という印象から、子育て世代や若者にも訴求できるブランドへ確実にステップアップしたと思います。
次のターニングポイントは、2017年発売の「LC」。
レクサス車は退屈だという「ペブルビーチの屈辱」から始まったレクサスのチャレンジは、2017年レクサス「LC」の発売で実を結びました。
LCは各国でデザインや走行性能が称賛されただけでなく、レクサスのブランド価値を大きく高め、独自の存在感を示しました。そしてそれ以後のレクサス車には新たなデザインが取り込まれ、SUVブームの追い風もありレクサスの販売台数は国内外で年々増加し、存在感を増しています。
特徴としては・・・
・新開発GA-Lプラットフォームの採用
・アルミニウムやCFRPなど新素材の積極採用
・世界初マルチステージハイブリッドや10速ATなど先進技術の採用
・匠の技と最先端の生産技術を駆使したものづくり
・ドアミラー、ドアハンドル、ステアリング、シフトノブなどの刷新
そして、新型「NX」。
リーク済の動画等によると、新型NXは、第3世代レクサスの意匠を受け継ぐのかと思いきや、特に内装において独自のデザインを採用しているようです。
第3世代レクサスである「LC、LS、ES、UX」の流れを組むデザインといえば以下のパーツですが、「NX」と噂される画像ではこれらがすべて新型に刷新されています。
・ステアリング
・シフトノブ
・ドライブモードセレクトスイッチ
・インナードアハンドル
・アナログクロック廃止(?)
・14インチ相当のタッチ式ワイドディスプレイ
・CD/Blurayスロットの廃止(?)
一見、トヨタブランドのデザインにも見えることから、「これはフェイク画像または開発中の没デザインではないか?」との声もありますが、動画の完成度や漏れ伝わってくるいくつかの情報を鑑みると、これは新型NXのデザインに間違いなさそうです。
外観では「ドアミラー」、「アウタードアハンドル」が第2世代レクサスとも第3世代レクサスとも違って微妙に刷新されていることも注目です。
また、既報通り、プラットフォームの刷新(GA-K)、新パワートレーンの採用も行われますし、第2世代〜第3世代レクサスで評判を博した、「アナログクロックの廃止?」や、10.3&12.3インチを刷新した超大型ディスプレイの採用などの目新しさもあり、このNXは「 レクサス第4世代 」の第1弾と言って過言ではないのではないでしょうか?
そして、注目はレクサスES(マイナーチェンジ版)でお披露目されなかった、電動化技術の「DIRECT4」。
これが新型「NX」発売時に設定されるのか、それとも追加モデルとして後日となるのか・・・
約3年後の2024年頃に「NX」がマイナーチェンジする際には確実に「DIRECT4」が設定されるでしょうが、NXに採用されれば「第4世代レクサス」と言って差し支えないと感じます。
特に初期のレクサスNX(2014年〜2016年)のオーナーにとっては、KDDIの3G通信網の廃止に伴う「G-LINK」機能が大幅に制限されるということもあり、新型NXへの乗り換えを検討されている方はかなり多いと思います。ボディサイズの拡大は懸念されるところですが、まったく別の車と言えるほどに進化することが期待される「NX」は既存オーナーさまだけでなく、多くのカーファン注目の1台となりそうです。
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