納車当時の感想からあまり変わっていませんが、実際に半年間所有してみての感想です。
■変わらぬデザイン
2017年3月のデビューからすでに丸6年が経過して、一度もエクステリアのデザインが変更されないという珍しいモデルですが、古さを感じさせないエクステリアデザインは今も街中での注目を集めたり、知らない方からも時折「かっこいいですね!」と声をかけられることがある国産車では希少なクルマと実感します。
とはいえ、乗り換えのためには少しでいいので意匠変更があってもよいのでは・・・と思いますね。
■美しいインテリアカラー
一番人気は「オーカー」のようですが、私はやっぱりホワイト系が好きなので、今回のLCでは一番汚れが目立つシートサイド(土手部分)がブルーになったことはとても嬉しく感じます。ドアトリムの配色も素敵です!
しかし、インテリアカラーで「ホワイト&ブルー」を選択した場合のみ、”S Package"であっても、シート素材には「アルカンターラ」が使用されないこと、ルーフやピラーの素材にも高級素材である「アルカンターラ」が使用されず、「ベレーザ」(こちらも高クオリティですが)の採用にとどまるのは残念です。
■乗り心地が大変良い
・初年度モデルから、大きく進化したのが「乗り心地」です。
もともとそれほど悪くなかったのですが、硬めの足回りはフラッグシップセダン「LS」と同様、頻繁に改良が行われ、2023年初夏に改良された2024年モデルでは、価格帯に見合った乗り心地がよいクルマとなり、ちょっと柔らか過ぎるかな?と思うぐらいです。当方はランフラットタイヤを選択したので、ノーマルタイヤだったらなおさら感じるのではないでしょうか。
■静音性があがっている
正式には発表されていないと思いますが、静粛性とくにロードノイズは下がっていると感じます。(タイヤの銘柄のせいかもしれませんが・・・)
とはいえ、サウンドを聴かせる仕様なので、必要な部分はちゃんと伝わてくるのが良いですね。
■ホイールデザインがカッコいい
当初の「LF-LC」を彷彿とする純正ホイールからはかけ離れた普通のデザインになりましたが、レクサス「F」モデルに採用されるホイールと近似の新デザインの鍛造アルミホイールは、シャープなデザインでとても格好良いと思います。そのうち、マット塗装のものが特別仕様車で設定されそうな予感もします(笑)
反面、タイヤ&ホイールが少しフェンダーの内側に入っているのは残念。
■パノラミックビューモニターは便利
後退駐車をする際には大変役にたつ、パノラミックビューモニターが採用されたのは大きなトピックスです。
スイッチが押しやすい場所にあるのも嬉しいですが、ボタンの意匠や質感などはもう少し考慮してほしかったところ。
■USB-TypeC装備
マルチメディア用は「Type-A」、充電用は「Type-C」とバランスよく端子が採用されています。欲を言えば別の場所にも欲しいところですが、配線が露出しない仕組みなのも嬉しいですね。(スペースは狭いですが・・・)
■マイカー始動ロック
セキュリティ対策にもなる「マイカー始動ロック」が備わるので安心感があります。
スマートフォンで操作ができるのが大変便利です。
■意外と広いトランク
前車の「LC500h」と比べると、トランク容量が大きく、大変助かっています。奥側まで収納できるのが嬉しいですね!
(この点は特に改良されたわけではありません)
LEXUS SAFETY SYSTEM+2.5
初期モデルよりも大幅に機能強化したセーフティシステムは万一の際に安心できます。
付帯機能の先行車告知機能や、交通標識をメーター内やヘッドアップディスプレイに表示できるようになったのも運転を快適にさせてくれますね。
一方、不満点はほぼインテリアに関してです
■やはり殺風景な「助手席前パネル」
ここは納車後半年経っても不満な点で、現在のモデルが「中期」とするならば、「後期」モデルでは絶対に改良してほしいポイントです。(特にオーカーは明るさも際立ち、厳しい印象)
せめて、のっぺりしない「アルカンターラ」貼り+「間接照明」付きとすべきでしょう。
アナログクロック廃止は時代の流れとして許容できる部分でしたが、この点はなんとしても再度改良をしてほしい部分です。
■サンバイザーのLEDが電球
ここはさすがにLEDを使用してほしいところ。
LCは専用設計なので交換がちょっと面倒です(DOPも準備されていません)この部分だけ(おそらく)あえて電球を使用しているんですよね。
かし今は電球色を実現するLEDも存在するわけなので。
■作り込みが甘いマルチメディア操作パネル
リモートタッチが配置されて拡大されたマルチメディア操作パネルですが、次の難点があり、可能かどうかわかりませんが、「OTA」によるナビ/オーディオ側のアップデートで対応してほしいところです。具体的には以下の通り。
・「TUNE」が、ラジオの周波数やTVのチャンネル操作にしか使用できない。
(前期モデルのように「音楽ファイル」の操作には使用できません。よって、ほぼ使い道がありません)
・シートヒータースイッチを押したあと、スイッチを押下しても元の画面に戻れない(謎)
(ナビ画面に戻るためには、なんとナビのタッチディスプレイに触る必要がある。これは大変不便です!)
・操作パネルの塗装の品質が一般的なレクサス車と同等レベルであり、惜しい
レクサスLCの内装の仕上がりは他のモデルとは一線を画していますが、この部分はレクサス「NX」等でも使用されている塗装となっており、そこが残念です。LCの他の部分で使用されている金属調塗装としたり工夫が欲しい部分です。
■アンビエントライトが暗い
「24MY」でもアンビエントライトは走行時に「減光」する仕様なので、走行時には点灯しているか思わず手を当ててしまうぐらい本当に暗いですが、半年乗ってもここは不満です。せっかくアルカンターラのおしゃれなドレープ加工がしてあるのに・・・
「KINTO FACORY」で減光しない仕様にしてくれれば、みなさん施工するのでは?と思うレベルです。
(1年に1度はブログに書いているような気がします(笑))
■スピードメーターもそろそろ変化が欲しい
可動式メーターリングや全般的なデザインはとても良いのですが、液晶の解像度が高くないため、文字の精細さに欠けるのは残念。
特に日本語表示に弱く、ローカライズに失敗した昔の輸入車のようです。
このあたりは解消されているのかな?と期待していたのですが、変わりなく残念でした。
なんか不満点が多いように見えますが、それが解消されれば「理想のクルマ」に近づくだけに、次モデル(あるのか?)ではぜひ期待したいです。
不満点としては、2017年以降、特に変化がない快適性能部分でしょうか。
その他、もともと基本品質は高いLCですが、2017年発売後は、特にインテリアに関しては快適性能や追加機能がほぼないといえるのは残念なところ。
数多くの改良はほとんどが「見えない部分」のクルマ本来の基本性能(走る、止まる、曲がる)の部分に費やされています。
なお、前車の「LC500h」が2017年に納車された当時から不満に思っていたのは次の点です。
・助手席パワーシートがない
・後席アンビエントライトがない
・後席ルームランプがない(フロントの照明も明るくはない)
一方、当初の2017年発売時から実現したのは次の部分で、この点はすべて利便性や快適性向上につながるので嬉しい点です。
・カードキー
・パワーイージーアクセスシステム
・モニターの大画面化
・パノラミックビューモニター
総評としては、初代モデルからの乗り換える価値はあると思いますが、まだ「最終形」には至っていない、というのが私見です。
特に助手席前のインテリアパネルに仕上げについては、「残念」なレベルであり、内外装ともに美しいレクサスLCにあってほぼ唯一の「醜い」部分でありこのままで終わってほしくない、と感じます。
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