2代目となる「LM」は日本導入が濃厚と噂されていましたが、2023年秋には日本市場でも発売されることもアナウンスされたのは大きな話題です。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39084487.html
エクステリアデザインでももっとも注目のフロントグリルは、レクサス「RZ」「RX」から受け継ぐ、「スピンドルボディ」を採用。
懸念されたヘッドライトですが、「3眼フルLEDヘッドランプ」が継続採用されたのは一安心。(今の所「RZ」のみが単眼LEDヘッドランプを採用)
当ブログでは、日本市場ではトップグレードの「LM500h」のみの設定を予想していましたが、通常モデルの2.5LHEV車「LM350h」も設定されることがアナウンスされました。
「LM500h」は4人乗り仕様専用かつ、RX500hでも設定された新パワートレーン(2.4Lターボエンジン+eAxle)を持つラグジュアリータイプで、2000万円級の価格が予想されますが、2.5LHEVモデルであれば、1200万円前後の価格でも発売されそうですし、個人ユーザーでもなんとか手の届く範囲になると考えられますが、「アルファード/ヴェルファイア」の最上位グレードと比較されることも懸念されるところです。
すでにモータージャーナリストのレポートが公開されていますが、公開された画像から気づいた点をピックアップしてみたいと思います。
写真はトヨタ自動車のニュースリリース「LEXUS、新型「LM」を世界初公開」より引用使用しています。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39084487.html
▼新デザインのLEDヘッドランプ
「RZ」では単眼仕様のみの設定でしたので、今回の「LM」で3眼の採用に歓喜した方も多いのではないでしょうか?
ただし、ニュースリリースに記載がないので、新たなヘッドランプの技術導入の仕組みはなさそうです。そろそろヘッドランプにもブレークスルーが欲しいところですが・・・ブレードスキャン式かどうかはわかりません。
▼ド派手なテールランプ
ハイマウントストップランプを廃止したのか、リヤゲート先端部分に一文字タイプのストップランプを移設。
「L E X U S」ロゴを挟むように、ランプを配置しているのはなかなかのインパクトです。
▼ツインガラスルーフ
レクサスSUVで人気の広大なパノラマガラスルーフに変わり、左右に分割された巨大なムーンルーフを装備。
ただし、もう少し前後方向に大きければ・・・という印象です。
左右に分割されているのも珍しいデザインですが、センター部に巨大な本木目パネルと操作スイッチ類があるのでやむなしでしょうか。
▼ついに、運転席にはフル液晶メーター採用
トヨタブランドではすでに採用されていましたが、ついに、運転席のスピードメーター画面表示に「12.3インチTFT液晶メーター」を採用。
投入が遅れた分、レクサスらしいデザインに仕上がっていればいいのですが・・・続報に期待です。
▼eラッチ+イージークローザー採用!
ついに併用された、フロンドアのイージークローザー!
eラッチとの併存は難しいのでは?とも噂されていましたがしっかり搭載してくれました。
スマートに開閉できますので、今後RXにもぜひ採用してほしいですよね。
▼冷蔵庫も!ラグジュアリーな4人乗り仕様
現行LMにも備わっているワインボトルが収納できるサイズのクーラーボックスですが、その隣にはかばんも入るサイズの大型グローブボックスをセカンドシート左右に備えています。そして、巨大なモニタですが、2人で同時に使用することも想定しているのか、家庭のTVサイズではなく、かなり横長の48インチモニタとなっています。左右それぞれに別々の画像を表示できたりするのでしょうか?
▼収納もバッチリ、ラグジュアリーな4人乗り仕様
セカンドシートのセンターコンソール下には、小物入れと、大型のボックスが。
画像ではウェアラブルデバイスやブランケットが格納されていることが確認できます。
▼4人乗り使用には、アンブレラホルダーまで!
なにげに嬉しい傘建てが(笑) また、大型モニタサイドにある「LEXUSロゴも」なかなか主張していますね。
このロゴはまだまだ継続採用されるんですね。
▼マークレビンソン3Dリファレンスサラウンドサウンドシステム
「L」シリーズに備わるリファレンスサウンド・システム。
見た目は特に変わらないのでしょうが、4人乗りの「LM500h」には標準装備されているのかもしれませんね。
4人乗りでは23ものスピーカー、それ以外でも21のスピーカーを備えるようです。
▼シフトノブ&ドリンクホルダー
既視感あるシフトノブ周りは、第4世代レクサスと共通。
シフト周りは合成皮革と思われる上質なレザー巻きとなっているのはさすがですが、「NX、RX」とあまりかわらないデザインは賛否ありそうです。
シフトノブの形状ぐらいは変更しても良かったのでは、と感じました。
また、「ドリンクホルダー」に関しても、ほぼ「NX」「RX」「RZ」と同様で、むき出しの縦並びタイプ。
▼包まれ感のある助手席
パワーウィンドウスイッチパネルは簡素なデザインですが、包まれ感のある助手席は大部分が本木目インテリアパネルと、レザー巻で包まれており、うまく演出していると思います。ゴールドのパイピング(?)はちょっとトヨタブランドっぽさもありますが、よいアクセントになっていると思います。
でも、これだけのすっきりした面積があるなら、助手席前には、モニターが1枚欲しいところですかね・・・?
▼本木目オーバーヘッドコンソール
ラグジュアリー感が一気に増す、本木目(ヘリンボーン柄)のオーバーヘッドコンソールを採用し、まさに「L」シリーズの風格。
これは4人のり仕様だけでなく、6//7人乗り仕様の「LM350h」にも採用されているようですから、車格の高さを感じさせられます。
また、天井の素材には上質な「ウルトラスエード」(またはアルカンターラ)を使用しているようで、かなりコストがかかっている印象です。
▼センターコンソール後部小物入れ(6/7人乗り仕様)
センターコンソール後部にはペットボトルも入る大型のBOXの上に、蓋付きの小物入れ(マルチメディア端子?)も。
▼セカンドシート用リモートコントローラー
スマートフォンサイズの「液晶リモートコントローラ」を採用!
従来でも「LS」や「LX」で液晶タイプのリヤコントロールシステムが備わっていましたが、BMWブランドのように、「取り外し」ができるシステムに変更されています。(故障は心配ですが・・・)
▼6人乗り仕様のセカンドシート
6人乗り仕様(LM350h?)においても、セカンドシート用のリモコンや豪華なシート調整スイッチがあるなど、ラグジュアリー感があります。
また、待望の「アームレスト/オットマンヒーター」もレクサスとして初設定されています。これは嬉しいですよね!
▼収納もたっぷり、6人乗り仕様のセカンドシート
ドリンクホルダーがどこにあるのかな・・・と思いきや、内側部分にありました。
また、充電用の「USB Type-C」端子も見られます。
ただし、セカンドシート以降は、本木目の加飾パネルはないのですね・・・「アルファード/ヴェルファイア」の最上位グレードとの違いも気になるところです。
▼6人乗り仕様のサードシート
「LM」とはいえ、3列シートは結構簡素な構造。
てっきり、ドアトリム周りの加飾があると思いきや、インテリアカラーと統一で、特にレザー巻きや加飾パネルがあるわけでもなく、樹脂仕上げの部分が目立ちます。さすがにシート素材は上質そうですが、樹脂パネル周りは特段高級感が感じられる仕様にはなっていません。
▼後席フットライト
「RZ」で採用された、グラフィック機能をもたせた「陰影LEDイルミ」フットランプを採用。
天井からの間接照明の照度も上がっているように見えますので、ついにレクサスもインテリアイルミネーションの重要性を認識したと思われます。あとはDレンジでどこまで減光するのか?(笑)
▼ホイール&レクサスロゴ入りブレーキキャリパー
驚いたのは、ブレーキキャリパーがしっかり「LEXUSロゴ」入りの塗装仕上げであったことです。
「LM500h」のみかもしれませんが、これは嬉しいですね!17インチ、19インチどちらも「LEXUSロゴ入り」というのもいい感じです。
最大サイズが19インチという点からもかなり乗り心地や快適性を重視していることが伺えます。
▼ボディカラー
ボディカラーは、定番カラーのみかと思いきや、なかなかのレアカラー「ソニックアゲート」を設定。
今までは「LS」のみに設定されているもので、今後「Lシリーズ」専用カラーとして展開されるでしょうか?
▼インテリアカラー
インテリアカラーとしては、「ソリスホワイト」、「ブラック」が公開されています。
その他人気の「へーゼル」の設定にも期待がかかります。ここ最近減少傾向にある「インテリアパネル」の種類もぜひ複数から選択できるようにしてほしいものです。
新型アルファード/ヴェルファイアに先行し、ついに公開された新型「LM」。
ただし、2023年秋に先行発売されるのは4人乗り仕様の「LM500h」ということで、これは完全にVIP(法人)用途ですからドライバーカーやファミリーカー用途ではありませんので価格面でもそうですが、リセールバリューも未知数ですし、ユーザーを選びそうですね。
とはいえ人気のミニバンの最上級仕様ということで当然に「抽選販売」となり長い納車待ちが生じるのも確実でしょうから、購入意思のある方はちょくちょくレクサス販売店にアクセスしておくのが良さそうです。
現時点ではまだ詳細な仕様は不明ですが、従来「LS」が担ってきたショーファーカー的な部分は「LM」に受け継がれることになりそうです。
「LS」はドライバーズカーの道を行くのか、それともセダンにこだわらないスタイルで存続をするのか・・・
電動化時代に進んでいる真っ只中、4気筒、6気筒、8気筒といったエンジンの気筒数はすでに指標にならなくなっていますので、今後のラグジュアリーセダンの行方にも注目です。
- no image
- no image