LEXUS GSF 一部改良! この改良内容は一体?


いわゆる”2019年モデル”の発表となるわけですが、想定以上に小変更でした。
ベースモデルの「GS」の発表と同時に行われないのも珍しく、あえて別にしたという意図がうかがえる改良内容という印象です。

ニュースリリースによると、改良点は次の2点

・ブラインドスポットモニター(BSM)の標準装備

・ボディカラーに「ネープルスイエローコントラストレイヤリング〈5C1〉」の追加

001_o-2.jpg


2019年モデルのGSFの車両本体価格は「 11,185,000」円。
発売当時、「11,000,000円」でしたので、2015年秋の発売から約2年半で「185,000円」アップしています。
しかし、あらためて見ると凄い高価な車ですね・・・・。

さて、改良前の価格はいくらだったかというと、実は「 11,120,000円」でした。
つまり、今回の改良で「 65,000円」アップしています。


”ブラインドスポットモニター”が <54,000円(税込)>相当ですから、あれ?計算が合わない・・・

ということで、ニュースリリースには記載されていませんが、今までメーカーオプション扱いだった、”セルフパワーサイレン” <10,800円(税込)>も今回、標準装備化されています。
セルフパワーサイレンは、バッテリーが外された際や、ホーン配線が切られたときでも 独立したバッテリーでアラームを鳴らすことができる盗難防止装置の一種です。


つまり、「54,000円」(BSM)+10,800円(セルフパワーサイレン)=「64,800円」分のオプションが強制装備となっているため、価格が「65,000円」アップしているということのようです。
(200円は端数切り上げもしくは、ホイールのロックボルトが「ブラック」になっていると思われるので、その加工賃かと)


th_DSC02051.jpg

「装備を強化」というニュースリリースですが、実はもともと設定されていた、既存のメーカーオプションを”強制セット”してきっちり価格に転嫁したものといえますので「うーん・・・」という印象です。もっともリセールには優位に働くものと思いますが。

なお、その他は目に見える変更はないようです。
たとえば、ナビゲーション/オーディオ関係では、第3世代レクサス発売後、順次導入されている「ハイレゾ音源再生」、「ハイブリッドナビ」いずれも非対応です。もともと相当な利益が乗っている車と思いますので、せめて、値上げせず装備を強化してほしかったものです。


また、トヨタ/レクサスが2018年度中にほぼ全車種に標準装備すると宣言していた停車時や駐車時の「アクセル/ブレーキ踏み間違え防止装備」であるインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)等もGSFには装備されません。
※ベースモデルの、「GS」には後日の年次改良で装備されるものと思われます。

もっとも、”サーキット走行も視野に入れた車”なのでそんな装備は不要!
ということかもしれませんが、今回のが「改良」かと言われると疑問が残ります・・・
もっとも、ニュースリリースに記載されていないような見えない部分での部品のアップデートやフィーリングの変更は行われているのかもしれませんが。


ちなみに、ディーラーオプションはいくつか他車種で採用されたものが追加されています。

LC/LSで採用された、ブラックロックナット。
車両標準のナットも「ブラック」になっていると思われますが、これはマッチしているので正解ですね!
ただし、LC・LSと同様、ブラックロックナット自体はシルバーのものより大幅に値上げされています。

img_wheel_lock_nuts_01.jpg


”プレミアム灰皿”や、携帯トイレ、シートベルトパッドなど新型LSで採用(改良)された車種共通のものがGSFにも登場しています。

img_ashtray_02.jpg


なお、GSFに関してはもともと個体数が少ないということもありますが、認定中古車(CPO)市場でも比較的すぐ売れる状況が続いており、やはり高性能な4ドアセダンの需要は一定数ある、ということなんですね。
2018年春の時点では、「800万円」を切るような個体はすぐ買い手がついてしまいます。

https://cpo.lexus.jp/cposearch/result_list?Cn=GSF



さて、先日のトヨタ自動車の決算発表でも、6月には”コネクティッドカー”の市販車を披露できると社長自らが語っているとおり、トヨタが渾身の力を入れて開発した「新型クラウン」の発表は6月25日といわれています。

th_DSC02118.jpg


新型クラウン、そして新型ESの発表と重なりますが、レクサス開業以来主力セダンとして販売されてきた「GS」が果たして今度どれだけ力を入れて改良が継続して行われるのか、それともこれから先はほとんど改良が行われず延命措置が施されるのみなのか・・・
先般の英国でのGS販売中止に続く、今回の日本国内でのGSFの改良内容からは「後者」になってしまうのではないか、そんな印象を受けてしまいます。

th_スクリーンショット 2018-05-09 22.48.17.jpg

https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/22185932.html?padid=ag478_from_kv

2018年05月11日

この記事へのコメント
GS-Fについての解説有難う御座います。

機能UPに伴うマイチェン→価格UP
いささか納得いかない所ですが

マンションのように既オーナーへの配慮で価格UPはやむを得ないのではないかと感じました。

これからもブログ楽しみにしております。
Posted by RX乗り at 2018年05月16日 04:36
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