2022年05月08日
レクサスCT200h 最後の特別仕様車”Cherished Touring”見てきました!
最後の特別仕様車として登場する特別仕様車 “Cherished Touring”をチェックしてまいりました。
https://lexus.jp/models/ct/
特別仕様車として展示されていたのは、メーカーオプションのツートンカラー「ソニックチタニウムルーフとソニッククォーツ」をまとった仕様。
「RX」特別仕様車”Elegant Tourer」でも採用された専用のシルバー塗装が実によい色合いでした。
動画撮影してきましたので、お近くで見れない方のご参考になれば幸いです。
【YouTube動画】
レクサスCT(CT200h)最後の特別仕様車 “Cherished Touring”
シルバー塗装のスピンドルグリルに関しては「RX」の特別仕様車「Elegant Tourer」で使用されていたものと同じ塗装方式と思われ、かなりきれいなシルバー塗装でとても明るく、ずいぶんイメージが変わります。
各種ベゼルも同様ですが、シルバー塗装が「マット調」になっているのがポイントです。
手触り感も含め、結構質感が高く感じられるので、今後のレクサス車の特別仕様車にこの塗装はアリなのでは?と感じました。
リヤに関しても同様。ベゼル類がシルバー塗装されています。
ちなみに、新型「NX」でもF SPORTでは高輝度塗装されていますが、このCT(RX)の特別仕様車の塗装の方がさらに明るく、そして質感高く感じました。
このあたり感じ方は人それぞれと思いますが、私的にはかなり好みの塗装色です。
一方、ホイールは変更なし・・・というのは特別仕様車としては残念です。
ここはシルバーのスパッタリング塗装をぜひ奢ってほしかったと個人的には思います。
目玉装備の一つ、「ツートンルーフ」(メーカーオプション)についてはしっかりと塗り分けがされていますが、塗り際(境界線)の処理は若干気になるかもしれません。ドアを開けたときにしか目に触れない場所ではあるのですが・・・
内装に関しては、2度のマイナーチェンジを受けたとはいえ、基本的な構造が変わらないのでやはり古く感じる部分もあります。
しかし、特にセンターコンソールに関しては、デビュー当時、先進的な内装だったので、思ったほどのチープさはありません。
ボタン照明がほとんどグリーンなのは時代を感じますね・・・
今となっては懐かしい、「リモートタッチ」(マウス型)が継続仕様されていますし、ボタンの照明もグリーン(いわゆるトヨタグリーン)であるなど、懐かしさを感じる部分はあります。
ところどことにあしらわれた「特別仕様車専用 クリムゾンステッチ」
今後、レクサス「ES」の特別仕様車でも「クリムゾン」が使用されるようですから、今後要注意のカラーです!
このCT200h特別仕様車では、「ファブリック部分」にクリムゾンカラーが使用されています。
リヤシートは「クリムゾン」部分の面積が広いので特別感が感じられますね。
しかしながらレクサス車の中でも「CT200h」に思い入れのある方は多いと思います。
「Lexus Safety System+」を最新のもの(または「2.5相当」)に進化させ、ハイブリッドシステムを新型プリウスのものに換装するだけでもまだまだ十分活躍できるはずですが、残念ながらそれらのアップデートの機会がなかったのは本当に残念です。
レクサスSC430、HS250h、GSに続き、シリーズとして終焉を迎える「CT」。
ぜひ電動化時代の先進的なコンパクトクラスのクルマとして復活を期待したいですね。
2022年03月28日
レクサスCT200h ついに販売終了! 最後の特別仕様車設定へ。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/36918524.html
レクサスCTは、1.8Lの自然吸気エンジンとTHS2システムを組み合わせるなどデビュー当時は「第3世代のプリウスの兄弟車」とも言われましたが、「レクサス HS250h」と「トヨタ・SAI」の関係のような微妙な違いではなく、内外装ともに大きな差別化を図り、エクステリアにも「スピンドルグリル」の一部取り入れたほか、質感を高めつつ豊富な内装色が選択できるインテリア、ダブルウィッシュボーンを採用したリヤサスペンション、ボディ剛性の強化やパフォーマンスダンパーを備え上質感を演出するなど、パワートレーンは共通であるものの、第3世代プリウスとは大きく差別化を実施していました。
レクサスでは初めて「イエロー系」のボディカラー(フレアーイエローマイカメタリック)が設定されたのも思い出されますね。
一方で、当時のラグジュアリーブランドでは当たり前の装備となっていた「HID」ヘッドランプに代わり「ハロゲンランプ」を一部グレードに採用、マニュアル可動のステアリングやシートの設定もあるなど、ISに代わり、レクサスの新たなエントリーモデルとして、コスト低減も意識したクルマでした。
※トヨタグローバルニュースルームより https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/28403042.html
その後も定期的な年次改良、特別仕様車の登場、そして2014年、2017年にはそれぞれマイナーチェンジを敢行。
■2012年 特別仕様車 “Creative Textile Interior”
■2015年 特別仕様車 ”F SPORT X Line”
■2016年 特別仕様車 “Cool Touring Style”
■2018年 特別仕様車 “Black Sequence”
そして、生産終了が発表された2022年3月3日、最後の特別仕様車 “Cherished Touring” が発表されました。
思えば、暗黒時代のレクサスを救ってくれた「HS250h」が最後は特別仕様車の発表無く、フェードアウトしていったことを考えると、「CT200h」はしっかり最後に特別仕様車が設定されたのは、感慨深いものがあります。
※トヨタグローバルニュースルームより https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/36918524.html
特別仕様車は、RX特別仕様車「Elegant Tourer」のような、フロントグリルやフォグランプベゼルの「シルバー塗装」がとてもいい感じです。
(なお、これと類似の仕様の特別仕様車は今後、他車種でもデビューと噂?)
特別仕様車というとホイールが換装されるケースが多いですが、今回はホイールには手が入らないようですね。
内装は思ったより地味で、ブラックのL-texにクリムゾン(ダークレッド)を部分的にあしらっているのみで結構地味な印象。
せめて専用インテリアパネルの設定が欲しかったところ。
今回、特別仕様車ではステッチに「クリムゾン」を採用していますが、そもそものステアリングの意匠も、唯一、デビュー当時(2011年)のものが継続使用されているので古い印象は否めません。
「CT200h」特別仕様車”Cherished Touring”
https://lexus.jp/models/ct/features/cherished_touring/
さて、価格は、ベースとなる”version.C”が「4,093,000円」に対し、特別仕様車は「4,223,000円」と、約「 130,000円 」のアップとなっています。
装備面では、以下のアイテム(約86,350円相当のメーカーオプション)が追加装備されているようですので、実質的には44,000円程度のアップにとどまっています。(これで、専用の内外装カラーが得られると考えてよいかと)
■ステアリングヒーター (約11,000円)
■ファブリック&L-texシート (約75,350円)
+運転席ポジションメモリー / 運転席・助手席ヒーター付
+雨滴感知式オートフロントワイパー
+オート電動格納式ドアミラー (広角・自動防眩・リバース連動チルトダウン・メモリー・ヒーター付)
なお、ツートーンルーフ(ソニックチタニウムルーフ&グラファイトブラックガラスフレーク、ソニックチタニウムルーフ&ソニッククォーツ)は、「77,000円」のメーカーオプション。
「CT200h」が発売されたのは今から11年前。
現在、レクサスオーナーさまの中でも「CT200h」で、初レクサスをご体験されたという方も結構いらっしゃいますね。
その後、環境やご家族の構成もかわり、他車種にステップアップされた方も数多くいらっしゃるかもしれません。
今でこそ著名YouTuberとなられた「ドラヨス」(ワン速Tube)さんも「CT200h」からレクサスオーナーになられましたし、CTが納車となるころは、ちょうど「東日本大震災」の頃でもあり、当時の数々の事が思い出されます・・・
https://wansoku.com
なお、「CT200h」は2020年8月の年次改良(パーキングサポートブレーキ、ボディカラーの追加)という軽微な改良を最後に、2021年および2022年には改良が行われませんでした。これによりモデル終焉が確実視されていましたが、ついに、今回、モデル終焉を迎えてしまいました。
プリウスが第4世代と進化し、新プラットフォーム(TNGA)化した後、CTも同様にフルモデルチェンジが期待されたましたが、2017年8月に「2度めのマイナーチェンジ」を行った時点で命運は決まっていたのかもしれません。
2度目のマイナーチェンジでは、待望の先進予防安全装備「Lexus Safety System+」が標準装備となりましたが、全車速対応の追従型レーダークルーズ機能は不採用、またレーントレース機能も主に「警告」にとどまる「LDA(レーンディパーチャーアラート)、ヘッドライトのシステムも、単にロー/ハイビームを切り替える「AHB(オートマチックハイビームシステム)」にとどまるなど、機能としては物足りなさがあり、2017年当時ですでに時代遅れだった先進安全装備やハイブリッドシステムが未だに刷新されないまま継続採用されているのは、進化の早い中、非常に残念です。
現実問題、先進予防安全装備やハイブリッドシステム自体のアップデートは難しいのでしょうが、せめて「Lexus Safety System+2.5相当」(新型IS、ES相当)の装備を備えていれば、まだまだ当面は活躍できたと思うと残念です。
レクサスブランドにおいては、一時的にコンパクトクラスのクルマが消滅し、その役割はSUVモデルの「UX200/UX250h」が担うことになりますが、それほど期間を開けずに、スモールクラスのクルマ(LBX/BX?)が登場するとも噂されております。
道路や駐車スペースが狭いエリアなどでは上質なコンパクトクラスの存在は貴重ですから、「CT200h」の後継車種の登場が待ち遠しいものです。
2020年09月05日
CT200h 2021年モデル発表、すでに約10年レクサス最年長モデルに!
発売が2011年1月ですから、まもなく10周年、レクサスではもっとも古いモデルとなります。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/33506049.html
今回の改良は主に次の点
■ボディカラーの変更
以下のとおり、他のレクサス車と同様の入れ替えが実施されています。
○ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング<4Y1>
○テレーンカーキマイカメタリック<6X4>
○セレスティアルブルーガラスフレーク<8Y6>
?ラヴァオレンジクリスタルシャイン<4W7>
?アンバークリスタルシャイン<4X2>
?スパークリングメテオメタリック<8X9>
■パーキングサポートブレーキ[PKSB(静止物)]の標準化
従来"version.L"以外ではメーカーオプションだった「クリアランスソナー&バックソナー」に、静止物検知の際のブレーキ機能を搭載した、パーキングブレーキ(静止物)を全車標準搭載。
■F SPORT「ブラックルーフ」組み合わせの縮小
ホワイトノーヴァガラスフレーク、レッドマイカクリスタルシャインの2色とだけブラックルーフが組み合わせ可能となりました。
■ステアリングパッド意匠変更
NXと同様、新師匠のステアリングパッドへ意匠変更。
■ヘッドライトスイッチの法規対応
■その他 サンバイザー機能変更(バニティランプスライド機構、助手席チケットホルダー機能)
(実車確認待ち)
2021年モデルの価格は以下のとおり。
概ね「 28,000円前後」のアップ となっており、きっちりとパーキングサポートブレーキ相当の金額アップが図られています。(とはいえ、以前は「クリアランスソナー&バックソナー」が44,000円で、それに「ブレーキ機能」も追加されて進化しているので、文句は言えませんね)
なお、"version.L"だけ価格上昇が22,000円となっていますが、もともとPKSB類似機能の「クリアランスソナー&バックソナー」が標準装備されていたためと思われます。(そうであれば価格据え置きとしてほしかったところですが・・・)
さて、商品モデルが「約10年」と非常に長くなった「CT200h」ですが、ざっと今までの改良履歴をニュースリリース情報をもとに振り返ってみました。
■2011年1月 CT200h 発売
レクサス初のコンパクトクラスのクルマとしてプリウスと類似のパワートレーンを搭載したハイブリッド専用モデル。発売から1ヶ月で7,500台の受注を集めレクサスブランドの集客、年齢層の引き下げに貢献。発売後に発生した東日本大震災を思い出す方も多いでしょう。
当時、月販目標台数はレクサス最大の1,500台を想定。
当時の価格は以下の通り、主力の"version.C”は、諸費用込みで400万円前後を実現。
標準グレード:355万円
version C :375万円
F SPORT :405万円
version.L :430万円
■2012年8月 初の年次改良
LSに新設定された「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を”F SPORT”に採用、災害時の対策として「アクセサリーコンセント」をMOPとして採用など改良を実施。また、”"version.L"に、助手席4Way調整式パワーシートを標準装備するなどレクサス品質の向上に努めた(価格は2万円ほどアップ)
■2012年9月 初の特別仕様車 “Creative Textile Interior” 発表
発売から1年半のタイミングで特別仕様車を設定(406万円)
■2014年1月 第1回目のマイナーチェンジ
フルスピンドルグリル採用、ボディ剛性、静粛性向上など基本性能を進化。
また、ナビ/オーディオシステムの刷新などを図る。ただし先進安全装備のアップデートはなし。
月販目標台数は700台と半減。
当時の価格は以下の通り、標準、”version.C”の価格向上は最小限だが、F SPORTと"version.L"の価格上昇は15万円程度と大きめ。
標準グレード:356万円
version C :380万円
F SPORT :421万円
version.L :448万円
■2015年1月 2度目の特別仕様車 “F SPORT X Line”
レクサス10周年記念としてF SPORTをベースとしたスポーティな内外装の特別仕様車を設定
同時に「LEXUS Apps」機能を追加。
■2015年8月 年次改良
スピンドルグリルロアモールのメッキ化、G-LINKにリモートイモビライザーの追加など機能アップ。
■2016年7月 年次改良
正式なニュースリリースは行われていないものの、G-LINK回線「3G→4G(LTE)」対応
■2016年8月 3度目の特別仕様車 “Cool Touring Style”
“version C”をベースに、LEDヘッドランプ、LEDフォグランプ、専用17インチホイール等を装備した特別仕様車を設定。(400万円)
■2017年8月 2度目のマイナーチェンジ
ようやく「Lexus Safety System+」を全車標準装備、ヘッドランプ&テールランプの意匠変更に加え、ナビゲーションモニタを10.3インチに拡大など、2020年現在のベースとなるモデル。なお、電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドは不採用。
価格は以下の通り。諸税の変更もありますが、発売当初からは20万円〜40万円程度のアップ。
標準グレード:377万円
version C :399万円
F SPORT :440万円
version.L :477万円
■2018年8月 特別仕様車 “Black Sequence”
レクサスの国内累計販売台数50万台達成記念として、ツートーンルーフやブラック仕様の専用ホイール、ブラック&ダークローズの専用内装を装備した特別仕様車を設定(409万円)
■2020年8月 年次改良
全車に「パーキングサポートブレーキ(PKSB)」を採用
CT200h発売から既に10年が経過しようとしています。
その間パワートレーンの変更も実施されず、今後の先進安全装備(Lexus Safety System+)のアップデートもなかなか難しそうですし、実質的にレクサスで最後となった「足踏み式パーキングブレーキ」(RCF除く)を継続採用するなどハードウェアの刷新も今後行われないままであることが想定されます。
最大の市場である北米では以前から販売を停止していますので、2020年8月に生産が完了した「GS」に続きいつ販売が停止されてもおかしくはない状態ですが、日本市場においてはコロナ禍の2020年に入っても月平均「100台」程度の需要がありますし、レクサス最小となるコンパクトモデルということで、フルモデルチェンジを待ち望むファンも多いのがCT200h。
噂のレクサス最小SUVモデル「BX」発売時にフェードアウトしてしまうのか、それともEV化で華麗なフルモデルチェンジされるのでしょうか?
レクサスの売れ筋モデルがSUVモデルばかりになる中、CT200hのような扱いやすいコンパクトなクルマのリニューアルも期待したいところですが・・・
2017年08月23日
いよいよCT200h2回目のマイナーチェンジが近づいてきましたが。
青山インターナショナルギャラリーやミッドランドスクエアの展示車両も23日〜24日までのものがあるため、24日には、これが新型CT200hに置き換わるのでしょうね。ホワイテストホワイトの「LFA」を見るなら明日までですね!
新型CT200hの改良内容は既に配布されているプレカタログ等でおおむね判明していますが、内外装ともに「延命措置」といえる改良内容となっています。現行レクサスでは他にコンパクトなクルマはないわけですが、プリウスPHV、C-HR、カムリといった300-450万レンジのHV車と比べても優位点はあまりありませんし、ハイブリッドシステムもこれらのクルマより1世代以上前のものです。
たとえば、一番売れ筋と思われる「CT200h version.C」は若干値上げされ、「400万円弱」となる予定です。
基本的に車両本体からの値引きがないため、2017年−2018年の新型車と比較すると装備内容と価格が見合っているとは思えず、コストパフォーマンスは良くないでしょう。
特に気になるところでは高価格帯にもかかわらず安全装備(Lexus Safety System+)についてもごくベーシックなものしか備わっていない(と思われる)ことと思います。
内外装のデザインに関しては質感もまだまだ一定水準以上のものがあり、豊富な内装色とインテリアパネルの組み合わせなど魅力的な部分も多いですが、安全装備・運転支援装備に関しては残念なところです。以下のものは一部でも採用してほしかったところ・・・
・全車速追従型レーダークルーズコントロールシステム
・アダプティブハイビームシステム(AHS)
・ブラインドスポットモニター(BSM)&リヤクロストラフィックアラート(RCTA)
・レーンキーピングアシスト(LKA)
・パーキングサポートブレーキ(PKSB)
・パノラミックビューモニター
ずいぶん一般的になってきた「電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド」の採用に関してはハードウェア的に難しいと思われますのでやむを得ないとしても、2回めのマイナーチェンジでこれでCT200hの完成形と考えるともう少し頑張ってほしかったところ。北米市場からの撤退が噂されていますし、改良が最小限になるのはやむを得ないのでしょうが・・・
「CT200h」には、トヨタブランドにはない「小さな高級車」を目指してほしいと思っていたのですが、モデル末期にいたってもなかなか達成されませんね。「小さいし価格もレクサスの中ではお手頃だから安全装備や快適装備もこれぐらいでいいだろう」っていう印象を受けるのは私だけでしょうか?
直近では「NX」や「ハリアー」のように1つ上のクラスに飛び込むようなレベルアップを期待していたのですが。
もちろん、ステアリングフィールや足回り等は熟成されていると思いますが・・・正式発表後の実車ではサプライズがあることに期待したいです。
2017年06月17日
LEXUS CT200h 2度目のMCモデル国内詳細版判明!!
本年8月発売予定の、日本仕様版のプレカタログが販売店にて準備されています。
既報どおり、まさに必要最小限の改良(延命措置)という感じですが、デザイン的には結構いいのではと思います。
しかし、内装のカラーバリエーションと質感でなんとか保っているという感じで、基本構造は2011年からあまり変わらず、価格的にも「プリウスPHV」が存在する今、積極的に選ぶのはかなり厳しい状況でありますね。
インテリアは10.3インチナビゲーション(固定式)の採用によりイメージが変わります。
ただし、ナビ/オーディオの仕様は「MC後の新型IS」と同じタイプと思われ、LCのものとは異なるようです。(よって、ハイレゾ音源の再生は非対応)
シートは全般的に2トーン仕上げとなっています。
ただ、今回も「セミアニリン本革」は準備されない、「シートベンチレーション」は不採用、助手席パワーシートは「4way」など、小規模マイナーチェンジなので仕方がありませんが、トヨタブランド車との差別は少ないです。
スイッチ照明もいわゆる一昔前のトヨタブランド車で多用されていた「グリーン」を継続採用しているようで、ここも残念なところ。
「F SPORT」仕様はMC版のISや新型LSのFスポ仕様のフロントマスクのイメージが受け継がれています。
「漆黒メッキ」も採用されていてスポーティイメージが強調されています。ただし、個人的に注文を付けたいのが、このフォグランプで、これははっきりいって今ひとつに思います。とりあえず付けました的なデザインで。
CT200hにおいては、ブレーキキャリパー/ディスク/ブレーキパッドなどの差別化もありません。
内装カラーバリエーションの豊富さについてはCT200hの優位点ですね。
2度めのマイナーチェンジにあわせ内装カラーは刷新されており、他の最新レクサス車と同様、グレー系は「シャトー」に統一され、そのほかブラウン系が採用。LC500で人気の内装色「オーカー」が早速取り入れられたのは欧州市場で一定の販売数を確保しているCT200hならでは?
「サンフレアブラウン」は「LX570」で採用されているカラーですし、その他 「ダークキャメル/ノーブルブラウン」が新登場するなど、登場するなど選択肢が多いですね。
デビュー当初あった、レッドやブルーといった定番カラーは完全に消滅しました。
オーナメントパネルには「サンフレアブラウン」が登場。写真を見る限りはレザーっぽい質感ですが、どのような仕上がりなのか楽しみです。
残念なのは今回もオーナメントパネル自体の面積が狭いこと。助手席前の部分だけで、リモートタッチ周りやパワーウィンドウパネル周り等への拡大はありませんでした。このあたりは頑張ってほしかったですけどねえ。
「F SPORT」のインテリアですが、新型LSと同様、「フレアレッド」と「ホワイト」が登場しています。
Fスポーツ定番カラーといえば、「ダークローズ」でしたが、これが消滅しています。
ということは、ダークローズが設定されるのはいわゆる「2017年モデル」までで「2018年モデル」からは、フレアレッドに置き換えられていく可能性がありますね。
個人的には「ホワイト」や「フレアレッド」は「Fモデル」(ISF,RCF,GSF)のイメージがあるので、FSPORTには使ってほしくありませんでしたが、LSに続きCTにも採用ということで、今後もこの流れが続くと考えられます。
(ということは、RCF/GSFではこのあたりのカラーの差別化が図られるかも?)
その他、安全装備関係では「Lexus Safety System+」(LSS+)が採用されていますが、これもベーシックなものに留まっています。(2015年秋のMC後のISと同等)
つまり、レーダークルーズコントロールは全車速対応ではない速度制限式のタイプ。アダプティブハイビームシステムは搭載しておらず単なるオートマチックハイビームシステム。
また、他のレクサスでは次々と装備が拡充されていて日常でも有用な「ブラインドスポットモニター」(BSM)は小規模MCモデルなので、設定すらありません。
つまり、安全装備や運転支援の面ではトヨタブランドの「新型プリウス」、「新型プリウスPHV」、「C-HR」などの最近の新型車より落ちることとなります。
これでは正直オススメできないかなぁと思います。これで値段が既存モデルより値下げするのであればいいんですけどそれはないですよね。
なお、テールライトについてはフルLEDであることが確認できましたのでこれは良い部分ですね。(流れるウィンカーではありません)それだけにフロントウィンカーが未だに電球なのは理解出来ません・・・
このCT200hのマイナーチェンジはトヨタ車内の車内規則(それがあるのかも知りませんが)の範囲内で、最小限の改良コストで、レクサスブランドのヒエラルキーを守りつつ2020年頃まで延命させるためのモデル・・・といっても過言ではないのではないでしょうか。
この2018年モデルのCT200hは、北米市場では導入されないとの話が出ているようですし、それが事実であればやむをえない改良内容と思います。
2016年05月29日
LEXUS CT200h 2016年 改良で何が変わったのか?
公式ホームページ上では「ボディカラーの入れ替え」等となっていますがその他の変更点は不明です。
(ETC車載機がDSRCから「2.0」表記になったぐらい?)
(追加カラー)
スパークリングメテオメタリック <8X9>
アンバークリスタルシャイン <4X2>
ソニックチタニウム <1J7>
カタログではほとんど違いがわかりませんが、各ページのうち廃止されたカラーのページの色味が変更されています。
それにしても、カタログの表紙にも使用されていた、「プラチナムシルバーメタリック〈1J4〉」が廃止されたのは驚きです。
確かに最近のレクサス車のオーナーさんの車両を拝見してもシルバー系の割合はとても少なくなっているように思います。(ディーラーでの展示車・試乗車でも以前より随分減っていますね)
LS、GS、Fモデルには「ソニックシルバー」という高輝度の塗装が使用されていますが、こちらもなかなか見かけなくなってきている印象。(RCF、GSFでも選択されている方は非常に少ないと思われる。そもそも試乗車・展示車ですらこのカラーが極めて少ない)
2013年に発売された新型ISで設定された「ソニックチタニウム」が一定の人気を博しているようなので、プラチナムシルバーが廃止となるのかどうか。純粋なシルバー系が今後どうなるか、注目したいところです。
さて、CT200h・・・後継車種が気になるところですが、レクサスは2017年までに全車で安全装備の統合システム「Lexus Safety System+」を標準装備することをアナウンスしていますが、CT200hはこのままモデル末期を迎えるものと思われます。
CT200hに関しては2014年1月のマイナーチェンジを受け外装はフルスピンドル形状になりましたが、根本的な構造変更は行われず、今回(2016年5月)の改良もボディカラーの変更にとどまったことから本年の追加改良は行われず、来年に最後の特別仕様車が設定され、モデル末期を迎えると考えられます。
安全装備面では「レーダークルーズコントロール&プリクラッシュセーフティシステム」が2世代前の旧型にもかかわらず15.7万円と現在では考えられないほど高額なオプションになっていますし、「ブラインドスポットモニター」も未設定。
その他、トヨタブランドでも最近はLEDヘッドライトが標準装備されることも珍しくない中、「ハロゲンヘッドライト」が標準装備など、プレミアムブランドのクルマとしては厳しい装備内容となっています。
最近は欧州車はもちろん、国内でもマツダやスバルなど小回りが利くメーカーのクルマは惜しげも無く年次改良で基本装備をアップデートしてきますが、一方レクサス車はソフトウェア・各種セッティング調整、前後バンパー&ヘッドライトの意匠変更程度にとどまっており、基本構造や新規ハードウェアの追加・変更を伴うことはまれですのでモデル末期では装備面でかなり劣る状態が以前より目立ってきているように思います。
トヨタ内のルールではしょうがないのでしょうが、とても「もっといいクルマづくり」を実現するための、構造改革を行っている企業の姿とすてはスピードが遅すぎる感が否めません
現在行われているニュルブルクリンク耐久レースでも活躍しているトヨタ「C-HR」の仕上がりも良さそうですし、「プリウスPHV」といい、新型プリウスベースの魅力的なクルマが今年度中に次々発売されますので、その中であえて「CT200h」を選択されるかどうかが、ブランド価値というものでないかと感じます。
しかしニュル耐久レース、スバルは今年も総合20位と大健闘!
周りはGT3カーばかりなのに、SUBARU WRX STI すごいカッコいいですね!これでまたファンが増えそう!