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2024年09月23日

レクサスLS500 ”F SPORT” 独自の装備がいつのまにか廃止されていた件!

まったく盲点でした・・・
すっかり話題にならなくなって寂しさのある、レクサスのフラッグシップセダン「LS」(LS500/LS500h)
当初の評判が今一つであり、評判を落としたLSですが、その後ほほぼ毎年のたゆまぬ改良を行い、現行モデルはフラッグシップセダンにふさわしい乗り味や質感を備えるまでに進化したとの評価もある一方、インテリアの進化が止まっている(むしろ退化?)しているため、ライバルのフラッグシップサルーンと比べても競争力に欠けるのは残念なところです。

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インテリアについても「日本の伝統」に通じる高級素材(ガラス細工、西陣織、プラチナ箔を使用するなど、他のモデルとは差別化が行われています。
一方で、テクノロジーという面では、欧州車のフラッグシップモデルのような最先端の装備やデバイスがなく、目新しさや驚きがないのは残念なところ。

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現行LS(2024年モデル)は2023年10月に改良が発表されており、そろそろ1年が経過しようとしています。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39828662.html

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当時の話題は 「12.3インチフル液晶スピードメーター」 の採用、Lexus Safety System+3.0の採用、ボディ剛性の追加、乗り心地の進化、ホイール締結方式の変更、後輪操舵の全車標準採用など、「12.3インチフル液晶スピードメーター」以外は見た目の変化はほとんどなく、基本性能の向上がメインの比較的地味な改良でした。

特に、LSならではのデバイスであった「Lexus Safety System+A」の進化が事実上ストップしてしまい、他車種にも展開されなかったこことは残念でなりません。

また、見た目の変更点がほぼないため、販売店でも展示車や試乗車が入れ替えされることも少なく(少なくとも新規にショールームにLSを展示したという店舗は殆ど無いのでは・・・)そのため、最新の「LS500/LS500h」を目にする機会がなかなかありませんし、当初の「悪評」がくつがえらないままモデル末期を迎えてしまった感があるのは非常に残念です。

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レクサスインターナショナルギャラリー青山やミッドランドスクエアのレクサスショールームにも、「LS」が展示されることはめったにないんですよね・・・

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さて、今回いただいたコメントからわかったことですが、レクサスLS500には、 密かに独自装備が消失していること が判明しました。
ニュースリリースにも直接的な説明がないため、非常にわかりづらく、当方もうっかり見過ごしていました。


■電動アクティブスタビライザーの廃止

■レクサスダイナミックハンドリングシステム(LDH)の呼称変更


▼2017年モデル当初のカタログ内容

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▼現行LS(2024年モデル)のカタログ内容
「LDH」と「アクティブスタビライザー」の内容がまるまる消されています・・・
なお、これにより、「LS500”F SPORT”」は 価格が値下がりしている のも特徴です。(約38万円)

LS500 ”F SPORT”2023年モデルの価格は以下のとおり、FRモデルとAWDモデルの価格差は「10万円」ちょうどです。
他のモデル(ベースグレード、"version.L"、”EXECUTIVE”では、FRモデルとAWDモデルの価格差は「41万円」でしたので、約「31万円」は電動アクティブスタビライザー相当の価格差といえます。

■2023年モデル
LS500”F SPORT”(FRモデル):12,410,000円
LS500”F SPORT”(AWDモデル):12,510,000円


以下の通り、2024年モデルでは基本的に「15万円」値上げしていますが、”F SPORT”のみ23万円値下げしています(価格差が前述のとおり、
「38万円」となりました)

■2024年モデル
LS500”F SPORT”(FRモデル):12,180,000円(▲23万円ダウン)
LS500”F SPORT”(AWDモデル):12,660,000円(+15万円アップ)

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「LS500 F SPORT(FRモデル)」は、後輪操舵である「LDH」と、 電動アクティブスタビライザー を統合制御して、極力フラットな車両姿勢を維持するような仕様とされています。

「電動アクティブスタビライザー」は2006年発売の「GS450h」に標準搭載されてから、LS600h、その後「RX450h」(初代)に搭載されるなど、ハイブリッドシステムの中でもスポーティモデルに装着されてきました。
その後、他のモデルでは採用されることがなく、2017年発売の現行「LS500”F SPORT”」にて復活したと記憶しています。


ここ最近のレクサス車は、「IS350」での「LDH」廃止、RCFでの「TVD」廃止など、電動式での操舵系のシステムを初期モデルでは採用するも、 後期モデルでは廃止される 、ということを繰り返しています。また、これらのシステムはどれも高価で(「LDH」は約15万〜20万、「TVD」は約40万、電動アクティブスタビライザーは約40万といったところ)採用される数も少ないので、コストの低減もなかなか起きにくいのでしょう。

レクサス「LS500 ”F SPORT”」も同様で、2017年発売モデルでは採用されたものの、熟成が進んだ2024年モデルでは「廃止」ということとなりました。


おそらく後期モデルでは、走りや乗り心地などクルマとしての基本性能の熟成が進んだため、 このような「飛び道具」がなくても十分なクオリティになっ たということなのかと思いますが、一方で、トヨタブランドでは(高価なため)なかなか採用されない、このような高額な「飛び道具」を採用しているのがレクサス車の特徴でもありました。


「LDH」(レクサスダイナミックハンドリングシステム)というネーミングについても、トヨタブランドの新型クラウン(クロスオーバー)で「DRS」が採用されて以降、後輪操舵はレクサス車専売ではなくなったということもあり、新型レクサス「RX500h」では、ついに「LDH」という名称を廃止して、一般的な名称である「DRS」(ダイナミックリヤステアリング)と名乗るようになりました。

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ここ最近、トヨタブランド者とレクサスブランド車での「機能面の差別化」の少なさが特に顕著となり、不満と感じる方も増えてきているかと思います。

確かにレクサス車は、トヨタブランド車よりも塗装品質や、内装の樹脂の質感、シートとトリムの縫製クオリティなど、ちょっとしたことではありますがクオリティの差は明確にあります。

しかしながら目立った装備品においては、「ブレードスキャン式AHS」や、一部の「L」シリーズに備わる車種専用装備ぐらいしか差別化がなくなってきています。

その点はでは、今回レクサス「LS500 ”F SPORT”」において、電動アクティブスタビライザーが廃止されたこと、「LDH」のネーミングが使用されなくなったこと(現在、LDHのネーミングを採用しているのはレクサス「RC350」と「LC」のみです)は非常に寂しさを覚えました。

特にメディアでも言及されているのも見たことがありませんが、2024年モデルの「LS500”F SPORT”」がどう変わったのかも興味深いものです。
久々に試乗してみたくなりました・・・

2022年11月15日

新型レクサスLS 2023年モデル発表!しかし不安だ!

予定通り、新型レクサス「LS」の2023年モデルが発表されました。
すでに多くの方がご承知の通り、ほとんどのレクサス販売店ではすでにLSの2023年モデルは「完売」状態となっています。
生産予定枠があっても相当な少なさと思いますので、気になる方はぜひ販売店にお問い合わせを。

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https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/38093985.html  より


今回の「LS」の2023年モデルの不思議なところは、10月13日に「発表」したものの、 発売は「2022年10月下旬以降の発売」 というなんとも不思議な表記になっていることにです。

発表日と発売日が異なることはしばしばあり、それ自体は珍しいことではないのですが、通常は、「数カ月先」の場合にこのようなことが行われます。 わずか数週間先に発売になるにも関わらず 、発表時期と発売時期をずらすということはよほど「特殊な事情」があるということかと思います。
(よくあるのは、マスコミ等にスクープされ、やむなく記者発表するケースなど)

すでに2023年モデルが事実上の「完売」であり、追加生産が困難であるため、「発売はもう少し先だよ」とアナウンスするしかなかったのかと勝手ながら邪推してしまいます。(「10月下旬」になっても、「発売」のニュースリリースが行われることはないのかもしれません・・・)


新型レクサス「LS」2023年モデルの改良内容はニュースリリースの通りですが、主に「乗り心地」のさらなる改善と、他の2023年モデルと同様、「新マルチメディアシステム」への換装が中心となっています。
とくに、すでに2023年モデルを商談された方ならご存知の、 センターコンソールパネル(センタークラスター)の意匠変更はインパクトがあり 、これは流石に多くの方は「うーん・・・」と首を捻ってしまうのではないでしょうか?

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メイン市場の北米等の要望なのでしょうか、それとも日本古来の古きオーナーの要望なのでしょうか、わざわざセンターコンソールパネルの一等地のリモートタッチパッド廃止跡に、 レクサス「UX」とほぼ同意匠と思われる「シートヒーター等スイッチパネル」を移設
現行モデルでは、あえてそれほど使用頻度が高くないスイッチ類は見えない場所に「隠し」、全体をシンプルに見せるというの流れだったと思いますが・・・
その代わり、 「スマホホルダー」が新設されのはなかなかおもしろい 試みですね。

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しかし、最近採用が進む「おくだけ充電(Qi)」は意外なことに不採用ですし、「デジタルキー」も採用されないなど、「UX」や「ES」の改良とも微妙に異なるのがなんとも不思議な感じです。
どうも、2023年モデルの生産がかなり少ないため、改良内容もシンプルにとどまった、という印象を受けますね。

しかし、マイナーチェンジに相当する、2021年モデルの後付感が強い「ナビディスプレイ」に続き、 もともとすっきりしていたデザインをどんどん崩壊させるような仕様変更 は、モダンかつ先進的なデザインを持ったライバルメーカーのフラッグシップセダンとはかなりかけ離れてしまった感じがあります。
今後の「若きリーダー」が果たしてこのようなデザイン、仕様を求めているのか疑問 でなりません。マーケティングの結果であればよいのですが・・・当初のデザイナーさんが泣いていないか心配になります。



あわせて「CD/DVD/Blu-rayディスクドライブ」を廃する代わりに、「むき出しのUSB Type-C端子(2個)」と、アドバンストパーク、シート動作スイッチ等を移設しているのですが、 そのボタンのデザインや質感は見たところ「大衆車」と変わりなく、とても1000万円を超える高級車とは思えません
利便性を高めることは素晴らしい取組みではありますが、むき出しのボタンや端子を露出するのであればもう少し「意匠」や「素材」にこだわるべき だと思います。リモートタッチやディスクドライブ廃止で空いているスペースに取って付けたようなスイッチ類が疑問なのは私だけではないでしょう。

特に「シートヒーター等スイッチパネル」に関しては、少なくとも、 完全なフルモデルチェンジであれば、決してこの場所に配置することはないでしょう
UXでは、周囲のパネルも樹脂製の同色系統だったので、まだなんとか我慢できましたが、さすがにLSでこれでは・・・

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さて、とはいえ生産数が少ないと想定されるにもかかわらず無事に「LS」の2023年モデルが発表されたのは喜ばしいところです。
(反面、これでマルチメディアシステムが刷新されない 「LC、IS、RC、RCF」の行く末が想像できる のもまた事実・・・)

では、今回は実際に従来モデル(2022年モデル)とカタログ上でどのような部分が変更されているかチェックしてみました。
(写真はすべて公式webサイトWebカタログ上のものとしています)

■カタログP7、P98など多数:"マルチステージハイブリッド"エンブレムの廃止
  →他のレクサス2023年モデルと同様、エンブレムの統一と"マルチステージハイブリッド"のエンブレム廃止で、外見でHEVかガソリンモデルか区別が困難になりました。

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■P18-19:ナビディスプレイ画面の変更

  →新マルチメディアシステムの画面に換装されています。地図の場所も同一というすごいこだわりです(笑)
なお、一見画面はきれいに見えますが、ユーザーからの不満が多い 「PA・ICの通過予想時刻」が消失しています 。これは本当に不便なので、早くアップデートしてほしいですね。

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■P18-19:アドバンストドライブ、アドバンストパークの表記変更

  →従来は「アドバンストドライブ[Advanced Drive]」といった日本語+英語表記でしたが、全体的に日本語が省略され、英語表記のみ(「Advanced Drive」 , 「Advanced Park」)となりました。個人的には「アドバンス 」なのか「アドバンス 」なのかややこしかったので英語表記のみで問題ないと思います)

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■P20:リヤサスペンション剛性強化に伴う表記変更

  →ニュースリリース通り、今回の改良ポイントである「乗り心地改善」「操安性」に関する表記を変更しています。

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■P24-25:アルミホイール意匠変更

  →特別仕様車(松山英樹仕様“HIDEKI MATSUYAMA EDITION”)で初採用され、2023年モデルから新設定された「20インチ ノイズリダクションアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)」を新設定していますが、このホイールに換装されています。
価格はタイヤのインチアップ代込で、「120,000円〜125,000円」と比較的リーズナブル。

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■P28-29:センターコンソールパネル一部変更

  →新マルチメディアシステムへの換装に伴う、リモートタッチ廃止、シートヒーター等スイッチ追加、USB TypeCの新設定などを反映

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■P33:シートヒーター等スイッチ変更
  →デザイン的にはどう見ても「改悪」なヒーター等スイッチの位置変更を反映
   これで本当にいいのか、レクサスさん・・・ これがLCでも採用されたら発狂もの ですので、絶対に採用しないでほしいです。お願いします。

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■P38:リヤサスペンション剛性強化に伴う表記変更

  →LSの肝である乗り心地と操安性に寄与する文言を反映

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■P45:LiDARの追加を反映

  →Advanced Drive搭載車において、無償アップデートされた、「追加LiDAR」を図で反映

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■P48:Advanced Drive の機能追加を反映

  →周辺車両の死角を走行し続けないよう、新たに加わった制御を図で反映。
これは素晴らしい機能ですね!(当然既存の納車済車種もOTAアップデートされるはず?)

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■P52:Advanced Park スイッチ移設の反映

  →手元にあったスイッチがセンタークラスターに移行したものを反映。

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■P59:パノラミックビューモニターに「床下透過表示機能」追加

  →新型NX以降採用が進む、ボディやシートを透かしてみたような、「シースルービュー」を採用したことを反映。

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■P68:新マルチメディアシステムへの換装を反映

  →第4世代レクサスで採用が進む、ディスプレイオーディオPlusのモニターと、新マルチメディアシステムを反映。

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■P69:音声認識(エージェント)機能追加
  →現時点ではまだまだ認識が不安定ではありますが、「音声対話サービス」をPR。代わりに「マークレビンソンシステム」の記載が大幅に省略されました。

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■P74-75:新マルチメディアシステムへの換装を反映

  →新マルチメディアシステムへの換装に伴う、リモートタッチ廃止、シートヒーター等スイッチ追加、USB TypeCの新設定などを反映

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■P78:マイレクサスの反映

  →残念ながら「デジタルキー」の採用や「Advanced Parkのリモート駐車機能」の採用はありませんでした。が、 「マイカー始動ロック」や「リモートエアコン」 といった新型レクサスNX以降採用された新機能が備わっています。

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■P81:リヤシートリマインダの追加

  →新型レクサスNX以降、順次採用が進む、荷物忘れなどを注意喚起するシステム。

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■P90、P92、P96:新意匠ホイール(切削光輝+ブラック塗装:ノイズリダクション機構)の追加

→新たに1種類加わり、全部で4種類のメーカーオプションが存在します。
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■P101:インパネロア部スイッチ意匠変更

  →Advanced Park等の操作スイッチを前方に移設したことを反映。

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なお、車両本体価格ですが、ハイブリッドモデルの「LS500h」は一律 「40,000円」のアップ
ガソリンモデルの「LS500」は一律 「70,000円」のアップ となっているようです。

また、FR車とAWD車の価格差は基本的に「410,000円」(LS500h "version.L"は「390,000円」)と従来と変わりありません。
なお、LS500”F SPORT”(FR)に関しては、FR車にのみ「電動アクティブスタビライザー」が追加されている(専用装備、約30万円相当)のため、FR車とAWD車の価格差は「10万円」にとどまっています。

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毎年の改良により大きく進化してきた「LS」ですが、もう改良ポイントも限られていることが伺えます。
しかし、2023年モデルについては「入手困難」のようですから、その先の「2024年モデル」を狙っていきたいところです。新マルチメディアシステムに今回換装するということは、あと数年は販売が続く、ということかと思いますのでみんなが「さすが日本の高級車」と唸るような、今後の商品改良に期待したいところです。

2021年11月04日

新型レクサス「NX」ついに実車展示開始!& LS 2022年モデル発表!

複数方面から情報が入ってまいりまして、ついにレクサス「NX」に関し、実車展示がスタートするようです。

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https://lexus.jp/models/nx/features/fsport/

現時点での情報では、 11月11日(木) から、東京:ミッドタウン日比谷「LEXUS MEETs…」で!

https://lexus.jp/brand/lexus_meets/

および名古屋「LEXUS GALLERY MIDLAND SQUARE(ミッドランドスクエア)」にて行われるとのことです。
(複数台展示との噂も・・・)

https://lexus.jp/dealership/lexus_gallery/midland_square/

詳細判明次第追加レポートさせていただきたいと思います。
当方は、ミッドタウン日比谷(LEXUS MEETs…)で新型NXのレポートを行わせていただきたいと思います。




さて、2021年10月28日に年次改良が行われました、レクサスのフラッグシップセダン「LS」、2022年モデルとして進化いたしました。
2021年11月19日にマイナーチェンジを実施し、その後「Advanced Drive」搭載車が設定されましたが、2022年モデルは、ニュースリリースの通り、極めて少ない改良でした。「Advanced Drive」の制御はどんどん進化し、「OTA」でアップデートされると思いますが、基本性能に関してのアップデートはなかなか難しいのではと思わせる年次改良で、次期LSとのフルモデルチェンジは比較的早期ではないかと想像させられます。

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https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/36247351.html


[LS/2022年モデル改良点]
・レーントレーシングアシスト(LTA)のセンタートレース性を向上
・”Adanced Drive”搭載車にLiDARセンサー無償追加、側方間隔確保機能追加
・“マークレビンソン” version.Lで標準化
・オレンジブレーキキャリパーMOP化(”F SPORT”のみ)
・アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)、LS500h 全車標準化
・ナノイーX採用
・ランフラットタイヤのオプション化(”F SPORT”を除く)
・リヤシートリマインダー全車標準

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https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/36247351.html


さて、気になる価格はどうなるか、ということで一覧表にしてみました。




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*価格は公表データをもとに当方調べ



注目点は、一部の車種・グレードで、 「値下げ」 されているということ。
この理由が、新型LSが当初から採用されていた 「ランフラットタイヤ」が廃止 (MOP化)されたことです。
ランフラットタイヤは「22,000円」のメーカーオプションとなりました。

次に、LS500h(ハイブリッド)には、「アクセサリーコンセント(1500W)」が標準化されましたが、実はこれにより値段が「50,000円」アップしています。もともとのメーカーオプション価格が「44,000円」なので、レクサスのプレミアムクラスの通例のとおり、端数切り上げで「50,000円」のアップとなっています。

"version.L"に関しては、「マークレビンソン」が標準化されています。メーカーオプション価格は「291,500円」ですが、しっかりこの価格が「上乗せ」されていることには要注意です。決して値段据え置きで装備強化ではありません。

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たとえば、LS500hの"version.L"、FRモデルは 「320,000円」 アップしていますが、この内訳は以下の通りです。


・マークレビンソン…291,500円
・アクセサリーコンセント…44,000円
・ランフラットタイヤレス…▲22,000円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計… 313,500円  → 端数切り上げで 「320,000円」


今回のLS「2022年モデル」の最大の改良点は、ランフラットタイヤの廃止(オプション化)でしょう。
もう残されたアップデートは少ないのか、「新開発のノーマルタイヤに変更し、走りの上質感を更に高め、乗り心地と静粛性の向上に寄与」ことは喜ばしい改良ではあるかと思いますが、新プラットフォーム「GA-L」を採用するフラッグシップモデル「LC、LS」ではあえて「ランフラットタイヤ」を標準化する決断をしたはずですが、結果的に「LS」がノーマルタイヤに戻ってしまったのは、これまでもLSは毎年の改良で大きく方向性が変更されたように、やはり2017年にデビューした現行LSの方向性が「失敗だった」ということなのでしょうね・・・

2021年01月10日

新型レクサスLS、公式サイトで積極的に評論家のインプレッションを公開!

レクサスの公式サイトにて、レクサスLS(MCモデル)に関する、モータージャーナリストの「試乗インプレッション集」が新規に公開されています。
自サイト内ではなく、YouTubeや、他のwebメディアへのリンク形式になっているのですが、このようなことはレクサス公式サイトではおそらく初の試みといえ、前期型LSでの悪評を覆すための手法の一つといえます。

https://lexus.jp/models/ls/special/impression/


前期LSに対してのモータージャーナリストの評価(およびユーザー)は大変厳しかったわけですが、反面、マイナーチェンジを迎えた2021年モデルに関しては多くの方が「これぞLS!」と本来の姿に進化したと評しており、2017年10月にデビューした前期モデルの悪評を覆すことには成功したと言えるでしょう。

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LSに関しては、「指名買い」が多いクルマと思いますので本来は、このように自分以外の専門家やオーナーの意見がなくても売れるはず。
しかし、現在のLSは、セダン離れ、先行き不透明な経済状況、コロナ禍という状況など、このような手段を取らねばならぬほど、苦境に立たされており、「LSは変わった」と積極的にPRする必要があったことが伺えます。

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特に、他のwebメディアへのリンク形式は珍しいですよね。
また、その内容も必ずしも「絶賛」というものではないことから、かなり思い切ったことをしているな・・・という印象。


▼美しすぎる最高級セダン レクサス新型「LS」の進化は止まらない?(山本シンヤ氏)
https://kuruma-news.jp/post/328940

山本シンヤ氏の記事では、「3.5L・V6NAでは力不足」、「改良されたなかったインパネ」についも言及していますが、このインプレッションを素直に掲載しているのは、「忖度なし」といえ、好印象です。



▼セルシオの感動をもう1度──新型レクサスLS500h試乗記(小川フミオ氏)
https://www.gqjapan.jp/cars/article/20201221-lexus-ls-ogawa

前期モデル(特に後席の)乗り心地の難や、「原点回帰」という反省を行ったことにも言及しています。


よい部分だけをPRするのではなく、「前期モデルの反省点」や「まだまだ完全なものではない」ということをメーカーがしっかり認識していることが伺えますので、「レクサスは更に変わりつつある・・・」と感じます。


新型LSマイナーチェンジの開発も順調ではありません。
なんといっても目玉の先進装備、レクサスチームメイト「Advanced Drive」が当初予定に間に合わず2021年に順延、ホンダ・レジェンドに先を越されてしまったこと、しかもトヨタブランド「ミライ」にも同機能が搭載されることが明らかになり、ますます「LS」の存在意義が問われることになりそうですが、しっかり現状認識をして年々改良を続けてきたLSは、今後の進化が期待できそうです。

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そして、一部メディアで報じられている「LS600h」の復活や、ダウンサイジング「LS350」の登場は果たして実現するでしょうか?
2021年夏〜秋と予想される、LSマイナーチェンジ版の初の「年次改良」が今からきになるところです。

2021年01月02日

レクサスLS500h(MC版)を新型ミライ試乗後に乗って感じたこと

トヨタ・新型MIRAI(ミライ)の先行試乗会の衝撃はまだ記憶に新しいところですが、あらためて先日マイナーチェンジした、レクサスのフラッグシップセダン「LS500h」(2021年MCモデル)に乗ってみて感じたことです。

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やはり、 低速度域(0km-60km/h)においては、「新型ミライ」の方が「乗り心地」、「振動のなさ」、「シームレスな加速」という点で優 位であると素直に感じました。
一方、高速道路でのレーンチェンジ/追い越しなどが発生するシチュエーションや、交通の流れをリードするような場合は「レクサスLS500h」の方が圧倒的にパフォーマンスが高いと感じました。アクセルをぐんぐん踏んでいくような乗り方ではドライバーズカーの要素も強いLSの方がメリハリのある運転できるので楽しく感じます。「新型ミライ」は、あまりにスムーズ過ぎて、どうも(良い意味で)「ゲーム感覚」で運転をしている印象なんですよね。

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レクサスLS500hは、初期型に比べ、 課題であった「静粛性」や「乗り心地」が乗り比べればだれでも分かるレベルで改善 されています。といっても、決して耳が「ツーン」とするような不自然なほどの静粛性の高さや、ふわふわの乗り心地ではなく、うまくロードノイズを低減しつつ、路面のインフォメーションもしっかり伝えるようにして、快適性を向上してきたのは再評価できるポイントと思います。
初期型では首都高の道路のつなぎめ(ジョイント部分)を乗り越えた際のエアサスペンションとは思えないショックなどが、MC後モデルでは大きく改善されて、非常にショックも少なく快適性が増していましたし、道路の路面状態によるロードノイズの違いが大きかった点も、かなり均一化され、気にならなくなりました。ニュースリリースのとおり、足回りの軽量化や、ランフラットタイヤの改良など、目には見えない部分のさまざまな改善により実現したものと思います。

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また、アクセルを踏み込んだ際に、意図しないほどエンジンの回転数が上昇し、エンジンが唸る「無駄吠え」が大幅に改善され、EVモードからエンジン走行に切り替わる際の、ドライバーや後席のVIPに与える「微振動」は大きく減少し、 ハイブリッドカーらしい、スムースな走行ができるようになっている と感じました。ただし、「エンジンON/OFFのタイミング」は明確に体感できますし、下り坂などでエンジンブレーキをかけた際には、エンジン回転数が3000rpmを超えてきて、それなりのノイズが入って来るのは、このエンジンの限界なのかな、と感じさせます。

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なお、LS500hのハイブリッドモーターでの「EV走行性能」はまだまだ多くの人が期待するレベルには達してないと感じます。
重量級モデルということもあり、基本的に、停止状態からアクセルを踏んで加速をした場合、時速20km/hを超えるといったんエンジンがかかり、「1200rpm」回転あたりで微振動がアクセルペダルなど、主にフロアやステアリングから伝わってきます。
一度速度が乗れば、EV走行の範囲(頻度)はたしかに増えている印象ですが、都市部での信号待ちなどでのストップ&ゴー状態が続くシチュエーションでは、そのたびにすぐエンジンがかかり、微振動が伝わってくるのは改善されていません。

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なお、いったんエンジンがかかってしまえばその後は、「アクティブノイズコントロールシステム」のおかげもあり、エンジンの「こもり音」も打ち消されるので更に強化されたロードノイズ対策も含め、不快な気分は少なく、とても快適なドライブが楽しめます。しかし、前述のとおり、 エンジン停止状態からエンジンがかかった際の「微振動」は「新型ミライ」にはありませんので、ここは両車で大きく異なる部分 です。

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今回の一般道および首都高速道路(C1&C2)を中心とした試乗で感じた感想としては、ドライバーズカー視点で見ると、 一般的な日常領域の範囲では「新型ミライ」の方が満足度が高い ということです。また、補助金を考慮すると「600万円程度」の新型ミライと、かたや「1200万円台」のLS500h(I Package)では価格が「倍」も違いますのでなおさらです。

ただ、後席の居住性に関しては、スライリッシュな構造のため、どちらも頭上の余裕はあまりないものの、後席の広さ自体は、ホイールベースの長さもありLSの方がずいぶん広く快適です。なお、「新型ミライ」は、後席への乗降性もあまり良くないので、後席へVIPを乗せるための用途も多い場合はあらかじめ乗降性などをチェックしておくべきでしょう。

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ところで、レクサスLS500hは「version.L」や「Executive」になりますと、後席の高級感や快適性が圧倒的に向上しますので、新型ミライをまったく寄せ付けない魅力があります。「セミアニリン本革/Lアニリン本革」の質感や、豊富なシートポジション、マッサージシステム、ドアトリム/ルーフ/ピラー/インテリアパネルなど内装の質感にいたっては、価格差なりの違いがあり、新型ミライにはどうやっても追いつけない領域です。

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またLSの「F SPORT」ではスポーティな内外装専用装備やホールド性と質感を両立した専用本革シートなども魅力的です。

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なお、新型ミライに関しては、リチウム電池への換装など、従来型より「約10%程度」燃費が向上しているとの情報もありますが、新型ミライの燃料である「水素」の価格も決して安くはなく、1kgあたり「1100円前後」ということで、ハイオクガソリン相当の価格と言われています。
また、ガソリンのような価格競争もほとんど無いようですから、水素ステーションが行動範囲内にあったとしても、 移動にかかるコストの面では、燃料電池車の新型ミライの優勢性はほとんどない ことには注意が必要です。

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しかし、走行中に空気をきれいにする「マイナスエミッション」や、長時間の「外部給電機能」(特に災害時など)は「新型ミライ」ならではの機能ですし、モーター駆動ならではの、現在のハイブリッドカーにはない先進的な乗り味や静粛性、走りのスムーズさ、安定感に加え、これらの「付加機能」はアーリーアダプター層である「新型ミライ」をご購入されるオーナーの所有欲を満たす力があると感じます。

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また「新型ミライ」には、レクサスLS500hと同様、 自動駐車機能の「Advanced Park」を備えますし、そして2021年には「Advanced Drive」搭載モデルを投入予定 ということですし、先進安全装備のレベルもほとんど違いがありません。

前述のとおり、特に内装のクオリティに関しては確かに大きな差があるところですが、補助金を考慮すると「600万円程度」の新型ミライと、かたや「1200万円台」のLS500h(I Package)では価格が「倍」も違いますので、インフラ環境さえ整っているのであえば、なおさら「新型ミライ」の魅力が増すのではないでしょうか。

その他、高精細化した「デジタルインナーミラー」、「大型ヘッドアップディスプレイ」、「後席シートベンチレーション」など、現在のレクサスではLSのみが備える装備を「新型ミライ」は装備する点も魅力と言えるでしょう。この点からも、単にクラウンの後継車としての位置づけではなく、ボディが大きく(長い)レクサスLS500h  "I Package"の「ショートボディ版」としての位置づけも担っているのは・・・と感じました。

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2020年12月06日

レクサス新型LS500h「正常進化」、一番高いのをプチ試乗!

2020年11月19日に発売された新型レクサスLSの最高額車「LS500h AWD EXECUTIVE」を1時間弱でしたが試乗する機会を得ました。
本体価格だけで「1,728万円」と超高額車両です。

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残念ながら自動運転機能の「Advanced drive」は延期となりましたが、それが装備されれば2,000万円は超えるのでしょうね・・・

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試乗車はメーカーオプションの「20インチノイズリダクションホイール」(スパッタリング塗装)を装備していました。

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内装には今回目玉の「プラチナ箔&西陣織」を採用!(660,000円のMOP)
写真を見ると、「これは高すぎでは?」と思いましたが実物を見るとそのクオリティや独特の世界観は良いと思いました。選べるのが「Executive」のみということで、購入できる方も限られますね。私的には、F SPORTのなぐり調アルミパネルの部分を、この「プラチナ箔」に変更したものがあればいいと感じました。(もっとも供給量に限りがあるのでしょうけど)

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ちなみに後席はご覧のとおり。
プラチオ箔や西陣織の面積も後席のほうが広い! これは日本発のブランドとしては面白いインテリアパネルだと感じます。
どうせならフロアマットを「畳」にしてほしい(笑)

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さて、肝心のプチ試乗インプレッションですが、結論からいうと、ものすごく良くなっています。
乗りながら「 これ、3年前に出してよ! 」っ叫んでしまいました。


■微振動は低減。しかし完全には消えていない

まず、前期モデルから感じた、フロアやアクセル/ブレーキペダルから伝わる「微振動」が相当に低減されており、静粛性の向上とともに振動対策は相当気をつかったのがわかります。

ただ、LS500hのパワートレーンである、自然吸気V6エンジン(8GR-FXE)+"マルチステージハイブリッド"については、アクセルオンをエンジンが切り替わったときの微振動はまだ感じます。
しかし、わずかに振動したあと、スピーカーからエンジンノイズと逆位相の音を発生させ、こもり音を打ち消し、すぐに車内が静かにそして先程の振動が消え去るのは感心しました。

当方は普段からLC500hに乗っており、このエンジンの特性に関しては把握しているつもりですが、もはや限界かと思います。
多くのレクサスLS600hオーナーが望むような「振動のない、そしてパワー感とともに雲の上を走行するような極上の乗り味」はこのV6エンジンと"マルチステージハイブリッド"では実現不可でしょう。

しかし、「静か」、「滑らかさ」、「しっかり感」をきっちり進化して、これぞ「LS」という水準に仕上げてきたのは間違いないです。これがユーザーの期待感に届いているかどうかはユーザーの経験値によるものも大きいかと思います。


■モーターアシスト増、エンジン回転数低減

すでに2019年の改良で対応済のようですが、モーターアシスト量が増加しており、かつエンジン始動時の回転数が「500rpm」低減しているということで、初期LS500hで感じられた「意図しないエンジンの無駄吠え」、「エンジン始動時の回転数上昇」という現象はだいぶ気にならなくなっていました。

ただ、重量級ということもあり、前期モデルに比べれば多少、モーターのみで走行できる領域は増えていますが、ハイブリッドのモーターアシストだけで走行することはほとんどできないため、アクセルを少し踏み込めば少なからずエンジンは始動し、わずかなボディ振動は発生しますので、この点が気になる方はまだまだいらっしゃるでしょう。



■静粛性の向上

久々のLS試乗ということもあり明確に判断ができないのですが、エンジン始動時の微振動を除けば、ほぼ不快な要素はなく、風切り音やロードノイズも気にならず、静粛性についてはさらに向上していると思います。
前期モデルでは、路面状態によるロードノイズの聞こえ方に結構違いがあったように記憶していますが、新型LSでは、走行中にノイズ関係で特に気になる点がありませんでした。

静粛性を向上しながら、車両重量を軽量化しているのは凄いですね。
しかし、静粛性向上がハイブリッドの魅力であれば、新型MIRAIが話題になっているように、「燃料電池自動車」へのシフトが現実的とも感じました。


■シート座り心地向上

「Executive」には、シートに低反発ウレタンを使用し、シートの縫製方法も工夫して乗り心地を更に向上しているようですが、確かにシートの柔らかさと快適さは極上でした。課題であったとされる「AWD」での後席の乗り心地も相当に良くなっているものと思いますが、未経験のため、実際お乗りになった方のインプレッションを待ちたいところ。

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■サスペンションも乗り心地重視に

乗り心地も良くなっています。ダンパーも改良のみならずランフラットタイヤの特性も改良されたようで、快適性が向上しているます。
工事跡の路面の荒れた部分もわざと乗ってみましたが、ある程度のふわふわ感を伴ってしっかりといなしていきます。エアサスかどうかわからないぐらいの振動の伝わり方があった前期から相当に改善されている印象で、これぞまさに「LS」!っていう感じです。
当方、普段から乗り心地のよい車には乗りなれていないので、ぜひLSオーナーの方に体感していただきたいですね。

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■デジタルインナーミラーが大幅にレベルアップ、ついに実用的にに

今回は夕暮れのドライブということもあり、驚いたのが「デジタルインナーミラー」の性能向上です。
全車標準化されたことで、ちょっと心配でしたが、当方の想像を上回る進化をしていました。
前期LSのデジタルインナーミラーは解像度も低く、表示エリアも狭く、そしてヘッドライトや強い光を受けると真っ白になって見にくく大きな課題がありましたが、今回改良された新型デジタルインナーミラーは一気に進化し、高解像度、高精細化、そして夜間の視認性が大幅に向上しています。


街灯がLED式の幹線道路でのデジタルミラーの見え方は以下の通り。日没後にもかかわらず、景色の見え方、明るさなど、物理的なミラーと比べても遜色ありません。むしろこちらの方が遠くまで見えます。

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前期と比べ距離感もつかみやすくなっています。
すぐ後ろのクルマも自然な大きさで表示され(以前は、異様にクルマに接近しているように見えた)、夜間でもナンバープレートがしっかり認識できますし、ヘッドライトの光も減光処理され表示されていますので非常に見やすいです。

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■燃費改善はほぼなし

今回マイナーチェンジしたLSは足回りの軽量化など、カタログ値でなんと「20kg〜30kg」も軽量化が行われています。もうちょっとPRしてもいいのではと思いますが、これが乗り心地の良さにもつながっているのでしょう。しかし、燃費に関してはさすがに変化が無いようです。

当方試乗している試乗コースでは、ようやく「10km/L」程度であり、ハイブリッドモデルといっても決して燃費を優先したクルマではありません。(WLTCモード 市街地燃費が「9.8km/L」のためほぼ同数値)
エンジン回転数の低減などは図られていますが、やはりエンジンの始動/停止はそれなりの回数が行われており、ストップ&ゴーが多い都市部での燃費改善は容易ではなさそうです。


■アンビエントライトと西陣織の組み合わせが良い

LSは他のレクサス車と違い、走行中でもアンビエントライトが明るめですが、西陣織の部分の光り方がとてもいい感じでしたね。LSのアンビエントライトは「行灯」を意識した光らせ方ということですから、まさに日本の「美」を意識している組み合わせと感じます。

LSのアンビエントライトはドアポケット内部もしっかり照らす仕様となっていますので、実用性も兼ねています。
レクサス車は全般的に夜間はの車内は「真っ暗」。ドアポケットやドリンクホルダーなどに置いた小物を探すにもいちいちルームランプを点灯しなければなりません。LSだけではなく、他のレクサス車にもぜひ応用し、アンビエントライトの光らせ方もブランドとして統一してほしいです。ジャーマン3と言われる、メルセデス、BMW、アウディなどはこういったところはしっかりできていますね。

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■たしかに正常進化、LS500にも期待!

短時間の試乗でしたが、この「LS500h」はユーザーの声をしっかり受け止めて改良を図っており、非常に快適な試乗をすることができました。一般道だけでなく、高速度道路試乗などもぜひしてみたいと感じました。
「Executive」ではありましたが、ドライバーズカーとしても充分よくなっていますので、前期モデルに「失望」した方もぜひ試乗してみてください。
他ブランドのフラッグシップ・モデルとの比較では厳しいところはあるかもしれませんが、当初のネガティブポイントは着実に改善されており、よい方向での改良がされたと感じます
まだ未試乗ですが、エンジン自体にも改良が入った「LS500」(V6ツインターボ)も相当良くなっているのでは?

一方で、LS500hの「正常進化」には嬉しく思いますが、今後日本に導入される「Sクラス」を考えると、ようやく3年前のリベンジを果たし、スタートラインに立ったに過ぎないのでは・・・とも感じます。



■やっぱりLSの「MIRAI」はFCV?

「LS500h」はたしかに良くなりました(ナビや先進装備は置いておいて・・・)。
しかし、まだ完全に解消しきれていないエンジンの振動、高級車としてのさらなる静粛性向上を考えると、LSのパワートレーンはFCV(燃料電池/水素)であると確信しました。

LSのFCVモデルは開発中止されたとの噂ですが、V6エンジンと従来のハイブリッドシステムでは限界が見えたという印象が強いです。

当方は、幸いにも11月末に実施される「新型MIRAI 先行試乗会」に当選いたしましたので、世界最高水準とされるトヨタグループのFCVモデル「新型MIRAI」を体験してしばし先のレクサスフラッグシップセダンを妄想してみたいと思います。

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2020年12月05日

銀影ラスターの新型レクサス「LS」は大変美しいが・・・

新型レクサスLS(MC 2021年モデル)がついに発売!
メディアで取り上げられるようなポイントがほぼないため、Webや新聞紙上でも「クラウンSUV(セダン・プラス)」の方が取り上げられているなど、今までのマイナーチェンジ車の中でもひっそりとした発売という印象ですが、早速実物を見てまいりました。

今回LSで新設定された新ボディカラー、「銀影ラスター」は33万円という高額なオプション費用に見合う大変素晴らしいクオリティの塗装でした。

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リヤビューはテールランプのメッキ部分がブラック化したことで今までは上下で分割されていたテールランプの一体感が強まり、こちらのほうが似合います。
それにしてもボディカラーの美しさにうっとり。

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「銀影ラスター」は、カラーサンプルでは懐かしのSC430「コスモシルバー」という印象でしたが、粒子の細かさはコスモシルバー、そして色合いはもっと明るく、ソニックイリジウムより更に明るいシルバーで、非常にフレッシュかつ高品質な塗装(まさに「箔」)です。

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ドアミラーは、レクサスチームメイトの「Advanced Park」の機能のせいか、従来にはないピアノブラックのパーツとともにカメラが内蔵されていることが確認できました。

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ヘッドランプは最近のRX、ISなどと同様、シンプル化。懐かしさも感じますが、新鮮さははなくなりましたね。
下部の出っ張ってる部分がハイビーム用です。

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ウィンカー点灯状態
わかりやすく、シンプルな点灯ですが、フラッグシップモデルと考えれば、ライトの点灯パターンなど目新しさが欲しいところです。

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さて、静的質感で一番の関心事は「タッチ式のワイドディスプレイ」です。
運転席に座ると確かに、モニター画面が手前に出たので、文字は大きく、見やすくなっています。タッチ操作もしやすいのでその点では進化しています。
しかしやっぱり前期モデルを知っていると、この部分の「とってつけた感」が気になってしまいます。
モニターの高さと、ダッシュボードの高さが微妙に異なるのは違和感あり。新規設計ならこんな作りに絶対しないですもんね・・・

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助手席前から。
やはりディスプレイの「枠」の大きさが気になるのと、ダッシュボードのデザインと合っていないのが違和感あり。
前期モデルの美点であった、すっきりさが失われてしまっています。

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助手席前の謎のアンビエントパネルは前期モデルと比べ、ほとんど光らなくなっています。(うっすらとL字のアローヘッドが無数に刻印されている)
それにしてもなんてもったいないゾーンなのでしょう。タッチディスプレイが隣に移設されたことで、余計にこの謎の空間が目立っています。これだったらここにインテリアパネルを敷き詰めたほうがまだ良いのではないでしょうか。
LSであれば、このあたりは再設計してほしかったところ。

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現代のクルマにおいて、ナビゲーションディスプレイなどの表示デバイスは非常に重要な位置づけのハズ・・・これが「取り外し可能」でタブレットとして社外で使えるなどのサプライズがあればこの大きさや形状でも理解はできるのですが。
今後、レクサス「LC」でも同様の改良(改悪?)が行われないことを切に祈るばかりです。


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今回のマイナーチェンジの改良点を鑑みると、LSのフルモデルチェンジはそう遠くない気がしますね。

2020年12月01日

レクサス新型LS(MC)発売!広報資料でマニアックな内容をチェック!

予定どおり発表されたレクサスのフラッグシップセダン「LS」(2021MCモデル)!
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/34307407.html?padid=ag478_from_kv

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残念がら、目玉の自動運転機能(Advanced Drive)は「2021年に発売延期」であることも正式表明、そしてあわせて期待されていたオンラインアップデート(OTA)機能も「2021年以降、 Advanced Drive搭載車に実装予定 」とアナウンスされたことで、OTA技術は、当面はレクサスの中でもごく一部の車種にのみ対応する模様。

テスラ車や一部の輸入車で導入しているような幅広い車種に適用されるソフトウェアアップデート機能とは本質的に異なるようで、あくまでも「自動運転機能付車向け」の付帯技術のようですね・・・うーむ。

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すでに販売店には展示車・試乗車が配備されているようですが、今回は最近レクサスが親切に公開している広報資料から、カラログやニュースリリースに出ていないマニアックなポイントをチェックしてみたいと思います。





■ワイドディスプレイは「148mm」前方へ

ワイドタッチディスプレイについては、従来型より「148mm」前方に出ていることが判明。また、ドライバー側に「約2度」傾けているなどの配慮があるようです。しかし、ダッシュボードを作り変えてなんとかデザインを進化できなかったのか・・・とやはり感じてしまいます。
ベゼル幅をもう少し狭くすればダッシュボードの高さと面一にできてもう少しすっきりするのではと思うのですが。

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■ドライブセレクトモードスイッチの操作にも配慮

ドライブモードセレクトスイッチ操作時にもモニターと接触しないよう配慮されているということですがこれは当たり前のことで、もともと接触することがありえないわけで・・・
それにしても助手席の意味不明の「アンビエントイルミネーションパネル」は照明デザインが変更され、LCのようなさりげないイルミに変更されましあtが、デビューから3年が経過したのですから、当時実現できなかった「ツインモニター化」や「マルチメディアシステム」を組み込むなどの進化がほしかったところです。


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■シートヒーター画面呼び出しスイッチ

LSに限らず世界中の高級車のセンターコンソール周辺から物理的なスイッチ類が消滅し、操作性が低下したとの声が聞こえてきますが、後期LSでは、他のメーカーのように「AIによる音声認識」や「触感機能付きタッチディスプレイ」、「ジェスチャー機能」などのテクノロジーに頼るのではなく、古典的な「ショートカットスイッチ」を復活させることを敢行。結局これが一番いいのかもしれませんが、・・・

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■ソフト感覚のシートに改良

乗り心地向上のため、「低反発ウレタン」を全席に採用し、LCコンバーチブルでも採用された、深い位置で生地を縫い合わせて表皮をたわませる工法なども駆使しています。スポーティ感は損なわれると思いますが、LSにはこれぐらいの快適性が必要なのでしょう。(最初からやっておけば?という感じもしますが)

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■ランフラットタイヤ改良

ランフラットタイヤの改良はすでに2019年に実施されていますが(その代償として耐久可能距離が低減している)、今回さらに乗り心地改善のため、さらなる改良がなされています。カタログではわからない具体的な表で示されているのは興味深いところです。「F SPORT」では変更がないこともわかりますね。

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■AVS(減衰力可変ダンパー)の改良

ダンパーも新設計しているようで、減衰力の低減による乗り心地の向上、可変幅の向上による応答性も向上してるということで、図によると、特にフロント部分については大きく改良されているようです。

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■スタビライザーのばね定数低減

図によると、微妙な違いのようにも感じられますが、路面からの入力をさまざまな周波数帯で低減しているようです。前期LSはたしかに路面の荒れているところでのでブルブル感がありましたから、効果に期待したいところです。

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■シートの振動吸収性

前述のシート改良による、振動吸収力が非常に大きくなってほとんどの周波数帯で振動幅を低減させているようです。
こういったカタログ映えしない、地道な改良が行われるのはまさに「LS」ならではでしょうね。

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■エアサスペンションの路面入力低減

前期LSでは「ほんとにエアサスなの?」と思うぐらいショックを伝えることがありましたが、路面からの入力を低減することで乗り心地の向上を果たしているとのことです。首都高速道路などのジョイント部分でのいなし方をぜひチェックしたいですね。


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■AWD車のパワートレーン振動抑制

社用車では全天候型の「AWD」需要も多いようで、モータージャーナリストのインプレッションでもAWD車での後席の振動の不快さについて言及した記事もあり、AWD車にしぼった振動低減用の対策が実施されたようです。

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■FR車 フロントサスペンション一部を鍛造アルミ化で軽量

最近のレクサス車のマイナーチェンジの定番改良ですが、足回りの主要パーツのアルミ鍛造化がLSでも実施。
鉄鋳造から、アルミ鍛造アームへの変更で、軽量化を果たしているようです。(タイヤの軽量化もあわせ、全体で約3.5kg程度)

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■LS500 ターボエンジン レスポンス向上

LS500のエンジンとトランスミッションに改良が入り、よりレスポンスが良くトルク感を増す方向で改良が行われたようです。
ISもそうですが、最近のレクサスはガソリンエンジンの改良に力を入れ始めましたね。
LS500のエンジン、ぜひ流用展開してほしいところですが・・・

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なお、ハイブリッドの「LS500h」に関してはもう手詰まりのようで、昨年度の改良からの進化はみられないようです。
現在の「LS500h」のパワートレーンは、これ以上静粛性やトルク感の向上が難しいように思いますし、多くの方が望んでいると思われる「LS600h」に匹敵または超えるようなフィーリングを達成するような改良はもう限界なのかもしれません。
こういったことから今後のLSにはLS500hを超えるスムーズさとパワー感、そして環境性能を満たした新規パワートレーン、それこそ燃料電池自動車(FCV)の投入が待たれますね。



■ブレードスキャン式AHS VS 上下2段式 AHSの軍配は?

かねてから「どちらが優れているのか?」疑問がつきませんでしが、通常走行時では、照射距離の長さと、遮光範囲の狭さの観点から新型のブレードスキャン方式に軍配があがるようです。
しかしながら、高速道路などでは標識を照らす場合など上下2段式の方が優位では?という声もありますが・・・
とはいえ、いったん上下2段式AHSの採用はこれでレクサス「ES」のみとなりました。

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■デジタルインナーの大型化、意匠変更

デジタルインナーミラーは当初から大きさの面や解像度の面で不満があり、通常の鏡面ミラーモードとの差も大きかったですが、2021年モデルでは大きく改良されているようです。
大きさですが従来より大型化し、9.6インチと大型化し、ミラー自体も長方形から、台形に変更され、スタイリッシュになっています。

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■デジタルインナーミラーの高解像度・高画質化

画質に課題があり、違和感を覚えた方も多いのではないでしょうか。2021年モデルでは、解像度がずいぶん向上したようで、あわせて夜間での輝度向上、LEDライトの点灯時のちらつきを抑えるなど視認性を向上したようで、これは他車種にも早急に設定して欲しい仕様です。

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■後方カメラ洗浄システム

リヤカメラの雪や汚れを除去するため、カメラの洗浄システムを搭載!雪国では必要なのでしょう・・・
これによりワイパーレバーに操作が1つ加わるためレバー自体の意匠も若干変更しているようです。



■ダッシュボードのカラー、ルーフ/ピラーのカラーは2色のみに

ダッシュボードは「ブラック」、「クリムゾン」、「ブラウン」の3色がありましたが、内装カラー選択率の問題なのか、ダッシュボードのカラーが「ブラック」、「クリムゾン」に統一されることに。
「クリムゾン」は最上級の”EXECUTIVE”でしか選べませんので、実質的にはLSのダッシュボードは「ブラックのみ」になったといえます。

また、同様に、ルーフ/ピラー のカラーも従来は「ブラック」、「アイボリー」、「ブラウン」の3色でしたが、今回から「ブラック」、「グレー」のみとなっています(ホワイトシート選択時以外はすべて「ブラック」)

豊富な内装色の組み合わせができたのが「LS」の特徴ではありましたが内装カラーに関しては、コスト削減感が強いですね。


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■切子調カットガラス価格変更

なぜか切子調カットガラスについて価格が下がっています(162万円→154万円)それでも超高額ですが・・・
一方、レーザーカットスペシャルも色変更とともに価格が上昇(11万円→17.6万円)こちらもなかなかのお値段ですが、非常にかっこいいデザインのパネルですね。

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ニュースリリースでも日本市場向けのサプライズはありませんでしたが、今回のLSは試乗してみないとわからない点も多いため週末にじっくりチェックしてたいと思います!


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2020年09月18日

新型レクサスLS(MC版)F SPORT グレード見積もり例(1234万円〜)

新型レクサス LS(MC版)、個人オーナーの方で注目度の高いのは「F SPORT」でしょうか。
ヘッドランプと、バンパー下部左右の巨大ガーニッシュの形状が変更され、よりスポーティで精悍な印象が強まり個人的には前期F SPORT顔は好みではありませんでしたがMCのフロントフェイスはかっこよくなったと感じます。

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今回は、現時点ではオンリーワンのパワートレーン V6ツインターボ(V35A-FTS)を搭載する「 LS500 F SPORT 」の見積もり例です。



【LS500 F SPORT】

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F SPORTの価格は「12,340,000円」となかなか語呂のよい価格に。
従来の「12,228,000円」より「 112,000円 」のアップ。
LS500はガソリンモデルであるため、レクサスチームメイトの目玉装備のひとつ高度自動駐車支援機能の「アドバンストパーク」が装備されませんので、 「デジタルインナーミラー」相当の金額(約11万円)が単純に上乗せ されているというイメージです。
よって、今回のマイナーチェンジでの実質的な価格は「据え置き」といえるでしょう。

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F SPORTについてはメーカーオプションも非常に少ないので、ほとんど方は「マークレビンソン」と「ムーンルーフ」を装着するかどうか・・・というところでしょう。そのため、価格もMOP・DOPコミコミで「13,500,000円前後」になることが多いのではと思います。


内装についてはインテリアパネルの変更もなし。
他のグレードと違い、選択肢は「本アルミ(名栗調子上げ)」のみ。
内装全体についても12.3インチナビゲーションモニター以外ほとんど変更ないようですが、インテリアカラーの「ホワイト」と「フレアレッド」に関しては、ブラックの面積がかなり広くなりました。LSの車格を考えると少し派手すぎる、という意見があったのでしょうね。だいぶおとなしくなった印象があります。


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F SPORT専用ホイールはブラックスパッタリング塗装されましたが形状は変更なし。
ブレーキキャリパーもフロント6pot(アドヴィックス製)と変更ありませんので、あまり変わった感がしませんね。

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しかし、エアロパーツ、特に「TRD」のフロントデザインは結構変わったのでエアロパーツを装着するのも個性的で面白いと思います。

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LS500 F SPORTのパワートレーンに関しては前期モデルに比べ結構手が入っているとの話も聞きます。
LCと同様、日常常用域の扱いやすさを主眼に改良が行われたようなので前期オーナーさんも車検をちょうど迎えるタイミングでチェックされると食指が動くかもしれませんね。

2020年09月17日

新型レクサスLS(MC版)最上級グレード見積もり例(1728万円〜)

さて、突如発表となった新型LS(MC版、2021年モデル)は既にレクサスディーラーでの受注を開始しています。
初回オーダー締切は9月下旬と、意外にも早いので初期ロット発注の方は要注意です。
発売日はさまざまな噂がありましたが、新型IS発売後の「11月19日」に確定の模様。

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さて、今回は法人需要がほとんどと思われますが、新型LSの目玉とも言える、「プラチナ箔&西陣織」や「Lーアニリン本革」を備える最上級グレードの「EXECUTIVE」の見積もり例です。

既報のとおり、残念ながら目玉の「自動運転機能」の搭載はいったん見送りとなりましたので現時点ではこのLS500h、AWD、EXECUTIVE が現行レクサス車でもっとも高価な仕様となります。




■LS500h AWD EXECUTIVE

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価格は、「17,280,000円」と、従来モデルの「17,117,000円」よりも「163,000円」のアップとなっています。
うち、「50,000円〜60,000円」は、新装備される高度自動駐車支援機能「アドバンストパーク」のコストと考えられます。


注目のメーカーオプションは以下のとおりです。

■ボディカラーの「銀影ラスター」が「 330,000円

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■一番目玉の「プラチナ箔&西陣織」については「 660,000円
 ただし、「セミアニリン本革」との組合せのみで、「エルアニリン本革」との組み合わせはできません。

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■20インチ「ノイズリダクションアルミホイール(スパッタリング塗装)」が「 165,000円

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その他のメーカーオプションは前期モデルと同様の金額です。


また、今回おそらく高齢者向け対応として準備される「プラスサポート用スマートキー」も設定されています。
サテンゴールドの部分がワンポイントで目立つようになっていて、特にカードキーの方はスペア用として使用しもいいかもしれませんね。
物理的な電子キーは「17,600円」「カードキーは「30,800円」でラインナップされています。

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なお、当方が一番気になる、「オンラインアップデート(OTA)」については現時点では販売店に情報がない模様。
レクサスチームメイトの主要機能、自動運転機能「Advanced Drive」とともに、一旦見送りされたと考えてよさそうです。

しかし、そうそう遠くないうちに登場してくるとは思いますので、新型LSをご検討される方は今後の展開も含め十分確認されたほうがよいでしょう。

2020年09月13日

レクサスLSマイナーチェンジ(2021/MCモデル)商品概要

2020年11月中旬発売予定のレクサスのフラッグシップセダン「LS」が発売からちょうど3年という短期間でマイナーチェンジを敢行。
コロナ禍や、自動運転機能の開発遅延で発売延期か?との噂も立ちましたが、7月のニュースリリースで発表された「Lexus Teammate」の機能のうち、「
Advanced Drive」(いわゆる自動車専用道路での自動運転機能)は11月のMCモデル発売時は「 見送り 」となり、一般的なマイナーチェンジモデルとして発売することとなったようです。

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まずは「速報編」ということで、ざっと商品概要をピックアップしてみます。


■パワートレーン

 事前情報通り、変更なし。LS500とLS500hの2本立て。
 ただし、どちらも初期レスポンスの改善等が行われている模様です。


■グレード構成

 なんと衝撃、「標準」グレードが 廃止 され、以下の4グレードとなります。
 これにより最低価格は引き上げられ、全車「1,000万円超」となります。
 価格はそれほど上昇せず、(ほぼ「デジタルインナーミラー」の10万円+「アドバンストパーク」の5万円+α程度)後日レポート予定です。

 ”I Package"
"F SPORT”
 ”version.L”
 ”EXCECUTIVE”


■ボディカラー

 ニュースリリースのとおり、レクサス初の漢字名入りボディカラー「 銀影ラスター 」が新採用、そして新型GS」と同時に採用され、長らくプレミアムカラーとして採用されていた「ソニックソルバー」が廃盤となります。
また、ラージクラスのセダンのスタンダードカラーといえる「ベージュ系」が消滅していまいました。

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 ○ 銀影ラスター <1L3>
 ? ソニックシルバー <1J2>
 ? スリークエクリュメタリック <4U7>


■インテリアカラー

 新内装カラー「 ヘーゼル 」が追加。人気の「オーカー」を少し黄色くしたイメージでしょうか?
 また、最上級の「L-ANILINE本革」専用カラーの「キャメル」、「ブラウン」が廃盤となり、一般的な「ブラック」、「オーカー」に置き換わります。
 ちょっと特別感がありましたが、一般的なカラーになってしまったのは残念ですね。

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 ○ ヘーゼル
 ○ オーカー
 ? トパーズブラウン
 ? アイボリー
 ? キャメル
 ? ブラウン


■インテリアパネル

 ニュースリリースで話題の「 プラチナ箔&西陣織 」が新設定【EXECUTIVE】にメーカーオプション。
 前期モデルで話題となった「切子調カットガラス」はそのまま残るので超高価内装が2つラインナップされますね。
 また、新型ISで採用予定の「 アッシュ/墨ブラック 」も採用。

 ○ プラチナ箔&西陣織
 ○ アッシュ(オープンフィニッシュ/墨ブラック)
 ? レーザーカット本杢(ブラック)
 ? 縞杢(ブラック)
 ? ウォールナット(ダークブラウン)


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■ ホイール

 【F SPORT】

 ホイールカラーが変更され、「ブラックスパッタリング加工」となります。

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 【F SPORT以外】

 全車「19インチ」ノイズリダクションホイールが標準となり、ロードノイズ対策を行う模様です。
 (デザインは従来から変更なし、写真は”I Package"のもの)

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【基本装備の強化】


・「高精細・大型デジタルインナーミラー」 標準装備

 前期モデルでは画像もあらく解像度が今ひとつでしたが、高精細化かつ大型化した最新型が導入されるようです。

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・「後方車両への近接警報」 標準装備

 後方から追突危険性がある場合にハザードランプを高速点灯させる仕組みを新装備


・「ブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム」標準装備

 上下2段式に変わり、RXで採用されたブレードスキャン式に置換。

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・「シートヒーター等画面呼び出しスイッチ」

 不評だったシートヒーター/ベンチレーション/ステアリングヒーターをを任意で呼び出す画面へワンタッチで遷移するボタンが追加されます。
 便利ですが、輸入車のトレンドとは逆行してますね・・・

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・「Lexus Safety System+A アップデート」

 新型ISで初採用される、以下のシステムが追加されます

  ・交差点右左折支援
  ・低速時加速抑制

 なお、以下の装備は新型ISには備わらず、当面LSのみの機能と思われます

  ・レーンチェンジアシスト[LCA]
  ・フロントクロストラフィックアラート[FCTA]
  ・歩行者注意喚起/アクティブ操舵回避支援機能(ステレオカメラ方式)

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・「アドバンストパーク[Advanced Park]」*LS500hに標準装備

 レクサスチームメイトの機能の1つ、アドバンストパークが制御の関係か、ハイブリッドモデル(LS500h)のみに標準装備。いわゆる高度な自動駐車支援システムですが、新型Sクラスとの精度の違いは気になるところです。標準装備というのは嬉しいですね。

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・「タッチ化した12.3インチワイドディスプレイ」

 もう何も言えねぇ・・・
 使いやすくはなるんでしょうけど、最悪のデザインといって過言ではありませんね。前期のスタイリッシュさはどこへ?

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さて、新型LSマイナーチェンジ版についての商品概要ですが、おおむねニュースリリース通りといったところで、残念ながら新型Sクラスのような驚きの装備やアップデートはありませんでした。
気になるのは オンラインアップデート(OTA)については言及がない ところですが、こちらは別途確認中。

まずは速報版ということで、詳細情報や予定価格帯については追ってレポート予定です!
引き続き情報更新してまいります!

2020年07月19日

新型レクサス LS ネックは後付感ありディスプレイか? 

新型レクサスLS(マイナーチェンジ版)が発表され、外観デザインは絶賛ではないものの、「正当進化」として捉えられているようですが、内装に関しては想定以上に変化がなく、特に「ナビモニター」に関しては不評の嵐・・・といったところですね。

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もともとLC・LSは非常に透明度の高い湾曲したキレイなクリアーパネル内にナビ画面が埋め込まれていました。
現行LSの12.3インチワイドスクリーンと助手席前アンビエントライトパネルは次の通り。他のレクサスモデルとは仕上げが違いますね。

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それが2021年MCモデルでは、ワイドスクリーンが思い切り露出&耐久性重視のためか枠も太い・・・いったいこれは???

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なお、助手席前のアンビエントライトパネルのデザインも変更になっていますね。
ここをツインモニターにしたり、助手席用のエンタテイメント表示でも組み込むかと思いきや。ちょっと地味になった印象。

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現行モデルはこのような固定の柄でしたが・・・派手でパターンも固定のため存在意義は不明でしたがあまり評判がよくなかったのでしょうか。

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北米など海外メディアでのレクサス各車の「リモートタッチパッド」の使い勝手は酷評レベルでしたし(個人的にはまったく問題ないと思うのですが、不思議?)、一方、新型RXのタッチパネル化は、体が大柄な諸外国の方には好評のようです。
そのため、新型ISと同様、LSについてもワイドスクリーンが「タッチパネル化」されるのは自然の流れですが、レクサスのフラッグシップである「LS」がまさかダッシュボードにはほとんど手を加えず、不格好なモニターを配置するとは、デザイナーが泣いているのでは・・・


なお、メルセデス・ベンツ新型「Sクラス」はモデルチェンジにより、後付感あったモニターをかなり改善してきています。

【YouYube】New Mercedes MBUX infotainment for the 2021 Mercedes S-Class interior REVIEW



近未来感ある、縦長のワイドスクリーン。
スピードメーター部分のパネルはお世辞にもデザインに優れているとはいえませんが。

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驚愕なのが、ヘッドアップディスプレイ(HUD)の表示が、実際ドライバーが見ているウインドシールドガラス越しに見える背景にあわせてHUD内のアニメーション表示が動作するということです。
道路のどの路地を曲がればいいのか、←←「矢印」の位置が可動します!

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新型LSの超大型ヘッドアップディスプレイについて進化があるのか?期待したいところです。

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2020年07月17日

レクサス新型LS(MC版)突然初公開!〜 見た目はあんまり変わらない?

発売時期から考えるとそろそろ公開か?と思われていた新型LS、2020年冬発売と正式アナウンス、電撃公開です!
時節柄、本来はワールドプレミアが行われるところ、日本で先行してプレスリリースが実施されています。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/33020460.html?padid=ag478_from_kv


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例のごとく詳細なスペックは不明、北米でのプレスリリースを待つ必要がありそうです。



さて今回のMC版 レクサスLSはかなり前から情報が漏れ伝わってきていたとおりの改良となりました。
主要な改良点は以下の部分でしょうか?


「高速道路での自動運転機能(Advanced Drive)」
「自動駐車システム(Advanced Park)」
「オンラインアップデート(OTA)」
「タッチパネルモニター採用」
「乗り心地・静粛性向上」

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既報どおり、パワートレーンの変更はありませんが、「LS500」(V6ツインターボ)に関しては「LC」での改良のようにビッグデータを解析し、より乗りやすいように実用領域での性能向上を果たしているようです。(一方、「LS500h」については日本市場ではすでに改良済であることがアナウンスされていることから特に変化はなし?)

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さて、注目の「自動運転機能機能」が専用グレードなのか、メーカーオプションなのかは判然としませんが、少なくとも標準装備ではないようです。
(リヤ下部にも、センサー類らしきものが見えますね・・・これはデザイン的に結構かっこいいかも?)

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なお、最新の高度運転支援技術の呼称が「 Lexus Teammate 」であることも判明。
以前から商標登録されていたのですがMC版LSから採用となりました。(そういえば、「LEXUS Co Drive」との区別は??)

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以下、プレスリリースをもとにした主な変更点トピックスです。


■新ボディカラー「銀影(ぎんえい)ラスター」

レクサスブランド初の「和名」が入ったボディカラー。
もともと2020年度は「ソニック系」のボディカラー追加の噂があり、その第1弾が新型ISの「ソニッククロム」だったわけですが、その第2弾がソニック系技術を応用した「銀影ラスター」のようです。イメージ的に「ソニックシルバー+マンガンラスター」という感じがしますね。
近年レクサス車で「シルバー系」の車両がめっきり減っていますのでシルバー系復権の契機となるかもしれません。

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■フロントグリル内にセンサー類の追加

欧州車ではしばしば見かける、フロントグリル下部に四角のセンサー類が配置されており、自動運転機能に使用されるものと推測されます。

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なお、「F SPORT」にはこのセンサーはありませんので、特定グレードまたはメーカーオプション装備と推測されます。
やはりセンサー類がないほうがデザイン的には優位ですね!!
(「F SPORT」の旧フォグランプ部分のメッシュダクト部分がオールブラックだったのは個人的にNGでしたが、下部にメッキラインが入り印象がずいぶん変わりましたね!

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■ブレードスキャン式AHS搭載 新意匠ヘッドランプ

上下2段式「AHS」とブレードスキャン式「AHS」のどちらが優れているのか論争が一部で発生していましたが、今回ブレードスキャン式に置換されたということは、結局はブレードスキャン式「AHS」が優位ということなのでしょうね・・・高速道路などでは上下2段式の方が上方に位置する看板などの標識が見やすいのでは・・・という懸念はありますが。
そして、ヘッドランプもわりと一般的なデザインに変更されました。
新型ISもそうでしたが、ちょっと奇抜な形状(ギザギザとか垂れてたりとか)のヘッドランプが次々に普通になっていますね(笑)

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■メッキ部分がピアノブラック化したテールランプ

新型LS発売時から評判のよくなかった「垂れ下がったメッキモール」がピアノブラック塗装されて目立たなくなりました(笑)
結果的にテールランプが大きく見える効果もあるようですが・・・ランプユニット自体の形状には変更がないことからあまりコストはかかっていないようです。

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■新意匠ホイール

F SPORTのホイールは変更ないようですが、それ以外のグレード用と思われる、新デザインのホイールが複数設定されるようです。
公開されている画像では、「切削光輝」タイプのホイールが新設定されているようです。リム部分にも切削光輝加工がほどこされていることがわかります。

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■レーダーセンサー洗浄システム

高度な自動運転システムを機能させるため、汚れ等を除去するためのセンサークリーナー(?)が搭載されている模様。
ヘッドランプ以外にクリーナーが装備されるのは初ですよね。レーダーセンサーのデザインは賛否ありそうですが・・・

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■ドアミラー下のカメラ(センサー?)

第3世代レクサスではLC以降ドアミラーが統一されていますが、新型LSでは自動運転機能装着車のドアミラー下部にはカメラまたはセンサーと思われるものが追加されています。それほど目立たないように思いますが、スタイルや空力には影響がありそうですね。

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■フェンダー部分のカメラ(センサー)

既報通り、フェンダーには後付のカメラ(またはセンサー)が付加されました。
もう少しスタイリッシュかな・・・と思ったのですが、出っ張りは特にないようで安心しました(が、もうちょいデザインを自然にできなかったのかなぁ)
ひと目で自動運転機能装着車とわかりますね。F SPORTグレードには装備できないのでしょうね。

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■一部グレードに「フル液晶メーター」採用

おそらく自動運転機能搭載車には、フル液晶メーターが搭載される模様。(その他は従来どおりと思われます)
その表示領域や文字解像度など、トヨタ/レクサスが苦手とする部分について期待がかかります。

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■グラフィカルな超大型HUD

もともと業界最大クラスのHUDが搭載されていましたが、自動運転機能が明確にわかるようにグラフィカルになっているものと予想されます。これはぜひ他のレクサス車にも採用してほしいですね!レクサスのHUDはトヨタブランドよりもずいぶん効果なのに最近は差がほとんどないですからね。

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■高解像度&大型化したデジタルインナーミラー

解像度の低さがネックだった「デジタルインナーミラー」が進化したようです。
新型ハリアーのものも少し高解像度化しているように見えましたが、LSのものは更に進化しているのでしょうか。これは楽しみですね!
なお、前席のドームランプの形状も違うように見えますが、変更されているのでしょうか。

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■和を強調!「西陣織の銀糸やプラチナ箔」

和テイストを強調し、ドアトリムの合成皮革やウルトラスエードに代わり「西陣織」の生地を一部グレードに採用。
日本ブランドの「和」や「匠」を演出するには良い素材と感じます。黒系以外にはどのようなカラーがあるのでしょうか?

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■シートヒーター/ベンチレーションスイッチ追加&ブラック仕様のスイッチ類

さすがに評判悪かった、シートヒーター/ベンチレーションスイッチが手元に追加。これは嬉しい改良ですね!
あわせて金属調加工されたスイッチがなぜかクリアブラック化。これは何故でしょう・・・高級感は低下したように思いますが。

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■後付感アリアリの「12.3インチワイドモニター」

個人的に残念なのがこの後付感あるワイドモニター。LSならうまくビルトインしてくれるかと思いきや、ダッシュボードの形状はほぼ変わらずモニターを前面に移動しているようです。耐久性のためかフレーム枠も大きいですし、いかにも「マイナーチェンジ仕様」という感じで・・・レクサスのフルモデルチェンジならこのような配置はありえないでしょうから残念です。

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■パノラマガラスフール初採用か?

ニュースリリースでは言及されていませんが、公開画像から、ルーフが全面ガラスの「パノラマガラスルーフ」の採用可能性がありそうです。

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しかし残念だったのが上記以外の「サプライズ」が現時点でのプレスリリースでは無かったことです。
このクラスのセダンでは次々と採用され始めている、路面状態をカメラやレーザーでスキャンし、路面状態に応じて4つのサスペンションの減衰力をそれぞれ個別に調整するシステムや、超大型スクリーンかつ先進的なインフォテイメントシステムの採用、デジタルキーの採用など先進的な機能・装備は現時点では公表されていないのが残念なところでしょうか。

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2017年秋の発売時にこの内容であれば文句はないのでしょうが、競争が極めて激しいフラッグシップセダンクラスにおいては、レベル3相当の先進的な自動運転技術の導入以外は地味目の改良という印象を受けました。

まもなく、メルセデス・ベンツ 新型「Sクラス」の刷新がアナウンスされていますので、当然比較対象となりますが、果たして!?
北米市場でのさらなる詳細なニュースリリースに期待したいところです。

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2020年03月06日

新型レクサス LS(LS500/LS500h)今秋早くもマイナーチェンジ決定!

レクサスISのビッグマイナーチェンジに続き、2017年10月に発売したレクサスのフラッグシップセダン「LS500/LS500h」が早くも 今秋にマイナーチェンジすることが確定 との情報が入ってきました。

レクサスLSは発売以降、毎年着実に年次改良を重ね、2019年10月の改良では乗り心地や静粛性の強化、ハイブリッドシステムの制御変更など本来のLSが持つ特徴を強化し、フラッグシップサルーンとしての完成度を高めていました。しかし、昨今のセダン離れとボディサイズの拡大、販売価格の高止まりなどもあり、残念ながら販売はそれほど上向いておらず、月販目標を大きく下回る状況が続いています。

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また、トヨタ自動車は長期間かけて公道で「自動運転車」の研究・テスト走行を実施していましたが、国内外のライバル車が次々と「自動運転機能」を持つ車を発売(または市場投入)を行うなか、トヨタ陣営の自動運転車がいつ発売するか注目でした。そしてついに、オリンピック終了後の2020年秋を目処にレクサスLSをマイナーチェンジさせ、自動車専用道路での自動運転機能を搭載することを決定したようです。
最近のレクサス車では珍しい「ちょうど3年」でのマイナーチェンジは販売上の政策もあるのでしょう。

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2020年秋の改良は「マイナーチェンジ」ですので、内外装の意匠変更が発生します。

■前後ヘッドランプ意匠変更

マイナーチェンジする「IS」ほどではないようですが、新型LSはヘッドライトの意匠が変更され、レクサス「ES」とは外見上も差別化される模様。新型ESの販売は好調ですが、あまりにもESとLSの外観が似ていることから、LSは差別化を行うようです。また、新型RXで先行投入された、ブレードスキャン式「AHS」が投入される模様。

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なお、テールランプの形状も変更されるようですが、「一文字型」ではないようです。

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■ショートボディの追加はなし

LSは実質「ロングボディ」のみのラインナップのため、前モデルのようにロング仕様ではない通常ボディ(ショートボディ)の投入も要望されていたようですが引き続きロング仕様のみとなっており、ボディサイズの変更はないようです。駐車環境で購入を断念されたオーナーも多いだけに残念です。

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■自動運転に必要なカメラ・センサー類はフェンダーに外付け?

自動運転といえば、様々なカメラ・センサーが車両に後付されてテスト走行していましたが、マイナーチェンジするLSの自動運転技術搭載モデルにおいては、カメラ・センサー類をボディに内蔵することはできず、フェンダー付近に大型の外付けユニットが装備される模様。
自然なデザインかどうか注目が集まりますが、以前公開された試作モデル「TRI-P4」のような形状であれば、それほどの違和感はないのではと思います。

「TRI-P4」
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https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/26059072.html


■パワートレーンは変更なし

一部メディアで噂されていた「LS600h」の復活はない模様。従来どおり「LS500/LS500h」のラインナップ。
ただし、LS500hに関しては"マルチステージハイブリッド"の制御をさらに変更させ、よりマイルド方向にチューニングが行われるとの情報もあり、発売当初のLS500hとは別物と言える進化を遂げると推測されます。

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■ナビゲーションシステムはタッチパネル対応に

内装では大きな変更が発生します。
2019年8月のマイナーチェンジで投入された新型RXと同様、ナビゲーションシステムは「タッチパネル」対応となります。(手元のリモートタッチも残る)
また、「Apple Car Play/Andoroid Auto」等のスマートフォンアプリ連動機能も搭載。
現在のLSのナビゲーション画面はダッシュボードの少し奥にありますので、タッチがしやすいよう手前側に寄せられるようで、ダッシュボードの構造が変わる見込み。圧迫感がでないか心配なところではありますが・・・
助手席前の「謎のパネル」はそろそろ「ツインモニター」に換装してほしいところですが、現時点では改良有無は不明です。

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■ついにトヨタ・レクサス初の「OTA」対応!

市場投入が待たれていた、車両情報のアップデートをオンライン(OverTheAir)で行う機能もレクサスとして初投入される見込み。
現在は、ナビゲーションシステムの機能や地図機能のアップデートなどに限定されていますが、ハードウェアの換装を伴わない不具合対応(ECU、ソフトウェアの書き換えなど)など従来販売店でないと対応できなかったものは当然対応されるものと思いますので、ユーザーにとっては恩恵が大きいと思います。
テスラ車のように、先進安全装備のアップデートや快適機能の追加まで踏み込んだものかは不明ですが、期待の機能です。

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その他「LSS+A」のさらなる機能の改善や、快適装備の追加などまだまだ限られた情報ではありますが、レクサスLSについては2020年のマイナーチェンジで市場からの要望も含めた大きな商品改良を行うようです。今年車検を迎えるオーナーの方も含め、注目の改良といえるでしょう。

しかし、昨今の「コロナウイルス」を発端とした経済情勢や社会活動の落ち込みなど、高価格帯のクルマについては厳しい状況になるかもしれません・・・場合によっては開発・発売の延期などもあるのかもしれませんね。

2019年10月10日

毎年進化するLEXUS「LS」2回めの年次改良でようやく完成か?

2019年10月2日、レクサスのフラッグシップセダン「LS」が2回目の年次改良を受けました。

https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/29933170.html?padid=ag478_from_kv

サウンドノイズ、振動面などパワートレーンの評判が芳しくないLS500h(V6・8GR-FXS+マルチステージハイブリッド搭載車)の制御については大きな改良が入ることが噂されていましたが、ようやく実現。また、昨年の年次改良でAWD車に搭載されたショックアブソーバーに「伸圧独立オリフィス」を搭載し乗り心地の面でも進化をするなど、高価格帯のクルマにふさわしい基本的な部分について改良を行った模様。

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しかし、内外装が変わらないため展示車の入れ替えはほとんど期待できず、試乗車を入れ替えする店舗も少ないと思われます。
そういうことはメーカー自身も認識しているのか、「年次改良を解説したスペシャルコンテンツ」が開設されています。
https://lexus.jp/models/ls/special/001/

レクサスの年次改良は何を改良したのかが具体的によくわからない部分が多いので、このような解説がされるのは非常に嬉しい反面、今までのイメージを払拭しなければならないという危機感の現れを感じます。

以下は、スペシャルコンテンツで解説されている、NEW LSが改良で追求したポイントです。





01 ハイブリッドならではの静かで滑らかでパワフルな上質な走りの追求

LSのドライバーが、アクセルを、どれくらいの割合で、どれくらい踏んでいるか。
実は、90%くらいの割合で、アクセルの踏み込みは半分くらいなのです。
そこに着目し、バッテリーのアシスト量を増やしてモーターの駆動力を高め、アクセルの踏み込み量に対する加速を向上しました。
結果、モーターのアシストがしっかり感じられ、より先進的でパワー感のある走りを味わえます。
また、このバッテリーのアシスト量を増やしたことは、パワーを得るという以外にも、走りの質感も向上します。
それは「上質な走り」につながるということです。
 具体的には、アシスト量を増やしたことで、エンジン回転数を低く制御することができ、滑らかなギアの繋がりやエンジンノイズの低減にもつながりました。
それにより静かでありながら、滑らかで気持ち良い加速を感じることができる。
そんなLSらしい「上質な走り」を今回の改良で実現することができました。


(以上、公式webページ https://lexus.jp/models/ls/special/001/ から抜粋)




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マルチステージハイブリッド車の欠点である、「アクセルオンですぐエンジンが始動する」、「エンジン回転数がすぐ上がってうるさい」というのは現行「LS」のキャラクターには合わないと言われており、大きな改善要望が出ていたものです。
2018年8月末の最初の年次改良でも"マルチステージハイブリッド"の制御が改良されていましたが、劇的な変化はありませんでした。
しかし、今回の2020年モデルではこれだけPRされるということは、いよいよ目指すチューニングが完成したと思いたいですね。このパワートレーンは市場投入されすでに2年半が経過、開発期間も含めるとかなりの熟成期間がありますので、そろそろ仕上げてほしいところ。

LC500hでも(価格帯を考えると)それほどのパワー感は感じませんし、遥かに重量が重いLSでは「V6・8GR-FXS」は力不足では?との声も根強く、今回の改良でも市場の期待する水準に届いていなければ新エンジンとの換装も現実味を帯びてくるのではないでしょうか。素人考えでは「LS500」のV6ツインターボ(V35A-FTS)を組み合わせればと思うのですが・・・FR系ハイブリッド車は「GR系エンジンではないといけない」という制約でもあるのですかね?



02 ショックや振動への緻密な対応による、上質な乗り心地を提供

LSの魅力の一つはラグジュアリーさを感じることができる「上質な乗り心地」です。
今回の改良では、そこをさらに追求しました。具体的には、標準設定のランフラットタイヤの、縦バネ(上下方向)を柔らかくしました。FR車もAWD車同様、エアサスペンションに伸圧独立オリフィス、これはショックアブソーバーの伸び縮みでそれぞれに適したオイル流路=オリフィスを設定するバルブ機構なのですが、それを採用し、減衰力の可変幅を拡大し摩擦も減らしました。AVSのロール制御や、リヤサスペンションメンバーのマウント特性も調整。これらのショックや振動への対策により、LSらしい上質な走り、乗り心地が向上しました。


(以上、公式webページ https://lexus.jp/models/ls/special/001/ から抜粋)



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2018年の改良でLCとLS(AWD)には「伸圧独立オリフィス」が早速取り入れられましたが、当時の開発者インタビューでも「なぜAWDのみ?」との質問に対し、「FRモデルには開発が間に合わなかった」旨のコメントがあったと記憶しています。つまり単純に期待された水準のチューニングができなかった、ということのようですが、そこから1年あまりでようやく期待する水準に達したため、ようやく搭載されたということと思います。

ランフラットタイヤも改良されたのが地味に嬉しいポイント。
安易にランフラットタイヤを廃止し、コンフォートタイヤへ換装しなかったのは目指す路線自体の変更はしないという意思表示と感じました。




03 優雅に過ごせる、後席の空間設計

LSはショーファーカーとしてご利用するお客様もいるので、後席の空間で優雅に過ごして頂きたいと思っています。そこで、“EXECUTIVE”のリヤシートエンターテインメントシステム装着車のエンターテインモードを改良しました。足元と前方視界を広げる空間づくりをすることで、助手席の位置を問わず優雅に後席ディスプレイの映像を楽しんで頂くことができます。また、後席マルチインフォメーションパネルでは、よく使う機能を1画面に集約し、画面の階層を可能な限り減らしました。これによりさらに、直感的に素早く操作できるようになりました。

(以上、公式webページ https://lexus.jp/models/ls/special/001/ から抜粋)



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もともと、リヤモニターの位置や足元空間についてはリヤ席を使用するVIPの方から、視界や居住性に問題があるとの声が出ていたようで、年次改良で取り組むのはフラッグシップセダンとして適切な対応と思います。
ただし、今回の新型LSをもってしても、新型「RX」で採用された「Apple Car Play」「AndroidAuto」対応などのマルチメディアシステムの対応は見送られているのは残念なポイントの一つ。

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また、2017年夏頃から搭載されている「ハイブリッドナビ」に関しても、大きな進化が見られません。
たとえば、当初からナビゲーションの基本である「5つの探索ルート」に加え、「ルートパターンは、随時、追加配信を予定しています」とのことでしたが、そこから2年が経過しているにもかかわらず、追加パターン配信はありません。トヨタブランドの「コネクティッド」すでにレクサスのそれよりも「LINE」関係のアプリなどの面で進化がしており、レクサスブランド車におけるマルチメディア・コネクティッド関係の進化具合が遅れているのは残念なポイントです。

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2020年はレクサス車に多くの「変革」があると噂されています。
また、あと3週間後には開幕している「東京モーターショー」ではLSの進化モデル(自動運転車・FCV車?)の発表もあり得ると思いますし、現行LSのマイナーチェンジもそう遠くはないと思われます。
今回の改良は内装・外装の変更がほぼゼロのため、これで販売が向上することはほとんどないと思われますが、それにも関わらず、マイナーチェンジを待たずして、フラッグシップセダンとして重要視される部分を市場等の声をうけとめて改良してきたのは評価すべきではないでしょうか。

2018年12月27日

新型LS(LS500/LS500h)発売から1年…改良版は進化したのか?

新型ES・UX発売の1年前にはレクサスのフラッグシップセダン「LS」が11年ぶりのモデルチェンジを果たしました。
大きな期待をもってデビューしましたが、各メディアではレクサス史上初といっていいほどの酷評で、それは未だに各メーカーのフラッグシップサルーンとの比較レビューで引き合いに出されるほどです・・・(無念)


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私は数度の試乗以外乗ったことがないのですが、主に「後席の乗り心地」(居住性含む)や大きな入力があったときの「突き上げ感」、「ロードノイズ」(ランフラットタイヤと足回りのチューニング?)、アイドリングストップからの「再始動の振動」、"マルチステージハイブリッド"の「エンジン無駄吠えや高回転キープの抑制」、サイズ拡大・重量増による「パワー不足」(LS500h)など、1000万超のフラッグシップサルーンとしてかなり課題があると言われています。

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・・・とはいえLSには一定の需要があるため「黙っていても売れる!」と思われましたが、流石に「全車ロングボディ化・価格1000万超・V8廃止」ということもあってか、初期オーダーがすべて納車となったと思われる発売から半年後(2018年5月以降)からは、一度もメーカー計画の月販目標台数(月/600台)に届かない事態となっており、非常に厳しい状況となっているようです。


[LS500/LS500h販売動向(発売後1年間)](*台数は概算)

予約受注がはけたあとは見事なまで販売が落ち込んでいます・・・(わずか半年で計画販売台数を割るということはこのクラスの車では、めったにありません)

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2019年8月末には1年足らずでの「年次改良」が行われ、特にクレームが多かったと思われるAWDモデルではショックアブソーバーに「伸圧独立オリフィス」を採用することで、減衰力可変幅の拡大や摩擦低減など乗り心地を向上させ、制振剤の追加なども行われていることがアナウンスされています。これからも、当初発売モデルはチューニング・煮詰めが不十分であったと言えそうです。

https://lexus.jp/pressrelease/news/20180830.html

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さて、「ベストカー」最新号(2019年1月26日号)では、年次改良を受けたLS500(ツインターボ)モデルとメルセデス・ベンツSクラス(S400)の乗り比べを、ミスターGT−Rこと、名エンジニアの水野和敏氏が行っているのですが、そこでの新型LS(2019年モデル)の評価はなかなかのもので、「 わずか1年足らずでこの改良は見事 」というものでした。(詳しくは記事を御覧ください)
水野氏は一般的なモータージャーナリストと違い、フィーリングやカタログスペックでレビューするのではなく、実際に「ここをこうすればもっと良くなる」という具体例を交えてインプレッションされているのが説得力あります。

ベストカー 2019年1月26日号[本/雑誌] (雑誌) / 講談社

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試乗レポートはFRモデルのLS500ですので、ニュースリリースでは公表されていませんが、AWDモデルだけでなく、FRモデルにおいてもステアリングやブッシュ類のチューニングを始め、後席シートのクッションなどにも改良が行われているようで、発売直後のモデルに比べると商品力は大きく上がっているようです。

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残念ながら、現在の新型LS(LS500/LS500h)は発売当初のイメージが未だに残っており、その評判も、販売台数からも「失敗」という存在になっているように思います。(カーオブザイヤーでもあっさりと予選落ち・・・。)

しかし、大切なのは、たゆまぬ進化・改良を続けることと思います。
世界と戦えるラグジュアリーセダンは日本車ではもはやレクサスLSしか存在しない状態ですので、年次改良で着実に進化したのであれば、モータージャーナリストはしっかりとその事実を伝えて欲しいですし、メーカーも販売店もその魅力が広く伝わるようにしていかないと・・・

また、チューニングで変更できるものについては、オンラインアップデートでの対応や、有償でのパーツ交換で既存オーナーへのアップグレードが行われるのが理想ですが・・・次期「コネクテッドカー」ではそのような点も力を入れてほしいと思います。

乗り心地や快適性は「ESがベスト」といつまでも言わせてはならないと思います。

2018年09月01日

新型LS 早くも年次改良!2019年モデルはここに注目?

レクサスRC マイナーチェンジモデルの影に隠れてしまいましたが、予定通り8月の終わりにレクサスのフラッグシップセダン「LS」、クーペ「LC」の年次改良が発表されました。

今回は、セダン「LS」(LS500/LS500h)の年次改良(2019年モデル)について、ニュースリリースでは言及されていない内容も含め確認してみたいと思います。

https://lexus.jp/pressrelease/news/20180830.html

LSに関してはハイブリッドの「LS500h」が2017年10月発売、ツインターボの「LS500」が2017年12月発売ですので、1年未満での年次改良が行われるのは珍しいといえます。
今回の改良は、市場からの要望を踏まえた改良と思われますが、「騒音・振動・ハーシュネス」(いわゆる「NVH」)にかかわるもので、フラッグシップセダンでは作り込まれて発売されるのが当たり前の項目。1年未満のこの時点で行わないと今後の販売に大きく影響すると判断されたものであり、トヨタ/レクサス陣営としては「手痛い」改良でしょう。
(はっきりいって、「作り込みが甘い」と言われてもしょうがない・・・)


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新型LSに関しては、従来モデルから大きく方向性を変えたこともありますが、国内外の各メディアでのレポートでも驚くほど厳しい評価がなされています。購入者の方からも多数の改善要望が出ているようで、すでに他ブランドに乗り換えたという方もいらっしゃるようです。絶対的には良い車であるとは思いますが、「プレミアムブランドとして、約11年ぶりにフルモデルチェンジしたフラッグシップセダン」という期待値には及ばない出来だったのでしょう。(私的には試乗レベルではそれほど悪いとは思いませんでしたが・・・やはり眼の超えたオーナーはごまかせない!)


・・・ということもあり、新型LS 初年度の年次改良の主な内容は以下の通り。


まず、価格ですが、お値段据え置き・・・といきたいところですが、「LS500/LS500h」の2019年モデルの価格は、レクサスらしくしっかり価格転嫁し、 一律「5,000円」アップ 。(”標準”グレードは「14,000円」アップ)
レクサスの新型車は発売直後は切りの良い数字ですが、年次改良の毎、価格が微妙にアップして中途半端な数値となるのが残念ですね。(2019年の消費税増税で更に・・・)


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今回の改良点は、公式には以下の通りアナウンスされています。


■ショックアブソーバーに「伸圧独立オリフィス」の採用(AWDモデルのみ)

■マルチステージハイブリッドシステムのエンジンサウンドや変速制御のチューニング、制振材の追加(LS500hのみ)

■”標準”グレードに装備される、「Lexus Safety System +」の進化
 (プリクラッシュセーフティシステムの強化(夜間歩行者、昼間の自転車対応等)LTA機能の追加、ロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能(TMN)の追加)

■D-Call Netの対応


え!?ということは、ツインターボのLS500「FR」モデルは 実質的な改良がないのに「5,000円アップ?」 と思いますよね。

”標準”は、実質的に「9,000円」でLSS+がアップデートされているのは素晴らしいです。
年次改良でこれらのシステムがアップデートされるのはレクサスでは極めて稀。これができるなら「他のレクサスモデルにもやってよ〜」という感じがしますが、これをやらないとフラッグシップとして「LS」の”標準”グレードをの存在意義がないのでしょうね。
(まぁ、これは発売当初から想定されていましたが・・・)

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実は、この他にも改良ポイントがあるようです。

それは、セキュリティの「 傾斜センサー 」これが新たに追加されているようです。
傾斜センサーは盗難被害の多い、「LX」にも搭載されていますが、純正で装備されているのは安心感がアップします。これが9,000円ならやすいとも言えます。(もっとも、社外品のセキュリティシステムに比べれば簡易なものと思いますが・・・)

なお、従来記載のあった「セルフパワーサイレン」が消えていますが、これは他の2019年モデルと同様、セキュリティ強化のため、あえてカタログから消しているものと思われます。

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また、”Excecutive”グレードのみ、 「リヤエンターテインメントシステム」のレスオプション が新規設定されました。(▲259,200円)
これは、正直「こんなもん要らない!」という方や、後席に座るVIPの方の前方視界を確保するため、などの理由があるものと思われます(が、当方のような庶民には理解不能ですが・・・)

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その他、実質的な「値下げ」と言えるお得なディーラーオプションが新たに設定されています。
(一部販売会社では先行導入されていたようですね)


■LSプレミアムセット (255,528円〜258,768円)

これは超お買得なセットで、なんと、高すぎて?あまり購入されなかったと思われる「約30万円超の高級フロアマット(丹後緞通 )」が、実質的に通常のフロアマットと同じ値段で購入可能、というものです

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新型ドライブレコーダー(スマホ対応)、ラゲージマット、セキュリティロックナット、ナンバーフレーム がセットになっているもので、セットにすると 約18.5万円程度安くなる というもの。

これはかなりおすすめなので、「実質的な値引き」といえるかもしれません。


■ENKEI製 アルミホイール(19インチ 鋳造)(280,800円)

 約28万円と比較的安価な設定。ただ、鋳造で15kg超もしますし、ロードノイズ低減効果もないようですし、「どんな人が買うのかな?」と思っていたら、冬用のスタッドレスタイヤ装着用にもう1セット購入されるケースもあるとか。
 黒塗装されたホイールの表面をレーザーで削りシルバー面を再現しているという面白い製法。縁石でガリ傷をつけると大変なことになりそうですね。

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さて、問題はこの改良によりどれほどの改善が行われたのかをどうやって体感・PRしていくか。
体感するには「試乗車」の入れ替えが必要ですが、販売店にそれだけの余力があるかどうか?(販売店もメーカーから購入しているので・・・)

今後、特に「LS500h」をディーラーで試乗される際は「2019年モデルかどうか」を確認する必要があるでしょうし、大きな改善がなされたのであれば、初年度モデルの風評にとらわれる必要はないのかもしれません。
機会があれば、当方も体感してみたいと思います。

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2018年02月01日

新型LS カーグラフィック誌でも比較インプレが!

前回に続き、新型LSに関する記事となります。
クルマは非常に高価な買い物ですので、我々が少しでも満足するクルマに乗るためには、メーカーには少しでもよい商品を生み出すため頑張ってもらいたいですし、命を預けるツールでもありますので、ユーザーからの改善・要望の声は大切だと思います。そのためには、自分の乗っているクルマや同じブランドのクルマがどのような水準の仕上がりにあるのか知っておくことは有益と当方は考えます。特にメーカーの威信をかけた高価格帯の車においては・・・


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さて、カー雑誌の本命?である、「カーグラフィック」ですが、この雑誌は「データに基づく」分析を行うことが多く、単なる個人の「感覚」とは異なる切り口でインプレッションをしていることが好印象です。

新型「LS500h」に関してはハイブリッドなのに「乗り心地が・・・振動が・・・」というインプレッションが多数を占めるようですが、「果たして数値(データ)では?」ということで、本日発売のカーグラ2018年3月号には早速その点が記載されていましたので興味深く読むことができました。
しかもライバルはメルセデス・Sクラス、BMW・7シリーズの他、ポルシェ・パナメーラ、マセラティ・クアトロポルテと価格がワンランク上がったLSが避けては通れないライバル達。


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結論はなんと!特集ページの「冒頭」にいきなり書いてあります。
これは・・・・編集者も相当「落胆」したのでしょう。カーグラは「LC」開発の密着レポートを実施していますし、(まとめたのが 「THE PRIDE LEXUS LC500/LC500h」)また、LC500hを実際に編集部で購入してロングタームテストを行っていますし、同じプラットフォームを使用する新型LSには相当期待していたのだと思います。

詳細な内容は雑誌を見ていただくとして、やはりみなさんが感じている感覚はその通りで、「乗り心地指数」とでもいえばいいのでしょうか、高級車の基本となる「乗り心地」や「快適性」などに関しては、残念ながら メルセデス・ベンツSクラスとBMW7シリーズ(ディーゼル)の後塵を拝する結果となっているようです。
しかもテスト車両はハイブリッド、そして最上級の「EXECUTIVE」。

絶対的な運動性能や官能性能はパナメーラやクアトロポルテに劣り、フラッグシップサルーンとしての乗り心地・快適性はSクラスや7シリーズに劣る、燃費に関してもトヨタ/レクサスハイブリッドシステムが得意とする「郊外の一般道」以外のシチュエーションではいずれも2番手以下、という結果は、目指したポジションではないでしょう。

なお、カーグラフィック3月号でのレポート車両はハイブリッドの「LS500h」のみ。
ツインターボのLS500でのレポートもきっと実施してくれると思うので、今後評価を挽回できればいいのですが・・・
ツインターボ仕様については、納車されたオーナーさんの話を聞く限り、比較的評判は良いようですが、その前にLS自体の評価が定まってしまいそうで、非常に残念に思います。
開発陣の狙いがどこにあったのか?ここまで専門家やオーナーとの「ズレ」があるのは果たして想定内なのか。
レクサス第3章は始まったばかりですが、道を誤ると大変なことになるかもしれません。


本当は本日発表の 「RCF/GSF」 "F"10周年記念限定車 の話題にしたかったのですが・・・
https://lexus.jp/pressrelease/news/20180201_2.html

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2018年01月31日

新型LSの試乗レポートが本格化!しかし!

ツインターボエンジンを搭載する「LS500」についても納車が進んでいる新型LS。
今年に入り、街中で見かける機会が一気に増え、そのクーペライクなデザインは外で見ると、非常にカッコいいです!


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さて、今まではwebメディアでのレポートが中心でしたが、輸入車専門誌でも、メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズなどと比較・試乗レポートが本格化してきました。
LSクラスになると「指名買い」が大多数を占め、クルマ好きな方以外は他ブランドとの比較はされないのかもしれませんが、やはり新型LSがどれくらいのパフォーマンスに達しているかは気になるところです。
とくにこのクラスのライバル車に乗車・所有するのは非常にハードルが高いため、専門家のインプレッションは貴重な情報源となります。


まず、「GENROQ」誌、「ENGINE」誌ではどちらも残念ながら非常に厳しいインプレッションとなっています。
どちらも大部分はハイブリッド仕様の「LS500h」に関するインプレッションであり、LS500では少し違った内容になる可能性もありますが・・・
特にこの時期の雑誌でのレポートは、12月にトヨタ自動車が各メディアを招待し、おそらく品川(高輪)のプリンスホテルからスタートし、伊豆・修繕時エリアのサイクルスポーツセンターまで往復するというもので、相当なコストをかけて運営しているはずです。(つまり、雑誌単独でのレポートではないため、通常「忖度」により、評価が甘くなる傾向にあるので、これでもまだオブラートに包まれた表現という印象。)


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当方はここ10年ぐらい、レクサスの新型車のレポートはざっと目を通してきたつもりですが、このクラスはライバルが明確であり、各メーカーとも力が入った手強いというのもありますが、他車を十分研究しつくす時間があるなか、発売直後にここまで厳しい評価にさらされているのは初めてではないでしょうか。
(当初は絶賛でもだんだん手厳しくなっていくのが一般的)

これらのレポートでは、静的質感や製造品質、耐久性などはほとんど加味されないため、自動車の基本性能といえる、動力性能や乗り心地、燃費、官能的なフィーリングが評価の中心となりますが、従来レクサスが得意としてきた「乗り心地」の面と、「燃費」の面でアドバンテージが取れていないのが大きく影響しています。

他ブランドが複合素材を組み合わせ大きく軽量化しているなか、「GA-L」プラットフォームは外板にアルミやカーボンといった素材を使用しているにもかかわらずLCでも「1940kg〜2020kg」とかなり重く、LSに至っては更に200kg〜300kg程度重い「2150-2390kg」ということも影響してか、巨体をスムーズに動かすためのパワーがライバルに比べ足りていないようです。また、1500−2000rpmあたりのトルクが高くないということもあるでしょう。これにより必然的にアクセルを踏み込むシチュエーションが多く、エンジン回転数が高まり、ハイブリッドでは、モード燃費を大幅に下回るリッター10〜11km/L台しかマーク出来ていないのでしょう。

また、乗り心地の面ではエアサスペンションを採用にもかかわらず、特に後席の微振動やノイズについて言及しているメディアが多く、厳しい評価につながっているようです。ノイズに関しては、LCで初採用したマルチステージハイブリッドのエンジン部分に起因するものも多いと思われますが、ドライバーの意図しない高回転域をキープする傾向があるのはLCと基本的に同様であり、LSではずいぶんマイルドになったとはいえ、歓迎されないでしょう。


第3世代レクサスの先鋒である「LC」で、ジャーマン3勢と同じフィールドで比較されることが増えて評判があがっていたところですが、(といっても中心はV8のLC500ですが)LCは趣味嗜好製の強いジャンルのクルマであり、「LS」のような自動車の王道といえるジャンルで、幅広い層に使用されるフォーマルなクルマではまだまだ・・・ということなのでしょうか。そして、今年は新型アウディA8の登場により、更に厳しい戦いが予想されます。

もちろん、評価基準は人それぞれではありますが、今回のLSは価格的にも上昇し、ライバルメーカーと価格的にもかなり近くなっており、従来のように「他社の80%の価格なので性能も80%」ということは通用しなくなっています。

日本国内においては「新型センチュリー」や「新型クラウン」という従来型王道セダンの発売が控えており、同じブランド内にも「レクサスGS」がある中、新型LSがこのままの方向性で突き進むことができるのか?特に「LS500h」に関しては、現状では早々に方向変更が行われる予感がしてなりません。

新型LSはモータージャーナリストからの意見や従来のオーナーからの声にどのように応えようとしているのか、それとも当初に定めた方向性を貫き通すのか。クルマとしての基本性能はもちろん、未だに評価の高まらない操作デバイス(リモートタッチパッド・ドライブモードセレクトスイッチ)や、LTAのレーンキープ性能が思ったより高くないなど細かな点も含め、新型LSはまだまだ日本市場におけるチューニング不足という印象も強く、11年ぶりのフルモデルチェンジを迎えたLSに課せられた課題は大きい印象です。

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2018年01月07日

新型 LEXUS LS500(V6ツインターボ)試乗してきました。

年明けから試乗車が出回り出した、新型「LS500」(V6ツインターボエンジン)の最上級グレード「EXCECUTIVE」を試乗してきました。

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見た目はハイブリッドの「LS500h」と同じですが、走行中に「静」と「動」に少し違和感のあるLS500hに比べると、ごく自然で従来のLS460オーナー、LS600hオーナーにとってもこちらの「LS500」の方が違和感なく乗り換えできるのではと感じました。

短時間ですが、エンジンを軽く空ぶかししてみました。従来のV8とは全然違います。

【動画】



首都高速を中心とした1時間程度の試乗でしたが、当方のファーストインプレッションは以下の通り。
(そもそもLSや上級セダン車は一度も所有したことがないのでないので、参考にならないかも)

【乗り心地・振動】
・路面が良い状況ではエアサスの路面追従性は良く乗り心地が良い。
・首都高のジョイントのつなぎ目などでは明確にショックを伝えてきて、エアサスさは感じられない。
・後席は、「LS500h」よりも快適に感じた。(微振動が低減されている?)
・アイドリングストップからのエンジン再始動はちょっと振動あり。
・アイドリング時はエンジン回転が700回転前後に押さえられているが、前席は微振動あり。(フロアの足先や、アームレスト上の手のひらで体感できる。冷間期ということもあるかも?)

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【動力面】
・低速トルクは高いため、踏み込んだ時は結構速い。ただ、「ターボ感」は薄い。
・ATの変速はLC500と同様、セダンとは思えないぐらい速いが、変速ショックは相当押さえられている。
・Sモード以上ではダウンシフト時にブリッピングサウンドが聴けますが、上品です。
・Mモードでのエンジン回転音(2速〜4速中心)は、メカニカルな音がして結構好み。
・パワーの割にステアリングがちょっと軽い・・・LCやFモデルとは明確に違います。(当たり前)


【燃費】
・首都高を普通に前車に追従走行すると、モード燃費(約10km/L)を容易にマーク。これは好成績。

【先進装備】
・レーントレーシングアシスト(LTA)は、従来のLKAと比べ、明確にステアリングが自動で動作するのがわかりますが、首都高での強めのスラロームでは追従できない。ただ、きついカーブでは速度を自動で一定量落として曲がろうとするのは素晴らしい。(従来のLKAだと、速度は維持してはみだす)また、センタートレース機能は、車線の中央というより、「中央線」寄りに感じられ、隣の車線と近くて結構怖い。
・レーンチェンジアシスト(LCA)は意外に便利。(動作時にアラーム音がなるので安心)

【その他】
・スピードメーターの液晶の表示切り替えが遅く(意図的?)違和感あり。またメーター自体の表示エリアが狭い。
・前席マッサージ機能はあなどれない(信号待ち時など結構いい感じ)


新プラットフォームで結構軽量化されているはずですが、もともと重量が重いので、とても400psを超えているとは思えませんが、踏み込んだときの加速は十分で、ターボラグもほとんど感じられず、LS500hのように走行時にエンジン回転数が突然高まったりすることもなく、違和感なく乗れました。
ただ、今の時期は寒いので、信号待ちでのエンジンの微振動(アイドリングストップしない場合)やアイドリングストップからの再始動時の振動は従来のV8エンジンにはないものなので、従来のLSとオーナーさんだと気になる方もいらっしゃるのでは・・・と感じました。

確かに従来よりドライバーズカー寄りになっているとは思いますが、あらゆる面で従来のLSとは方向性が違いますので、これから購入検討される方は、一般道と高速道路それぞれのシチュエーションで前席・後席それぞれ体感されるのが良いでしょうね。
前モデルのLSが「前期」「中期」「後期」と次々に改良され、熟成されていったことを考えると、新型LSはこれから熟成に向けて進化するのだと思います。既にマイナーチェンジを迎えたメルセデス・Sクラスなどと比べると、厳しい意見が出てくるのはやむを得ないかもしれませんね。

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2017年12月25日

いよいよ12月最終週!ツインターボ LS500が配備準備?

いよいよ2017年もあと1週間ですね、仕事納めまで後数日・・・頑張りましょう!


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さていよいよ最終週ですが、速い店舗ですと、レクサスLS500(3.5Lツインターボエンジン)が販売店に配備されるようです。ハイブリッドモデルから遅れること約2ヶ月、なんといっても目玉は新開発のツインターボエンジン。型式も一気に変更されて「V35A-FTS」となり、新時代を感じさせられます。国産車でもツインターボエンジンはスポーツカーのGT-Rを除けば、久々の登場でしょうか?
レクサスのツインターボエンジンは今後レクサスの上級モデルを中心に採用が期待出来ますので、LS500でぜひ味わってみたいところです。

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また、既に発売済の「RX450hL」はまだほとんどの店舗で配備されていないようですが、こちらもいよいよ配備されるようです。年明けには「RX450hL」と「LS500」の試乗がスタートして、また混み合うかもしれませんね。

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2017年12月24日

新型LS500h/LS500 試乗動画が次々公開・・・今後の改良の方向性は?

先行発売された「LS500h」(3.5L+マルチステージハイブリッド)の一般向けオーナーへの納車が開始されていますが、ここにきて各メディアから日本国内での「試乗動画」が公開されています。


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いち早く公開されたのは「LOVECARS!TV!」
http://lovecars.jp
レポートは、著名なジャーナリスト、河口まなぶ氏。LS500hのF SPORTを中心としたインプレッションで、クローズドコースでの他ツインターボエンジンのサウンドも聞くことができます。
特に一般道での乗り心地を中心に評価は正直「非常に厳しい」ですが、試乗を終えた後のスタジオでのコメントは的を得ていると思います。具体的なネガティブポイントを指摘しているのは専門家ならでは。
ドライバーズカーに振ってしまったことで、このエンジンの特性上、盛大に回るエンジン(&ノイズ)、コツコツする乗り心地など、このクラスのサルーンカーとしては気になる点が多い模様。また多くのグレードに標準装備となった後輪操舵の「LDH」の違和感についても言及されています。




先日公開されたのは、Web CARTOP。記事とともに動画も公開されています。
https://www.webcartop.jp/2017/12/187771
こちらも著名なジャーナリスト、五味氏のインプレッション。





ステアリングに対する評価は高いものの、従来のLS460やLS600hとは乗り心地やエンジンサウンドや乗り心地を中心に明らかな違いがあることがレポートされています。こちらも、特に、後席の乗り心地については厳しい感想があります。
特に、「ドライバーカーとして乗るのではなく、後席でオーナーとしてショーファーカー仕様として使う方は確認しましょう。」という主旨のコメントは優しい口調ながら重いです。
従来のLSのフラッグシップモデルと思って「指名買い」するとイメージと違うかも、ということですね。
これは今夏発売予定とされる、新型クラウンにも通じるかもしれませんね。

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新型LSは試乗せずに購入された台数が9500台以上、その7割以上(6800台)がハイブリッドなわけで、既に都内でも銀座・日比谷・霞が関あたりでは結構見かけるようになりましたが、(大半は法人需要と思いますが)果たして市場のリアルオーナーの反応はどうなのでしょうか?

個人的にも気になるのが、新型の「3.5L+マルチステージハイブリッド」は、ある程度エンジンを回すことを前提にしているチューニングなので、静粛性や乗り心地を求められるLSでなぜ採用したかということです。
LCほど煩雑ではありませんが、LSでもアクセルオン→EV状態→エンジンの回転数が一気に上昇し、エンジンが鳴動→アクセルオフでEV…というように、グォーンとエンジンが唸った後無音になるというシチュエーションが結構あります。

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LC500hはスポーティなクーペですが、平常運転時でもエンジン回転数は結構高めをキープする点については気になる時が多いです。防音・吸音材をふんだんに使用できるLSといえど、遮音しきれないのは明らかで、エンジン音をあえて聴かせることを想定してこのエンジンを採用したのだと思いますが、このセッティングは、果たして後席重視のオーナーが多いと思われるLSで採用する必要があったのか・・・?(LS500のF SPORTならアリなのかもしれませんね)

レクサス車全般にいえますが、ドライブセレクトモードの各モードの「違い」がライバルの輸入車勢に比べてもあまり無いですよね。
今回のLSでも「エコ」、「コンフォート」ではエンジンが静かで乗り心地も従来のLSのような雰囲気を味わうことができ、「SPORT」、「SPORTS+」ではエンジン音を聴かせる引き締まった足回りというセッティングができれば上記動画のようなインプレッションにはならないのかもしれません。
これが「新型GS」であればおそらく「絶賛」されていたのではと感じます。

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多少のふわふわ感を伴い、クルーザーのような乗り心地は批判されることも多いですが、やわらかく優しい乗り味は従来のトヨタ・レクサスフラッグシップセダンの得意分野だったと思います。

LS500hに関しては、現状のモータージャーナリストやSNS上の一般オーナーの声を見聞きする限りでは、乗り心地や微振動については早急に改善する必要があると思われ、次回マイナーチェンジに向けて、一気に「コンフォート仕様」に変貌する可能性はかなり高そうです。
しかし、そうなると第3世代レクサスフラッグシップとしての「ブレ」が生じてしまわないか不安です。
従来のようなショーファーカーとしての役目は新型センチュリーに移譲して、ドライバーズカーとしての道を極めていくのか、果たしてどちらも両立させることができるのか?新型レクサスLSはどのような方向に進んでいくのでしょうか?

ランフラットタイヤの廃止やタイヤ&ホイールサイズを落とす、エアサスのセッティング変更などであれば初年度の年次改良で簡単にできそうですが…

2017年11月21日

新型LS 初期受注台数は9500台!

新型レクサス「LS500/LS500h」の受注状況が「約9,500台」であるとのニュースリリースが行われました。
目標販売台数は控えめな月600台とのこと。

https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/19785987/


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新型プラットフォーム「GA-L」の採用により、ドライバーズカーとしての要素も持った新型LSですが、社用車・公用車としてのニーズも高いのか1000万超のクルマとしては好調な受注のようです。

この台数については、2012年に発売された新型GS(第2世代)の発売1ヶ月間での受注状況が「約6,000台」であり、これを大きく超えるものであり、ロングボディ化、安全装備の標準装備等により全体的に価格が上昇し、殆どのグレードが1000万超の価格帯となったことや価格が約1/3の新型カムリの受注状況が約11,500台であったことを考慮すると、新型LSの受注数は好調とも言えるかと思います。

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しかし一方、2006年にデビューした新型LS460は「約12,000台」(月販目標台数:1,300台)であり、今回の数値はそれより少ない数値となっており、かつてのLS(セルシオ)オーナーの移行状況を見る限りは、必ずしも順風満帆な出足ではないように思います。(つまり、11年前にLS460を購入したオーナー(法人数)のうち2500人(台)は、LSを選択していないとも言えます)
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そもそもクルマの販売台数が減少していること、少子高齢化によるダウンサイジング化、居住性と走行性能が飛躍的に向上したミニバンの登場、欧州車のフラッグシップセダンの信頼性向上、高級SUVの盛り上がり・・・など様々な要因はあると思いますが。


パワートレーン別では、従来のレクサス車とおおむね同様、約70%程度がハイブリッド、約30%がガソリン車となっています。今後は富裕層の方や個人事業主の方を中心としてドライバーズカーとしても販売が伸びていくと思われますので、新開発のツインターボエンジンを搭載するガソリンエンジン車の比率が向上すると思われますが、V8エンジンの販売比率が高かかった「LC500/LC500h」は特殊な車両であったことが伺えます。
新型LSをに関してはグレード別の受注状況もぜひ知りたいところです。

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ハイブリッドとツインターボの価格差は「約140万円」とかなり大きく、特に週末のゴルフエクスプレス用途やレジャー用途としての使い方をすれば実用燃費ではあまり差がないと思われ、10速AT+ツインターボエンジンのフィーリングの良さが試乗でも体感できるとなると、ガソリン仕様の比率が少しずつ上昇していくものと思われます。今後のパワーレーン別販売状況にも注目したいところです。

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2017年11月04日

新型 LEXUS LS500h F SPORT 静的質感をチェック!

昨日は2回めの東京モーターショーへ。
4時以降入場できるチケットが900円と安いので今回はこれを使用しました。
と、その前に 新型LSの F SPORTのフォトを・・・。

新型LS F SPORTでは特別塗装色として、ヒートブルーコントラストレイヤリング(ultrasonicblue2)が準備されていますが、実際にこの色のLSのを町中で見る機会はそれほど多くは無さそうです。
個人的に気になる、フロントバンパー左右ロア部の「ブラックのグリル」もあまり目立たず、なかなかいい組み合わせと思いました。


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ちなみに、TMSに展示中のホワイトのF SPORTのロアグリル付近はこんな感じで。
下部までブラックアウトしているのとちょっと面積が大きすぎるのが個人的にかなり気になります。ボディカラーと同色のリップスポイラーをつければいいんでしょうけどね。
新型IS以降のF SPORTのフロントバンパーのデザインはこういうテイストですが、あんまり好きじゃないです。

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ホイールは20インチの鋳造ホイールで、重々しさがあります。色合いもよくあるタイプのもので、これは前LSのF SPORT仕様の、BBS鍛造ホイールのほうが圧倒的にカッコいいと思います。
F SPORTオーナーなら社外品に換装する方が多いでしょうから、あまり気にする必要はないのかもしれませんが・・・
1000万円を超えるクルマのスポーティversionのホイールとしては地味すぎるかと。

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F SPORT仕様の他のグレードとの外観上の差別点としてはリヤディフューザー付近ですね。
マフラーの存在感はまったくありません。なお、ハニカム柄のクリアブラックのダミーパネルがありますが、機能性を伴わないこういうのは個人的にはあまり好きではありません・・・
その他の場所はダークグレー塗装とメッキの組み合わせでなかなかカッコいいです。

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内装では、他のグレードとの違いは「名栗調本アルミパネル」ですが、(以前から感じているのですが)あまりにも表面仕上げが美し過ぎて、アルミっぽさがあまりありませんね。評判はどうなのでしょうか?
あと、LCと同意匠のインナードアハンドルの内側にある「ベゼル」ですが、これが結構目立ち、質感が高くないのは気になりました。ここは、表面をブラックのウルトラスエード貼りをしてほしかったところ。私ならここは真っ先にウルトラスエードやアルカンターラ等の素材を貼るか、専門業者に塗装をしてもらいますね。

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ちなみに、リヤのインテリアパネルが前席より広いのは新型LSの特徴ですが、スピーカーグリルは非マークレビンソン装着車だと、ネット素材でした。もちろん、必要以上の質感は確保されていますが、マクレビ仕様のスピーカーグリルがおしゃれで目立つ部分にあるだけに、LSの場合はマークレビンソンオーディオのメーカーオプション装着は意匠面を考慮しても必須では・・・と感じました。

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前席に関しては、F SPORTでもその他のグレードとスカッフプレートの仕様は変わりません。
従来のレクサスでは、「F SPORT」や「Fモデル」は、専用の「ブラックロゴプレート」仕様ですが、第3世代のレクサスでは、基本的にステンレスのスカッフプレートにロゴが裏側から型押しされた加工となっており、これは賛否両論あると思います。日本仕様では、イルミネーション付きのものプレートも準備されていないところは気になるところですし、これが第3世代の特徴、ということなのかもしれませんが、もう少しドアを開けたときのちょっとした満足感がほしいと感じます。

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さて、シートに座り運転席側でまずいいな!と思ったのは(F SPORT以外でも同じですが)ETCユニットや小さな操作スイッチのボタンの間にサテンメッキ調の加飾が入ったこと。なにげにこのようなところは嬉しいです。ちなみにLCでは黒一色。
第3世代のレクサスでは基本的にETCユニットは運転席「右下」に配置するのでしょうね。ただ、もう一つ小物入れもしくはスペアのETCカードを収納する隙間を近辺に設けてほしいです。

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もう一つ必ずチェックしなければいけなかった、ルーフの「グリップ」ですが、これは残念ながらF SPORT専用意匠ではありませんでした。パンチングレザーに拘ってほしかった・・・ここは旧LSからグレードダウンしたところですね。

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フロントシートは大きさも座り心地もよく、とても良いと思いました。座面が伸縮する機能はLCのLパッケージのセミアニリン本革シートにもぜひ採用して欲しいです。
なお、LS F SPORTのシートは「本革+ウルトラスエード」ですが、ウルトラスエード使用部位はブラックの部分だけなので、LCと違い、メインの座面は本革ですので、滑りにくさという点ではあまり効果がありません。
しかし、全体的な仕立ての良さや大柄な体格の方も包み込む大きなシートはさすがフラッグシップというところでしょうが、縫製やレザーの端部の処理が綺麗すぎて、これは自動車評論家の方からすると逆に(工業製品っぽくて)物足りなく感じるのでは、と感じました。

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パーフォレーション自体が柄になっているのはイイですね。 
これは他のF SPORTシートにも取り入れて欲しい!

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後席に関して、 F SPORTでは ごく普通の仕立てで特に驚くべきところはありません。アームレスト先の操作パネルもクリアブラック仕立ての各種スイッチがある程度で、液晶パネルなどは存在しません。
小物入れ内側のUSB端子は2.1Aの急速充電対応なのは素晴らしい。

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F SPORTでは、後席エアコン吹き出し口の仕上げもごく普通です。
価格帯を考えたら、F SPORTでも4座独立空調調整式や、液晶画面を追加して手動で作動状態の表示や調整が出来て良いように思うのですが・・・
フラッグシップ車のF SPORTでこの仕立てですから、それ以外の車種のスポーツモデルにおける後席の質感はこれを上回ることがないのは当然で、その意味では残念。例えばパナメーラなどは後席も結構ゴージャスですからねぇ・・・。

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ところで、LSと同じ6ライト形状の新型クラウンの「RS」がだんだんかっこよく見えてきてしまいました。
詳細スペックが気になってしょうがありません!
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2017年10月24日

LS500h 室内の気になる点をもう少しチェック!

レクサスLS500hは実に見どころの多い車ですが、インテリアでもう少しチェックしたいところを紹介させていただきます。

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なお、「ワンダー速報」さんでも「version.L」を中心とした綺麗な写真が大量にレポートされていますので、合わせてご確認いただけると良いと思います。
http://drumsyos.blog.fc2.com/blog-entry-1835.html

まず最初は、LC以外の車種に備わる、天井のグリップハンドルですが、LSはさすがの「革巻き」となっており、金属調塗装のオーナメントがついています。サテンメッキ仕上げでデザインもなかなか良く上質な仕上がりとなっています。
F SPORTだとパンチングレザーになっている可能性がありますので、週末F SPORTの実車で確認してきたいと思います。
個人的には、RCF,GSFなどは同等の質感の素材を与えても良いと思いますね。

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次は、剛性等にも影響する、ドアヒンジ。
ワンダー速報さんでもおなじみのチェックポイントですが、LSでは当然全グレードに鋳造製のヒンジを使用しています。
最近ではRCF、新型RX、LCで採用されています。
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個人的には非常に「ツボ」だったのは、「パワーウィンドウスイッチ」の加飾がメッキではなく、車内の雰囲気と統一し、反射を押さえた、サテンメッキ調に変更されていたこと。
正直、メッキのほうが高級感があると思う方も多いと思うのですが、車内との調和という点ではサテンメッキが正解ですね。ただ、メルセデスやアウディのように、「スイッチそのものの質感」をもっとあげて欲しいと思います。

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ちなみに、LCではこの部分のみがメッキだったので少し違和感がありました。
次の年次改良かマイナーチェンジでLSのと同様のサテンメッキ調に置き換わる可能性は高いですね。

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金属調塗装で目立つのが、リモートタッチ下部のスイッチ類ですね。ここの質感もとてもよくなっています。
これは樹脂の上に「金属調塗装を」しているもので、レクサスでは、第2世代レクサス後期GS系のドアハンドルやシフトノブから本格的に採用されているもので、指紋の跡が付きますが、(一応対油膜コーティングはされているようで、拭けば取れる)サテンメッキのような独特の質感が好ましいです。
ただ、反面指紋や油膜は目立つので、それらを拭き取るための上質な布(メガネ拭き等)をコンソールに忍ばせておく必要がありまうね。

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一方気になったのは、「ウィンカーレバー&ワイパーレバー」です。
これはLCとまったく同一の部品ですが、第2世代レクサス(GS、IS、RC)が採用してきた電子式ではない、旧型のアナログ式に戻ってしまっています。(ウィンカーを手動で戻さないといけないタイプ)
ウィンカーを元に戻す時に「ガチャ」と音がしてしまうので、あまりスマートではありませんし、電子式は確かに最初は使いにくいとの声が多いですが、同方向キャンセルの設定をすれば使いやすいですし、先進性の高いLCやLSだからこそ、電子式に戻して欲しいと思います。
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しかし、LC、LSそしてSUV系は従来通りのアナログタイプを採用ということで、もう結論は出ましたね・・・個人的には残念でなりません。
また、ワイパースイッチも電子式ではないアナログタイプなので、動作状況(AUTO時のスピード等)がメーター内のインフォメーションディスプレイには表示されないので少々不便です。


ちなみに、twitterの投稿で知ったのですが、LCのドアハンドル、「ちょん!」と軽く押しても閉まるんですね。
結構強く押し込んでいました・・・納車されて1ヶ月以上知りませんでした(爆)
試しに動画撮影してみました。。。(みんな知ってました・・・よね?)


2017年10月22日

レクサスLS500h ちょい試乗&間接照明チェック!

先日発売となりました、「LS500h」(EXECUTIVE)を少しだけ試乗してきました。(LS500は12月前後になります)


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今回は混み合っていたので30分程度のショートプログラム。
LC500hとの違いを主にチェックしてきました。

・静粛性が更に高められており、回生ブレーキの「ヒューン音」が相当に低減されている。(驚!)
・ロードノイズ音もノイズリダクションホイールの影響か非常に低くなっている。
・走行中のエンジンとモーターの切り替わりがほぼわからないレベルになっている(始動時は分かる)
・マフラー音は相当に低減されているため、低速時(時速3-40km程度)でもかなり静かになっている
・強く踏み込んだときのエンジンノイズはやはり気になる。
・ステアリングが軽いため、特に欧州車やスポーティーカーに慣れていると違和感を感じるでしょう。
・日本仕様は全車エアサスなのでLCに比べ圧倒的にふわふわ感があり、好みが分かれる。
・ヘッドアップディスプレイが大型かつ見やすく、制限速度の表示や速度超過警告(RSA)もあり最高に便利
・EXECUTIVEということもあり、スポーティ感は薄い。


という感じで、LC500hに比べると更に快適性がアップし、1ランク以上静かになっているのが確認できました。
特に、回生ブレーキ音がほとんどしないのには感動モノです。
(したほうが、ハイブリッドらしいという感じもしますが・・・)
次回は少し落ち着いた頃に高速道路試乗をしてみたいと思います。


あとはマニアックな室内チェックです。LSでは照明系の意匠や光り方が一新されています。
まず、目立つところでは、一見どこにあるかわからないルームランプ。
タッチセンサー式でとてもおしゃれな形状で主張しない「おもてなしランプ」になっています。色合いもgoodですねぇ。青白系のLEDはもう時代遅れんだなと思います。ただ、意図的に触れるには場所はわかりづらいかなぁ。
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短いですが、実際の動作は次の通り。(youtube)



ドアトリムのLED照明も追加されていますが、レクサスにしては明るいです。
LCやGSは非常に暗いですからね。
長さがもう少しあってもいいようにも思いますが、サイズが小さいので加工すれば他車種へ流用できるかもしれません。
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もう一つは、ドアポケット等のトリム下部を照らす照明で、日本的な行灯をイメージした照明。
これは実用的にも良いので、他車種にもぜひ装備してほしいですね。
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そして忘れてはならないのがLS独自装備の「シートベルトイルミ」!
これ、LCには採用してくれると思ったんですけど・・・流用できると思うので、カスタマイズ嗜好が強い方にはぜひおすすめです!夜間にシートベルトの位置がわかるので、助手席や後席にゲストを乗せる時に非常に便利なんですよね。
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LSでは前席および後席のバニティランプも全面発光の「暖色系LED」が使用されています。
これはLCにも採用してほしかったですが、LCは構造上しょうがないのかもしれません。
なお、カプラーの形状にも依りますが、他車種流用は可能に思います。明るさ、色合いともにベストですね!
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後席照明は意匠が変更されており、多機能タイプになっており、光り方もカッコいいですね!
コストの問題はあると思いますが、LXやGSなどの高額な価格帯の車両もこのようなタイプに変更されていくとといいですね。

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動作画像は次のとおり。なかなかおしゃれな光り方で、ついにレクサスもいい感じになってきました。(youtube)



グローブボックス内部の照明には控えめなサイズの小型LEDが奥から照らしています。
一応2段にはなっていますが、グローブボックスは意外に狭いですねぇ。
奥側はクリーンエアフィルターの交換口となってます。
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足元照明はLCともまた種類の違う超小形LEDになっていました。もう少し明るくてもいいかな、と思いますが。
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さすが他のレクサス車とは構造がぜんぜん違いますね・・・見どころが沢山ある新型LSです。

2017年10月20日

11年半振りのフルモデルチェンジ! LS500/LS500h!

ついに待望のLEXUS LSが11年半ぶりのフルモデルチェンジを果たしました。
ロングサイズ、高価な価格となかなか手の届きにくいクルマではありますが、このクルマに使用されたテクノロジーや快適装備が今後レクサス/トヨタ車に展開されることを考えると非常に注目すべき1台です。


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とはいえ、ほとんど情報は出尽くしていたのでおおむね既報どおりなのですが、今回の発売にあたり、webカタログや impress CARWATCH の情報を元に、のんびりなまけにっき的に、あらたに判明したことをトピックスとしてとりあげてみたいと思います。

【燃費】
燃料消費率ですが、これは事前に噂されていた数値から若干改善しています。

ハイブリッドの方は・・・

 LS500h FR  15.6km/L → 16.4km/L または 15.6km/L
 LS500h AWD 13.9km/L → 14.4km/L

 標準、IPackage以外はLC500hのモード燃費も下回りますので、市街地走行では、意識しないとリッター10kmを超えるは結構むずかしいかもしれません。

 ツインターボの方は・・・

 LS500 FR  10.0km/L → 10.2km/L 
 LS500 AWD  9.4km/L →  9.8km/L または 9.5km/L

特に、FRモデルに間しては高出力のツインターボエンジンかつLSの重厚なボディにもかかわらず、RC350のモード燃費「9.8km/L」を上回る数値をマークしています。ハイウェイやバイパスでの走行はかなり良くなると予想されます。

【環境関係】

 LS500に、アイドリングストップ機構を装備。
 レクサスの「3.5L ガソリン系エンジン」では初のアイドリングストップ機構ですね!
 エンジン再始動時の振動をどれぐらい押さえているか、楽しみです。

【先進装備】

 あまり話題にならない「ITSコネクト」が標準装備。(まだほとんど普及していませんが・・・)
 LCでは未装備でしたが・・・


【安全装備】

 「マルチウェザーライト」を標準装備
 新型LSではフォグランプは備えていませんが、その代替としてマルチウェザーライトを装備。
 霧中での幻惑を防ぐ効果があるようですが、果たしてどれぐらい効果が? これはLCやRC系などのクーペ系にも欲しいですね。
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 【快適装備】

 「ドア&トランク イージークローザー」
 めっきり採用が少なくなった「イージークローザー」ですが、さすがにLSでは装備していました。
 とても高級感のある装備ですので、これは欲しいですよね。
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 「ダイレクトスプレー機能付きワイパー」
 実はLCにも採用されています。ワイパーアームから噴射されるので、ウォッシャー液があまり散らばらないので良いです。
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 「F SPORT専用アナログクロック」
  新型LSではF SPORTのみ別意匠のアナログクロックが。LCと同じで文字盤背景にL字が。
 ディーラーオプションで高額なクロックが設定されるかな?と思っていたのですが、なくて残念・・・
 ISやRX,RC等で設定されているオプションの時計も相当素敵なんですよね。
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【内装】

「ヘリンボーン柄インテリアパネル」
メーカーオプションである、アートウッドの一つ、ヘリンボーン。
とてもおしゃれな柄ですが、たしか今までは公開されていなかった(もしかして日本専用?)
とくにこのリモートタッチ周りの仕上げはいいですね〜こりゃおしゃれです!

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「F SPORTメーター」
LCとまったく同じTFT液晶メーターですが、ターボエンジン搭載モデルの画面が追加されています。
はやくガソリンモデルも試乗してみたい!
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「ホワイト内装(version.L)」
実はversion.Lの場合、メーカーオプションで「+6万円+税」であることが判明。
これはいったいなぜ?(防汚機能がついているようだが・・・)ちなみにF SPORTとEXECUTIVEのホワイトは価格上乗せなし。
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「後席 高速給電対応USB」
おそらく純正では初の高速給電(2.1A対応)のUSB端子が2個備えられています。
大容量の電池を搭載するスマートフォンやタブレットにも対応しているのは嬉しい。

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【ディーラーオプション】

 TRDエアロパーツ
 当方は、あまりF SPORT顔が好きではないのですが(黒い部分が底まであるため)このTRDフロントリップスポイラーを装着するとカッコいいと思いました。
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【フットレスト(リヤ)】
ウルトラスエードのフットレストということで期待していたのですがかなり高価です。(42,000円+税)
 助手席ではなぜ使用できないのか不思議。汎用品として使えそうですが。
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【シートベルトパッド】
 実はトヨタブランドにもあるのですがLSで新設定されたこてれはウルトラスエードを使用しています。そこがポイントですね。汎用品と思いますので、デザインが気にならなければ、LCやRCでも便利と思います。

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【灰皿(プレミアム)】
 密かに、灰皿もリニューアルされています。(たぶんほとんど知られていないと・・・)
 LEDの位置が変わったり、外装が若干変更されているようです。
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【携帯トイレ】
 ついにレクサス初設定!とても気になっていたアイテムですが、トヨタブランドより「700円」高いです(笑)
 若干ケースが違うようですが・・・でもロングドライブの際は1個あると安心かも。

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週末に早速試乗&内外装チェックをしてきたいと思います!

2017年10月19日

いよいよ登場間近 LEXUS LS500/LS500h!

さて、いよいよ10月19日。
既に各ディーラーでは新型LSが入庫され、13:00過ぎと推測されるプレス発表を待つばかりです。

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LSといえば、切子ガラスの「インテリアパネル&クリムゾン内装」が話題ですが、少量生産ということでも話題となっています。ガラス細工なんて機械で加工・生産できるのでは?と思っていたのですが、次のPVを見る限り、ホント手作業で加工されているので、これは確かに超納期待ちもやむなしという感じでしょうか。
実物はどこかで見れるんでしょうか・・・(モーターショー待ち?)



切子ガラスはあきらめて、クリムゾン&ブラックの内装がいいという方も結構いらっしゃるのでは・・・
そういったラインナップも追加してほしいですね。
そして、LSのカタログがどれほど豪華なのかも楽しみです!!
また、一部の販売会社では発売後、ホテル等でのイベントを企画しているところもあるようですが、そういったお披露目イベントも楽しみですね。

2017年10月13日

新型LS発売まであと1週間!

新型LSの発売まであと1週間を切りましたね。

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次々と海外試乗レポート、動画も公開され、あとは日本の公道での試乗が楽しみです。
既報通り、12月までは「LS500h」しか準備されません。LCと同様、ガソリンモデルとハイブリッドではパワー、フィーリングともにかなり違いがあります。
LCではメーカーの予想とは反対に多くのユーザーがガソリンモデルのLC500をチョイスしましたが、果たしてLSではどうなるでしょうか?
法人需要ではハイブリッド比率かつExecutiveグレードの比率が非常に高いようですが、ドライバーズカーとしてはツインターボモデルの方が評判が良いようです。
既に各ディーラーでは数名のセールス担当がLS500(ツインターボ)の試乗を済ませているとのことですので、その情報をもとに先行チョイスされるのも良いと思います。12月の発売を待つと納期はおそらく来年4月以降にはなると思われます。
なお、ターボエンジンでは最高回転数が6000rpmなので、実はマルチステージハイブリッドの方が6600rpmまで回るのがちょっと意外な感じがします。


しかし新型LSは内装の豪華さが注目ですよね。特に、インテリアパネルの選択も楽しみの一つですよね。
切子ガラスは別格としても、(果たしてクリムゾン&切子ガラスの展示車はあるのでしょうか?)6種類ものパネルがあるのは流石にレクサスフラッグシップモデル。(実際はそれぞれのversionで選択できるパネルが決まっていますが)
個人的には、バンブーがなくなったのは残念。あれは日本的な感じがしてとても良かったと思うのですが・・・。

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見た目的には、「レーザーカットスペシャル」の見栄えがとても良いと思います。まさにLSならでは。
また、「ヘリンボーン柄」も結構流行していますし、オシャレだと思います。
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ボディカラーに関しては、マンガンラスターの他にも、新色の「ソニックアゲート」に注目です。
太陽光の下ではダークレッドっていう感じですが、屋内の照明下で見ると、茶色系の「アンバークリスタルシャイン」とあまり区別がつきません。

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しかし、私的には地味な機能性装備にも注目したいです。とくに乗降時にシートがリフトアップ(オートリフトアップ機構)、シートの土手が展開したり(クッションサイドアウェイ機構)、シートベルトバックルがせり出してくる(前席イージーアクセスバックル)、電子カメラの第1歩である「デジタルインナーミラー」などのLCにはない「おもてなし装備」が特に気になります!

2017年10月05日

新型LS500 予約受注開始!

LS500hに続き、レクサス初のツインターボエンジンモデル新型「LS500」についてもいよいよ各販売店で予約受注が開始されました。
価格はおおむね、過去の「のんびりなまけにっき」で妄想した通りでしたが、見積もり等も開始されておりますので、気になる方はぜひ販売店へ!なお、ツインターボの「LS500」については発売が12月ということもあり、既に年内納車は不可能となっています。


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さて、新型LSに関しては、いくつか動画も公開されていますが、現時点では各ジャーナリストとも、ハイブリッドモデルの「LS500h」についてはちょっと厳しい評価が目立ちます。(踏み込んだときのエンジンのうなり等)
一方、ツインターボモデルの「LS500 F SPORT」については評判が良いようです。

LC500hに乗っているフィーリングからすると、LS500hはエンジンやトランスミッションの動作がLCよりスムーズかつマイルドになっているとの違いがあるとはいえ、アクセルを踏み込んだときのサウンドノイズは、さらに重量が200kgほど増加する「LSの車格には合わないのでは?」というのは予想できました。

また、LC500hではエンジンがかかっているときの回転数が思ったより低くなく、10速ATを搭載したLC500の方が、一定速での巡航時にはエンジン回転数が低い領域があります。(たとえば、LC500では時速100km/h巡航時は1350rpmぐらいで走行可)
もちろん、LC500hのEV走行時の静粛性とスムーズさはすばらしいものがあるのですが・・・
また、エンジンがかかっているときのアイドリングもLC500hよりLC500の方が快適かつ静粛性が高いと思います。低負荷時にはエンジン回転数が低いのもあり、それだけ従来型のV8エンジンは成熟している証でもあるのでしょう。

新型LSでも同様の傾向になることは考えられます。
海外メディアでのインプレッション動画では、LS500のツインターボエンジンの低負荷・巡航時のエンジン回転数は1500rpm以下をキープしているように見えますので、市街地走行ではない、流れの良いバイパス走行や高速道路での走行では、ツインターボエンジンのLS500の方がエンジンノイズも少なく、LS500hより快適ということも考えられます。

また、LS500に関しては予想されるJC08モード燃費がFRモデルで約リッター10kmです。(AWDが=9.4km)
LC500も10速ATの効果で、簡単にリッター11-12km/Lはマークしますので、地方のバイパス道や高速道路を定速で巡航走行する場合は、LS500とLS500hの実燃費はあまりかわらないことも予想されますね。
(もちろん、ハイブリッドの特性を活かしつつ省燃費走行すれば当然LS500hの方が優秀なのは言うまでもありませんが・・・)


なお、日本国内メディアの新型LS・海外試乗インプレッションは以下のカー専門誌にも掲載されていました。
気になる方はぜひご覧になってはいかがでしょうか?

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2017年09月29日

LS500・LS500h 海外試乗動画が続々と

LS500、ツインターボエンジンの仕上がりがなかなか上々のようですね!

静的質感・動的質感含め、こちらの動画も大変詳しくレポートしています。海外でのインプレッションは長時間のものが多く、とてもいいですね。


インテリアについては、既に国内レクサスディーラーにもサンプルが届いていますが、私的には「アートウッド(オーガニック)」がなかなかいい味をだしていると思います。とても素晴らしい質感ですね。(version.Lで選べるヘリンボーンもかなり良い!)

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センターコンソールの内部が分かるものも。
ここは至って普通でしたね。 iPhone8,Xで採用された非接触型充電機能は北米市場でもラインナップされないようですね。USB端子やアクセサリーソケットなど、LS発表日のだからといって特段差別化はされていないようです。
なお、「電子キー」はLCと同意匠で金属、レザー、樹脂、シリコンを複合的に組み合わせたキーが使用されています。
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リヤ席について、version.LとEXECUTIVEについては「マルチオペレーションパネル」が装備されていますが、かなりグラフィカルでとてもいい感じですね。これは今後のレクサスGSやLXなどのクラスにも応用してほしいです。
リヤサイドサンシェードの開閉まで再現しているのには驚きましたし、ここは日本車としては初の領域ですね!
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反面、スピードメーターは(LCもそうですが)他のライバルメーカーと比べても先進性が乏しく残念なところ。
LSではF SPORT以外は、表面をレザーで覆ったりしていますが、全般的に表示面積が狭いのがなぁ・・・
文字サイズも比較的大きく、高年齢層の方には配慮していると思うのですが、反面、スタイリッシュとはいえず、他ブランドのフラッグシップセダンのメーターやナビゲーション機能がかなり先進性が高いだけに2018年モデルとしては驚きがありません。
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しかし、メーターで物足りないところは世界最大サイズのヘッドアップディスプレイ(HUD)でカバー、ということかもしれません。歩行者の場所やクルマの往来を表示する、フロントクロストラフィックアラートの表示など大変見やすいですし、実用性がとても高いと思います。実際見た方の話ですと、「思ったより大きくはなかった」、との話でしたが、実際目で見るのがとても楽しみです。
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ステアリング周りはLCと似ているようで別意匠です。スイッチにヘアラインが入っているのは良いですが、樹脂ですし、ここも金属を使ってほしかったところ?
また、LCもそうですが、せめてスイッチの「仕切り」のラインはサテンメッキで仕上げてほしいです。
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冒頭の動画では後半に中速度域での「ツインターボ」と「マルチステージハイブリッド」の乗り比べも。
スコアがでていますが、意外な結果が・・・うーんハイブリッドの良いところがあまりでていない?
日本市場ではまた違うのかもしれませんが。
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LCでもそうなんですけど、アクセルを踏み込み、EVモードから切りかわる際の、エンジン回転数が1000rpm〜1500rpmぐらいのサウンドはお世辞にも良いとは言えず、かといって静かなわけでもなく、そこがフォーマル利用が多いと思われるLS500hではネガティブな印象になっていないか心配です。車格を考えても、LSには「V8エンジン+ハイブリッド」待望論がでてきそうな気もします。

それにしても国内の一般向けお披露目はいつになるのでしょうか?
LCの場合は発売の約1ヶ月前にお披露目でしたが、新型LS発表日の10月19日まで既にあと3週間となってしまいました。

インターセクトバイレクサスが10月5日(木)まで休業しているので、その翌日あたりが怪しい?

2017年09月28日

LS500・LS500h 海外試乗レポート解禁!

9月26日から海外試乗レポートが解禁された、LS500/LS500h。


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まずは海外動画レポート。みなさんも一番関心が高いと思われる、漆黒メッキグリルをまとう「LS500 F SPORT」です。インテリアのチェックから公道走行まで、29分にも渡る見ごたえある長編です!



後半の走行動画では、LS500のV6ツインターボエンジンのサウンドが聴けます。さすがにV8には迫力で敵いませんが、LC500の「V6+マルチステージハイブリッド」のサウンドより断然自然で迫力のあるサウンドが聴けます。
シフトダウン時のブリッピング制御も結構主張していますし、結構いい感じに仕上がっていると思いましたがいかがでしょうか?変速スピードも速いですね!
全般的に、巡航時と踏み込んだときのサウンドにメリハリがあるように思います。
なお、アイドリングストップ機構は備わっていないと思われます。
うーん、このエンジンにマルチステージハイブリッドを搭載してほしい(笑)


日本メディアではwebCARトップが先陣?
ちょっとまだ本音を言えないような書きぶりですね。後続レポートに期待しましょう。
https://carview.yahoo.co.jp/news/newmodel/20170926-10273405-carview/?mode=full

モーターマガジンの方がより具体的です。F SPORTの評判が良いようです。
http://web.motormagazine.co.jp/_ct/17119773


なお、「LS500h」の重量は、前モデル「LS600h」より軽量化したとはいえ、2210kgあります。(AWDは2280kg)
スペック上は従来のV8+ハイブリッドより、V6+マルチステージハイブリッドの方が常用域での加速性能は有利なのですが、海外試乗のようにアクセルペダルを踏み込むシチュエーションでは、パワー不足を感じるのはやむを得ないところでしょう。

あと、ここでは触れられていませんが、LS500hでは、バッテリー残量が少ない時に信号待ち等で停車した場合、充電のため、アイドリングストップ機構が働かずエンジンを駆動させ、アイドリング状態になると思われますが、その際のエンジンが回転している際のノイズや、「微振動」は気になる可能性があります。LC500hでも普段が静かなだけに、結構気になるのですが、LSではどのようにしてその問題をクリアしているのか興味があります。

なお、「RCF/GSF/LC500」では既知の通りアイドリングストップ機構は備わりませんが、停車時など低負荷時にはエンジン回転数が500から600rpmまで落としてかなりの静粛性を保ち、燃料消費量も結構少なくなっており環境にも一定配慮しつつ、再起動時の振動を回避しているのですが、新開発ツインターボエンジン搭載の「LS500」ではアイドリング時の静粛性やノイズ対策をどうやっているのか気になるところです。
日本の都市部はとにかく、「ストップ&ゴー」が多いですから、重要な点と思います。絶対的な動力性能やワインディング走行だけではなく、日常域の細かい使い勝手も含めて、ぜひ日本のメディアに確認してほしいところです。

2017年08月10日

LEXUS LS 「Lexus Safety System+A」期待以上か?

先般、マスメディア向けの「LS先進技術」のお披露目会が開催され、ニュースや動画サイトで取り上げられています。
私の大好きなimpress carwatchが各分野について、わかりやすくまとめてくれています。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1073450.html

と、その前に、外光下での車両の様子もチェック。
発売後もなかなかお目にかかれないであろう、ヒートブルーコントラストレイヤリングのLS。
意外に似合うなぁと思いましたが、LSの青は鮮烈ですね。実際見る機会はあるでしょうか?

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テールランプのフルLEDランプの光り方もバッチリ分かります。「A8」のOLEDを見たあとだと普通すぎますが、無難ですが、綺麗な光り方ですね。ハイマウントストップランプはLCと共有っぽいです。
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日本経済新聞社でも動画がアップされており、注目を集めたようです。


さて、安全装備ではレクサスではまだ全然普及していない、インテリジェントクリアランスソナーを進化させた、「パーキングサポートブレーキ」からチェック!
LSでも実際に結構発生しているといわれる、アクセル・ブレーキの踏み間違え等防止にも役立つ機能ですが、巨大で重いボディもバッチリ制御しています。F SPORTではないのでブレーキキャリパーにはLEXUSの印字はありませんね。これは早めに全車に標準装備してほしいですね。コスト削減されて、従来型クリアランスソナー(約4.3万円)より価格設定が低く(約2.8万)なっているようで、この点は非常に評価したい点です。
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LS目玉装備の一つである、「レーンチェンジアシスト」(LCA) は、本日発表のメルセデス・ベンツSクラスにも「アクティブレーンチェンジングアシスト」として搭載されますので、今後の高級車のトレンド装備とも言えます。
なお、LSの場合は、「ウィンカー半押しをキープ」で自動レーンチェンジに移行します。
よって、今回もいわゆる「ワンタッチウィンカー機能」はありません。(LCと同様のウィンカーレバーとのこと)

なお、車両が後方から近接しているときは当然動作はキャンセルされるのですが、そのとき、元の車線に戻る際の動作にはまだ人間の感覚とはズレがあるようです。このあたりはまだまだ改良の余地があるのでしょうね。
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しかし圧巻なのは、「アクティブ操舵回避支援」機能!
これは。。。。本当にすごい!!



動画で見るととてもわかりますが、かなりギリギリで避け、ちゃんと「車線内」を維持しているのは・・・すごい。
これは人間でもよほど上手なドライバーでないと無理なレベルでは・・・。人間がとっさに大きく避けた時にどうなるかなど、疑問はありますが。
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後ろから見ると・・・圧巻です。
なお、LDH(いわゆるリヤアシスト)付き車両(FRモデル)の場合はより安全マージンのある回避ができるようですので、今後はLDHの活躍の場が広がりそうです。F SPORTモデル以外にもLDHを付けた理由は最小回転半径を短くするためと、このアクティブ回避支援をよりスムーズに行うためなんでしょうね。
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そして、万一ドライバーが運転中に気を失ったり、急病で運転不能になった際に、一定期間ステアリングセンサーの反応がない場合徐々にスピードを落とし、ハザード点滅の上停止する、「ドライバー異常時停車支援システム」機能。

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これは、ドライバーに異常が発生したことをシステムが検知したあと、約6秒間、手放し警告が行われ、その後、「警告1」状態として、ステアリング保持要求を約15秒、その後「警告2」状態として、減速してハザードを点滅し、停車予告表示が行われます。その後、減速停止制御が行われ、停車後「ホーン」が鳴動し、さらに電動パーキングブレーキを作動させ、自動的に「ヘルプネット」に通報し、同時にドアロック解除を行い救助しやすくする・・・
この一連の動作を行うというもので、めったに発生しないこととは思いますが、自分のみならず周囲の被害も最小限に抑えられる可能性がある、とても素晴らしい機能ですね。ただ、時速50km/h以上でないと動作しないとか。


以上の先進装備は、普通に運転ていれば作動することはありませんが、日常的に有効なのは、ヘッドアップディスプレイ(HUD)に表示される「歩行者注意喚起表示」

これは、レクサスの販売員も言っていたのですが、グラフィカルに矢印が人を検知した方向に表示するため、かなり見やすくわかりやすいようです。動画で確認しても、たしかにこれは有効ですね。(うざい人はOFFにすればいいだけ)
都市部での交差点徐行時や、薄暗くなる際の田舎道などで突然人に遭遇するようなケースでは大変役に立つ機能でしょう。
ちなみに、多人数が居た場合などはどのような表示になるのでしょうか(笑)

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見通しの悪い「T字路」でのクルマが来る方向を締めする、「フロントクロストラフィックアラート」もより安全性を高めるために便利な機能と思います。LSはとにかく事故を起こすことも受けることも最小限にしないといけないクルマですからね。
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どちらもまったく縁がない車ではありますが、タイミングよく、新型メルセデス・ベンツもフェイスリフトモデルの発表がありましたので、LS500 IPackage(1042万)とS400(1128万)あたりは価格的にも競合しますのでその先進装備や安全装備などぜひ比較してみたいところです。
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2017年08月02日

LEXUS DRIVING EXPERIENCE TOUR 2017 応募開始!

時折開催される、レクサスの公式試乗イベントの応募開始のアナウンスがありました。
今回は、LCやLSのを主体としたイベントのようです。


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https://lexus.jp/cp/ldx2017/

開催は10月下旬〜12月初旬ですので、「LS500h」発売後となります。よって、LSのお披露目という位置づけではないようですね。参加費も無料とのことですから相当な競争倍率が予想されます。

開催予定地は以下の通り。

 ?@鈴鹿ツインサーキット【開催日程:2017年10月26日(木)・27日(金)】
 ?A泉大津フェニックス【開催日程:2017年11月4日(土)・5日(日)】
 ?B青海臨時駐車場 (NOP区画)【開催日程:2017年12月2日(土)・3日(日)】

なお、レクサスオーナーとそれ以外のオーナーで当選枠が違うとの噂も・・・?
私も毎回機会があれば応募していますが、当選したのは他車ブランド(アウディ)のときでした(笑)


さて、「LS500h」の予約受注も進み、気になるところは、一般向けへの新型「LS」の展示の状況。
LSの発表日は10月19日とされています。その後、10月27日(金)〜11月5日(日)は東京モーターショーが開催されます。
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LCの場合は、抽選で発表日の1ヶ月半ほど前に、「クローズド内覧会」そして発売前には招待制での「サーキット試乗会」がありましたが、LSに関しては一般ユーザー向けのお披露目会が今のところありませんね。
確かに法人需要が大半と思われますから、一般向けへのお披露目は考えていないのかもしれませんが、LSクラスなら、他のブランドのように著名ホテルのホールを貸し切ってのお披露目会などがあってもいいように思います。
9月に入ると、ガソリンモデルの「LS500」の受注が開始されるでしょうから、そのタイミングにあわせ実施される可能性もあるかもしれませんが・・・

もしくは発売日の遅くとも1ヶ月前にはプロトタイプ車両がレクサスインターナショナルギャラリー青山もしくはレクサス高輪2階のギャラリーに展示されると思いますので、それ待ちですかねぇ。
青山では、8月23日までLFAが展示されていますので、その後の可能性もあるかも?
今回は、法人オーナーの多い「ギャラリー高輪」という噂もありますが。
これからお盆休みまでは特段のアナウンスはないと思われますので、しばらくは「待ち」の状況でしょうね。

2017年07月31日

V6・ツインターボ LS500 価格が気になるっ!

さて、東京エリアではマルチステージハイブリッドの「LS500h」の予約が開始され、法人需要の多い店舗では非常に好調な受注状況のようです。一方、V6ツインターボの「LS500」に関しては既に予約を受け付けている販売店もあるとの情報が入っていますが、一般的には9月頃から開始される予定とのことです。(LS500に関しては10月19日にLS500hと同時発表されますが、発売は12月の予定)

なお、ツインターボ仕様は個人オーナーの方の比率が高くなると思われますが、お盆明けぐらいから商談開始時期を探ってみるのも良いと思います。現時点では12月発売ということで年内納車はかなり難しいようですし、リセールも考えると年明け〜3月頃の納車がベストでしょうね。


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さて、以下は「LS500」の「予想予定価格」です。
複数の方からの情報により推測したものであり、正式発表されているものではありませんので、販売店へのお問合わせはご遠慮ください。

<価格はすべて予想価格、税込み、FRモデル>

■LS500 標準   9,800,000円
■LS500 IPackage 10,420,000円
■LS500 F SPORT 12,000,000円
■LS500 version.L 13,200,000円
■LS500 EXECUTIVE 15,000,000円

価格幅はおおむねマルチステージハイブリッド比「▲140万円」と予想されます。
(Ipackageは▲138万、F SPORTはアクティブスタビライザー+6軸制御のVDIMを搭載しているため▲110万)

LC500とLC500hの価格差は「50万円」だったのが、LSでは「140万円」ということを考えると、単純にV8エンジンとV6ツインターボエンジンの価格差が「90万円」あることになりますね。
(実際は、LCのV8は「可変バルブマフラー」や「サウンドジェネレーター」という機構を採用しているのでコストアップになっていますが・・・)
その点から考えても、V6ツインターボ仕様の「LS500」は価格的にも結構魅力があるのではと思います。


以下は追加のMOP・DOP 各オプション情報です。

<MOP>

■アートウッド(オーガニック) 100,000円+tax
海外でも先行公開された、新型LSのイメージ的なインテリアパネル。I、L,Exで選択可能。

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■Lーアニリン本革 500,000円+tax
セミアニリンよりも30%更に柔らかい最高品質の本革。EXECUTIVEのみで選択可能。
「キャメル」と「ブラウン」しか色がないのが残念?

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<DOP>

■カーボンリヤスポイラー (工賃・税込み参考価格 約170,000円)※写真はRC用
 LSには純正で初めてカーボン(CFRP)製のリヤスポイラーが設定されます。
 「F SPORT」には装着したいところですね!
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■フロアマット タイプA    113,000円+tax
 タイプSに比べると普通の価格ですがやはり高いですね(笑)
 ブラック、ノーブルブラウン、クリムゾンの3色のダーク系の色をラインナップ予定。


■フットレスト(リヤ) 42,000円+tax
 「ウルトラスエード」の靴を脱いで使用する高級フットレスト! 
 後席用ですが、助手席にも使えるかもしれません。ちょっと高価ですねぇ。(2コセットなのか?)


■モデリスタ エアロパーツ
 LSには、「モデリスタ」と「TRD」のエアロパーツが発売されます。
 個人的にはモデリスタではのエアロパーツはかなりかっこいいと思います。(しかし高いですね)
 なお、設定色は、ホワイトノーヴァ、ソニッククォーツ、ブラック、グラファイトブラックの4色です。

 ・モデリスタ フロントウィングスポイラー (工賃・税込み参考価格 122,000円)
 ・モデリスタ サイドスカート   (工賃・税込み参考価格 245,000円)
 ・モデリスタ リアスカート  (工賃・税込み参考価格 193,000円)  

 ・モデリスタ 21インチ鍛造アルミホイール+タイヤ+ロックナット
  (工賃・税込み参考価格 1,080,000円)
  現行DOPのホイールと結構似てます。(スポークが細くてもっとカッコいい)
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■TRD エアロパーツ
 LCと同様、「ブラックエディション」もラインナップ(価格は同じ)
 その他、ホワイトノーヴァ、マンガンラスター、グラファイトブラックの4色をラインナップ。

 ・TRD フロントスポイラー  (工賃・税込み参考価格 145,000円)
 ・TRD サイドスカート    (工賃・税込み参考価格 131,000円)
 ・TRD リヤスポイラー    (工賃・税込み参考価格 105,000円)
 ・TRD リヤディフューザー&マフラー (工賃・税込み参考価格 409,000円)

 ※上記のほか、LCのと同意匠の21インチ鍛造アルミホイールセットと同意匠の20インチもラインナップ。

2017年07月30日

New LS 初期予約絶好調 & LC 魅力的な北米純正オプション!

新型LS(LS500h)の先行予約から1週間経過しましたが、懸念されたボディサイズの拡大と価格アップに関わらず、非常に好調な予約受注状態のようです。販売会社によっては、マイナーチェンジするNよりが受注が多いとか・・・。さすがに10年超ぶりのフルモデルチェンジは伊達ではありませんね。当然ながら今からだと既に年内納車は不可能な状態になっています。
LS500hについては、ほとんどが法人需要のようですが、遅れ販売予定のV6ツインターボの「LS500」については個人オーナーの方にも注目されているようです。
さて、多方面から「LS500」(V6ツインターボ)の予定価格情報が入ってまいりましたので、次のブログにて予定価格を公開したいと思います。


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少しずつ納車が進んでいる「LC500/LC500h」に関しては発売日から3〜4ヶ月ほど経過しましたが、まだまだアフターパーツが出揃っていない状況。特に、必要かどうかは別として、「スピードリミッターカット」や「TV-NAVIキット」など他車では既に発売されているようパーツに関しては、リリースされていないのは残念な方も多いのではないでしょうか。

エアロパーツもTRD以外はまだ発売はしていませし。
トムスは結構なパーツを発売予定なので期待がかかります。年末〜年始のオートサロンあたりでしょうか?
http://www.tomsracing.co.jp/products/car/typedetails.php?carID=1243&typeID=2431

さて、実は北米のレクサスサイトにはなかなか魅力的なオプションが存在します。
価格とその品質面から考えると、製造は日本国内で行っていると思うのですが、北米のディーラーオプション扱いのため、入手が非常に困難です。

まずは、フロントロアグリルのカーボンファイバー。 GSFと同様のイメージですね!
カーボンルーフともマッチするように製造されているようです。純正品だけあり、UVカットのクリアコート加工済。 価格は、949ドルとなかなか高価。日本だと15〜16万円ぐらいのプライスタグが付けられるでしょうね。
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そして、日本にもぜひ設定して欲しい!純正のカーボントランクスポイラー!
私的にはTRDのより断然カッコいいと思います。 「1199」ドルということで、こちらもかなり高価。
ロアグリルと同様、カーボンのパターンも純正のカーボンルーフと合わせているようですから、最高にかっこよさそう。

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ただし、後者のトランクスポイラーは、アクティブリヤウィング装着車(SPackage)には装着できないようです。

セカイモンなどで輸入できないかなと思っているのですがまだ出回っていないようです。
為替レートを考えるともうちょっと円高だと嬉しいのですが(笑)

2017年07月24日

LEXUS LS500h いよいよ予定価格発表!

LEXUS LS500hの予定価格は以下の通り。
さすがレクサスフラッグシップセダンですが、「全車ロング仕様」+「マルチステージハイブリッド」と考えるとそれほど高価ではない?

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<価格はすべて税込み、FRモデル>

■LS500h 標準   11,200,000円
■LS500h IPackage 11,800,000円
■LS500h F SPORT 13,100,000円
■LS500h version.L 14,600,000円
■LS500h EXECUTIVE 16,400,000円

AWD仕様は上記に約 400,000円UPとなります。

今回、ツインターボ車(ガソリンモデル)の価格は発表されておりませんが、おおむね「約140万円ダウン」(F SPORTは120万程度)と推測されます。いわゆる、標準グレードが1,000万円弱(980万〜990万)EXECUTIVEが1,500万円前後(1490万〜1500万)というイメージではないでしょうか。

LS500hとI Paclageの差のほとんどが「Lexus Safety System+A」(+超大型カラーヘッドアップディスプレイ)の価格差となりますが、それが約60万円。
確かに、現時点では最高峰の装備ではあると思いますが、やはり「安全は高い」ですね・・・
この価格ですと、レクサス/トヨタブランド他車種へのそのままの応用というのはかなり困難でしょう。
高速道路等での自動車線変更を可能とする「レーンチェンジアシスト」と衝突が避けられない時の「アクティブ操舵回避支援機能」、超大型ヘッドアップディスプレイはLS専用としても、それ以外の機能はなんとか最小限の価格で他車種へ採用してほしいものです・・・。


以下、主要MOP

■切子カットガラス+ドアトリムプリーツ 1,500,000円+tax
 (桁に注目。15万円ではありません) 1日に1台分しか生産できないという噂?
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■マークレビンソンリファレンス3Dサラウンド 265,000円+tax
 意外にも価格UPが少ないですね。ベースの出来が良いのでしょうか。
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■20インチ鋳造ノイズリダクションアルミホイール(スパッタリング) 150,000円+tax
 20インチのタイヤ込みと考えれば安いですね。これがレクサスの良いところ。
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■特殊塗装:マンガンラスター<1K2> 150,000円+tax
■特殊塗装:ヒートブルーコントラストレイヤリング<8X1> 150,000円+tax
 新色マンガンラスターは特殊塗装扱いとなりました。納期に要注意です。
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■インテリアパネル レーザーカットスペシャル 100,000円+tax
 現行のL-selectにも類似のものがありますが、価格は比較的良心的。
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■デジタルインナーミラー 100,000円+tax
 標準グレードには装備できません。役に立つかどうか体験してみたいですね。
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■ムーンルーフ      100,000円+tax
■アクセサリーコンセント  40,000円+tax
■寒冷地仕様        23,000円+tax


<主要DOP>

■フロアマット タイプS  285,000円+tax
 LCは178,000円でしたが、LSは圧倒的に面積が広いのでその分価格に反映されているのでしょう。しかし高いですね(笑)もちろん通常のマットもあります。
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■ホイールロックナット(ブラック) 18,000円+tax
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■ナンバーフレームセット(前後) 18,000円+tax

その他TRD、モデリスタのエアロパーツについては、主に工賃等の差から販売会社により若干価格が違いますので各自でご確認を。
・TRDはLCと同様、ブラックで塗装された「ブラックエディション」が存在します。
・TRDの鍛造ホイールは20インチと21インチをラインナップ(LCがと同意匠)
・モデリスタの鍛造ホイールは21インチをラインナップ。(現LSのDOPホイールに近いデザイン)

2017年07月18日

LEXUS LS500h 商談準備はOKですか?

3連休も終わり、夏休みムードも高まってきましたね。
今週7月20日(木)はいよいよ LEXUSのフラッグシップセダン「LS」の販売店での受注が正式に開始されます。
(販売店により異なる可能性があります)


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世間を驚かせた、スピンドル顔となった2012年のメジャーチェンジから既に5年も経過しており、その後、メルセデスベンツSクラスのフルモデルチェンジ、BMW7シリーズの発売、そして先日公開されたアウディA8の登場など各ブランドの旗艦サルーンが次々と進化するなか、ようやくのフルモデルチェンジとなります。
現在の日本車で世界のフラッグシップモデルと対抗できるのは実質的にこのLSしか存在しないわけですので、その期待は高まるばかりです。

Netcarshow
https://www.netcarshow.com/audi/2018-a8_l/1280x960/wallpaper_0c.htm
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当方はもちろんここのクルマは購入できませんので勝手な意見ではありますが、いくつかのポイントを纏めてみました。少しでもご参考になれば幸いです。


■グレード体系「ベース」か「それ以外か」

 LS500/LS500hでは既存のLS460/LS600hに比べ、価格が大幅にアップすることが想定されますが、LS500/LS500hともに、ベースグレード(標準モデル)は比較的戦略的な価格となるといわれています。しかし、ベースグレードとそれ以外で明確な差が設けられています。それが、「Lexus Safety System+A」の有無と内装色の選択肢。内装色はシート2種類、インテリアパネルも2種類しかなく、選択の余地がほとんどありません。(シート色にあわせ、インテリアパネルが自動的に選択されます)
 今回のLSの最大の魅力は、この「先進装備+安全装備」にありますので、ベースグレードは「価格」以外に訴求する点がないといって過言ではないでしょう。リセールにも不利と思われます。


■「I Package」の役割変更

 従来のLSでは「version.C」または「version.CーI Package」が人気でした。
 I Packageは、高品質な「セミアニリン本革シート」と「アルカンターラルーフ」が魅力でしたが、今回の「I Package」はベースグレードに「Lexus Safety System+」を装備したグレードという位置づけになっています。(ホイールの意匠も変更もされますが・・・)
 つまり、「実質的なベースグレード」という位置づけであり、セミアニリン本革やアルカンターラルーフ(ウルトラスエードルーフ)は、「F SPORT」や「version.L」、「EXECUTIVE」を選択する必要があります。


■「F SPORT」は進化ばかりではない?

 全体的な商品性は大幅に向上しているのは言うまでもありませんが、「F SPORT」に関しては現行モデルよりいくつか気になる点があります。特にホイールは気になるところですね〜(カスタマイズ嗜好の方には、気にならないと思いますが・・・)

   ・19インチ鍛造ホイール(BBS製) → 20インチ鋳造
   ・ブレンボ製6podキャリパー  → アドヴィックス製6podキャリパー ※推定
   ・トルセンLSDなし

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■目玉の「切子硝子」+「ハンドプリーツ」は1年待ち?

 話題の内装は、EXECUTIVEグレードでしか選択できず、それだけでハードルが高いですが、飛散防止加工や繊細な生産工程のため、生産数が限られ、既に1年待ちとのアナウンスが行われているようで、選択するのはかなり難しそうです。(実際は短縮されるとは思いますが・・・)

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■インテリアカラーとインテリアパネルの組み合わせには制限が!

 プレカタログを見る限り、ベースグレード以外はかなり豊富なインテリアカラーとインテリアパネルがありますが、実際は各インテリカラーで選べるインテリアパネルは「2つ」程度です。よって、好みのインテリアカラーとパネルの組み合わせは結構悩ましいところです。
 レクサスのインテリアパネルは欧州車より廉価に設定されていますので、納車後の換装は可能ですが・・・


■「ホワイト」インテリアに期待?

 LSでは非日常的な「ホワイト」のインテリアカラーがあります。(F、L、Ex)
 シートやドアトリムだけでなく、ピラー、ルーフやバイザー等もホワイトなのが鮮烈です。(Fはピラー、ルーフ等はブラック)
 しかも、今回からは「防汚機能」が付加されており、ある程度の汚れ付着防止が期待できそうです。(といっても、ジーンズ・デニム系は避けるべきでしょうね・・・)

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■ファブリックシートの消滅

 今回は全車「本革」シート仕様となっており、ファブリックシートが選択できません。本革が体質的や臭いの面で受け付けない方には厳しいです。

■LーSELECTの消滅

 特殊な内装を選択できる「L-SELECT」が消滅しています。(本革が苦手な方に、ウール素材のシートなどがありましたが、これも消滅)今回は超高額メーカーオプションの「切子+プリーツ内装」がL-selectという位置づけなのかもしれませんが・・・
 また、プレミアムブランドでは特殊ボディーカラーも含めた特別仕様(デジーノ、インディビジュアル、エクスクルーシヴ等)がありますが、LEXUSでも採用してほしいですね。

■マークレビンソンに注目!

 最近存在感があまりない「マークレビンソン」プレミアムサラウンドサウンドシステムですが、LCから設計が新世代となり、LSでは世界初の「quamtum Logic Immersion(QLI)」サラウンドテクノロジーを駆使し、天井に配置されたスピーカーによる3Dサラウンドを実現しているとのこと。スピーカーグリルの意匠も目新しく、まさに「選ぶ価値あり」と思います。
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■マルチステージハイブリッドへの「AWD」設定

 先行発売した「LC」ハイブリッドではFRのみの設定で「AWD」仕様はありませんでしたが、LSには「AWD」もラインナップされており、LS600hからの乗り換えにも対応しているのが特徴です。
ただし、「エンジン間欠運転許可車速」については、FRモデルが従来の70km/hから140km/hに拡大されていますが、AWDモデルでは「129km/h」に制限されます。(といっても十分ですが)
 そのほかAWDモデルでは、FRモデルに比べ「最小回転半径」が0.4m拡大すること、「LDH」が備わらないこと、F SPORTでは「アクティブスタビライザー」が非装備であること、などの違いがあります。

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■商談はお盆前までが鍵?

既にLSに関してはガソリン、ハイブリッド問わず、中古車試乗も徐々に変動(下落)しているようです。とにかく法人ユースも多い車両ですから大量に流通することが考えられます。NXと同様、LSも「今月中(遅くともお盆前)の契約かどうか」で大きく納期が変動するものと思われます。(特にLSは法人需要が高いため、週末ではなく平日に商談を行うケースが多いようですので週末しか商談できない方は要注意です!)

また、個人で所有される方は「12月登録」と「1月登録」で将来的なリセールに影響すると思いますので発注の際はディーラー担当者の方とも相談が必要ですね!

2017年06月28日

LEXUS LC系適合ホイール BBSジャパンからも! 

LC500/LC500hの社外品ホイールのマッチングが新たに公開されています。
もっともファンの多いと思われる、BBSジャパン製品です。

まずはジュラルミン製ホイールの「RI-D」から。
ただ、残念なことに20インチ仕様(インセットは27)です。よって、標準/Lパッケージで、21インチホイールのオプションを選択されなかった方用と言えます。Lパッケージの方は、レスオプションの「ノイズリダクションホイール」を選択しておけば良いですね。

▼RI-D 
いかにも軽量なデザインで人気のあるスポーティなデザイン。ISF/RCFなどのFモデルや欧州車で履いている方もしばしばいらっしゃいますね。ジュラルミンなので定価ベースでは1本あたり20万を遥かに超えていますね・・・

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そういえば先日日本でもお披露目された新型「LS」のホイールは全部鋳造ホイールです。
現行のLSのFスポーツはBBSジャパン製の「鍛造」ホイールでしたが、新型では「鋳造」ホイールとなっており、1インチサイズが大きくなっていることもあり、かなり重量増となっていると思われます。意匠自体はLCの21インチ鍛造ホイールに似せられていて、「ダークプレミアムメタリック」塗装が行われています。
ブレーキ系はLCと同じですね。

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また、Fスポーツ以外はブレーキキャリパーもフロント4podキャリパーとなり、「LEXUSロゴが入らない」などの差別化が行われています。LCは全車「鍛造」アルミホイールに加え、アドヴィックス社製高性能6podキャリパー(リヤ4pod)ですのでこの点ではLCとLSのキャラクターが明確に分かれていますね。

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2017年06月27日

LS500/LS500h 新色「ソニックアゲート」か?

本日は、レクサスLS500/LS500hの国内マスメディア向け発表会があったようですね。

▼impress car watch
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1067233.html

で、私的に注目なのが、新色と思われる「ソニックアゲート<3U3>」!
紫っぽい色でダークな部分と光があたっている部分のがかなり違って見える、なかなか艶めかしいカラーですね。
LS系では赤系のカラーはもともとほとんど見かけませんが、定番のレッドマイカクリスタルシャイン<3R1>を超える定番カラーとなるでしょうか?実物を是非見てみたいものです。

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各メディアの情報やレクサス公式ニュースリリースによると、「Lexus Safety System+(進化版)」の正式名称が「Lexus Safety System+A」になったとのアナウンスがあったようです。「進化版」は違和感あるネーミングでしたからね。
https://lexus.jp/pressrelease/news/20170626.html

この中で、プレカタログでは詳細説明されていなかったのは「ドライバー異常時停車支援システム (LTA連動型)」です。

以下ニュースリリースから抜粋


LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続している場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援する。停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与する。



新型LSでは、レクサスで初めて、ステアリングホイール内にセンサーが組み込まれています。
これによりステアリングの保持状況を確認するみたいですね。
例えば、昨年春に大阪の繁華街・梅田で、ドライバーの方が急病等で意識を失い、クルマ(先代プリウス)が交差点の群衆に突っ込むという痛ましい死傷事故がありましたが、このシステムが仮に存在したならば、相当被害が軽減できたのではと思います。

開発費もかなりかかっていると思いますが、このような装備は普及価格帯のクルマこそ効果があるもの。
今後も開発を継続いただき、LSのみならず幅広い車種に組み込んでいただきたいものです。

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LEXUS車の話題を中心になるべく独自の視点でのんびり気ままにコメントしております。(車のメカニズム等の知識は全然ありませんのでご容赦願います)
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