新型ハリアー発表、新たな装備をチェック、レクサスに与える影響は?


新型ハリアーは「2022年6月」にフルモデルチェンジして約2年3ヶ月での大規模改良となります。

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https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/38025245.html

SUVブームが衰えを見せない中、大人気のハリアーは発売以降ずっと長期の納車待ちが続いていることでも有名です。
今回発表されたいわゆる「2023年モデル」は、長期間の納車待ちの最中に一部改良(実質的にはマイナーチェンジ)を行う、異例の事態。
2022年モデルの生産・納車に間に合わず、2023年モデルで契約をし直す「オーダーカット」なる今まで聞いたことのないフレーズがマスメディアでも報じられました・
当然、装備内容の変更による価格変更(値上げ)もあり、値上げ分の費用負担についての議論も行われたようですね。

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https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/38025245.html


今回、「RAV4 PHEV」とレクサス「NX450h+」に続き、ハリアーにも「PHEV」モデルが設定されたのが最大のトピックスですが、なんといっても残念なのはこのニュースリリースが出た段階で、 販売店に行っても多くの販売店ではすでにPHEVモデルは予約で一杯で「オーダーストップ」になっているということ
これは、最近のトヨタ/レクサスの人気車種で発生していることですが、従来はニュースリリース直後に契約すれば、せいぜい「半年待ち」程度で済んでいたのが、今や「契約すらできない状態」というのは本当に厳しいですね・・・

ニュースリリースが出た時点で販売店に問い合わせしてもすでに手遅れ、というのは今後記者発表される、レクサス「LS」、「RC」でも同様の事態になると思われますので、今後も狙い目のクルマについてはきめ細やかに情報収集を行っておく必要がありますね。


さて、今回の「ハリアー」改良ポイントで、今後のレクサス車にも影響を与えそうな項目についてチェックしてみたいと思います。


■同パワートレーンでもスペック、使用燃料が異なる

RAV4 PHEVとハリアーPHEVのパワートレーンは同スペック。
一方、レクサス「NX450h+」は燃料が「ハイオク仕様」ということで、エンジンの最高出力とトルクもNXが若干スペックアップしており、 トヨタブランドとレクサスブランドで差別化が図られています
これは今後の他車種も同様に差別化される可能性がありますね。

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トヨタ・ハリアー WEBカタログ  P55より)


■12.3インチフル液晶スピードメーター採用!

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トヨタ・ハリアー WEBカタログ  P25より)

レクサスではごく一部の車種でしか採用が進んでいないスピードメーターへの「12.3インチ大型液晶」ですが、ハリアーPHEVや「Z」グレードでは標準採用されたのがトピックスです。
さらに、ディスプレイオーディオの 「8インチ→12.3インチ」 および
スピードメーターの 「7インチ→12.3インチ」 へのアップグレードがセットで、 わずか「58,300円」 ということが判明。

これであれば「レクサス車にもぜひ!」という声も強いようですが、表示領域が広くなっても、肝心の「表示内容」が整理されていないとあまり恩恵をうけることは出来ません。現行レクサス車では、ある意味メーター内の各表示の配置が整理されているので、情報量は少ないが、「わかりやすい」とも言えますので、ディスプレイサイズ事態は7インチサイズでも、スマートフォンのディスプレイのように高精細な表示が可能となったり、OTA(Over The Air)で複数の情報表示内容が可能となるなどの進化をしてくれればと思います。


■ワイパーやシートメモリの「音声認識」

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トヨタ・ハリアー WEBカタログ  P30より)

レクサスより一歩早く、 音声による車両の操作 (調光パノラマルーフの動作、ドライビングポジションメモリー、パワーウィンドゥ、フロントワイパー、リヤワイパー)が可能となっています。
もっとも、肝心の「精度」がどうかは未知数ですが・・・これは 今後のレクサス車(新マルチメディアシステム導入車)でも順次採用されそう です。



■セーフティシステムの世代を超えたアップデートはなし

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トヨタ・ハリアー WEBカタログ  P62より)


ハリアー2023年モデルでは、セーフティシステム(Toyota Safety Sysetem)が「第2世代」から「第2.5世代」にアップデートしています。
新型「NX」や「ノア・ヴォクシー」、「新型クラウン クロスオーバー」のように、「 第3世代」へのアップデートはなされませんでした。
トヨタで最も売れ筋と思われるハリアーでも世代の壁は飛び越えることができませんでしたので、今後、他車種においてフルモデルチェンジを伴わない限りは、先進安全装備の 世代を超えたアップデートは行われないこと があらためて確認できた、といえそうです。



■ブレードスキャン式AHSは採用なし

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トヨタ・ハリアー WEBカタログ  P70より)


新型クラウン・クロスオーバーでは不採用だった、アダプティブハイビームシステムをより高精度に制御する「ブレードスキャン式AHS」ですが、クラウン以外で価格的に唯一採用が見込めたハリアーPHEVでも不採用だったことで、トヨタブランド車では「ブレードスキャン式」が採用されることはなさそうで、 当面はレクサス専用装備 となりそうです。
次は、新型アルファード/ヴェルファイアの上級車で採用されるかどうか、注目です。


■新ナビ/マルチメディアシステムはトヨタ/レクサスと共通

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トヨタ・ハリアー WEBカタログ  P89より)


「ノア/ヴォクシー、クラウン・クロスオーバー」に続き、新型ハリアーも新マルチメディアシステムに移行したことで、 レクサスブランドとトヨタブランドでは、ナビ画面サイズ以外はおおむね同等のシステム となりました。
Apple Car Playの無線操作にも対応しますが、先行採用車種と同様、「CD/DVD/Blu-ray、SD-CARD」等の再生デバイスも廃止されています。
私的には、「マークレビンソンサラウンドシステム」をオプション採用した場合は、上記メディアが再生できるような仕様にすればよいのに・・・とも思いますが・・・(かつて、初期レクサス車では、「DVD」の視聴には、マークレビンソン・オーディオをオプション装着する必要がありました)

なお、 ディラーオプションで「HDMI端子」が新設定 されていますが、これは先行発売した「レクサスES、UX」と同様です。



■パノラミックビューモニターもトヨタ/レクサスと共通

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トヨタ・ハリアー WEBカタログ  P76より)

「ノア/ヴォクシー、クラウン・クロスオーバー」に続き、 床下透過機能(アンダーフロアビュー)が追加 され、レクサス/トヨタ共通となりました。タイヤの位置や床下の道路にプリントされた標識(停止線等)も確認できるので便利です。
こちらも、トヨタ/レクサスブランドで装備の機能差はなくなりました。



■ETC2.0ユニット標準装備!

トヨタでは永らくオプション装備だった、「ETC2.0」ユニットですが、新型クラウン・クロスオーバーに続き、ハリアーでも「標準装備」となりました。
車両価格には反映されているものと思いますが、トヨタブランド車とレクサス車の装備の差別化がまた一つなくなりますね。



■「デジタルキー」は非対応

「ノア/ヴォクシー、クラウン・クロスオーバー」で採用された 「デジタルキー」ですが、ハリアーでは採用されませんでし た。
フルモデルチェンジのタイミングではないと装備されないものと考えられます。そう考えると、レクサス「UX」で採用されたのは結構珍しいことですよね。

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それにしても、さすが人気車種のハリアー。
デビューからわずか2年少々で先進安全機能のレベルアップの他、ナビ/オーディオシステムのアップデートを敢行するなど、手が入っていますね。
来年は3年目の改良となりますので、最近のレクサス車ではなかなか見られなくなった、「 外観を伴う仕様変更があるのか 」、という部分にも注目したいものです。


2022年10月18日

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