当方も「トヨタ・ヤリスクロス」を乗るようになり、イメージを湧かせていますが、日常の移動手段として、そして適度に積載力もある小型サイズのSUV車は大変利便性が高く、愛着感あるもので、コンパクトでキビキビ動くため、特に都市部の移動では大変重宝しますね。
しかし、そのようなコンパクトサイズな車で、インテリアの質感や快適装備・先進予防安全装備のレベルが高い車種は選択肢が少ないのが現状で、そのいったニーズにはレクサス「LBX」が応えてくれそうです。
ただ、過去に「小さな高級車」は時折登場していますがほとんどのモデルは1世代限りで終売しているので、「LBX」はチャレンジングな車種になるかもしれませんね。
日本市場では2023年11月頃には発表されることが期待されますが、「LBX」の主戦場と想定されている 欧州では7月3日からオンライン予約がスタート しています。
欧州市場においては 2023年末に生産が開始され、2024年3月頃から納車がスタートする ことがアナウンスされていますので、かなり前から予約受付をしているのが特徴的です。
https://newsroom.lexus.eu/lexus-opens-online-reservations-for-the-all-new-lbx/
「LBX」については、日本でもニュースリリースがあったとおり、今までのレクサス車で設定されていた "version.L"や”F SPORT”、”SPackage”、”IPackage”といったようなグレード体系ではないことが明らかになっています。
とはいえ、欧州市場においては、エントリーモデル(日本では:「URBAN」と推定)のほか、「4つのテーマ」が設定され、合計「5つ」のテーマから選択できるようで、これが従来のグレードに相当するようです。
<洗練、ラグジュアリー>
・「Elegant」
・「Relax」
※画像はElegant
「Elegant」と「Relax」は、インテリアカラーに「ソリスホワイト」や「サドルタン」のインテリア、そして本革仕様を準備しているようですから、従来のレクサス車で言えば”I Package" や"version.L" に相当するイメージでしょうか?
「Elegant」は、シート素材に「合成皮革」、「Relax」は「セミアニリン本革」を使用しているようですから、この2モデルでは結構価格差があることが想定されます。
日本での発売当初は装備レベルも高く、 セミアニリン本革を備える「Relax」 の人気が高まりそうな印象です。
*画像はRelax
<スポーティ>
・「Emotion」(日本では「ACTIVE」)
・「Cool」
※画像はEmotion
一方、「Cool」と「Emotion」は、ブラック基調のインテリアに、合皮やファブリック(ウルトラスエード)を組み合わせた仕様で、”標準” または ”F SPORT”といった存在を想像させます。
「Emition」は、シート素材に「合成皮革(L-tex?)を使用し、 「Cool」はシートなどインテリアやドアトリムの素材に「ウルトラスエード」 の使用がアナウンスされていますのでこの2つのモデルの価格差も結構ありそうです。
なお、ツートン(バイトーン)カラーが設定されているのは「Cool」と「Emotion」のみのようです。
*画像はCool
つまり、ベースグレードを除けば 「ラグジュアリー系」と「スポーティ系」でそれぞれ価格帯が異なる2種類のテーマが存在する ので、自然と好みにより選択する車種が決まってきそうですね。
また、最近のレクサス車で増えてきた、納車が早く、標準仕様とはインテリアカラーやホイールのデザインが異なる「ファーストエディション」の存在も明らかになっています。
欧州においては 「Original Edition」 と称されるようですが、ほぼ同仕様が日本市場で導入される可能性は高そうです。「original Edition」は、ブラックのウルトラスエードを使用したモデルとなりますので、ベースとなるのはスポーティイメージの「Cool」と思われます。
主な装備は以下の通りアナウンスされています。
・フロントリップスポイラー ブラック塗装
・マットブラック塗装 アルミホイール
・オリジナルエディションエンブレム
・リヤスポイラー ブラック塗装
・本革&ウルトラスエード(ブラック)インテリア
※画像はレクサス欧州webサイト「LEXUS OPENS ONLINE RESERVATIONS FOR THE ALL-NEW LBX」より
https://newsroom.lexus.eu/lexus-opens-online-reservations-for-the-all-new-lbx/
価格帯については、様々な意見があるかと思いますが、導入国により価格は大きく異なりますので、海外価格はあまり参考にならないかと思います。
「UX200」が2023年12月に販売が停止となること がひとつのヒントと言えるかと思います。
従来のレクサス車においては、グレードにより価格のバッティングはありましたが、主力モデルでの価格のバッティングはありませんでした。
おそらく、「LBX」のベースグレード(「URBAN」)の価格が、「UX200」と価格がオーバーラップするものと思われます。
*画像は「URBAN」
また、「LBX」は日常的に使用できる愛着のあるスニーカー(ラグジュアリースニーカー)のようなモデルであると同時に高品質なインテリアを持つことも判明していますが、現時点で公開されている画像を見る限りは、見た目の構造は「ヤリスクロス」であり、使用しているベース素材(とくに、ドアトリム、ピラー、ルーフ、その他ダッシュボードやセンターコンソールなどのトリム類)を見る限りはレクサスの兄弟車「NX」とはやはり差があるなぁ、という印象ですので、特注仕様の「ビスポークビルド」でどれぐらい変化があるのか、楽しみにしています。
*LEXUS、新型「LBX」を世界初公開(プレスリリース<車両詳細>)より
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39233145.html
今、人気車種である「ヤリスクロス」にお乗りの方は若干サイズは大きくなるもののの、全方向において洗練されたレクサス「LBX」には満足できる仕様になっていると思いますし、ヒットは約束されたようなものと思いますが、上位グレードと推定される「Cool」と「Relax」の価格帯には注目です。
また、「UX250h」とは「4気筒エンジン」と「3気筒エンジン」という差はあるものの、どうやって差別化していくのか、という点は個人的に非常に興味深いとことでもあります。
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