新型カムリに見るトヨタ/レクサスブランドの先進装備について


今までカムリはマイナーな車でしたが、今回のカムリは販売チャネルも増え、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店(東京地区は東京トヨタでも販売)、そして新型エンジンの搭載、先進装備の追加などトヨタの中核セダンとしてかなり気合の入ったモデルチェンジが行われます。


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走行性能や燃費、ボディ剛性については他メディアで多数紹介されていますので、こちらでは、今後のトヨタ/レクサスブランドにも影響のありそうな改良点がいくつかありましたので書き出してみます。

■マルチインフォメーションディスプレイ

メーター内のマルチインフォメーションディスプレイはつい数年前まで、モノクロ表示で、最近は4.2インチ程度のカラー式になっていましたが、カムリでは一気に7インチという大型サイズかつ、横長となり情報量が増え、大変見やすくなりました。レクサスブランドでもたとえば、「空気圧警報」は縦長表示で簡素な表示でしたが、以下のようにグラフィカルになります。

スクリーンショット 2017-07-10 20.16.09.png


■カラーヘッドアップディスプレイ

LEXUSを中心としてヘッドアップディスプレイがオプションで準備されていましたが、基本的には「8万円+税」の価格設定で、年々徐々に投影サイズが拡大化してきました。
今回のカムリでは、上級グレードの「G・レザーパッケージ」に標準、Gに「4万円+税」のメーカーオプション(MOP)設定となっており、従来から半額まで値下げしてきました。

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メーカーオプションでここまで価格が引き下がるのはかなり珍しく、納入メーカーが変更されたか、デバイス自体がコスト削減等で刷新されている可能性が高そうです。
しかも大きさはある程度確保されており、(LCのものと同程度ぐらい?)また「高輝度化」がされているということで、この価格はかなりお買い得です。
ただし、レクサスLCと異なり、マルチメディアシステムの曲名表示はされません。


■ブラインドスポットモニター&リヤクロストラフィックアラート【BSM+RCTA】へのオートブレーキ機能追加

BSMのセンサーを利用する、RCTAに、オートブレーキ機能(RCTAB)が追加されます。それほど使用頻度は高くないと思いますが、万一の際にブレーキがかかる機能は前向き駐車が必要な場所での脱出時に役に立つことでしょう。
なお、オートブレーキ機能が付加されても値上げはしていないのは良いですね。

なお、新型LSでは、インテリジェントクリアソナーとRCTABに加え、対後方歩行者サポートブレーキをパッケージングした、「パーキングサポートアラート【PKSA】&パーキングサポートブレーキ【PKSB】」が装備されますが、この機能の搭載はカムリでは見送られました。
ただし、9月にマイナーチェンジする「NX300/NX300t」ではオプション等で準備が行われる予定です。
今後のトヨタ/レクサスブランドの安全装備の全体的な底上げに期待しましょう。


■ナビゲーションシステム

また純正ナビゲーションも「8インチ」という大型サイズで、「ブルーレイディスク」再生対応、スマホライクな「静電式タッチパネル」の採用にも関わらず「31万円+税」とメーカーオプションとしては価格もこなれてきました。
セダン系のナビゲーション画面サイズは長らく7インチが標準でしたが、8インチが珍しくなくなってきましたね。
レクサス系は10.3インチが事実上の標準サイズですので、この点は差別化が図られています。

なお、レクサスLC、LSではハイレゾ音源再生対応、Miracast再生対応など再生可能デバイスが強化されていますが、今回のカムリでは見送られています。

スクリーンショット 2017-07-10 20.10.21.png

■レーダークルーズコントロール操作

レーダークルーズコントロール系は、長らくステアリング根本に生えたレバーで操作してきましたが、ステアリングスイッチに変更されています。
これは、3月発売のレクサスLCで刷新されましたが、それがカムリにも採用されたことになります。
つまり、今後のトヨタ/レクサスブランドの新型車については、レーダークルーズコントロール系がステアリング右スイッチに集約される可能性が高いと言えます。
また、説明書を見る限りは速度上限に関する記述がなく、時速180km/hまで設定できる可能性が高そうです。
スクリーンショット 2017-07-10 20.18.31.png


■オートグライドコントロール[AGC]

アクセルオフ時の回生ブレーキ機能を弱め、惰性走行をし、燃費を稼ぐためのシステム。今後のトヨタ方式ハイブリッドには採用される可能性が高そうです。いわゆる「滑空」?がしやすくなるのでしょうか。
「エコドライブモード」の際に発動する方式なのは好ましいですね。


ちなみに、新型プリウスやレクサスRXで採用された、ITSコネクト「通信利用型レーダークルーズコントロール」はその後登場しませんね・・・いったいどうしたのでしょうか?

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2017年07月13日

この記事へのコメント
to もとくん さん

新型ハリアーとカムリは本当によく出来てますね。一部のレクサス車の内装や装備を凌駕してしますし・・・
一方、レクサスは2005年〜2007年頃までは圧倒的なクオリティの差がありましたが、その後見える部分のクオリティはずいぶん狭まってきましたね。

レクサスもLC,LS以降はずいぶん内外装とも手を入れてトヨタブランドとはずいぶん違う方向性となりましたので、今後発売されるUX、次期ISあたりにはぜひとも頑張って欲しいですね!
Posted by なまっくす at 2017年07月14日 23:24
to mako さん

コメントありがとうございます。
クルーズコントロール、今までレバー式に慣れている方はちょっと大変かもしれませんが、慣れるとボタンの方が使いやすいですね。
個人的には、車間距離制御ボタンよりも、追従方式(早い、普通、マイルド)を調整可能とし、ボタンで選択させてほしいです。車間距離ってそんなに変更するものでもないので・・・
Posted by なまっくす at 2017年07月14日 23:21
いつも楽しく拝見しています。ハリアーといい、カムリといい装備が充実していてレクサスと大して違わないのではと感じています。安全装備では違いはないのはやむを得ないと思いますが、カップホルダーのデザインやイルミネーションなどもよく似てきており内装差がなくなってきていると感じます。エクステリアデザインはもちろん、シートの上質感とか乗り心地とか違いがあるにしても、装備的にも明確な違いを出してトヨタ車と1線を隔していただきたいものです。
Posted by もとくん at 2017年07月14日 05:48
クルーズコントロールの棒がなくなったのは良い事ですねw
あれは、かなりかっこ悪く使いにくい部品でしたからね。
慣れた人間は気にならないのですが、先日友人のPHVで使い方を教えるのに苦労しました
結局、慣れてしまった友人は、それ以降多用してますがね(笑)
Posted by mako at 2017年07月14日 00:16
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