Audi A7 Sportback を思い出してみた!



当方がA7を購入したのは2011年の夏。ちょうど2010年〜2012年頃は、アウディブームという感があり、レクサスなどからアウディへ乗り換えされる方も多かったと記憶しています。
メルセデスベンツがまだラインナップを拡充する前で、リーマンショックで各ブランドともに販売台数を大きく落とす中、アウディがLEDヘッドライトや美しいボディデザインなどで、特に「A5 sportback」の評判などで勢いがありましたね。
A7VSCLS7.jpg

さて、最近都内近郊をドライブしていると、アウディA7が結構目立つようになりました。
A7はアウディ車でもかなり目立つ車のため、ボディカラーとナンバーが一致するクルマが多かったのですが、(見かけるクルマはたいてい同じ・・・)ここ半年ぐらいで、今までに見かけたことのないA7が街なかにグッと増えたように感じます。(しかし、今年初夏にフェイスリフトした新型A7はまだほとんど見かけません。)
2011-2012年に購入されたオーナーさんが車検を機に乗り換えられ、認定中古車等、2次取得された方が中心になってきているような印象で、再度A7の人気が高まっているのではと感じます。
中古車市場を見ても、500万円前後で程度の良いA7が購入可能ですし、デザインも秀逸、安全装備もほぼフル装備ですので、燃費以外は同程度の価格の新車と比べても装備・スペック的にはまったく遜色なく、狙い目だと思います。
S7 ウェスティン4.jpg

なお、リアル&SNS等でのお知り合いのA7/S7系に乗られていた方も、車検等を機に、多くの方がアウディではなく別ブランドのクルマに乗り換えられてしまったようです。
A7系はもともとアウディブランドが好きで購入されたというより、A7系の独特のデザイン等に惹かれて購入された方が多いのではないかと推測します。当方も、もう一度A7(フェイスリフト後)やS7も考えて車検は久々に通したのですが、このクラスのアウディ車のリセールの低さに継続乗り換えは断念しましたのですが・・・
DSC03340.jpg

さて、A7系のとにかく美しいボディデザインはいま見てもハッとさせられます。
内装の質感なども同価格帯のライバル車に比べ明らかに優位性があり、居住空間の満足度は高かったです。
また、当時ではメルセデスも採用していなかった、安全装備はほぼフル装備。
トヨタ/レクサス系と比べても秀逸な制御をする全車速追従型のレーダークルーズコントロール機能や、プリクラッシュブレーキシステム、後方近接車両警報(ブラインドスポットモニター)も装備、レザーシートは運転席・助手席ともに18wayの調整式かつメモリー機能ありなど豪華な装備が奢られていて、今もまったく見劣りしません。
a39.jpg

トランスミッションはDCTで、トルコンATと比べると圧倒的に変速が速くて、パドルシフトを使用して運転する楽しみがありました。
トヨタ/レクサス系から乗り換えて驚くのはトランスミッションではないでしょうか。(それでいてBMWほどステアリングも重くなく、静粛性も高く、乗りやすい)
ただ、DCTは低速時や冬期の冷感時のシフトショックの大きさはちょっと問題ありと思いました。
幸いにも3年間少々でトラブルはありませんでしたが、時折ガツン!というショックがあったりと長期間所有するといつか甚大なトラブルになるのでは?という懸念は正直ありました。
レクサスのガソリン車は全車トルコンATですが、結果的には、乗りやすく、信頼性も高く、レクサスはこれでいいのかなと思います。(RCFの場合はMモード以外は変速スピードも遅く、シフトダウンを受け付けない領域があるなど不満な点もありますが・・・)

A7系の居住空間はおおむね良好で、ライバル車と比べても全般的に質感が高く、パネルの組み付けや精度もふくめ、当時コストダウンに走り内装の質感を落とした(と感じる)レクサスGSと比べてもとても好印象でした。
ただ、個人的にはゴワゴワした質感のダコダ・レザーはあまり好みではありませんでしたが、お手入れや耐久性という意味では素晴らしかったですね。
A7 シートにアルカンタラ.jpg
また、慣れればタッチパッドを含めたMMIシステムやiPod等との連携機能も実に使いやすかったです。
反面、窓ガラスのUVカットや断熱性能が低いことや、シートベンチレーションがないこと、まるでアナログTVのように解像度の低い地上デジタル画像がとても残念でした。
なお、窓ガラスやシートベンチレーションについては、2016年モデルでは改善されています。
ただ、2016年モデルでは、S-line以外ではパドルシフトがつかなかったり、高性能エアコンやコンフォータブルシート等がオプションになっているなど地道に装備が削減されており、非s-lineであれば、中古モデルの方が良いのではと思います。

さて、A7系ですが、デビューから丸4年経過した2015年初夏にマイナーチェンジ。(フェイスリフト)
前評判は今ひとつだったと記憶していますが、実物はとてもいい感じでした。
ただ、バンパーロア部分が左右つながっているのは好みでないので残念!
th_DSC00944.jpg


リヤは断然新モデルがいいです。(マフラー周りは賛否わかれそうですが、意外に良かったです)
テールランプがダークスモークになり、点灯状態がとてもかっこいいです。
th_DSC00942.jpg

14.jpg


A7系の注意点といえば、やはりそのボディの大きさでしょう。この大きさゆえの美しさではあるのですが・・・
とにかく車幅がでかい(1910mm)*ちなみにトレッドはA8とほぼ同じです。
全長も長い(約5000mm)、最小半径がでかい、ということで都市部での駐車環境が著しく制限されます。
機械式駐車場のパレット式への駐車はほとんどNGですし、事前に駐車可能スペースをチェックしておくことが必要ですので、ビジネスで使用するのはかなり難しいのではと思います。
地方に旅行に行く際は、たとえばホテル等でも平置き以外の駐車場はほとんど駐めることが出来ませんので苦労することが多かったです。
harumi01.jpg

あとは、A8ほどではありませんが、A7はリセールバリューが低いので、新車で購入する場合はかなりの覚悟が必要です。当方の場合は約3年2ヶ月で新車購入価格の50%を切りました。
支払価格はほぼ1本でしたから3年で半額以下というのは個人ではかなり痛かったです。
まぁ、2011年のデビュー当時でも値引きはいきなり40〜50万円、決算期は100万超えとかしていましたので、リセールが低いのは覚悟していましたが・・・
2015年から設定されたA7の2Lモデルなどはそこまで値落ちすることは無さそうですが、オプション装備が多いので、国産車の感覚でオプションをつけていくとかなり高額になってしまいますね。

最後に、今乗っているRCFと比べ、A7の方が秀逸だなと思う点をざっとあげると・・・

・エクステリアデザイン
・LEDランプヘッドライトデザイン&内外装のライティングセンス
・通常走行時のトランスミッション(DCT)の変速スピード・フィーリング
・高速道路での安定感、ロングドライブの快適さ
・雨天時のスタビリティ
・ドアの剛性感、密閉感
・内装の質感
・ラゲージの利便性(電動テールゲート、ラゲージ内のアクセサリー電源)

ということで、改めて満足度の高いクルマだったなと感じますが、それ以上にボディサイズや取り回しの良さ、大排気量NAエンジンならではのフィーリング・エンジンサウンドや日常的な使いやすさでは現在のRCFが上回っていると感じます。

A7系はまだ世にでてから歴史も浅いのでこれからのますますの進化が期待されますが、この美しさと利便性の高さはぜひ次モデルにも活かしていただきたいと思います。
DSC04070.jpg

posted by なまっくす at 01:07 | Comment(4) | TrackBack(0) | AUDI

2015年10月13日

この記事へのコメント
to GS さん

貴重なお時間をいただきコメントありがとうございます。
また、お気分を損ねてしまったようで、まずはお詫び申し上げます。

GSについては、デビュー後しばらくしてから、開発陣にお会いさせていただき、直接意見を伝える機会がございまして、特に内装の質感や前後ヘッドライト等について意見を出させていただいたのを記憶しています。
今回のマイナーチェンジで、ライトはフルLED化され、ステアリングやシフトノブ周りのの改良、ドアカーテシのLED化などが行われ、また新型RXではインナードアハンドル、ドアトリムやスピーカー周りの質感の改善が見られましたので、次モデルのGSでもさらに魅了的な改良がなされるのではと思っております。
たゆまぬ改良により、今後ますます魅了的な車となることを祈念しております。

また、ベンツCクラスの質感は確かに同クラスの車と比べ、圧倒的に素晴らしいと思います。
アウディA4が発売を遅らせたと言われるぐらいですし、出回っている画像を見る限り、かなり研究し、特に内装は相当な仕上がりでA4はデビューしてくるのではと思います。
おっしゃるとおり、ディーゼル問題の影響で相当な戦略変更をされるようですし、販売にも大きなダメージがあると思います。ユーザーの失われた信頼をどのように取り戻していくのか、どのような改良がなされていくのか、見守っていきたいと思います。





Posted by なまっくす at 2015年10月15日 01:35
GSの悪口言うな!!
最近のアウディのコストダウンも酷いだろ!!
メルセデスのCクラスに完敗してる。
一時期のアウディの勢いがなくなったのは、デザインの酷さ、絵文字のようなLedの多用だけに依存した貧弱平凡なデザイン、内外装の明らかなコストダウンで、みんなアウディ飽きたんだと思うよ。
これからはVW問題も加わり、グループ全体の信頼も失墜して、もうかつての栄光はないと思う。
Posted by GS at 2015年10月14日 23:17
to ポテトボーイさん

A7は目立つせいか、増えましたよねぇ。愛知エリアもおおいですか!
なかなかS7/RS7は見かけませんが、見つけるとなぜか嬉しくなってしまいます。
デビューから4年以上経過しましたが、未だに美しいデザインにはうっとりしてしまいます。
MMIのダイヤル・・・ホント、あれなんで逆向きなんでしょうね。
これはオーナーさんしかわからない悩みですね!

Sスポーツシートは秀逸ですが、せめてポジションメモリーぐらいつけてくれても!(あとはシート長可変機能を・・・でも一番はシートベンチレーションですね!)

次のフルモデルチェンジにはまたアウディのA7も検討したいと思います。
(ただ、やっぱり大きいですよね〜。そういう意味では次期A5が今のA7ぐらいのクオリティになってくれればいいのですが・・・)
Posted by なまっくす at 2015年10月13日 22:38
おはようございます

この記事を読んだら更に手放すのを惜しくなりそうなので読むか迷いましたが、読んでしまいました(笑)

本当にA7増えましたよね
フェイスリフト版はこちらも見かけませんが、S7もちらほら見かけるようになり、すれ違い様にオーナーさんと目が合います

夏は暑いとはいえ、スポーツシート自体は出来もよく乗り心地は文句無しのレベルですし、低速時のショックも慣れで気にならなくなりました
唯一MMIのダイヤルが反時計回りなのが最後まで慣れませんでしたが、A7系は近年のアウディの良さが沢山詰まったモデルだと思います
Posted by ポテトボーイ at 2015年10月13日 06:46
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