リヤモーターをなくし、タイヤ/ホイールについては「18インチ仕様」を標準としたもので、航続可能距離が「RZ450e」に比べ約「100km」伸びているのが特徴。これにより「DIRECT4」のエンブレムも外れています。
▼トヨタグローバルニュースルーム
LEXUS、バッテリーEV専用モデル「RZ」にFWDモデル「RZ300e」を追加導入するとともに、一部改良を実施
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/40134771.html
なお、気になる走行可能距離についてですが、同じタイヤサイズ(18インチ)で比較した場合のWLTCモード上の走行可能距離は以下の通りであり、駆動方式と車両重量(主にリヤモーター関係)による違いは「約65km」ほどのようです。
・RZ450e・・・534km
・RZ300e・・・599km
一方、「RZ300e」で18インチ仕様と20インチ仕様の走行可能距離は以下の通り、約「69km」もの差があります。
タイヤ/ホイールサイズの違いが走行可能距離に大きく影響することがわかります。タイヤサイズと重量のどちらに影響があるのかわかりませんが、これほどの差があるのならば、距離を乗られる方は、より軽量・高剛性な鍛造アルミホイールに換装してみたくなりますね!
・RZ300e 18インチ・・・599km
・RZ300e 20インチ・・・530km
「RZ450e」と「RZ300e」の価格差は「▲60万円」と、当方が期待した価格ほどは下がっていませんでした。
なお、「RZ300e」は18インチホイールが標準装備となりますので、「RZ450e」の20インチをメーカーオプションで設定すると「105,600円」が追加されます。そうなると、実質的な価格差は「約49.5万円」となりますので、価格差はより小さくなります。
「RZ450e」は新型車、SUVタイプ、スタイリッシュなデザインと売れる要素を持った期待のモデルでしたが、残念ながら発売以後お世辞にも売れているとは言えないモデルであり、個人的には標準装備をもう少し省いても「800万円」の大台は割ってほしかったと思いますが、逆に言えば、違いは駆動方式(リヤモーターの有無)の違いだけであり、同じ"version.L"ということで装備面に変化がないのはメリットであるともいえそうです。 決して「廉価モデル」ではない という位置づけなのでしょう。
ニュースリリースによると、「RZ450e」についても同様に小改良が行われているようで、改良内容としては「EV専用大容量電池に、電池急速昇温システムを採用」とあります。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/40134771.html より
特に冬期の充電環境改善に寄与するものと思いますが、既存のオーナーさまへの対応も気になるところ・・・ハードウェアの換装でアップデートできればいいのですが・・・改良は嬉しい点ではありますが、スマートフォンと同様、毎年進化を続ける電気自動車においては買い時が難しい印象も受けました。
なお、「RZ300e」は10月頃から販売店では先行受注を行っていたようですが、やはりそれほどの大きな受注になっていないようで、正式発表後も納期は安定しているようで、納期も2.0ヶ月〜2.5ヶ月とレクサス車の中では最も納期が短いモデルの1つとなっています。
https://lexus.jp/news/info/delivery/
なお、「RZ300e」追加によりカタログも刷新されていますが、特に大きな変更はないようです。
ディーラーオプションにも「ホイールロックボルト&ハブボルトセット(ブラック)」が追加されたのみで変化はありません。
https://lexus.jp/models/rz/pdf/dealer_option.pdf より
その他嬉しいニュースとしては、「充電スポット」の拡大があります。
(−バッテリーEVのあるライフスタイルを豊かにする体験プログラム「LEXUS Electrified Program」も拡充)
東京・ミッドランドスクエアに続き、「軽井沢」にも設立(軽井沢コモングラウンズに開設)
カルチュア・コンビニエンス・クラブが運営する著名スポットですが、駐車料金も無料ですし、夜間の利用も可能、とのことですので、首都圏エリアからのレジャーの立ち寄りにも良さそうですね。
また、トヨタ/レクサスのお膝元である愛知県名古屋駅に直結する「名古屋JRセントラルタワーズの地下駐車場」にも設置予定とのことです。(ミッドランドスクエアには入らないんですね・・・)
具体的な設置場所が増えてきたのは嬉しいところですが、「東京、大阪、名古屋、福岡」という大都市圏が中心ですので、2030年といわず、2025年ぐらいには専用スポットの拡大をしてほしいと思います。(現行「RZ」オーナーは2026年には初回車検を迎えるわけですので、そのときに「乗り換え」の見極めポイントが到来するはずですし)
さて、「RZ」に前輪駆動モデルもラインナップされたことであとは「エントリーグレードの追加」、そして待ち遠しい「ステアバイワイヤ」の設定です。
法規関係での調整が難航しているのか、果てなき操作感覚の煮詰めなのか、あまり遅いと注目度が失われてしまいますので、2024年度内の設定にぜひ期待したいところです。これを待っている方も一定数いらっしゃるのではないかと思います。(当方もぜひ体験してみたい!)
なお、前回「RX」のおくだけ充電でご紹介させていただいた、「KINTO FACTORY」によるアップグレードプログラムについて、現段階では「RZ」では設定されていませんが、ユーザーの皆さんの中で要望の高そうなプログラムとしては 「12.3インチフル液晶メーター」 への換装があるようですね。
こちらは先日発表された「LBX」の採用や、今後トヨタブランド車にも次々採用されていますので、レクサス「NX」や「RX」の年次改良でも設定されることが期待されます。
レクサス「RZ」は内外装とも先進的なデザインでかっこ良いですが、スピードメーターに関しては他のモデルと比べても変化がなく、ここが残念と感じている方は結構いらっしゃるのではないかと思います。
https://lexus.jp/models/rz/ より
既存のトヨタブランド車では、「通常のスピードメーター」(4.2インチ液晶〜7or8インチ液晶)と、「12.3インチフル液晶メーター」が両立(メーカーオプション設定)されているということ、レクサス「LBX」でも海外仕様では下位モデルにはフル液晶メーターが採用されないということから、物理的な換装は可能であり、換装にはECUや一定の車両ハーネスの換装は必要かもしれませんが、換装のハードルはそれほど高くないのではと推測するのですが・・・
たとえば、レクサスオーナーであるなら、「20万円程度」でも換装する方は多いのではと思いますが、実際はどれぐらいのコストがかかるのでしょうか?
https://lexus.jp/models/lbx/ より
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