https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180609-00010000-kurumans-bus_all
発売前からジャーナリストの試乗会を実施・情報解禁を行い、6月26日の正式発売日には社長自らがコネクティッドを含めた新車発表会を行うようで社運をかけた1台といえます。
なお、先代のクラウンに関しては、トヨタ自動車がニュースリリースを出しており、「2013年1月30日、新型「クラウン」の受注台数が発売からおよそ1カ月で約2万5000台」とのことです。
クラウン (25,000台)
https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/1831061
マジェスタ(2,800台)
https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/1696632
つまり、合計では約28,000台前後、これは予約開始〜発売1ヶ月後の台数です。
一方、新型クラウンはすでに4万台を超えているとのことですし、今後正式発表され、”コネクティッド”が想像より凄いものであった場合など、受注が加速し、発売1ヶ月後の受注台数は「5万台」を突破する可能性はかなり高いのではないでしょうか?
つまり、新型クラウンは、現行クラウンよりも約2倍程度の売れ行きということとなります。これは凄いですね・・・
さて、これだけ人気が集中するとなるとやはり影響を受ける車は同ジャンルのFRセダンということになるでしょう。
いくらクラウンがニュルで鍛えた、レクサスのプラットフォームを活用したといっても、拘りのある輸入車オーナーからの乗り換えは容易ではないでしょうし、ミニバンやSUVからの乗り換えも容易ではありません。
よって、一番比較されやすいのが「レクサスGS」(GS450h/GS350/GS300h/GS300)であるでしょう。
日本や北米などでは「GS」は当面継続販売することが決定。しかし、当面、大幅な改良予定もないこともあり、安全装備や走行性能・フィーリング等を大幅に強化した新型クラウンに見劣りすることとなり、販売数にも影響が出てくると思われます。
そこで2015年冬にマイナーチェンジを実施し、本格的に一般オーナーへのデリバリーが開始された、「2016年1月以降」レクサスGSの各モデル毎の「販売推移」を見てみたいと思います。
<LEXUS GS 販売台数推移>
「紫」はGS全体の販売数 ですが、マイナーチェンジ後の新型効果で、2016年1月〜3月は500台以上の販売をマークし好調でしたが、その効果は続かず、2016年4月以降は、ターボ(GS200t)が発売し、販売店に一斉に試乗車や初期受注車が配備された2017年9月を除き、月/500台を超えることはありませんでした。
ここ1年では、決算時期を除き、販売台数は月/300台以下となっていますが、大きく販売が落ち込むことはなく、なんとか踏みとどまっている状態。これが、新型クラウン発売により、どうなるでしょうか?
「黄色」はGS300hであり、現在のGSラインナップでは一番の稼ぎ頭で、全体の過半数以上を「GS300h」が占めている主力モデルとなります。そして、新型クラウンの発売によりもっとも影響を受けるのもこの「GS300h」となるでしょう。
新型クラウンの販売主力は「2.5LHV」のようですし、ハイブリッドシステム自体、新世代にアップデートしていることから、実燃費、フィーリングともにクラウンが上回ることは間違いありません。
「赤色」はGS450h で、高価格でありながら比較的安定した販売台数をマークしています。システム的には旧世代となりますが、新型クラウンの3.5L"マルチステージハイブリッド"の過剰とも言える動力性能とエンジン制御&フィーリングが苦手な場合は「GS450h」の価値が出てくる可能性もありそうです。静粛性とエンジン回転の滑らかさという面ではこのGS450hの方が高いことが推測されます。
もともと装備面でも優位であることから、後席装備が充実している「 GS450h version.L」は独特なポジションを獲得できる可能がありそうです。
「オレンジ」はGS350 で、新型クラウンにはないNAエンジンモデルとなります。レクサスでは全般的に3.5LNAエンジンモデルの人気が壊滅的ですが、GSに限っては一定の需要があり、もっとも安定したセールスを記録しています。
また、GS350 F SPORTの後輪操舵(LDH)の存在などはクラウンにもないスポーティなもの。
国内でも希少となった大排気量NAエンジンモデルとして引き続き安定的なセールスが期待できそうです。
「緑」はGS300・GS200t であり、2016年夏の改良で投入された2Lターボエンジンですが、GS250も同様(図では青色)でしたが、「GS」では小排気量エンジンの人気がなく意外なことにもっとも販売数が少ないモデルとなっています。
新型クラウンにも同じエンジンシステムが搭載されるので影響がありそうです。
新型クラウン発売以降はレクサスGS全体の販売状況に影響を与えるのは間違いないでしょうが、内装の質感や快適装備・後席装備、静粛性等では引き続き優位性が高いと思われること、ディーラーサービスの強化、ブランド力の向上等昨今の取り組みを考慮すれば「GS」を選択する存在意義はまだまだあると思います。特に、スポーティ過ぎない「version.L系」は、新型クラウンがスポーティ寄りとなったことでクラウンロイヤル・マジェスタオーナーは一考ありかもしれません。
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
今後のLSの方向性、クラウンの評判、そして新型センチュリー。この棲み分けがどうなるか、楽しみです。
ESはそろそろ商品概要が判明したようなので早速チェックしてみたいと思います!
カムリがかなり良かったのでESも期待できそうです!
そうですね、ESの内装のレベル自体は「クラウン以上GSの未満」っていう感じと思います。
ESは結構ハード樹脂が目立ちますが、ドアトリムやセンターコーンソールアームレストに「柄」を入れたりあらたな表現をだしていると思います。また前後のマクレビスピーカーグリルやアンビエントライトなどGSより進化している部分もありますね!
しかしクラウンもESもはやく実物を見たいものです。
LSとクラウンで明確にキャラを変えた結果でトヨタ側は成功したと見ていると思います。
ESはカムリとどう走りの味付を変えたのか楽しみです。
劣っているような気がしますが、どうなんでしょ。
GSはカネをかけてありますからね。