2023年12月23日
MOTA車買取×ワン速式 で「ヤリスクロス」高額売却できました
今回は、今まで所有していたクルマのうち、初めて市場流通が多い車だったので少しでも買取価格を上げるために、Webでの一括見積もり査定の中でも手間が比較的かからないといわれる「MOTA買取」を利用してみました。
▼MOTA車買取
*MOTA車買取
当方のヤリスクロスは、グレードが「GR-SPORT」の「ハイブリッド」モデル。
車両販売価格は「275万円」ですが、以下のメーカーオプションがついて総額は約「2,904,000円」の仕様。
メーカーオプションの内訳は以下の通り。
・ブラインドスポットモニター+パーキングサポートブレーキ
…49,500円
・パノラミックビューモニター
…27,500円(セット割引含む)
・ボディカラー(プラチナホワイトパールマイカ)
…77,000円
仕事用のクルマがすぐ必要であったため、2023年5月頃「オークション」で新古車を購入したため上記に「代行手数料」や「諸費用」が加わるほか、登録に関する諸税が加わったため実際は「310万円」を超える支払いとなっています。
さて、「MOTA」買取の特徴は、Web上で必要なデータや車両の画像をアップロードすると、わずか数日(翌営業日の18:00まで)で、買取業者から入札があり、スマホやPCの画面で結果が確認できるということです。
提示される画面のイメージは次のとおりです。
実車を見る前なので、査定金額には各車結構差があるようです。
*ヤリスクロス GR-SPORT 2023年式 走行個距離2000km以内の一例
*査定額は一例でありお車の状態により査定結果は異なります
各社とも下限と上限の金額に結構差があるなぁ・・・というのが第一印象。
かつ当方の希望金額「260万円」を超えているのは第1位の会社しかなく、まずはちょっとがっかりしました。
しかし、査定結果のページにある、「現車を見て金額がアップすることもある」という文言に期待・・・
当方の場合は以下の通り、最初のアクション(見積もり依頼)から車両売却〜金額振込みまで2週間以内でした(8営業日)
■11月19日(日)午前
「MOTA」で買取査定情報入力
■11月20日(月)118:00
「MOTA」で上位3社から査定金額が出揃ったとのメール(SMS)あり。
同時に、webサイトのマイページから、上位3社の「概算査定金額」が確認できるように。
■11月20日(月)18:30頃
上位3社からそれぞれ電話あり。
■11月20日(月)20:00頃
3社とアポ完了 23日(木)15:00〜17:00での訪問希望を伝える
結果、3社とも一番早い時間の15:00となった。
■11月23日(木)15:00
3社、実車での査定開始
■11月23日(木)16:00頃
3社、金額確定、一括入札
■11月23日(木)16:30頃
一番金額が高い買取店と契約完了(電子申込)
■11月26日(日)10:00頃
車両引き渡し
■11月29日(水)
買取金額の入金
上記のように当方はかなりスムーズに取引完了ができました。
セカンドカー所有の場合は、新車納車にあわせた売却時期を考慮しなくても良いのもありますが・・・(車が1台だと、「代車の有無」や「引き渡し時期」など、結構交渉や検討事項がありますので・・・)
一方、車購入のディーラーでの売却の場合はこのようなことを検討しなくて良いのはメリットですが、買取金額は低めであることが一般的のようです。
【「NOTA車買取」にデメリットはないのか】
今回、初めて「MOTA買取」を実施してみましたが、以下の点は注意を要する部分と感じました。
・買取店の数
見積もり依頼から入札〆切までの期間が短いので(翌営業日の18:00)、住んでいる地域や車種によっては3社に満たないこともあるようです。
最終的に何社から入札があったのかはわかりません。
・金額について
当方の場合、当初示された金額と実際の買取金額はかなり「違い」がありました。
また、上記画像のとおり、各社「上限〜下限」の差が結構大きいので、あまりあてになりません。
上記画像の金額では、中間をとると、良くて「240万円程度か」と思っていて結構落胆していたのですが、結果的には3社ともなかなか良い金額の提示がありました。よって、当初提示された金額を上回る可能性はあります。(実際そうでした)
・やり取りは基本的に電話
対応は基本的に電話となりますので、「電話対応が嫌」という方には向きません。
メールやチャット等でのやりとりは基本的にありません。
当方の場合は、大手買取店2社と、地場の買取店1社でしたが、いずれも電話応対は丁寧で不快感はありませんでした。
以前のWeb一括査定業ですと、ひっきりなしに次々と電話がかかってくる、夜9時以降や早朝にも電話がある、という時代がありましたが、今はコンプライアンスや世間常識から、そのような買取店はほぼないのではと思います。
【実際の訪問査定の流れ】
さて、査定依頼時期を「15:00〜」から指定したこともあり、結果的に3社が同時刻に揃うこととなりましたので、ワンダー速報「ドラヨス」さんでおなじみの「ワン速方式」を実施してもらいました。
3社とも、特に「他社は同時刻に来ますか?」ということも聞かれず、スムーズにアポイントは終了。
なお、「MOTA買取」経由での依頼なので、3社との競合になることは、各社とも当然知っています。
▼ワン速方式
https://wansoku.com/blog-entry-3184.html
・最初に
注意点としては3社とも同時に集まるため、駐車できるスペースを確保しておいたり、近隣のコインパーキングを事前に調べて、聞かれた場合は適切に案内しておくと良いでしょう。
マンションの場合は要注意ですね!特に近隣で駐車スペースがない場合は同時刻に設定しても駐車場探しに時間がかかり、「ワン速方式」が成り立たない可能性もあります。本来は査定担当社がしっかりチェックすべきなのでしょうが、必ずしも事前準備ができている方ばかりではありませんので。
・査定方式の確認
さて、当日各社の査定員の方が次々と訪問してきますが、各社、顔なじみ同士の方もいらっしゃるようで、かつ同時間帯に複数の業者が来るということで、「入札方式ですよね?」「金額は一斉に名刺の裏への記載で良いですよね?」との事前確認があり、そのとおりおまかせしました。
特にお願いすることもなく、自動的に「ワン速方式」となりました!
聞かれない場合は、各社一斉に買取希望金額を名刺の裏に記載して提示する方式としてもらうよう依頼が必要です。
・車両チェック
名刺をいただいたあと、3社が一斉に車両のチェックを開始します。
あらかじめ洗車や車内に不要な荷物や不要なパーツは外しておいたほうがのちのちスムーズです。
当方は、「ドラレコ」だけ残していましたので、これは車両引渡し時までに取り外しておくことを先にお伝えしておきました。
状態が良いことはわかっているので、各社とも車両のチェックは短時間で終了、各社とも15分〜20分程度で車両チェックは終了していました。
各社とも、本社(査定部門)とのやりとりは「スマホ」で完結しているようで、以前のような紙やノートPCではないことに時代の流れを感じます・・・
・希望金額を聞かれる
「ワン速方式」の場合は、各社がいっせいに名刺の裏に「買取金額」を提示する一発完結方式となります。
しかし、希望金額に届かない場合はやり取りが無駄となりますので、希望する金額を聞かれました。
あまりに金額に隔たりがある場合は入札を辞退するケースもあるようですので、現実的な金額提示にしたほうが良いでしょう。
「ヤリスクロス」(GRーS ハイブリッド)の車両本体価格「275万円で、すでに2024年モデルの情報が出始めてきている段階であり、各ディーラーでも2024年春には大掛かりな小変更(マイナーチェンジ相当)が行われるという情報が出回っていますので、半導体等の部材供給不足の時期とは異なり、車両本体価格を上回ることはなく、とはいえ、「最低260万円程度」は絶対に超えてほしい!と考えていました。
また、過去のweb見積もり査定で最高「270万円」の提示があったことから、 今回は「270万円」とう金額を提示 しました。
・入札金額の提示
各車査定部門からの金額提示があり、名刺の裏に金額記載を行います。
3社がいっせいに名刺を渡してくれますので、一斉に名刺の裏をチェックします。
結果、当初「MOTA買取」での 第一回目の入札では「2位」の会社がもっとも高い金額 かつ、当方の希望金額を満たしました!
なお、 次点の会社との買取金額はわずか「12,000円」 でしたので、結構各社ギリギリで金額を設定してきているんだな・・・という印象です。
特に、当初は「第3位」の会社(結果的には1位にはなれませんでしたが)が金額を一気に「約50万円」もアップしてきたのには驚きました。
これは「ワン速方式」の強みではないかと思います。
・入札結果後の撤収が早い
一発入札が終了後、残りの2社は挨拶後、すぐに帰社されました。あっという間です(笑)
すこし申し訳ないような気持ちもしましたが、そこは「入札方式」ということで、各社様も慣れているようでした。
見事最高金額となった買取店とは早速スマホ上での「電子契約」を実施。
運転免許証や振込先の確証(キャッシュカード等)を提示して、スマホweb上で手続きが完了です。
なお、この時点で「買取金額は原則「減額しない」」ことを伝えられるので安心です。
ただし、引取時までに、「雹(ひょう)」や「津波・火災」等で車両が破損した場合は減額となることも伝えられます。契約書でしっかりチェックが必要です。
・車両引取日時の確認
車両引取はなるべく早くを希望されますが、当方はいつでもよかったのですが、「レーダー探知機」、「ドライブレコーダー」等の配線外しが必要であるため、休みの日を指定しました。
・必要書類の整備
契約自体は電子手続きで完了しましたが、車両の譲渡は書面でのやり取りが必要です。
買取業者指定の書面と必要書類(印鑑証明書)を整備するだけでよく、非常に簡単でありました。
以上のように、今回は「MOTA車買取」を経由して、同時間に業者さまに集まっていただく「ワン速方式」を取り入れたことで、時間もかからず、比較的高額な価格で売却できたことは良かったと思います。
やりとりをするのが最大「3社」ということですので、事前に車両金額の相場をチェックしておけば、結構高額で買取してくれる可能性は高そうですので、比較的時間がない方にはおすすめできると思います。
(とくにセカンドカー所有の方)
一番は、新車購入のディーラーが高値買取してくれるのが一番なんですけどね・・・
▼MOTA車買取
*MOTA車買取
2023年10月14日
トヨタ・新型「クラウン セダン」が全く別物で凄かった!
お目当ては、「クラウン スポーツ」でしたが、すでに販売店で見てしまったため、その他の車種にはあまり期待していなかったのですが、実車を見ると期待を裏切られました。
特に、新型「クラウン セダン」 が予想よりも遥かに良い仕上がりで驚きました。
展示会場は六本木ヒルズのアリーナ、テレビ朝日前。
以前「クラウンクロスオーバー」が展示されていた場所ではなく、本格的なブースです。
展示されていたのは各モデルのイメージカラーの車種。
「クラウン スポーツ」は、エモーショナルレッド?Vのバイトーンカラーが(内装:ブラック)が展示されていました。
バイトーンカラーになると、ドアハンドルもブラックになるんですね!
なお、説明書をチェックしましたが、ドアハンドルには照明はないようです(ドアミラー下に照明あり)
当方が訪問した時間帯では実は一番混雑していたのはなんとクラウンの「セダン」
正直、一番期待していなかったのですが、最も混雑していたので驚いたのですが実車を見るとその理由がわかりました。
新型クラウン セダン。
グリルやブラックアウトしたパーツが占める面積が他のモデルより少ないこともあり、フォーマルなイメージが強く、「クラウン」らしさが感じられます。
高級感を感じるデザインと思いました
ロアグリルは、板状の部分と、空気穴で抜ける部分が分かれており、直線基調主体のデザイン。
クリアランスランプは「クロスオーバー」と同様、一本につながるタイプで、光り方がなかなか綺麗でした。近未来ありますよね。
ヘッドライトは4眼タイプで、一番内側がハイビームでしょうか。
トヨタブランド初のブレードスキャン式かどうか気になりますが、このサイズでは難しいですかね?
20インチのホイールもラグジュアリー感あるデザインで、ものすごいスポークの数です!
ボルト締結になったことで、ホイールのデザイン性が上がっていますよね。クラウンエンブレムと、ボルトを含めてデザインされているようにも感じます。
ブレーキキャリパはグレーで、しっかり表面仕上がされており、見栄えも良かったです。
フロントフェンダーとドアの境目には、漆黒メッキ塗装のような加飾がされていました。
「FCEV」のエンブレムが目新しさを感じます。
リヤホイール。
ショーモデルだからだと思うのですが、車高が低くてタイヤとフェンダーの隙間が狭くてカッコよかったです。
(常時複数人が車内に座っていて重さで下がっているせいもあるのかも?)
リヤビュー(左後方)
特に印象の良かった点で、私の好みの、ルーフからトランクエンドまでがなだらかなほぼ直線で、4ドアクーペライクなデザイン。
スタイリッシュで、とてもかっこいいと思いました。
以前、次期レクサス「GS」は4ドアクーペで復活か?とマニアの間で話題となっていましたが、そのことを思い出してしまいました。
リャビュー(右後方)
テールランプは一時期のトヨタデザインの象徴である奇抜な「飛び出し・垂れ」もなく、スッキリとしていて良いですね。
派手なデザインのランプが多い中、シンプルで逆に目新しさを感じました。
リヤビュー(左後方)
どうでしょう、このデザイン。当方はかなり好きな仕上がりです。
以前所有していた、「アウディA7」を思い出しました。
さて、エクステリア以上に驚いたのがインテリア。
あまり情報収集していなかったので、インテリアは概ね他のクラウンシリーズと同様と聞いていたので期待していなかったのですが、全然違いました。
まず、ドアを開けた瞬間から、なっとくの「クラウン」感で、これでチープという方はいないでしょう。
頭の中で描いていた「クラウン」(上級グレード)のインテリアがそこにありました。
インテリア(後席から)
全体的な配置は他のクラウンシリーズと同じですが、質感が全く違います。
古典的なデザインかもしれませんが、新型クラウンというイメージからは、全く違和感のない王道のデザインに仕上がっていると思いますし、シンプルな作りが逆に新鮮味を感じました。
インテリアパネルは柄の歪みがあり、手触りが平滑なので、「フィルム」かと思いますが、安っぽさはなく、うまく仕上げていると思います。
市販版は更にキレイになるのでしょうね。
パワーウィンドウスイッチも他のパーツと塗装を分けており、大型のアームレストとともに、他のクラウンシリーズとはまったく違う仕上げです。
エアコンパネル下にはうまく隠れるように配置されたスイッチ類。
奥には、レクサス新型「RX」のようなアンビエントライトが仕込まれているのもいい感じです。
アンビエントライト部拡大(乳白色のパーツ)
新型レクサス「RX」のように、エアコントリム裏にも木目調フィルムが施工されているなどしっかりと作り込まれています。
インテリアはとてもクオリティがアップしているのですが、残念なのはこのステアリング。
意匠性もスイッチの質感も今ひとつで、当方はこのデザインのステアリングのデザインが好きではないので・・・これは好みの問題なんでしょうけど。
なお、パドルシフトはありませんでした。
シフトパネル周り。
「クラウンクロスオーバー」で当方が欠点と感じた「同一カラーで感じるのっぺり感」、「各パーツの不自然な凸凹感」が解消されています。
インテリアパネル前方
きれいな間接照明が設置されています。
「おくだけ充電」の近くにはマルチメディア用と充電用USB端子もあり、使いやすそうです。
カップホルダー
蓋付きのカップホルダーですが、他のクラウンシリーズよりも明るいカップホルダー照明がついています。
レクサス車にもカップホルダー照明はぜひ(標準で)つけてほしいですね。
フロントシート
シート自体、ゆったりとしているのと、素材の表面仕上が各パーツにより異なっており、色使いも豊富なため、クラウンクロスオーバーで感じたチープさが完全に払拭されており、まったくの別車種と思える仕上げとなっています。
インテリアであえて欠点を上げるとすれば、この部分でしょうか。
このあたりはレクサス車とは明確に差がある部分です。(ハード樹脂部分の質感は素材、スイッチ類含めトヨタとレクサスでは明らかに差があります)
ルームランプ
フロントルームランプも専用意匠のものを採用。
レクサスのようなタッチ式のシンプルなものを採用しています。サングラスホルダーもあります。
派手さはないものの、全体的にシンプルでわかりやすいデザインとなっているのが特徴。
上質な仕上げの天井、バイザー
ルーフやピラー、バイザーには、レクサス/トヨタの上級車で使用されているファブリックを使用。
レクサスではRCやRX以上のクラス、トヨタではアルファード/ヴェルファイア/MIRAIとこのクラウンセダンぐらいでしか使用されていないと思います。
こういった細かな点も、他のクラウンシリーズとの違いのようです。
前席アームレスト
FRレイアウトなので、狭くて浅いのは欠点。照明がないのは意外でしたが、アクセサリーソケットがあるので、LEDの設置は容易です。
前後フットランプ
当然にLEDで車両外側に1箇所設置。なお、後席足元フットランプも備わっているのはさすが!
後席ドアトリム
これぞ「クラウン」という思い描いていたもの。他の3車種があるから逆に新鮮に見えます。
後席ドアトリムには、控えめなアンビエントライトが仕込まれています。
日中でも視認できる程度の明るさはありました。
後席エントランス
車名ロゴ入りスカッフプレートも設置されており、広々とした後席は嬉しいですね。
そして、中央には巨大なアームレストとオペレーションパネルが!
後席中央
他のクラウンシリーズとは後席の作り込みがまったく異なります。
エアコン吹き出し口周辺もこのように凝ったデザインとなっています。この部分はレクサス車も見習って欲しいぐらいです。
後席カップホルダーも上質な、格納・展開式のものを準備。
レクサスだと「ES」以上にしか備わりません。
そして驚きなのが、レクサス「LS」や「LX」に搭載されているものとほぼ同じ高精細なマルチオペレーションパネル。
トヨタ/MIRAIやレクサス/GSといった車種のコントロールパネルを上回るものを採用しています。
1000万円以下の車でこれは珍しいのではないでしょうか?
そして、嬉しいのが後席にもシート空調(ベンチレーション)機能がついていることです。
これもタッチパネルで調整できます。
リクライニング機能もあり、タッチパネルで調整可能。
ただし、さすがレクサス「LS」や「LX」のようにマッサージ(リラクゼーション)機能はありませんでした。
その他、クラウンセダンでは定番の装備、後席アシストグリップ、クラウンシリーズに共通の助手席肩口シートスイッチも備わり、クラウンセダンに望む全ての装備を備えていると思いました。
ウィンドウ側には手動ですが、サンシェードも。
このあたり、アルファード/ヴェルファイアのような電動はさすがに採用できないのでしょうね。
天井の高さは今一つではありますが、後席は広く、リクライニング機能もあるのでかなりゆったりできるのはさすがクラウン。
フォーマル感もありながら古臭くないデザインが実に好印象でした。
最後はラゲージ。
ラゲージドアには、「電動トランク(イージークローザー付き)」機能を備えているなど抜かりなしです。
左右の広さもあり、ゴルフバックも積載可能。トランクのアームにもレクサスのようにカバーがついていますし、内装の表皮もしっかりしています。
ラゲージ内部は上部に暗い(笑)LEDが1つ装備。
レクサスもそうですが、せっかくならセダン系でももう少し明るいLEDを装備してほしいですよね・・・
なお、天井にもしっかり起毛仕上げで、レクサスと同様のクオリティです。
トランクの床下には小物入れ等のスペースが。
トランクボードがペラペラなのは気になりましたが、プロトタイプだからでしょうか?セダンなのでしょうがない部分もありますが。
さて、予想外にクオリティが高くて驚いた、新型「クラウン セダン」
まだプロトタイプとのことですが、発売2023年11月とのことで、仕様は最終版と思われます。
他の新型クラウンシリーズとは異なり、別物の内外装のクオリティ。使用している素材自体が異なりますので(インテリアパネル、ルーフ、ピラー、ソフトパッド等)他のカジュアルな「クラウン」で満足できなかったユーザーはコチラでカバーするということになるかと思いますので恐れい入りました。
てっきり、セダンにおいても多少加飾を変えただけの質素なインテリアかと思いきや、「アルファード/ヴェルファイア」とはまた違う路線でのラグジュアリーさを実現したものとなっており、シンプルながら、近未来感あるエクステリアとともに、一定の存在感を示すものと思います。
個人的には、すでに販売停止となって久しい「レクサスGS」の後継車種のようなイメージを持ちました。
4ドアクーペライクなエクステリア、上質なインテリア、そして「FR」レイアウトを採用しつつ、今どきのパワートレーン。
価格帯は確実に他のクラウンシリーズと異なるでしょうし、やはりセダンということもありそれほどの数は出ないかと思いますが、これぞクラウン!と思える内外装の仕上がりに感心しました。
ぜひ試乗して体験してみたい、発売が楽しみな1台です。
2023年10月09日
「クラウンスポーツ」実車見てきました!外観は相当かっこいい!
バイトーンではありませんでしたが、イメージカラーのエモーショナルレッド?Vのクラウンスポーツ、実にかっこよかったです!
(写真、記事ともに後ほど補記させていただきます)
ライト点灯状態も非常にいい感じですが、クリアランスランプにLEDのつぶつぶ感あったのはちょっと残念。
ホイールは大迫力の21インチ、ミシュランタイヤのデザインとあいまってとてもかっこよかったです!
赤のボディカラーとグロスブラックで塗装された車両下部のパーツの組み合わせが素敵でした。
サイドビューはクーペフォルムで、車両下部がグロスブラック塗装されているので、エアロパーツが装着されているようなスポーティさがあります。
無塗装樹脂パーツではないので、SUVという感じではないですね。
リヤのデザインが国産車離れしたグラマラスなデザインでとても印象的。欧州車のようなデザインでしょうか。
タイヤが4隅にどっしりとしている感じがとてもします。
無塗装樹脂パーツがまったくなく、都市型SUVらしさを感じます。
(我々が勝手にSUVと言ってるだけですが・・・)
■ラゲージ
ラゲージは「段差」があるのと、左右方向が狭いので、NXよりかなり小さく(狭く)感じました。
ゴルフバックは横に積めなそうです。NXからの乗り換えとなると、積載性は要チェックです。
■センターコンソール周り
シフトパネル周りなどセンターコンソール部分では、クロスオーバーで懸念されたセンターコンソール周りのチープ感が塗装を加えることでだいぶ軽減されて、明らかに見た目が良くなっていました。ただし、凸凹した歪な造形は変わらずですが・・・
カップホルダーには小さいですが控えめなLED照明があるのは嬉しいですね。
シフトパネルとカップホルダーの表面仕上が異なるだけでもかなり印象が良くなりました。
■スピードメーター
フル液晶ですが、立体感がないのと表示内容にメリハリがないのでイラストやアイコンなど、見せ方で工夫して欲しい印象があります。
なお、SPORT というネーミングですが、クラウンスポーツにはパドルシフトはありませんでした。これは残念。
■ドアトリム
レクサスNXと比較すると、質素さや質感面はかなり気になると思います。
当方の家族は、「ずいぶん簡素だね」と言っていたので、素人の率直な感想かと思います。
■ルームランプ
アルファード/ヴェルファイアを見た後だとかなり質素です。
■スイッチ類
プレミアム感のある車かどうか、コストのかけ方がわかる箇所と思います。
■リヤセンターアームレスト
実車もとてもかっこよかったので、気になる1台ですが、インテリアとの落差が大きいので、今お乗りのクルマによりだいぶ感じ方は違うのではないでしょうか。ぜひブラウン内装やPHEVのレッドの加飾が入ったものを見てみたいです。
ただし、クラウンクロスオーバーのときに感じたインテリアのチープさは、ところどころ塗装や加飾を変化させることで、かなり印象が良くなったのは事実です。あまり先入観を持たずにチェックしたほうが良いかもしれません。
2023年10月08日
新型クラウンスポーツ、レクサス目線でカタログ装備をチェック!
Z」(以下、「クラウンスポーツ」と表記しています)!
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/crownsport/crownsport_main_202310.pdf
新型クラウン4タイプが発表された当時から人気を呼んでいた「クラウンスポーツ」ですが、エクステリアは万人受けするかっこよさですね!
クラウンクロスオーバーで違和感のあったフロントロアグリルもしっかり空いているようですし、ブラックアウトされたパーツも適度で好みのデザインです!
2010年代後半に流行した「奇抜なデザイン」がなく、(美しさという点では欠けているかもしれませんが)誰が見ても気になる素敵なデザインになっているのではないでしょうか。
「インテリア」については酷評といっていいほどの意匠と質感だった「クラウンクロスオーバー」での意見を早速取り入れ、パーツがのっぺりした印象にならないよう、「塗装」や「加飾」をするなど工夫が見られるのは好印象。
ただし、パーツ自体の造形はほぼ同じなので、不思議な分割線や凸凹したセンターコンソール周りの煩雑なデザインは指摘には相変わらず気になるところですが、ここは実車をみて確認したいところです。
「SUVタイプ」の車であればある程度カジュアルなのは良いと思いますが、「クラウン」を名乗ること、上級モデルで「600万円前後」(590万円)の価格ということ要求値は高くなるのはやむをえないと思います。
* クラウンスポーツwebカタログ P6より
では公開されている「クラウンスポーツ」webカタログをチェックしていきたいと思います。
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/crownsport/crownsport_main_202310.pdf
■ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプ
なんといっても個性的な前後ランプ。奇抜さがなく、かつ先進的な印象でとても良いと思います。
写真で見ると、大きなプリウス、という印象を持つ方もいらっしゃるようですが、実物はずいぶん違うようです。
しかし、ヘッドランプのメインの場所が、フォグランプっぽう場所なのには驚きですし、この場所と大きさで「アダプティブハイビームシステム」の機能を実現しているのは技術の進化を感じます。
* クラウンスポーツwebカタログ P8より
■21インチアルミホイール&タイヤ
必ずしも大口径ホイールが良いわけではないですが、2.5LのHEVシステム搭載車としては過剰とも思える21インチサイズのアルミホイール&タイヤを装備。
レクサス「NX」の20インチを超えるサイズとなって、見栄えもさらに良いですね。ホイールカラーはどちらもグロスブラック塗装。
なお、タイヤ幅が狭いタイプを設定(布製タイヤチェーン装着可)しているのはクラウンらしいですね。
* クラウンスポーツwebカタログ P8より
■12.3インチTFTカラーメーター
レクサス車では2024年の「LS」そして「LBX」で採用される見込みですが、まだ普及していないフルサイズの液晶メーターを採用。
競合となるレクサス「NX」では7インチサイズとなり、同時に表示される情報量が少ないのが難点でしょうか。
* クラウンスポーツwebカタログ P10より
■カラーヘッドアップディスプレイ
写真で見る限り大型のヘッドアップディスプレイを装着。
配置はレクサス系と異なるようですが、大きさ、表示内容ともに十分なサイズでしょう。
ところで、私的には、ここに「エネルギーフロー」を表示してほしいのですが(私だけ??)・・・
* クラウンスポーツwebカタログ P10より
■助手席4wayパワーシート
レクサスとの違いの1つです。
トヨタブランドでは、殆どの車種で助手席のパワーシートの可動箇所は「4way」(前後、前傾・後傾)にとどまりますがレクサスでは基本的にはほとんどの車種で8wayで調整幅が広いです。
とはいえ、この違いだけでレクサスを選択する方もいないと思いますが・・・調整幅は大きい方が良いですよね。
* クラウンスポーツwebカタログ P11より
■ポジションメモリー&パワーイージーアクセスシステム
レクサスでは3名分のメモリーですが、トヨタブランド車では2名分のメモリーにとどまります。
パワーイージーアクセスシステムもしっかり装備されているので、乗降時もスマートで抜かりないですね。
* クラウンスポーツwebカタログ P11より
■スマートキー
レクサスでは「カードキー」または新型RXおよびLSではより精密にスマートキーの位置を計測できる「測距キー」が装備されますが、クラウンスポーツでは通常のスマートキーです。カードキーは小型なので、財布やスマホケースにも収納できますし、便利です。
* クラウンスポーツwebカタログ P12より
■肩口シートスイッチ
レクサスでは装着車種が少ない「助手席肩口パワーシートスイッチ」。
クラウンのラグジュアリー系では定番装備ですが、スポーティタイプにも装備してきたのはさすがクラウンブランド。
レクサス車では「F SPORT」系には原則装備されません。
* クラウンスポーツwebカタログ P12より
■イルミネーテッドエントリーシステム(シングルカラー)
設計がクラウン4兄弟同様のため、新型NX以降の第4世代レクサス車で定番装備の「アンビエントイルミネーション(マルチカラー)」は装着されておらず、フットランプ、ドアカーテシランプ、カップホルダーなど部分的な控えめな単色のLED照明にとどまります。
おそらくクラウン4兄弟で最もオーナーの年齢が若くなるでしょうし、外見の派手さの反面、インテリアの照明はおとなしめ(むしろ、暗い)というのはキャラクターの性格的にもマッチしていない感があります。
レクサス「NX」の場合は、オーナーのほとんどを締める”F SPORT”、"version.L"の2グレードで64色のマルチカラーのアンビエントライトを備えています。
* クラウンスポーツwebカタログ P12より
■トヨタプレミアムサウンドシステム(10スピーカー)
サウンドシステムも、レクサスと同等のものを採用しているようです。
スピーカー数で決まるわけでもないと思いますが、コストが厳しくなるとスピーカー数の削減は率先して行われますので・・・
クラウンスポーツの「Zグレード」以外のグレードではどうなるでしょうか。
* クラウンスポーツwebカタログ P12より
■パノラマルーフ[MOP]
開閉機構を持たない、固定式のパノラマルーフをメーカーオプションで準備。
価格は110,000円と一般的な前席のみの「ムーンルーフ」と同等なのが嬉しいですね。
レクサス「NX」や「RX」のパノラマルーフは開閉機構やチルト機構もあり、面積もクラウンスポーツより大型のように見えます。
* クラウンスポーツwebカタログ P12より
■おくだけ充電(縦置き)
おくだけ充電が標準なのはクラウンらしさと思いますが、拡大傾向のスマホにはサイズが厳しそうです。
ただし、標準装備なので、万一使えなくても文句はでないでしょう(これが、メーカーオプションだったら、自分のスマホが適合しないと不満の声につながるので・・・)iPhone15 Pro Maxはケース付きで充電できるか気になります。
* クラウンスポーツwebカタログ P14より
■調音天井
レクサス車の技術開発記事では見かけたことのない「調音天井」を採用とのこと。
室内で対話する際に、オーディオの音量を下げることなく、ロードノイズを気にすることなく、大きな声を出さずに会話できるのであればとても便利ですね。こういったところは、クラウンらしさの機能でしょうか。
■除電スタビライジングプラスシート
トヨタブランドの一部車種(新型プリウス、カローラスポーツ特別仕様車等)で先行装備されている、除電スタビライジングプラスシート。
クルマのボディやタイヤの帯電を低減するというアルミテープと同様、効き目が半信半疑の機能ですが、特許も取得されていますし、効果はあるのでしょうが不思議な機能の筆頭格ですね。
レクサス車では採用されていない機能となりますが、今後はレクサス車でも装備が進むのでしょうか。それとも素材との組み合わせなど制約があるのでしょうか・・・
* クラウンスポーツwebカタログ P16より
■2.5LHEV+バイポーラ型ニッケル水素電池
レクサスでは未採用の、2.5Lエンジンに、バイポーラ型ニッケル水素電池を使う仕様
システム出力は172kw(234PS)、市街地モード燃費が「19.1km/L」、郊外モード燃費が「22.7km/L」。
* クラウンスポーツwebカタログ P17より
レクサス「NX350h”F SPORT”(AWD)」では: ハイオクガソリン仕様ということもあり、システム出力はクラウンを若干上回る「179kW(243PS)ですが、反面、燃費は市街地モード燃費が「17.6km/L」、郊外モード燃費が「21.0km/L」とクラウンスポーツに届きません。
長距離走行、年間走行距離が多い方など、経済性ではクラウンスポーツが優位に立ちそうです。
■後輪操舵(DRS)&最小回転半径
レクサスでは後輪操舵採用車種はごく僅かですが、クラウンクロスオーバーは、2.5L系エンジン搭載車で初の「DRS」を採用。
最小回転半径が「5.4m」とFRセダン車とほぼ同数値になっているのは凄い!
レクサス「NX」は全車、最小回転半径が「5.8m」と結構大きいので、かなり違いが出そうです。
ただ、DRSは、いつの時代も常に「違和感」との戦いで、レクサスのDRS(LDH)は2012年発売のレクサス「GS」から採用を開始していますが、未だに試行錯誤している印象を受けますね。
* クラウンスポーツwebカタログ P18より
■VDIM
車両の安定性と運動性能を制御する「VSC」ですが、より高度な制御をするのが「VDIM」と考えて良いのではと思っているのですが、コストを掛けれるクルマはより限界点に至る前の段階での制御をスムーズにする「VDIM」が採用されており、上級車かどうかの判断ができます。
その点では、クラウンスポーツはトヨタブランドで数少ない「VDIM」搭載車、レクサスNXでは「VSC」搭載車ということで差がついています。
なお、レクサス「RX」は「VDIM」が搭載されます(セダン・クーペ系もVDIM)
* クラウンスポーツwebカタログ P18より
■アドバンストドライブ(渋滞時支援)
レクサス車でも採用が増えているアドバンストドライブ(渋滞時支援)。
レクサス「LBX」でも採用されますので、当然クラウンスポーツにも採用されるのは違和感ありませんね。
* クラウンスポーツwebカタログ P22より
■トヨタセーフティセンス(第3世代)
「Lexus Safety System+3.0と同等のシステム。
ただ、同じ第3世代のシステムでも、徐々に機能が進化しています。
代表例として、当方もイチオシ機能のプロアクティブドライビングアシスト[PDA]の機能として、「右左折時減速支援」、「車線内走行時常時操舵支援」が備わっています。これらも従来の車に「OTA」でアップデートできるのでは?と思うのですが、まだレクサスブランド車では配信が行われていないようです。
安全装備の一部をオプションではなく、標準装備にしているのは素晴らしいですね。
* クラウンスポーツwebカタログ P22より
■アダプティブハイビームシステム[AHS]
レクサス車でも全車標準装備ではない「AHS」を標準で備えます。
追加コストが掛からないのは嬉しいですね。しかし、1眼でカバーできるのはほんと凄い・・・(デザイン的には複眼のほうが好みではありますが)
* クラウンスポーツwebカタログ P23より
■ブラインドスポットモニター&安心降車アシスト[SEA]
レクサス車でも多くの車種で標準装備されているブラインドスポットモニターですが、これに降車時の安全性を高めた「安心降車アシスト」を備えているのは嬉しいところ。
レクサスでは、第4世代のレクサス車(NX以降)で、e-ラッチとセットで安心降車アシストを提供していますが、eーラッチでなくても安心降車アシストを提供しているのは素晴らしいですね。
* クラウンスポーツwebカタログ P28より
■ドライブレコーダー機能
レクサス車ではまだ設定が少ないドライブレコーダー機能を標準装備!
画質や記録時間は今ひとつなものの、スマートに後方を録画できるのは素晴らしいですね。
追加コストがかからないのも嬉しい。
* クラウンスポーツwebカタログ P29より
■ITS CONNECT
一般的にはメーカーオプションである「ITS CONNECT」を標準装備。
一部のエリア以外はすべての機能の恩恵を受けれませんが、このクラスでしっかり標準装備してきたのはコストが下がったからなのか、普及させようとする意思のあらわれなのでしょうか。(クラウンスポーツ「Z」グレードなので標準装備という位置づけなのかもしれませんね)
* クラウンスポーツwebカタログ P31より
■12.3インチ ディスプレイオーディオPlus
レクサスでも定番となった「12.3インチ」のディスプレイオーディオ。
第4世代以降の新型車はさらに大型の「14インチ」を提供していますが、ワイド型の12.3インチは使いやすく高精細です。
これで分割表示(2画面対応)になれば本当に嬉しいのですが・・・
レクサス「NX」との対比で行けば約2インチの差は結構大きいですが、分割表示に対応しないのであれば画面の大きさが大きくなってもあまり意味はないかと思います。
* クラウンスポーツwebカタログ P33より
■コネクティッドナビゲーションシステム(5年間無料)
レクサスでは「G-LINK」のネーミングで初回車検までの「3年間」が無料ですが、トヨタブランド車では嬉しいことに「5年間」無料となっています。
(私的には逆の方がプレミアム感が高まるような感じがするのですが・・・)
ナビゲーションシステムの仕様についてはトヨタ/レクサスともに同一です。
* クラウンスポーツwebカタログ P33より
■デジタルキー(MOP)
トヨタブランドでは16,500円かとおもきや、クラウンスポーツではレクサスと同様「33,000円」で提供されます。
初期と異なりかなり安定してきたので便利ではありますが、万一のときが結構あるので(笑)なかなかおすすめしづらいです。
クラウンには「カードキー」の設定がないので、スマートキーをあまり持ちたくない方はつけておいても良いかと思います。
* クラウンスポーツwebカタログ P35より
■インテリアカラー
内装カラーはトヨタブランドで定番の「2色」から選択可能。
レクサスブランドでは最近選択できるカラーが減少傾向にありますが、一般的には4色程度、インテリアパネルも含めるとかなり多くの組み合わせが実現できるのが特徴。(レクサス「LBX」ではテーマごとに1または2のカラーから選択)
クラウンスポーツ、というネーミングからはちょっとおとなしいカラーだなぁ・・・という印象がありますので、赤の差し色が入るクラウンスポーツ「PHEV」に期待する方も多そうですね。
* クラウンスポーツwebカタログ P39より
■エクステリアカラー
外装カラーは鮮烈な「マスタード」やイメージカラーと言える「エモーショナルレッド?V」が目立ちますが、シルバー系やブルー系、グリーン系の色がないのが特徴。バイトーン(2トーン)カラーを除けば実質6色となり、レクサス車で一般的な10色前後のカラーラインナップから比べると少なめです。
* クラウンスポーツwebカタログ P40より
■メーカーオプション
今回上級グレードと想定される「Z」グレードのみの発表ということもありますが、メーカーオプションの数が少ないのにも注目です。
実質的には
・パノラマルーフ ・・・110,000円
・デジタルキー ・・・33,000円
・寒冷地仕様 ・・・22,000円
しかありません。(その他は、幅狭タイヤ、スペアタイヤのみ)
実車も相当かっこよいとのことですし、すでに多くの販売店に展示中とのことなので当方も早速チェックしてきたいと思います!
(個人的には「PHEV」に興味あり!!)
* クラウンスポーツwebカタログ P47より
2023年09月29日
ヤリスクロス”GR-SPORT” レクサス「LBX」を妄想しながら乗ってます
ようやく走行距離は1,000kmになろうとしていますが、ボディサイズも経済的にも、十分なパワーと価格に見合った質感など、普段使いのパートナーとして活躍しています。一方、やはりここ15年以上、レクサスブランド車に慣れてしまっているところも多いので、今秋にも発売されることが予想される、レクサスのんコンパクトSUV「LBX」ではどうなるんだろう・・・ということを意識してしまうことも多いです。
実際に2ヶ月弱ヤリスクロスを使用してみて、「LEXUS LBX」だとこうなるのかな・・・と妄想しながら、感想を記載してみたいと思います。
なお、比較対象は当方が今まで使用してきた「LEXUS NX350h”F SPORT”」です。
まず価格ですが、「ヤリスクロス”GR-SPORT”(ハイブリッド)」は、「275万円〜」、一方レクサスNX350h(FF)”F SPORT”は「617.6万円」と大きな差があります。
ヤリスクロスに以下の主要オプションを装備すると +407,500円となります。
車両本体価格と合計しますと、約「3,157,000円」となりますので、ちょうど ヤリスクロスの2倍の価格がレクサスNX350”F SPORT” といえるでしょう。
・ステアリングヒーター、シートヒーター …38,500円
・ハンズフリーパワーバックドア…77,000円
・ブラインドスポットモニター…49500円
・パノラミックビューモニター…33,000円
・TV/ナビキット …159,500円
・LEDフォグランプ…約50,000円
■扱いやすいボディサイズ
なんといってもボディサイズ(特に「全幅」!)
全幅が「1,765 mm」とレクサスNXよりも「100mm」小さいので、この差はかなり大きいです。
初めていく土地でも、事前時に駐車場の状態を調べなくて良いのは助かります。コインパーキングの駐車にもまったく躊躇しません。
なお、レクサスLBXでは「全幅1825mm」とアナウンスされており、ちょうど「ヤリスクロス」と「レクサスNX」の中間サイズとなります。
レクサス最小の「UX」よりも若干幅が短いので、「LBX」も扱いやすい範囲と思います。
■かなり良好な燃費!
ヤリスクロス”GR-SPORT”で、燃費走行をすると、下道では「30km/L」に近い燃費をマークします。
肌感覚では、2.5Lハイブリッドシステムの「NX350h」よりも、リッターあたり5km〜6kmほど伸びる印象です。
ただし、近所のスーパー、コンビニ等への「ちょい乗り」だと、NXもヤリスクロスも「約10km/L」前後と変わらない印象です。
ヤリスクロスは3気筒エンジンということもありますが、思ったよりエンジンノイズも気にならず、むしろ燃費の良さが好印象です。
「LBX」でも、コンスタントに「25km/L」ぐらいをマークできればかなり魅力的ですよね。
■静粛性は価格差なりの差が
車両価格の差がわかり易い例として、装備意外にも「静粛性」があげられます。
ヤリスクロス(ハイブリッド)は、モーター走行しているときの静粛性は優れていますが、レクサス「NX」との差は価格以上の差があると感じます。
静粛性の強化にはかなりコストがかかりますので、「LBX」ではどれだけレクサス「NX」に迫る静粛性を実現しているのか楽しみです。
■特徴的なスピードメーター
ヤリスクロスの「Z」グレード以外のメーターは液晶サイズは小さいですが、メーター全体共通して、見やすいです。
ただし、写真画像のとおり、左右の円形のメーターは「映り込み」が激しいのが難点です。
「LBX」では、12.3インチのフル液晶メーターを採用していますが、このように物理的なメーターもなかなか味があって良いですね。
フル液晶のデジタルメーターは「のっぺり」とした表現になりがちですし、すでに多くの車種で展開がスタートしていますので、そのうち「フル液晶=安っぽい」というイメージになるかもしれません。
スピードメーターへのフル液晶の採用は「LBX」がレクサスブランドとしては初となりますが、しっかりとトヨタブランドのメーカーと差別化しているのか、期待と不安でいっぱいです。
■ステアリングの質感が高く、操作性も良好!ただし・・・
予想以上だったのが、意匠性、そして質感が高く小径のステアリング。
とても持ちやすく、ディンプル加工済のレザーステアリングは質感もよく気に入っています。
ステアリングスイッチのデザインや操作性も問題ないです。
ただし、ハイブリッドは「パドルシフト」がないんですよねぇ・・・
ここは「GR」の名を冠するのであれば、ぜひ装着してほしかったところ。
「LBX」ではおそらく全車にパドルシフトは備えているでしょう。ぜひ「ヤリスクロス」の年次改良でパドルシフト標準装備を望みます。
■ドライブモードセレクトはメリハリあり、ただし押しにくい!
ヤリスクロスにはドライブモードセレクトが備わりますが、「PWR」、「NORMAL」、「ECO」それぞれ違いが明確にわかるのがいいです。
山道を走行するときは「PWR」を選択するとキビキビした走りとともに、ステアリングの重みがスポーティ感覚をアップさせ、反応もクイックになりますし、ワインディングロードの走行が楽しくなります。
ただし、このドライブモードセレクトスイッチの場所が良くないです。
画像のように少し低い位置にあるため、走行中にブラインド操作することはほぼ不可能ですし、スイッチ自体も小さいので・・・
使用頻度の高いスイッチなので押しやすい場所にあればいいのに、と感じます。
「LBX」ではステアリングスイッチやタッチパネルで切り替えることになりそうですが、ぜひ「物理スイッチ」の復活を期待します!
■足回りは固く、「ガツン」と
ハンドリングと、足回りに定評のあるヤリスクロス”GR-SPORT”ですが、ダンパーに「減衰力可変機能」がないこともありますが、路面状態をかなり素直に「ガツン!」と受けます。
当方居住地近辺は、舗装済の道路であっても道路の整備が追いついていないのか、かなり凸凹しているので、結構衝撃があるので、乗り心地という面ではちょっと厳しさがあります。「LBX」では、重量もかなり増えるでしょうし、足回りについても快適な方向に振っているチューニングと予想しますが、”F SPORT”が今のところ存在しなそうなので、代わりのスポーティグレードの乗り味がきになるところ。
■ピラーが「ハード樹脂」むき出しは気になる
低価格を実現するためには様々なコストダウンが必要ですが、例えば常に視界に入る「Aピラー」。
レクサス車では、全車ファブリック系の素材が巻かれていますが、ヤリスクロスは、シボ入りのハード樹脂です。
ハード樹脂の場合は、いつのまにか傷付きやすいですし、渋滞時などは視界に入るので、個人的には質感は結構気になるんですよね。
「LBX」においては、NX等のような粗目のファブリックが基本で、特注モデルのビスポークビルドでは、上質な表皮素材を備えている可能性もありますね。
こういうところで低価格で提供できるようにしているのだなぁと感じます。
■グローブボックスもかなり質素
グローブボックスに照明がない、ダンパーがない。これは文句ではなくて、この価格帯だと当然かと思います。
しかし、レクサス「LBX」では、さすがにLED照明や、ダンパーはついてくると思いますし、エアコンフィルター周りの構造、そして写真では、内部構造もまるわかりですが、このあたりはしっかり遮音対策がされるものと思います。
細かな点ですが、これだけだけでも随分上質さは変わってくると思います。
■インテリアライトが乏しい
びっくりしたのが、ヤリスクロス”GR-SPORT”、本当に夜は室内が「真っ黒」ということです。
(”GR-SPORT”には上位グレードで装着済のLEDバルブの配線はきているのですが、LEDバルブが省かれているだけなので増設は可能)
単に照明が省かれているだけでなく、例えば、パワーウィンドウスイッチは運転席側のウィンドウ開閉ボタンのみにしかイルミライトがありません。
また、ルームランプのボタンも、スイッチ自体に照明がないため、(しかもスイッチが小さい・・・)そのため、夜間はなかなかルームランプを一発で付けることが困難です。
また、ドアノブが「ブラック」で照明もないので、乗降時レバーがどこにあるのかパッと見た目がわからないので、特に助手席にゲストを乗せたときは困りそうです。
このあたり、当然「LBX」では対策されているでしょうし、上位グレードには64色のマルチカラーのアンビエントライトが備わることが明らかになっていますから問題はないと思いますが、照明が結構重要だなぁと改めて感じました。
■助手席側サンバイザーが簡素
助手席側には照明はもちろん、「バニティミラー」もありません。
レクサス車でこれだと家族や友人からクレームが来るでしょうから、ここは改善されるでしょう。
コストにするとほんの数百円レベルと思いますが、こういう努力で低価格を実現しているのですね・・・
■ハザードランプが点滅しない
レクサスではおなじみとなった、ハザードランプスイッチON時のスイッチ自体点滅する仕様ですが、ヤリスクロスでは点滅しませんので、ハザードスイッチの消し忘れがあるかもしれません。地味ながらこういう部分も差別化されているのだと気づきました。
「LBX」では、当然レクサス基準にレベルアップするでしょう。
■リヤアームレストが役にたたない
また、リヤのセンターアームレストはかなり簡素な仕上げになっており、ドリンクホルダー一体型となっています。
これは流石に「LBX」では改善されるでしょう。
(最初はそもそもセンターアームレスとの使い方がわかりませんでした・・・)
他にも、ラゲージに「トノカバー」がついてないなど(ディーラオプションで設定あり)、レクサス車では当然ついているものが省かれていたり、オプションだったりするのは、所有してみて気づいたところでした。
なんだか欠点がばかり書いているような気もしますが、価格帯を考えれば理解できるところです。
こういった不満点をしっかり解消して、さらに乗り心地や静粛性を高めて、スッキリとしたのり味を実現してくれるのがレクサスブランド車ではないか、と感じます。
おそらく「ハリアー」と「NX」よりも「ヤリスクロス」と「LBX」の方がより違いを感じる仕様になっていると思いますので、その意味でも今のうちに「ヤリスクロス」をマイカーとして経験できるのは、自分にとっても良かったなと思います。
仕事用として割り切れば大変いい車であることには違いありませんし、とにかく社外品のパーツが多数発売されているのが、ぷちDIYカスタマイズが好きな私としては嬉しいです。
不満な点は、オーナーの工夫で使い勝手を良くすることで、魅力的な1台に仕上げることができるので、自分が最初に購入した「トヨタ/セリカ(ZZT230)」を思い出して、少しずつカスタマイズしていこうと思います。
2023年08月07日
トヨタ ヤリスクロス 「GR SPORT」 納車されました!
新車はオーダーストップだったので、少しコストはかかりましたが新古車をセレクト。走行距離10kmの新車でした。
今回、「ヤリスクロス」にした理由は、業務上、走行距離が年間1万キロは超えそうなので、このまま「NX350h」を使用したままだと、メンテナンスコストや走行距離によるリセールヴァリューの低下も気になるところですので、より扱いやすいコンパクトクラスの車で、価格も抑えた仕様となると「ヤリスクロス」が当方のニーズに合致していたように思います。(なお、レクサス「NX350h」はまだ所有しております)
<ニーズ>
・幅は1800mm、全長4500mm以内
・燃費がよい(1Lあたり20kmは超えたい)
・先進安全装備が”Lexus Safety System+2.5”相当
・360度カメラ(パノラミックビューモニター相当)装備
・ハッチバック。そして荷物がある程度積める
・価格は300万円程度
・リセールバリューが高め
・カスタマイズパーツが豊富
それにしても、「ヤリスクロス」は街なかで多数見かけるのですが、ヤリスクロスの「GR SPORT」を見かけたことは一度もないので新鮮でした。
(とはいえ、それほどの外観の違いはないので、クルマ好きでないと見分けはつかないですね・・・)
リヤバンパーは専用なのですが、なかなかスポーティで良いですね。
そしてハイブリッドエンブレムはここ最近の新タイプでなく、古いままなんですね。
スマートキーは「GR」専用タイプ、そしてちゃんと2コ付属していました。
レクサスも「F SPORT」は専用のスマートキーが欲しいところですね。
ヤリスクロス「 GR SPORT」を検討し始めたのは、つい2ヶ月ほど前なので、実車を見る機会もなく、情報を得たのは「ワン速Tube」等、YouTubeの動画のみでした。
SUVタイプの車なのに、「フォグランプ」が全車オプションなんですね。
そして、タイヤ&ホイール、そしてレッド塗装のキャリパーペイントが「GR SPORT」専用装備なので外観のアクセントとなりますね。
インテリアは、GR SPORT でほぼ「ブラック」ですが、ベースが中間グレードの「G」なのでかなり質素です。
しかし、無駄な分割線が少なく、パーツの部位によりシボや表皮仕上げが異なっているので、それほど安っぽい感じは受けません。質素ではありますが、「見せ方」は結構上手な感じです。
嬉しい誤算は、ステアリングのデザインや質感が良かったことです。
小径で扱いやすいですし、質感も十分です。メーターもギアとスピードメーターが別になっているタイプで、単に全面液晶タイプよりもこちらの方が今となっては独自性もあって良いと思います。
センターコンソールに「アームレスト」がないのは知っていたのですが、やっぱり寂しい(笑)
ここは、2024年初といわれる年次改良モデルでの改良に期待したいところです。
しかし、トレイの内側はちゃんと表面塗装仕上がされていてむき出しのプラ樹脂ではないことは好印象です。
とはいえ、助手席前はちょっと殺風景なので、多数販売されているディーラーオプションや社外品パーツなどで加飾してみたいと思います。
また、インナードアノブは毎回乗降時に手で触れる部分ですが、プラ素材そのもの、という感じなのでなんとかしたいですね。(しかも夜だと、どこがレバーかわかりにくい・・・)
さて、納車にあたり、今回のヤリスクロス「GR SPORT」は新古車なので、フロアマットを含むディーラーオプションもまったく装着されていないので、価格と品質のバランスがよい、アルティジャーノ社のフロアマットを準備しました。今回はGR SPORTなので、「赤」を基調としたカラーをセレクト。
助手席と後席足元は、はフロアマットを固定する「フック」がないんですね・・・
ここはレクサス車との違いですね。こういう部分の積み重ねで価格の差が出ているんだな、としみじみ感じました。
ラゲージはボードが上下2段に分かれていて使いやすそうでした。マットも分割式のタイプをチョイスしたのでバッチリでした。
収納力もしっかりあるのはヤリスクロスの魅力ですね!
▼楽天 アルティジャーノ ヤリスクロス フロアマット&ラゲージマット (R1000)
P5倍 7/11 11:59迄★トヨタ 新型 ヤリスクロス YARIS CROSS 10系 15系 フロアマット+ラゲッジマット 2020年8月〜【R1000】 運転席 助手席 二列目トランク カーゴマット カーマット カー用品 内装パーツ 送料無料
価格:22,550円(税込、送料別)
(2023/7/9時点)
「上級グレードの「Z」ベースであれば満足度も高いのですが、「G」ベースなので、ざっと見た感じ以下の装備がないのは痛いです。
どれもついていて当たり前の装備だったので、あらためて(価格を考えると当然なのですが)違いを感じます。
GR SPORTを購入するオーナーの嗜好を考えると、「Z」ベースで15万ぐらい高価になっても良いのではと感じます。
・フットランプ等アンビエントライト
・運転席6wayパワーシート
・シートヒーター&ステアリングヒーター
・助手席サンバイザー照明(&ミラー)
・ラゲージ用アクセサリーソケット
ドアトリムは、セーレン社の人工皮革「AIRNUBUCK」(エアヌバック)が使用されていて手触りが良いですね。
ウルトラスエードやアルカンターラのような手の指跡が残るようなタイプではなく、かなり薄い素材ですが、上質感はあります。
もう少し採用部位が多くと嬉しいですね。
「ヤリスクロス ”GR SPORT”」しばらくメインの相棒となりますので、レーダー探知機、ドラレコ設置、インテリアランプのLED化や増設など少しずつやっていこうと思います。
2023年06月29日
レクサスも嫉妬? 新型アルファード/ヴェルファイア レクサスとの装備の違いをチェック!
当方の守備範囲ではありませんが、「レクサス超え」の内装や装備との声も強いようです。
当方はまだ実車を見ていませんが、たしかにカタログやweb上での情報を見る限り、「これはすごい!」と思う点が多数あり、価格も確かに大幅に従来モデルからアップしているとはいえ、トヨタ/レクサス初装備や、先行公開された「レクサスLM」独自の装備と思われたものも上級グレードの「Executive Lounge」で装備しているなど驚きがありました。
トヨタ公式サイト
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/alphard/alphard_main_202306.pdf より
ではまず新型アルファード/ヴェルファイアで、「これはすごい!」と思ったものを列挙してみたいと思います。
■リヤヒーターエアカーテン(P17)
現時点でレクサス車にもない装備。(新型LMでは装備されるはず)
スライドドアを展開したときも温かいというもので、後席居住性の向上になりそうです。
■アームレスト、オットマン ヒータ ー(P17、P24)
レクサス「LM」でも予告されていましたが、ついにトヨタブランドでもアームレストやオットマンにヒーターが・・・!
Executive Lounge専用装備ですが、$これは凄いですね。後席のベンチレーションシートも、レクサス車ではごくわずかの採用(新型RX、LS、LX)ですから新型アル/ヴェルの装備クオリティは凄いですね。
アームレストヒーターはセダン、クーペでもほしいと思うときがありますね!
■後席ナノイーX (P17)
ナノイーXは、レクサス車だけでなくトヨタブランド車にも次々採用されていますが、後席でもナノイーXが放出されるのはレクサス車でも存在せず、新型アルファード/ヴェルファイアのみです。
さりげないことではありますが、レクサスLMと比べても機能面ではそれほど変わらないことが想像されます。
■14インチディスプレイオーディオPlus (P18)
トヨタブランドでもついに14インチを投入!
大画面ディスプレイがレクサスブランド車の優位点でしたが、ついに同等レベルとなりました。
今後もディスプレイのコスト低減により次々と大型ディスプレイが採用されそうですから、レクサスブランド車も、他のラグジュアリーブランドのように、「ツインディスプレイ」や「異型ワイドモニター」などの上位ブランドとしての装備強化が望まれます。
しかも、エアコンダイヤル調整ノブのデザインもほとんど同じというのがなんとも・・・
こういう、見た目がほとんど同じパーツを共用するのはブランドの差別化としてどうなんでしょうか?
■マルチカラー(64色)LEDルーフカラーイルミネーション (P21)
ついにレクサスと同じ64色のアンビエントイルミネーションを装備!
想定されていたことではありますが、これを皮切りにトヨタブランドでも次々と採用が進みそうですね。
ただし現時点ではルーフ部分の採用にとどまっています。
■14インチリヤシートエンターテインメントシステム (P21)
レクサス車を上回る大画面の14インチを採用
いっぽう、新型レクサス「RX」では「リヤエンターテイメントシステム」が廃止になりましたので、レクサス車での採用は「LS」、「LX」そして次期「LM」のみとなっています。
■後席用パワーサイドサンシェード (P22)
これはすごい!
上部からサンシェードを下ろすタイプで、新幹線など電車でもおなじみですが、電動操作もできるのがいいですね!
機構上、スライドドア車ではないと成り立たないものと思いますが、このような装備を惜しげもなく採用するのは素晴らしいですね。
■プレミアムナッパ本革 (P24)
上質な本革、プレミアムナッパがExecutive Loungeで採用。
通常の「Z」グレードは合成皮革シートですが、上質な肌触りのプレミアムナッパを採用するのはレクサス顔負けと言えますね。
レクサス車では、上級車には、セミアニリン本革、Lアニリン本革を採用して、やわらかく、風合い重視の表皮仕上げとしていますね。
■リヤマルチオペレーションパネル (P25)
レクサスLMでお披露目されていたスマホライクな見た目のマルチオペレーションパネルがなんと新型アルファード/ヴェルファイアのExecutive Loungeで採用!これには驚きました・・・
レクサスでは「LS」、「LX」で後席にマルチオペレーションパネルを備えますが、このような着脱式のパーソナルタイプの方が利便性が高そうですし、先進性もありますね。これはぜひ今後のレクサス車にも期待したいところですね。
■PVMの自動表示地点登録機能 (P44)
地味に便利そうなのが、パノラミックビューモニターを指定した地点で自動的に表示させる機能。
PVMをボタンでいちいち表示するのは面倒、一方で、停止ごとに自動的にPVMに切り替わる「オート表示機能」はうざったい、という方も多いのではと思いますが、今回、指定した地点に到達した時点で自動的にPVMを表示する、大変便利な機能が新型アルファード/ヴェルファイアで初登場しています。
さて、ざっとあげてみましたが、それでは、数少ないレクサスブランド車の装備は何か、ざっと列挙してみたいと思います。
■e-ラッチ
新型NX以降順次採用されている、電磁式のドアロックシステム「e-ラッチ」はレクサス独自装備となっています。
もう少しe-ラッチに電動感があればより差別化が図られると思うのですが。
■ブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム
意外なことに、新型アルファード/ヴェルファイアでは、より高精度なハイビームシステムである、「ブレードスキャン式AHS」の採用は見送られました。
■助手席 シートポジションメモリ
レクサス車でも採用されている車種は少ないですが、助手席のシートポジションメモリはトヨタブランドではほぼ採用されていません。
■助手席 8way(多機能)パワーシート
地味ですが、8wayもの可変できるのはレクサス車の特徴。
新型アルファード/ヴェルファイアでも助手席のパワーシートは4wayにとどまっています。
■本木目素材
本杢目、本アルミ、電動工芸品(ガラス、プラチナ箔)などの高価な素材をインテリアパネルに使用
ただし、今はサスティナブルな素材も求められていますので難しいところです。
■豊富なインテリアカラー/オーナメントパネル
トヨタブランド車ではインテリアカラーは1〜2色程度の選択肢しかありませんが、レクサス車では様々なカラーから選択できるのが魅力です。
(とはいえ、最近はレクサス車でもカラーやオーナメントパネルの選択肢は縮小傾向にありますが・・・)
■マークレビンソンリファレンスサウンド
トヨタブランドでも「JBL」を採用していますが、採用されているスピーカー数では絶対的な違いがありますね。
20以上のスピーカーで構成する、マークレビンソンプレミアムサウンドシステムの中でも上級な「リファレンス」の名前を冠するのはレクサスの特徴。
■大口径ブレーキ&ブレーキキャリパ
トヨタブランド車よりも大型のブレーキシステムを備えるのはレクサス車の特徴といえます。
とはいえ、トヨタブランドには「GR」ブランドもあるので、いちがいには言えませんが・・・
■レクサスダイナミックハンドリングシステム(LDH)
後輪操舵(DRS)とギヤ比可変ステアリング[VGRS]、電動パワー ステアリング[EPS]を統合制御するシステム。
レクサスでは、LS、LCそしてRC350のみの採用となり、電動化時代到来とともに姿を消しそうではありますが「走りの気持ちよさ」の点ではとても魅力的なシステム。
新型クラウンクロスオーバーに後輪操舵(DRS)が採用されたので、レクサスだけの装備とはいえなくなりましたが、統合制御という意味ではLEXUSのシステムの方がより高度なのでしょう・・・
あらためてチェックしてみると、ホントレクサス独自の機能や装備というのが減ってきましたね。
特に、「マルチメディア」や「快適装備」など、従来のレクサスが得意としてきた分野での差別化がほとんどなくなってきました。
ここ数年でレクサス車の装備レベルはあまり変化がないのですが、トヨタブランドが急速に装備レベルをあげてきているので、レクサス車ならではのパッとみてわかる装備は本当に少なくなりました。
車両価格が高いので、「走りの面」の装備や「見えない部分」でのコストをかけられるので絶対的な差があるのはわかりますが、「見た目」での差別化というのがもう少しあるとレクサスオーナーの方の満足度も高まると思うのですが、それほど新型アルファード/ヴェルファイヤが魅力的ということなのかと思います。
2023年01月01日
話題のトヨタ・新型プリウス「Z」実車見てきました!
2022年12月26日(月)〜2023年1月10日(火) まで展示とのことで、車両への乗り込みも可能でしたので、ご検討中の方やご契約された納車待ちの方は年末年始のお出かけの際はぜひチェックしてみてください。
さて、特設会場に展示されていたのは通常のハイブリッド(HEV)モデルでは最上級の「Z」グレード(370万円<FF>)。
ボディカラーは最近流行のグレー系の「アッシュ」
ヘッドランプのデザインは立体感あり、近未来感あります。光り方もキレイで、暫くは街中で眼を惹きそうです。
リヤからのデザインがとてもかっこよくて、エコカーの代名詞である「プリウス」とは思えないとてもスタイリッシュデザインです。
先代のような奇抜なデザインではないので、誰が見ても「カッコいい」と感じるデザインと思いました。
ホイールは「Z」グレードのため、19インチのスポーティなデザインのホイールが装着されていました。
ホイール締結方式は、従来の「ナット式」でした。今後すべての車は「ワッシャー付きのハブボルト」締結を採用するかと思いきや・・・
フェンダーアーチモールは艶有りのブラックで塗装されていましたが、とてもかっこよかったです。
インテリアカラーには「マチュアレッド(赤)」の差し色が入っています。
インストルメントパネルとシートの肩口およびステッチ類ですので、結構控えめで全体的には「ブラック」基調です。
シートの「レッド」ですが、明るめの色と暗めの色の2色が使用されているのがいい感じでしたよ。
私的にはシートのパンチング部分の「穴」(パーフォレーション)がレッドだったら更に興奮したのですが・・・
でもシート部分をみてもとてもプリウスとは思えませんね。
エアコンレジスター部分は十分な質感を備えています。
短いですが、ちゃんと、レッドのアンビエントライトが備えられているのは嬉しいですね。(日中でも視認できる明るさでした)
ドアトリムは、上級グレードの「Z」でも、アームレスト以外はハード樹脂が使用されており、ソフトパッドは未使用のようでした。
しかし、新型クラウン クロスオーバーと比べても、各パーツの「シボ」を買えていたり、パーツごとに同じブラックでも色調が若干変化があるので、安っぽさが目立ちません。価格帯を考えると十分かと思います。
欲を言うなら「パワーウィンドウスイッチパネル」は、傷が付きやすそうなので、ここがクリアブラック塗装などされていればよかったのですが・・・
あと、「ドアカーテシランプ」は非装備でしたので、これは残念なところ。このクラスだと設置は難しいのでしょうか。
懸念されているとおり、欠点はスピードメータが、ステアリングホイールに隠れてしまうことです。
「Z」グレードでもステアリング調整は「手動(マニュアル)」ですが、調整幅があまり大きくないこともあり、当方のシートポジションではステアリングに隠れてメーターが見づらかったです。写真はおおむね目線にあわせて撮影したイメージです。
これは、レクサス「RX450e」のような新型ステアリングにはマッチすると思いますが、丸型のステアリングですとメーターの視認性は今ひとつというところでしょう。実際、エンジンオンし、計器を表示させてみると印象も異なるのでしょうか・・・これは結構不満がでるのではないかなぁ・・・と思います。
ルームランプは評判通り、新意匠で、なんとタッチセンサー式、そしてパネルが「クリアパネル」になっており、ルーフ素材が透けて見えるというとてもおしゃれな仕様になっています。明るさはそれほどでもありませんが、美しく、これはうまく仕上げていると思います。
アンビエントライトは「助手席側」にも広がっており、一文字でとてもきれいです。マチュアレッドとも色調が異なっており、とてもきれいです。
センターコンソールパネル(シフトパネル)は分割線が多くごちゃごちゃしており、パーツ自体の質感も今ひとつだったクラウンに比べても、新型プリウスの方が素直なデザインで好印象でした。「幅」は狭いのですが、おくだけ充電(Qi)も縦長の新方式となっており使いやすそうでした。
センターアームレスト内部の小物入れも、このクラスとては十分なクオリティを保っていると思いました。
充電用端子(USV Type-C)もしっかり備えています。
カップホルダーも横置きで、2重構造の小物入れもあります。(照明は無いようでした)
全体的に、使いやすいそうなオーソドックスな構造で、奇抜なデザインや配置ではなく、しっかり考えられている配置で、好印象です。
(その反面、「近未来感」や「斬新さ」はほとんどありませんが)
さて、後席ですが、目玉は「電気式のオープナー」です。
レクサスの「e-ラッチ」に近く、レバー内側のスイッチを「タッチ」することで、ドアが「ポンっ!」と開くイメージでとても使いやすいです。
「Z」グレードでもレバー周辺は樹脂パーツそのもので、クリアブラック塗装はされていないのは残念。(「Bピラー」は「Z」グレードの場合、クリアブラック塗装がされており、一定のクオリティを保っていました)
ドアトリムは前席同様のデザインでハード樹脂が基本ですが、安っぽさがないのは好印象。
デザインがうまく質感をカバーしている印象です。各パーツごとの色調が異なっており、「のっぺり」していないのは良かったです。
さて、後席ですが、デザイン上仕方ありませんが、乗り込む際は、頭をぶつける可能性がありますね。普通のセダンと比べても低いので、要注意です。
座ってみると、頭上と天井のスペースはほとんど無いので、大柄な方は、天井に頭が付く可能性が高いです。
反面、膝前のスペースや足元は比較的余裕があるので、不快ではありません。「頭上」のスペースの狭さは要チェックです。
なお、後席には「マチュアレッド」の加飾は、シートのステッチ部分のみでほとんどブラック基調となります。
センターアームレストのサイド部分やシートの一部にもレッドの差し色が欲しかったところです。
そういえば、「後席エアコン吹出口」がないのは残念です。(300万円台だと不満はでないかもしれませんが、400万円を超える「PHEV」モデルだと不満がでるかも知れませんね)
トヨタ・新型プリウス、近未来感もあり、スポーティなエクステリアと、使いやすそうなインテリア。
これは人気がでるのも頷けます。展示車と同じ「Z」グレードが売れ筋のようですが、プリウスでしたらそこまで過剰装備を求めず「G」グレード(320万円
来年3月頃発売予定のプラグインハイブリッドモデルは「前輪駆動方式」のモデルのみの発売のようですが、個人的にはノーマルモデルとは若干差別化されたエクステリアデザインと日本版仕様、そして価格が待ち遠しいところです。
それにしても、トヨタ自動車は「2022年度」も、VWグループを大きく引き離し、自動車販売数「世界一」を達成見込みとの報道ですが、人気が集中しているとはいえ、日本向け供給数がとても少ないのが残念ですね・・・果たしてこんなに多数生産された車はどこに行っているのでしょうか?
2022年10月18日
新型ハリアー発表、新たな装備をチェック、レクサスに与える影響は?
新型ハリアーは「2022年6月」にフルモデルチェンジして約2年3ヶ月での大規模改良となります。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/38025245.html
SUVブームが衰えを見せない中、大人気のハリアーは発売以降ずっと長期の納車待ちが続いていることでも有名です。
今回発表されたいわゆる「2023年モデル」は、長期間の納車待ちの最中に一部改良(実質的にはマイナーチェンジ)を行う、異例の事態。
2022年モデルの生産・納車に間に合わず、2023年モデルで契約をし直す「オーダーカット」なる今まで聞いたことのないフレーズがマスメディアでも報じられました・
当然、装備内容の変更による価格変更(値上げ)もあり、値上げ分の費用負担についての議論も行われたようですね。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/38025245.html
今回、「RAV4 PHEV」とレクサス「NX450h+」に続き、ハリアーにも「PHEV」モデルが設定されたのが最大のトピックスですが、なんといっても残念なのはこのニュースリリースが出た段階で、 販売店に行っても多くの販売店ではすでにPHEVモデルは予約で一杯で「オーダーストップ」になっているということ 。
これは、最近のトヨタ/レクサスの人気車種で発生していることですが、従来はニュースリリース直後に契約すれば、せいぜい「半年待ち」程度で済んでいたのが、今や「契約すらできない状態」というのは本当に厳しいですね・・・
ニュースリリースが出た時点で販売店に問い合わせしてもすでに手遅れ、というのは今後記者発表される、レクサス「LS」、「RC」でも同様の事態になると思われますので、今後も狙い目のクルマについてはきめ細やかに情報収集を行っておく必要がありますね。
さて、今回の「ハリアー」改良ポイントで、今後のレクサス車にも影響を与えそうな項目についてチェックしてみたいと思います。
■同パワートレーンでもスペック、使用燃料が異なる
RAV4 PHEVとハリアーPHEVのパワートレーンは同スペック。
一方、レクサス「NX450h+」は燃料が「ハイオク仕様」ということで、エンジンの最高出力とトルクもNXが若干スペックアップしており、 トヨタブランドとレクサスブランドで差別化が図られています 。
これは今後の他車種も同様に差別化される可能性がありますね。
( トヨタ・ハリアー WEBカタログ P55より)
■12.3インチフル液晶スピードメーター採用!
( トヨタ・ハリアー WEBカタログ P25より)
レクサスではごく一部の車種でしか採用が進んでいないスピードメーターへの「12.3インチ大型液晶」ですが、ハリアーPHEVや「Z」グレードでは標準採用されたのがトピックスです。
さらに、ディスプレイオーディオの 「8インチ→12.3インチ」 および
スピードメーターの 「7インチ→12.3インチ」 へのアップグレードがセットで、 わずか「58,300円」 ということが判明。
これであれば「レクサス車にもぜひ!」という声も強いようですが、表示領域が広くなっても、肝心の「表示内容」が整理されていないとあまり恩恵をうけることは出来ません。現行レクサス車では、ある意味メーター内の各表示の配置が整理されているので、情報量は少ないが、「わかりやすい」とも言えますので、ディスプレイサイズ事態は7インチサイズでも、スマートフォンのディスプレイのように高精細な表示が可能となったり、OTA(Over The Air)で複数の情報表示内容が可能となるなどの進化をしてくれればと思います。
■ワイパーやシートメモリの「音声認識」
( トヨタ・ハリアー WEBカタログ P30より)
レクサスより一歩早く、 音声による車両の操作 (調光パノラマルーフの動作、ドライビングポジションメモリー、パワーウィンドゥ、フロントワイパー、リヤワイパー)が可能となっています。
もっとも、肝心の「精度」がどうかは未知数ですが・・・これは 今後のレクサス車(新マルチメディアシステム導入車)でも順次採用されそう です。
■セーフティシステムの世代を超えたアップデートはなし
( トヨタ・ハリアー WEBカタログ P62より)
ハリアー2023年モデルでは、セーフティシステム(Toyota Safety Sysetem)が「第2世代」から「第2.5世代」にアップデートしています。
新型「NX」や「ノア・ヴォクシー」、「新型クラウン クロスオーバー」のように、「 第3世代」へのアップデートはなされませんでした。
トヨタで最も売れ筋と思われるハリアーでも世代の壁は飛び越えることができませんでしたので、今後、他車種においてフルモデルチェンジを伴わない限りは、先進安全装備の 世代を超えたアップデートは行われないこと があらためて確認できた、といえそうです。
■ブレードスキャン式AHSは採用なし
( トヨタ・ハリアー WEBカタログ P70より)
新型クラウン・クロスオーバーでは不採用だった、アダプティブハイビームシステムをより高精度に制御する「ブレードスキャン式AHS」ですが、クラウン以外で価格的に唯一採用が見込めたハリアーPHEVでも不採用だったことで、トヨタブランド車では「ブレードスキャン式」が採用されることはなさそうで、 当面はレクサス専用装備 となりそうです。
次は、新型アルファード/ヴェルファイアの上級車で採用されるかどうか、注目です。
■新ナビ/マルチメディアシステムはトヨタ/レクサスと共通
( トヨタ・ハリアー WEBカタログ P89より)
「ノア/ヴォクシー、クラウン・クロスオーバー」に続き、新型ハリアーも新マルチメディアシステムに移行したことで、 レクサスブランドとトヨタブランドでは、ナビ画面サイズ以外はおおむね同等のシステム となりました。
Apple Car Playの無線操作にも対応しますが、先行採用車種と同様、「CD/DVD/Blu-ray、SD-CARD」等の再生デバイスも廃止されています。
私的には、「マークレビンソンサラウンドシステム」をオプション採用した場合は、上記メディアが再生できるような仕様にすればよいのに・・・とも思いますが・・・(かつて、初期レクサス車では、「DVD」の視聴には、マークレビンソン・オーディオをオプション装着する必要がありました)
なお、 ディラーオプションで「HDMI端子」が新設定 されていますが、これは先行発売した「レクサスES、UX」と同様です。
■パノラミックビューモニターもトヨタ/レクサスと共通
( トヨタ・ハリアー WEBカタログ P76より)
「ノア/ヴォクシー、クラウン・クロスオーバー」に続き、 床下透過機能(アンダーフロアビュー)が追加 され、レクサス/トヨタ共通となりました。タイヤの位置や床下の道路にプリントされた標識(停止線等)も確認できるので便利です。
こちらも、トヨタ/レクサスブランドで装備の機能差はなくなりました。
■ETC2.0ユニット標準装備!
トヨタでは永らくオプション装備だった、「ETC2.0」ユニットですが、新型クラウン・クロスオーバーに続き、ハリアーでも「標準装備」となりました。
車両価格には反映されているものと思いますが、トヨタブランド車とレクサス車の装備の差別化がまた一つなくなりますね。
■「デジタルキー」は非対応
「ノア/ヴォクシー、クラウン・クロスオーバー」で採用された 「デジタルキー」ですが、ハリアーでは採用されませんでし た。
フルモデルチェンジのタイミングではないと装備されないものと考えられます。そう考えると、レクサス「UX」で採用されたのは結構珍しいことですよね。
それにしても、さすが人気車種のハリアー。
デビューからわずか2年少々で先進安全機能のレベルアップの他、ナビ/オーディオシステムのアップデートを敢行するなど、手が入っていますね。
来年は3年目の改良となりますので、最近のレクサス車ではなかなか見られなくなった、「 外観を伴う仕様変更があるのか 」、という部分にも注目したいものです。
2022年07月26日
トヨタ・新型クラウン クロスオーバー実車見てきました!<内装は要チェック!>
今回は車両乗り込みも可能であったため、可能な限り細部をチェックしてまいりました。
販売店への配車はまだまだ時間がかかるようですので、実車を見る機会はそう多くないようです。追加で確認すべき点あればコメントいただければ再度確認してまいります。
実車をご覧にならずに、すでに「予約注文」された方も多数いらっしゃると思います。
確認したところ、すでに昨日(7月15日)から、 多くの販売店では「予約注文」はできるとのこと 。
ただし、 メーカーへの発注は秋頃まで保留 、ということですので、いち早く納車を希望される方はぜひ連休中に販売店へ!
最近の人気車種は早期注文しないと納期が大変なことになってしまいますが、しかし、当方としては今回のクラウン・クロスオーバーは ぜひ実車を見て検討されることをおすすめ します。
まず最初に出迎えてくれるのは、「RS” Advanced」(640万円)
レクサス「RX500h」で話題になった、「2.4Lターボハイブリッド+eAxle+6AT」を備える、もっともスポーティかつ最上級グレードです。
開発陣のおすすめでは「ななめ45度」からの角度がおすすめらしいですが、当方はこのあたりの角度からがかっこよく見えると感じました。
(ここからだと、「魚っぽさ」(ハンマーヘッドシャーク)がないので・・・)
プレシャスメタルとブラックのツートーン(バイトーンカラー)ですが、リヤ側の配色が刺激的。
バイトーンカラーのプレシャスメタルとの組合わせは結構違和感がなく、マッチしていると思いました。
当方が最初から気になっていた、「フロントロアグリル」のブラック部分ですが、「RS” Advanced」は、もしかして「メッシュかな?」と思っていたのですが、実車は他のグレードと同じ、ブラックの「板」でした・・・表面に彫刻刀で掘ったような感じですね(最下部の方は隙間がありました)
真正面から。LEDクリアランスランプは真っ白という感じではなく少しクリーム色という感じでしたが、一文字に?がっているのはインパクトあります!
また、クラウンエンブレムは「RS」においては、ダークカラーとなっており、いい感じでしたよ。
しかし、個人的にはこのロアグリルの素材と形状はどうも見慣れません・・・
このクルマを「いつかはクラウン」と考えると、 「ボンネットダンパー」がない のは残念です。
ただし、今どきボンネットを点検以外で開ける方がどれぐらいいらっしゃるのでしょうか?
・・・と考えるとコスト削減でボンネットダンパーを省いているのはやむを得ないのかもしれませんが・・・(
エンジンルーム。なお、レクサス「NX」で採用されたボンネットのダブルキャッチは不採用。
あれはレクサス専用ですかね?(RZ450eでは不採用のようですが)
「RS」の21インチ切削光輝タイプのアルミホイールはとてもかっこいいです!
ブラック基調に加え一部切削光輝で、遠くから見ると特に美しい。
ブレーキキャリパーは一般的なものですが、bZ4Xでもオプションでカラードタイプがあったので、クラウン・クロスオーバーでも2.4Lターボハイブリッド車には設定してほしかったと思います。ここはさらにスポーティさを強めたレクサス「RX500h」との差別化の部分でしょうね。
「G」の21インチアルミホイールは一般的なデザインのホイールで、まさに「クラウン」という感じですね!
ノイズリダクション機構を備えるため、ロードノイズの低減効果があるようです。
なお、トランクオープナーは、車両の右側の四角い正方形の小さなボタン(おわかりでしょうか?)です。
キックセンサーもあるので実際は使うことはあまりないかもしれませんが、覚えておきましょう。
ドアミラーが「ブラック」(※バイトーンカラー)なのも特徴的と思います。
下部は無塗装樹脂で、パノラミックビューモニターのカメラや、アドバンストパークのセンサー類がついており、一番内側には、足元を照らすためのLEDがついています。(その代わり、ドアハンドル照明はありません)
レクサス系車種で定番のドアハンドル下のLED照明はありませんでした。
ラゲージは十分な広さがあります。さらに「トランクスルー機能」もあるので長尺物も搭載できます。
電動トランク化したため、従来型に比べ多少容量は低減しているようですが、十分ですね。なお、ラゲージ内にも一切の加飾はありません。
ラゲージ内は、天井にもしっかりとカーペット素材があしらわれているのは嬉しいところ!ここは鉄板むき出しの車種も多いので、この点はさすがクラウンと言うべきか。照明はLEDタイプですが、明るさは控えめ。
フロア下にある薄めのラゲージボードは丈夫に引っ掛けることができて、工具やパンク修理キットへ容易にアクセスが可能です。
さて、ここからは「内装編」です。
これはクラウンという名前はついているが、あくまで「クロスオーバー」であり、従来のクラウンの価値観の延長上にあるのではない、と考えると納得感はあると思いますが、ここではあえて「RS” Advanced」を想定した「600万円〜700万円程度」のクルマとしてコメントさせていただきます。
まず、インテリアの総評ですが、 忖度なしで一言で言えば「チープ」 これに尽きます。
デザインが悪いということではなく、 素材や仕上げの質感のチープさが目立つ 、という印象です。
しかし、では例えば「+50万円〜+100万円」価格を高くして、インテリアの質感を高めることにニーズがあるのか?そうすれば販売台数が伸びるのか?と言われるとそれも微妙なところと思いますので、これがトヨタの「クラウン」の名を冠するクルマ、この価格帯の実用車の今の最適解といえるのでしょう。
当方のように、内装が「チープ」と感じる人は「レクサス」や「競合輸入車」を検討すればいいわけですし、 今後登場が示唆されている「クラウン・セダン」では、差別化のため、内装の質感のレベルアップをしてくる と思います。
では前席全景です。
「RS” Advanced」で、専用色の「ブラック×イエローブラウン」です。
イエローと言うより、レクサスでも最近人気の「ヘーゼル」や「オーカー」系の明るいブラウンで、なかなか見栄えの良い配色です。
これは単に真っ黒な内装より良いと思いますし、 助手席側のダッシュボード上部もイエローブラウンなのはとても良い ですね。
・・・ということで第一印象は結構いい感じです。
ブラック内装の「G“Advanced・Leather Package”」はこちら。
一部カッパー系の差し色がごく一部にありますが、黒一色になると質感は余計に気になるかもしれません・・・・
目を下に移すと、「CROWN」の文字が入ったスカッフプレートにおなじみのパワーシートスイッチ。シートレールのボルトはカバーがないタイプで、クラウンだからといって差別化はありませんでした。
アクセルペダル類は、スポーティな「RS」グレードでもアルミ製ペダルなどは奢られていません。
レクサスの「F SPORT」とは大きく異るところです(将来的に「GR」が発売されるのを待つしか?)
ドアトリムは質素な作りですが、最上部はウレタンを貼り付けたような素材、中央は固めのソフトパッド、下部はハード樹脂という3種類の素材で構成されていますが、全般的に質感不足の印象です。同じトヨタブランドでも「ハリアー」のような高品質感がないのが残念。
パワーウインドウスイッチはきれいに表面仕上している樹脂パネルが使用されています。現行レクサスISやRCのセンターコンソールに使用されているような、ザラザラした手触りの素材ですが、クラウンならもう少し加飾がほしいところで、とにかくシンプルです。(この部分だけ見れば300万円〜400万円台の車という印象)
インナードアハンドル周りの質感もごく普通という感じで、「クラウン」らしさはありません。
なお、「RS”Advanced”」でリヤサポートパッケージを装着した場合、ドアノブの上部に薄型のイルミネーションがつくようですが、そうでない場合はここに照明はつかないということで、とにかくこのクルマは一時期のレクサス車と同様、イルミネーションが非常に少ないです。
ステアリング。
おそらく専用デザインと思いますが、特に高級感はありません。一部ゴールド(カッパー)の加飾がありますが・・・
ウッド調のステアリングがあった頃に比べると平凡な仕様になっていると思います。
良い点としては、ステアリングヒーターが「全周」対応になっているところでしょうか。
残念に感じたのが「ステアリングスイッチ」の触感がかなり頼りないところです。(ペコペコする)
(前期30系レクサスISやCTと同じ感じです・・・)
なお、「RS」にはパドルシフトがつきますが、ステアリング自体に特に質感に変化はありません。
常に目にする部分ですので「クラウン」ネームを付けるのであればもう少し頑張ってほしかった・・・
とはいえ現行クラウンもステアリングの質感はいまひとつでしたが。ステアリングに使用している樹脂の仕上げや加飾を若干追加するだけでもかなり良くなると思うのですが・・・
ステアリングから目を下に移すと、ビルトインされた「ETC2.0ユニット」と各種スイッチ類が。
ここが個人的には萎えポイントで、むき出しのETCユニット、そして質感の低い素材を使用したスイッチ・・・
隙間は目立つし、スイッチの質感自体が低いです。(樹脂スイッチ表面の仕上げも気になりました)
使用頻度は少ないパーツではありますが、こういう部分でコストをかけているか、削減されているかがわかるのでチェックの指標にしています。
メーター右のエアコン吹き出し口とその下のスイッチ類の質感も残念なところ。
こういう部分は気にならない人も多いと思いますが・・・私はこの時点で相当萎えてしまいました・・・
良いところは「スピードメーター」
トヨタ/レクサス陣営ではまだまだ採用数が少ない 12.3インチフル液晶 を採用、ドライブモードの切替時もかっこいいビジュアルが!
液晶自体の解像度も高まっていますのでフォントもきれいです。
ただ、これも多くの車種で採用されると逆に一部に「アナログ計器」がある方が高級感が出てくるんですよね。
現時点ではフル液晶のスピードメーターはまだ珍しく、画面構成も多彩なため、是非積極的に採用してほしいと思います。
車両情報が2箇所(左右リング内)に表示できるようになったのは嬉しいところです。
高精細化により、 中央には「簡易地図」 を表示させることも可能。
「12.3インチワイドディスプレイ」は、新マルチメディアシステムで、高精細な全面地図が表示できます。
機能は概ね先行発売しているレクサス「NX・LX」、「ノア/ヴォクシー」と同様のようです。
なお、エアコンのコントロールスイッチは横一直線に並んでいます。
カタログやwebでは質感が心配でしたが、実車ではちょうど良い質感で、クリック感も適度で、心配は杞憂に終わりました。
ディスプレイ下部の「電源/ボリューム調整ノブ」はちょっと小さめですが、その上のカッパー色の加飾ともマッチしており好印象でした。
新型クラウン・クロスオーバーの残念なところに 「イルミネーション」のような「遊び・演出」が乏しいところ が挙げられると思います。
せっかく年配向けでなく、若者層も視野に入れたのであればイルミネーションのこだわりは欲しかったところ。
ナビ画面上の設定項目でもご覧のとおり、大変寂しい状態に・・・
クラウンのせいではないのですが、 オーディオの切り替えの「キャンセル」はあいかわらず左上をタッチする必要 があります。
画面が運転席側を向いている「NX」でもタッチは厳しかったですが、クラウンはさらに離れています。
運転中はなかなかここまで手が届きません。これは早急に改善しないと、クラウンオーナーから苦情がきますね。
せめて2画面表示ができて、タッチ操作は原則画面右側で選択させる方式にしないと・・・
これもクラウンのせいではありませんが、「エネルギーフロー」はトヨタ/レクサス共通の「ver.1」のものですね。
(RSだとどうだったかチェックするの忘れました)
スピードメーター内のドライブモード切替時のグラフィックがカッコいいだけに落差が大きすぎます。
サンバイザーやルーフは 荒目のファブリック が使用されています。(ハリヤーやレクサスNXと同様)
もう上質な手触りのルーフ素材は使用されないんですね・・・
バニティミラーと暖色系のLEDが装着されているのは良かったです。
ダッシュボード上部はソフトパッドがあしらわれており、特に 「RS」はイエローブラウンがきれい で、その下のカッパー加飾とマッチして上質でした。
イエローブラウンの最下段はハード樹脂なのですが、うまく色合わせがされており、うまい使い方と思います。( ハード樹脂もうまく使えば見栄えが良くなる良い例 と感じます)
助手席側から見たデザインはとてもいいです!
クラウン伝統のスイングルーバーはついになくなりましたが・・・
助手席の「包まれ感」がとても良いと感じました。
センターアームレストも「イエローブラウン」だったらよかったのになぁと思います。
ダッシュボードはハード樹脂で構成されていますが、中央には「仕切板」があります。
100円ショップで販売しているような板が乗っていますが、上部にはLED照明もあり、使いやすさは十分。ただし、想像よりも収納スペースは狭めです。
ご覧のとおり、内部の起毛仕上げはありません・・・
フロントルームランプは今まで見たことがない新意匠でコンパクトにまとまっていますが、 ここがとにかくチープ です。
表面仕上げはしてあるのですが、ここはレクサス車種とは大きく質感が異なっています。
でもレンズの形状などは独特で(レクサスLSにも似ている?)・・・とにかく素材の質感が惜しいです。
なお、リヤのルームランプはこちら。
かなり小型のスポットライト的なものになっており、よく見るとこれは現行クラウンと同じパーツですね・・・。
さて、新型クラウン クロスオーバーの最大の欠点(?)なのはセンターコンソールに尽きると思います。
指紋がつきにくいように表面仕上はされているのですが、見た目通りのチープさで、歴代クラウンを実車見ないで購入した方が驚かないか心配になります。
金属調の加飾も最小限なので、かなりシンプルに仕上がっています。
「充電端子」や「カップホルダー」がむき出しなのは、高級感と利便性が相反する部分ではありますが、これでクラウンなのかと・・・
カップホルダーにはストッパーもついています。前方の「仕切板」は取り外せるので少し大きめな小物の簡易収納にも使えます。
前方には、トヨタ/レクサス陣営初の 「縦置きのワイヤレス給電」 (Qi)が。
使用してみましたがしっかりストッパーで固定されましたので、省スペース性にもなりますしこれは便利ですね!これはぜひ他車種にも応用してほしいと思います。(なお、iPhone13Pro+ケース付きでは充電不可でした)しかし、これも「クラウンらしい」と言われると疑問が残るところですが・・・
充電用「USB Type-C」が2つあるのですが、 ここまで目立たせる必要があるのか疑問 です。
質感の低さを自らPRしているような構造ですが・・・この場所が使いやすいのですかね?
フロントセンターアームレスト内のコンソールBOXは左右どちらからも開閉できる構造ですが、内部は高さ、幅ともに少々小さめです。
内部は起毛仕上げですが、なんと LED照明はありません・・・
しかし、アクセサリーソケットがあるのでLED照明を増設するのが良さそうです。
フロントシートに関しては、「RS」専用の配色は素敵で、イエローブラウンのパーフォレーションもお洒落でとても良いです。
スポーティな形状のシートですが、圧迫感もなく座り心地のよいシートでした。
助手席を可動させる「肩口シートスイッチ」は便利ですよね!これはクラウンらしい装備と思います。(が、実際ニーズあるんですかね?)
さて、では後席に・・・
リヤは「スカッフプレート」(ロゴなし)があり、そして、リヤドアにも「ドアカーテシランプ」(LED)があるのは合格です!
ドアトリムはリヤ側もシンプルな形状です。クラウンならもう少し加飾はほしいところですが・・・
今どきの車はこんなところにコストをかけていられないのでしょう。歴代のクラウンと比べても一番チープなのではないでしょうか。
なお、リヤドアのカップホルダーがしっかりとした使いやすい形状なのは嬉しいところ。
ルーフ部分のグリップもごく一般的な形状。ソフトな素材ではなく、ハード樹脂そのものです。
展示車は、高額なメーカーオプション「リヤサポートパッケージ」を装備していたので、立派なセンターアームレストが備わっています。
リヤシートはイエローブラウンのパーフォレーションが素敵ですよね。
とはいえ、リヤ席中央のエアコン吹出口はコレです・・・(リヤサポートパッケージをつけても同じ)
「100V/1500Wコンセント」が標準で備わっているのは嬉しいですが・・・これがクラウンかぁと考えると・・・
充電専用USB(Type-C)も確かに使いやすい位置にあるのかもしれませんが・・・
リヤ席のコントロールパネル(リヤサポートパッケージ装着車)。
リヤシートヒータースイッチや電動リクライニングスイッチがありますが、全体的にとてもシンプルな構造です。
現行モデルのような「クリアブラック塗装」ではないのは指紋がつくとの声が強かったのでしょうか・・・とてもシンプルですが、もう一捻りしてほしかったところです。
ちなみに、レクサス「ES300h」"version.L"の写真は以下の通り。
パネル部分がヘアライン仕上げになっているのと、スイッチ間にシルバーの加飾がついているのがわかります。
リヤアームレスト内(リヤサポートパッケージ装着車)。
内部は起毛仕上げで、スペースも結構あるので収納に適しています。ただし、照明類はありません。
なお、「リヤサポートパッケージ」を装備しない場合はこちらの仕様になるようです。
カップホルダー部分は「フタ」がついて言います。(小物入れはありません)
フタは肉抜きがしてありますが、 フタがあることでドリンクが前方に倒れない構造 になっていますし、レクサスNXに比べると質感は高いです。
とはいえ、プラスチッキー感はありますねぇ・・・やはり黒一色の素材なのが問題でしょうね。
リヤ席運転席側を一番うしろまでリクライニングした状態。ヘッドレストの形状が長方形なんですね。
後席は剛性面の確保や静粛性の問題もあり、 トランクスルー機能 のみあり、倒れません。
ボディ形状から、フラットにできそうですが、クラウン クロスオーバーでは、リヤ席は手動でも可倒機能はなく、ここは要注意です!
リヤサポートパッケージを装着すると、 「後席足元用LED」 がランプが前席シート下に装備されます。
昼間でしたがかろうじて存在が確認できました。(ディーラーオプションでも設定あり)
さて、最後はイメージからの「プレシャスブロンズ」(バイトーンカラー)「G“Advanced・Leather Package”」。
こちら、リセールバリューを抜きにすれば(残価が保証されていれば)日本車離れした、とても魅力的なカラーリングでした。
ドアサイドのガーニッシュはブラック(塗装仕上げ)なのですが、これがいい感じにマッチしてました。
リヤビューはブラック部分が多く、とても上の写真と同じカラーとは思えません。
「RS」と比べると、「CROWN」のロゴ文字がシルバーなので、主張していますね。リヤバンパー部のブロンズ部分が途中で途切れているのも面白いデザインと感じます。
さて、新型クラウン クロスオーバー。
細かい部分を含めてチェックしてきましたが、従来の「クラウン」と異なり、外装デザインだけでなく、内装のデザインや質感も大きく変わっています。
「指名買い」・「一番高いの持ってきて」というような買い方をされる方も一定数いらっしゃると思いますが、このクラウン クロスオーバー に関してはぜひ、ご自身の目で実物を確認の上、ご契約されることをおすすめいたします。
新型クラウン クロスオーバー は今後各地で展示が行われるようです。
「トヨタ会館」、「ミッドランドスクエア」では展示中との事です。新型クラウンをご検討されている方はぜひ実車確認をおすすめします!
2022年02月22日
突如の現行クラウン発売終了? 中型FRセダンは「IS」のみとなるのか?
そこから約1年半、一時「SUV化は誤報」という情報もありましたが、2022年3月に現行クラウンが2018年6月からのデビューから わずか4年で販売終了 という情報がSNS界隈で広まっています。
当初は、販売店員と思われる筋の情報だったようですが、次第に複数の情報元から同様の情報が流れ、ついに、マガジンX web版でも報じられました。
web限定SCOOP!現行クラウンは3月14日にオーダー受付が終わり、4月29日をもって生産終了を迎える。詳しくは下記リンクの記事をご覧ください。 #トヨタ #toyota #クラウン #crown #セダン https://t.co/5F7atmqlpu
— MagX(ニューモデルマガジンX) (@CyberMagazineX) January 28, 2022
「3月14日」にはオーダーストップ、初夏には新モデル発売・・という具体的な情報が複数出てきているあたり、すでに各販売店には情報が伝達され、既存オーナーへのアナウンスが行われ始めるようですから、信憑性はかなり高いと思われます。
ここ最近のトヨタ/レクサス車のフルモデルチェンジが4年というのは異例のことなので、よほど急ぎで改良をしなければならないほどの事情があると思われ、「セダンからSUV(ルック)」への転換、駆動方式が「FR」から「FF(AWD)」への転換という可能性は非常に高そうです。
また、基本性能は高いもののコスト高、重量増で今ひとつ評判が芳しくないTNGA「GA-L」プラットフォーム(LS・LC・クラウン・MIRAI)を脱却し、前輪駆動のプラットフォーム(GA-K?)になるというのも自然の流れでしょうか・・・
上記マガジンXwebにおいては次のように予想しています。
引用:「エンジンが横置きに変わり、後輪にモーターが設置されてハイブリッド4WD化される。これは意地でもFFと言わせないため」
FRセダンの中心的存在であった「クラウン」のフルモデルチェンジにより、トヨタ/レクサス陣営のパーソナルカーでFR車となるのはトヨタ「MIRAI」とレクサス「IS」のみとなってしまいます。「LS」は一般的なサイズ/価格ではありませんし、「MIRAI」は燃料電池車で、EVのようなものですから、内燃機関エンジンを搭載したモデルとなると、レクサス「IS」のみ。
レクサス「IS」に関しては、2022年秋ごろに追加モデルとして「IS500」を投入予定ではありますが、純粋な内燃機関モデルのFRセダンというとトヨタ/レクサス陣営では「IS」のみとなります。
レクサス「IS」は2度目のマイナーチェンジ後、デザイン面を中心に大変人気を博しており、半導体不足もあり恒常的に納期が半年超が続いています。
新型クラウンについては、リヤのモータを追加し「AWD」として発売するのでは?という予想のようですが、レクサスにおいても今後、最新の電動化技術「DIRECT4」により、FRにこだわらずとも、走行モード等のスイッチを切り替えることで「FRセダンのような走り」が楽しめるようになることが推測されますので、古典的な「内燃機関エンジン+FRセダン」がいよいよ終焉に近づいてきたようです。
次期レクサスISに関しては、新FR専用プラットフォームを採用してフルモデルチェンジが計画されているという話もありましたが、電動化されるのは必然と思われます。
現行クラウンは当方も好きなデザインの車ですので、新コンセプトの車に生まれ変わるのは複雑な心境です。
なお、クラウンのSUV化に伴い、 全高が1550mmに収まるかどうか というところも危惧するところです。
(一応)日本専用車両ですから、SUV化に伴い、機械式駐車場のノーマルルーフのサイズを上回ることになると、乗り換えが困難になる方も多くなりますから、幅「1850mm」だけでなく、全高「1550mm」の制限についても心配になりますが、やはり車格・居住性を考えると大型化は免れないところでしょうか・・・続報についても情報収集したいと思います!
2021年01月01日
新型ミライ(MIRAI)ホワイト内装も素敵でした!
まずは、「プレシャスシルバー」(Zグレード)
標準の19インチタイヤ&ホイールを装着、シルバー系とはいえ、あまり派手さがないので、地味な印象
フロント下部のロアグリルが結構目立ちますね・・・個人的には気になる部分です。
内装はブラックで、オプションのカッパー加飾は装備されていません。
ブラックの本革は高級感ありますし、汚れも目立ちませんし、新型ミライでもこちらの内装を選択される方が多そうです。
リアディフューザー部分は無塗装樹脂ではなく、軽く塗装仕上げされていますが、ツヤなしのためちょっと地味ですね。
この色のミライは、会場でもめだたないのか、注目度が低く、当方が滞在したときは、常時空いていました。
一方、「プレシャスホワイトパール」のミライは、ホワイトという膨張色かつ、目立つ場所に展示されているため、常時人がいる感じで注目度も高め。オプションの20インチホイールを装着しており、エコカーという感じがしません。
先行試乗会にもなかった「ホワイト内装」をついに見ることができました!
真っ白とまでは行きませんが、かなり白さがあるホワイトに、ドアトリム&センターアームレストがダークブラウンの組み合わせは広々さと質感の高さを強調させます。
ドアトリムの質感も上々。
手の触れる部分はすべて合成皮革で包まれており、ハード樹脂部分がドアポケットを除きありません。
この部分ですでに現行クラウンの内装の質感を超えています。
ホワイト内装は、インストルメントパネルの上部がホワイトの合成皮革で覆われており、インパクトがあります。
個人的には好きですが、ダッシュボードはブラックの方が落ち着くという方は要注意です。
助手席前のアンビエントイルミが、昼間でもこんなに目立つのはトヨタでは珍しいですよね。
ホワイトだと、結構シートの厚みが薄いのに気づきます。
もし私が新型ミライを購入するのであれば、このカラーにすると思います。
シートのステッチやパーフォレーションのデザインもなかなか良いと思います。
後席から見ると、ホワイトとダークブラン、ブラックの組み合わせがとてもきれいに見えます。
シートは上質な本革ですし、センターアームレストの合皮も安っぽさがない、十分な厚みがあるしっかりとした質感です。
後席はホワイト内装だと広々と見えますね!
シートベルトもダークブラウンなのでなかなかおしゃれでしたよ。
センターアームレスト部分もホワイトで、「Z」グレードはコントロールパネルも上質なので、質感もバッチリ!
オプションの「パノラマガラスルーフ」が装着されていました。
後席頭上は、多少えぐれていてスペースが確保されていますが、乗降時のルーフ部分が結構低いので注意してください。SUVタイプの車に慣れていると、ここが気になる方はいらっしゃるかもしれません。
プレシャスホワイトの展示車には「リヤフォグランプ」も装着されていました。
デザイン的にイマイチかな・・・(長方形でないだけマシ?)実用的なのかもしれませんが、これはちょっとなぁ・・・
なお、トランクはいわゆる「土手」の部分がほとんど無いので積載性は良いです。
また、トランク上部は金属むき出して、内張りはありませんでした。ここはレクサスブランドとの差別化なんでしょうね。(同様に、ラゲージドアの内側にもクリア塗装がされていない)
ラゲージランプはLEDのものが装着されていましたが、(純正は暗いので)もう少し明るさが欲しいところ。
もう1台はイメージカラー、「フォースブルーマルティプルレイヤーズ」
金属感および高級感あるカラーで、このカラーになると、フロントロアグリルの部分も含め、高級感が増すと思いました。
オプション価格も高価ですが、新型ミライに一番似合うカラーではないかと思います。
以上のように、メガウェブでは以下の組み合わせのミライが展示してありますので、比較がしやすくなっています。
気になる方はぜひチェックしてみてください!
・ブラック内装/19インチホイール/シルバー加飾
・ホワイト内装/20インチホイール/カッパー加飾/パノラマガラスルーフ/リヤフォグランプ
2020年12月30日
トヨタ・新型ミライ(MIRAI)補助金確定(国117.3万+東京都57.6万)!
2020年12月11日、ついに東京都での補助金額も確定しました。
▼東京都地球温暖化防止活動推進センター
https://www.tokyo-co2down.jp/individual/subsidy/fuel-cell/
表のとおり、新型ミライ(ZBA-JPD20)の補助金額は「 57.6万円 」。
なお、12月9日、新型MIRAIの発表日に公開された、国からの補助金額はトヨタのwebサイトでもPRされていますが、「 117.3万円 」です。
http://www.cev-pc.or.jp/hojo/pdf/r02/R2_meigaragotojougen.pdf
東京都の補助金額は国からの補助金額の約半額のようです。
つまり、「117.3万円」(国)+「57.6万円」(東京都)=「 174.9万円 」が補助金の合計となるようです。
トヨタのwebサイトによると、その他の税制優遇措置もありますので、これらも考慮すると、東京都の場合は「約200万円」ほどの優遇措置があるといえそうです。(東京都の場合は、「自動車税」が5年間免除されるので、さらに大きくなる)
■エコカー減税 約 30,000円
■環境性能割 約193,800円(Zの場合)
■グリーン化特例 約 18,500円
個人でMIRAIを購入される方はレクサスにひけを取らない豪華装備の「Z」か、「G-Aパッケージ」で迷われる方が多いと思いますが、カタログ上での航続可能距離が異なることに注意が必要です。
標準グレードの「G」、「G-Aパッケージ」、「G-Executive」は「 850km 」ですが、上級グレードの「Z」、「Z-Executive」はなぜか「 750km 」。
燃費の違いでよくあるのが「車両重量」です。
しかし、「Z」(1,930kg)よりも「G-Executive」(1,940kg)の方が重量が若干軽いので、重量の問題ではなさそうです。
タイヤも、新型MIRAIでは、全車19インチが標準(20インチは「Z」系にオプション)ですから、タイヤ/ホイールの違いでもない・・・
ということで、なぜ「G」系と「Z」系で、航続可能距離に100kmもの違いがあるのかは不明です。
グレード間でパワートレーンの制御の違いがあるのでしょうか?(そんな風にも思えないが・・・)
カタログ上は「850km」と謳われていますが、実際は「Z」系のように、「750km」またはそれ以下となる可能性が高そうです。とはいえ、「東京〜大阪」まで無給油(無補充)で行けるのは嬉しい限り。
「Z」系の専用装備は主に、以下の通りのようです。これらが欲しい場合は「Z」または「Z-Executive」を選択する必要がありますね。
「本革シート」
「カッパー加飾」
「マルチカラーアンビエントイルミ」
「アクティブサウンドコントロール」[ASC]
「アダプティブハイビーム」[AHS]
「大型のフルカラーヘッドアップディスプレイ」[HUD]
「カードキー」
「ポジションメモリー」(シート、ステアリング、ドアミラー)
「おくだけ充電」
「JBLサウンドシステム」
また、悩ましいのが、レクサス「LS」に設定予定の、「Advanced Driveが」、 新型ミライにも2021年に追加設定 されるということ。
その際に「年次改良」が実施される可能性もありますし、先進的な「Advanced Drive」を体験したい方はもう少しの辛抱ですね。
当方も、予想以上に自動駐車機能の「Advanced Park」が実用的だったことから、半信半疑だった自動運転技術の先駆け、「Advanced Drive」の期待値も上昇しています。
また、レクサスLSにおいてはオンラインによる車両自体のアップデートシステム(OTA)機能は、この「Advanced Drive」に内包されることが明らかになっています。そのため、新型MIRAIにおいても、 「OTA」機能が「Advanced Drive」搭載車に設定される可能性が高い ですから、単に自動運転技術だけでなく、オンラインアップデートによる車両の「進化」も楽しめることとなりますので、「Advanced Drive」搭載車の価格がどれぐらいになるかは不明ですが、あえて「待つ」という選択肢もあるかもしれませんね。
※Advanced Drive(装着車は2021年発売予定)
自動車専用道路での運転において、ドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線・車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどを実現します。クルマに運転操作を安心して任せられるよう基本性能を磨き上げ、常に安全を最優先に判断することでドライバーに信頼される運転操作を追求。ドライバーはアクセル、ブレーキそしてハンドル操作からも解放され、長時間の運転における疲労の軽減、より周辺に注意を払った安全な運転をサポートします。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/33558116.html
2020年12月25日
新型ミライ(MIRAI)見積もりしてきました!(上級「Z」は790万〜)
上級グレードの「Z」は、レクサス車からの乗り換えでも遜色ない仕上りとなっています。
おさらいですが、価格は以下の通り、 790万円 !
前回照会の「G-A」パッケージよりも「 55万円 」アップとなります。
新型MIRAI 「Z」見積もり例
「Z」グレードについては「G-A」よりもオプションが豊富になっています。
なんといっても、環境車とは思えない、「20インチアルミホイール」。
これは「127,600円」のメーカーオプションです。
メディアでもよく取り上げられている「カッパー加飾」もなぜかホイールとセットになります。
パノラマルーフも「Z」専用のメーカーオプションで、なぜか「シフト照明」とあわせ、メーカーオプション(132,000円)
こんな感じで中央で分割されるタイプですね!見晴らしがいいのでぜひ装着したいところ。
ボディカラーとしては「プレシャスホワイトパール」を選択
ボディカラーが無償なのは、「ブラック」、「ダークブルーマイカ」の2色のみで他はすべて有償オプション
さて「Z」の最大の特徴といえば、やはりシート素材が「本革」になっていることですね。
革の質感も上々で、高級感ある仕上りとなっています。
そして、ヘッドランプが「2眼」方式へ。
訂正:1眼は、オートマチックハイビーム、2眼は、アダプティブハイビームシステム[AHS]という違いがあるようです。
「Z」になると、ステアリング&シートポジションメモリー機能も装備されます。
シートに関して、レクサスは3パターンですが、トヨタではがんばっても2パターンしかメモリ登録できない点は差別化されています。
パワーシートは8way。スイッチ自体はクラウンと同系。
なお、上級グレードの「Z」でも助手席は4way機構なので、ここもレクサスとは差別化がされています。
レクサスGSからの乗り換えだとシート機能の少なさは気になるところ。
おくだけ充電(qi)は、意外にも「Z」専用装備。これは「G-A」にもメーカーオプションで設定が欲しかったところです。
「Z」グレードでは、スピーカーが「JBL」(14スピーカー)にアップグレード。
リヤ席でもしっかり「JBL」ロゴがはいっています。また、リヤ席でも「アンビエントライト」(8色調整機能付き)、カッパー加飾が加わるなど質感は高いです。なお、インテリアパネルは「ピアノブラック」で統一。
また、「Z」では後席のコントロールスイッチが「タッチスイッチ式」になっていて、文字が浮かび上がってとてもきれいです(写真は消灯状態)
(といいつつ「G-A」ではどうなっているか不明)
「Z」では中央アームレストに「加飾」が加わるそうですが、これは左右の銀色の細長いパーツのことなのかな?
その他、以下の装備が「G-A」から、「Z」へアップグレードすると装備される装備のようです。
なにげに、「大型ヘッドアップディスプレイ」 と「後席シートベンチレーション」は凄いですねぇ。この部分はもはやレクサスLSですよ。
■トランククローザー
■カードキー
■大型ヘッドアップディスプレイ
■後席シートヒーター
■後席シートベンチレーション
■後席独立エアコンシステム
2020年12月22日
新型ミライ(MIRAI)見積もりしてきました!(G-Aパケは735万〜)
デザインは好き嫌いありますが、上質な乗り味、ガソリン車やハイブリッド車にはない新たなフィーリング、充分な室内クオリティ、そして実用的な自動駐車機能「アドバンストパーク」・・・など現行のクラウンやレクサスGSどころかレクサスLSをも凌駕するのでは思わせる(※一般道において)魅力的な仕上りは未だに記憶に残っています。
ということで、まずは現実的な「GーAパッケージ」を見積もっていただきました。
新型MIRAI 「G-A」パッケージ
価格は一部メディアやSNSで公開されているとおり「735万円」です。
表にまとめると以下のとおりです!
メーカーオプションとしては以下をセレクトしました。
・フォースブルーマルチプルレイヤーズ =165,000円
・ITSコネクト=27,500円
・寒冷地仕様(リアフォグランプ) =11,000円
ボディカラーの「フォースブルー」は、レクサスでいえば、「ヒートブルーコントラストレイヤリング」のように大変深みのある美しい、ブルーでスポーティなカラーですね。先日の試乗会のインタビューでも、あえて環境的なイメージの「水色系」にせず、スポーティなカラーにしたとのコメントがありました。
ITSコネクトと、リヤフォグランプは選択されない方も多いと思いますので、その場合は、「車両本体価格+ボディカラー」+ディーラーオプションとなりますので、上記見積よりも価格は安くなると思います。
「G-Aパッケージ」は、個人オーナーでは最も現実的なグレードになっていると思われます。
特に一番廉価な「G」では、新技術の「アドバンストパーク」が装着不可なので、せっかくなら「G-Aパッケージ」を選択したいところ。
(アドバンストパークは以前のブログでも簡単に紹介しましたが、本当に駐車が便利なので、これは駐車が苦手でドライブが苦行と考えている方の支援策になるのではと思います)
なお、「G」からわずか「25万円」のアップで以下の装備がつくのはレクサスに慣れているとかなり安価な印象を受けます。
■アドバンストパーク(自動駐車機能)
■前席シートベンチレーション
■歩行者検知対応パーキングサポートブレーキ[PKSB]
■パノラミックビューモニター[PVM]
■デジタルインナーミラー
■スーパークローム塗装19インチアルミホイール
なお、「G-A」の場合は、シート素材は「合成皮革」ですが、クオリティは充分でした。
レクサスRCやISなどに採用されている「L-tex」のようなある程度の厚みもある充分な仕上りでした。
また、外装ではLEDヘッドライトが「1眼」タイプになります。(ウィンカーはLEDです)
なお、前期MIRAIで標準設定されていた「リヤシートヒーター」、「おくだけ充電(qi)」は、「G-A」パッケージでは装備されませんので注意が必要です。
また、上質でインパクトのある「カッパー内装」は「 Z」にメーカーオプション のため、「G-A」パッケージでは装備されません。
8色のマルチカラーに光る、アンビエントライトも 「Z」専用 なので、「G-A」では装備されません。
(ドリンクホルダー部分のみ、ブルーのLEDが装備されるようです)
さて、新型MIRAIは水素エネルギーを用いた燃料電池車ということで、乗車時はCO2排出もゼロ、環境性能が優れているということで、購入時に国や地方自治体から「補助金」が支給されるのが魅力(というかこれがないと現時点では買うのはリスキー?)です。
また、維持費の面でも、購入時の「自動車取得税」が免除のほか、東京都の場合は(現行税制が適用されれば)「自動車税」が5年間免税になるということが非常に魅力的ですね。金額的には年4〜5万円程度の自動車税ですが、これが5年間免税は購入の動機を高める1つの施策には違いありません。
しかし、現時点の情報では、燃料電池車に対する補助金は、以下の通り、減額となる見込みのようです。
■国から・・・100万円程度
■東京都・・・50万円程度
たとえば、東京都の場合、現行の305万円(国=204万円+東京都101万円)からは、「半減」してしまうようです。
財源が税金ということで、現在のコロナ禍の中多額の財源確保が必要な中、贅沢はいえませんが、補助金の金額だけ見ると半額になってしまうのはこれから新型「MIRAI」を検討する方にはかなり痛手かもしれませんね。
なお、補助金は車両価格から引かれるわけではなく、一旦車両金額を支払して、補助金は後日「還付」という形式のようなので、支払い自体は「G-Aパッケージ」の場合、少なくとも「750万円前後」が必要ということには留意が必要ですね。
そこから補助金が150万円ほど支払われるのであれば、実質的に「600万円」で購入が可能ということになります。
次回はレクサスからの乗り換えでも不満が残らないと思われる、上級グレード「Z」の見積もり例です。
2020年12月15日
トヨタ 新型ミライ(MIRAI)試乗会後、魅力を思い出してみる!
■やはり安定感が印象に残る。
当方はここ10数年、比較的最大出力の高い、スポーティなクルマを乗り継いで乗っていますが、その中でも、この新型MIRAIの走りには驚きました。
従来のクルマが「徐々にフォームを変えながら100メートル走をしている」ならば、新型MIRAIは、「ずっと同じフォームで100メートル走をしている」という感じです。
アクセルオンから、ブレーキングまで、クルマのみならず、乗車しているドライバーの姿勢もほとんど動かないほど安定した感じなんですよね。
これは従来のMIRAIからそうだったのかも知れませんし、最近のEV車などモーター駆動のクルマはそうなのかもしれませんが、テスラ・モデル3とも違いますし、トヨタならではのチューニングの結果などだと思います。
■しかし絶対的なスペックは平凡
新型MIRAI、たしかに走りは良いです。ただし、絶対的なスペックは平凡で「0-100km/h」加速はたったの「9.0秒」です。
しかも時速110〜120km/hから上の伸びは遅いです。(最高速度は「175km/h」とのこと)
そのため、一般道ではまったく問題ありませんが、高速道路での走行には不満を覚える方もいらっしゃることが想定されます。
一部高速道路区間で「120km/h」走行が可能となりますし、そのようなところでは実勢速度がさらに高いことが予想されます。
そのようなシチュエーションでは追い越し加速に不安を覚えるかもしれません。
■冷静に考えてみても「Advanced park」は凄い
アドバンストパークは開発陣のコメントでは動作時の速度が「4km」、「3km 」、「2km」から選択可能とのこと。
体験試乗では「4km」でためしましたが、ちょっと速いぐらいかな?と思うぐらいで、確実に自分よりうまい(笑)
なんといっても以下のステップだけ。
?@駐車を開始する場所まで移動(適当で良い)、ブレーキを踏んだ状態とする
?A「アドバンストパークボタン」を押下
?Bタッチパネルで、自動的に選択された「駐車したい空間」から駐車区間を選択する
?Cブレーキペダルを離す
(カメラ、モニター、センサーで監視しているとはいえ、不意な周囲車両、人物の動きに気を配る必要はあるが)
この機能は1度使うだけで覚えることができます。それぐらい簡単。
多少ステアリングに触れても動作は中断しないし、終了時には自動的に「パーキング」に入るというのも素晴らしい。
また、切り返しは「4回」まで行います。4回の切り返しで駐車できないと推測する場合はシステムが自動的に「NG」を出すということなので、よほど初期の場所がおかしく無い限りは大丈夫です。
白線などの駐車線がない場所でも動作するのがポイントです。
この場合は、予め駐車位置を「画像」でメモリーするのですが、メモリー箇所も「3箇所」まで登録できるので、「自宅」、「仕事先」、「実家」なのの各シチュエーションで登録が可能。また、駐車する際は、同じ区画であっても右折入庫、左折入庫といった、進入方向が異なる場合でも同一の場所とみなしてシステムが判定してくれるのも凄い。
こういう機能がつくと必ず出てくるのが「下手くそは運転するな!」とか、「駐車もできないやつがクルマに乗るな」という意見でしょうか?
新型MIRAIなどに装備される「アドバンストパーク」はきっとこれかも進化すると思いますが、現時点の性能で、「外出を諦めていた方」、「駐車がストレスな方」が積極的に外出やドライブをするきっかけにもなると思います。
運転は好きでも駐車が好きな人ってそれほど多くないでしょうから、それをサポートする機能は素晴らしいと思います。
この機能を使用することで、どうやってクルマを動かせばきれいに車庫入れができるのかという勉強にもなると思います。
今後採用車種が広がるようですから、ぜひミニバンやSUVなどにも採用が広がってほしいですね。
■大口径タイヤ/ホイール採用には「理由」があった
ホイールに関しては「19インチ」と「20インチ」が使用されているのですが、これにはちゃんとした理由があったのには驚かせられました。
燃費重視だと、別に17インチや18インチで良いと思うのですが、これは床下に「水素タンク」を設置するため、地上からの「高さ」(スペース)を確保するためということでした。法規対応(?)なのか、室内空間には水素タンクを設置することができないため、床下に設置することが必要とのことで、水素タンクを少しでも大きく、安全な場所に設置するため、必然的に19インチホイール(以上)が導き出されたということでした。
ホイール(タイヤ)サイズが大きくなると、「高さ」を確保できるわけで、わずか数センチのために、大きなタイヤ・ホイールを選択しているとのことでした。結果的に、スポーツセダンもびっくりの大口径サイズタイヤ・ホイールを装着することになっています。
この価格帯で19インチ、20インチタイヤを履くセダンは皆無ですよね。
■後席も手抜きなし、クラウンの代替にもなりそう
後席もしっかり作られており、大型のセンターアームレスト、開閉式のドリンクホルダー、2.1A対応USB端子(USB-A)、AC100Vコンセント、タッチスイッチ式コントロールパネルを備えていることが確認できて、居住性も良好でした。奇しくも、クラウンのSUV化が話題となりましたが、インフラ整備状況においては従来型クラウンの需要のある程度はこの「MIRAI」がカバーできるものと思います。スポーティになりすぎた「クラウン」ですが、送迎用、役員車用としての役割は「MIRAI」に託すということも考えられますね。
その他、「G-Executive」、「Z-Executive」には、後席の快適性を向上した以下の装備が追加されます(○印のものは、上級グレード「Z」にも追加)
レクサスLSのような、マッサージ機能や、制御の細かいシート機構はありませんが、現在のクラウンと同等以上の装備を備えています。
○後席シートヒーター
○後席シートベンチレーション
○リヤアームレスト加飾
リヤドア・イージークローザー
リヤ 電動サンシェード
リヤドア・サンシェード(マニュアル)
助手席 可倒式ヘッドレスト
助手席 肩口スイッチ
前席シートバックグリップ
その他、これはいいなとおもった機能です。
■アンビエントライト機能
アンビエントライトが前後ドアトリム、カップホルダー、助手席グローブボックス上部などに装備されており、そのカラーが8色から選択可能です。ただし、「照度」は調整できない模様。
今までのトヨタ/レクサス車では弱かった部分ですが、高価なクルマですから、本来のクルマの性能とは無関係な、「遊び心」など、他のブランドでも評判の良い部分を取り入れることは賛成です。
ちょっと明るいですが室内&イルミネーションの切り替え動画撮影してきました!
【YouTube】トヨタ新型ミライ(MIRAI)室内&イルミネーション切り替え!
■高精細 デジタルインナーミラー
新型LSに採用されたばかりの、大型・高精細化した、新型デジタルインナーミラーを採用しています。
2017年頃の第1世代とは別物ですが、早速採用されているのには驚きました。
とても見やすくなっているので、物理的な鏡面モードにする必要はほとんどないかもしれません。
(どうやら2種類のミラーが存在するようです。少し大きさが異なり、イルミネーション機能の有無なども違い?)
■空気清浄機能
ほかにはない機能といえば、エアクリーナーによる「空気清浄機能」でしょう。
「化学物質やPM2.5、砂塵」などの有害物質をフィルターを通して浄化して、走れば走るほど空気をきれいにする・・・実際に「空気清浄積算表示」をするのは面白いですよね。これにならんからの「リワード」(報酬)があれば面白いのですが・・・
こういったところは、「所有感」や「いいものに乗ってる感」などオーナーの自尊心を高める効果がありそうです。
一般道での試乗でも、クローズドコースのような好印象を得ることができるのか楽しみで仕方ありませんね!
2020年12月13日
トヨタ 新型MIRAI(ミライ)乗ってきました!コレほんと凄いぞ!
場所は、栃木県の「GKN プルービンググラウンド」という企業のテストコースです。
新型MIRAIは、現行モデルの奇抜なデザインから正統派FR車に変貌し、非常にプロポーションがよくなっています。
なお、現行「カムリ」にフロントマスクは似ているなど、デザインは好き嫌いあると思いますが、実物は来場者の皆さんに「かっこいい!」と評判でしたよ。
しかしこのクルマ、とにかく凄いです。
自動車評論家の方が「ト○タで初めて欲しいと思った」、「レクサスL○より良い」なんてコメントしたって声も聞こえてきますが、これ(試乗会の中においては)本当にそうだと思いました。私的には2013年頃に、「テスラ・モデルS」に初めて乗ったときと同じぐらいの衝撃です。
プロインストラクターの方との同乗動画を撮影してきましたので、その安定感と、なめらかさ、アクティブサウンドコントロール(ASC)などとても燃料電池車(FCV)とは思えないその姿を御覧ください!
【YouTube】トヨタ新型MIRAI(ミライ)同乗試乗 ほんとに凄いぞ!
あまりに凄すぎて1回ではまとまらないので何回かにブログを分けたいと思います。
とりあえず感じたこと・・・
■外装は無難にかっこいい
おそらく新型MIRAIは多くの人にとって「かっこいいと」思うクルマになっていると思います。フロントマスクは好みが分かれると思いますが、特にサイドビューはFRセダンらしいデザインでとてもかっこいいと感じます。
ただ、一目惚れするレベルかどうかというと・・・そこはレクサス版「MIRAI」の役割でしょうか?
■乗り心地&静粛性が相当によい
テストコースで路面が良いため、なんとも言えませんが乗り心地や安定性、そして静粛性は非常に高いです。
エンジンがなくモーターのみで走行するわけですが、微振動などもほとんど発生しないのでとても快適です。同条件ではないためフェアではないかもしれませんが、エンジンの微振動がどうしても解消できない、レクサスの「LS500h」より快適に感じますね。
なお、19インチ仕様車は、専用開発のタイヤ(ダンロップ SP SPORT MAXX)を装着とのこと。20インチは市販のタイヤを装着しているそうです。
■ボディ剛性は高い
TNGAの「GA-L」プラットフォーム採用ということでボディ剛性の高さは予想通りですが、実際、スラローム走行、時速100キロ超での直進安定性を見ても、そのしっかり感がじられます。開発陣によると、数値上もレクサスLSなどと遜色ないということ。床下に水素の燃料タンクを埋め込んでいるのも剛性強化に寄与しているようです。旧型プリウスに毛が生えたようなエコカーのイメージで乗るとびっくりします。
発進時/停止時の動きに無駄がありません。(エンジン車に比べ、体が揺さぶられない)結果、非常にスムーズに加減速ができます。おかげで、体感速度が非常に早く感じます。0-100km/h加速は「9秒」程度と、決して速くないのですが、とても信じられないぐらいスムーズにすばやく加速するのが印象的です。
しかし、テスラ モデル3のような強烈な加速はしません。あくまでジェントルです。
■踏んだだけしっかり加速
FCVのため、トヨタのハイブリッド車にありがちな速度とエンジン回転が合わない「ラバーバンドフィール」は皆無です。
また、"マルチステージハイブリッド"のように、エンジンが不意に唸ったりすることもありません。
アクセル開度にあわせてしっかりその分の体感が得られます。ただし、おおむね時速120km/hを超えるまでです。それ以上は踏んでも期待よりも加速感を得ることはありません。日本の道路環境ではまったく問題ありませんが、ハイパフォーマンス車にお乗りの方は気になるところでしょう。クラウンやLSからの移行ではここがネックなるかもしれません。
■ASCは馬鹿にしてたけど面白い
トヨタ/レクサスの既存のASC(アクティブサウンドコントロールシステム)より格段にサウンドが面白いです。ぜひ動画で見てみてください!
ただ、フロントスピーカーから出ているので気になる方もいるかも・・・(そういう方はASCをOFFにすればいいので)
■内装の質感も充分
内装の質感は(価格的に当然ですが)クラウンを遥かに超えています。レクサスGSからの乗り換えでも遜色ないかと思います。
車両のネーミングと違い、インテリアには「未来感」はあまりありませんが、価格に見合った質感を確保しており、手が触れる場所はソフトパッドや合成皮革または本革を使用し、樹脂部分も、塗装済の部分が多く、安っぽい部分はほとんど見受けられません。
また、トヨタ/レクサスにはあまりみかけない「アンビエントライト」がところどころに埋め込まれておりマルチカラー変更機能もあります。
ただし、ピラー/ルーフなどの素材は今ひとつ。また、当然ですが、内装の絶対的質感はレクサスLSとは相当に差があります。
■「アドバンストパーク」が想像以上に凄い
これは今後のトヨタ車の「重要装備」になると確信しました。
駐車環境に悩む都市部のドライバーにとってはこれは特に有用。また、駐車が苦手で行くのを諦めていた場所にももしかしたら行くきっかけになるかもしれません。
多くの場合で、自分で操作するより「正確・速い」ですし、約30秒程度でスマートに縦列駐車をこなすのは凄い。通常の車庫入れもとてもスマートで、「空間認識能力」がこれほど高いとは思いませんでした。あまりにも凄いので、これはまた別途で・・・
燃料電池車「FCV」のため、近隣に「水素ステーション」がないと購入は難しいかもしれませんが、このクルマ、試乗するときっと多くの方は驚かれると思います。従来の「FF駆動の我慢して走るエコカー」とはまったく違う仕上がりには驚きます。
マンション住まいかつ近隣に水素ステーションがある方は、(国や地方自治体からの補助金も考えると)この新型「MIRAI」はかなりおすすめできます。
来場者の方全員から「もう一度試乗したい!」と言わせるクルマでしたからね・・・(ということで全員もう一度乗りました)
現実的には購入まではインフラ面や現行ミライの下取り価格の低さなどの不安要素もあるわけですが、仮にこれのレクサス版がラインナップされていれば(たとえば、「GS350FCV」というネーミング)だと、「即日契約」してもいい、 「もっと体感したい/所有したい」 と思わせる久々の1台でした。
価格は「マガジンX最新号(2021年1月号)」に掲載されているとおりです。
一番エントリーの「G」で710万円
「G」に先進装備(アドバンストパーク、デジタルインナーミラー、パノラミックビューモニター、前席シートベンチレーション等)を追加した「GーA Package」が735万円、上級の「Z」で790万円」(このほか、「G」、「Z」ともに後席装備を充実した「Executive Package」の設定あり)
私が仮に購入するならセカンドカーになるので、「GーA Package」(735万円)で充分かなと感じます。
ここから(令和2年度の場合)補助金が国から204万円、東京都から101万円もの補助があるとは、魅力的過ぎますね。
▼楽天ブックス
NEW MODEL MAGAZINE X (ニューモデルマガジン X) 2021年 01月号 [雑誌]
価格:689円(税込、送料無料)
(2020/11/29時点)
2020年11月21日
衝撃のトヨタいつかは「クラウン」生産終了報道!「MIRAI」に託す?
https://www.chunichi.co.jp/article/152179
トヨタの新型車情報には滅法強い「中日新聞」のことですから、信憑性は極めて高く、またニューモデル「マガジンX」でもかねてから報道していたように、次期クラウンの駆動方式は「FF化」だけでなく、スタイルはセダンタイプからSUVタイプへ変貌する流れになりそうです。
2020年11月2日にデビュー3年目となる「一部改良」(実質的なマイナーチェンジ?)を施したクラウンがトヨタブランドでは(特別なクルマである、センチュリーを除き)最後の「FRセダン」となる可能性が極めて高くなりました。
とにかく、伝統あるセダン「マークX」、「レクサスGS」の廃止に続き、(しばらく継続生産されるとはいえ)「クラウン」のセダンタイプが収束するというのはFRセダンファンならずとも衝撃でしょう。
報道によると、現行クラウンはこのまま(外観の変更を伴う)大幅改良をすることなく生産終了見込みということです。
先日発表されたデビュー3年目の大型改良が「一部改良」にとどまり、外観の変更を伴うマイナーチェンジではなかったのはこういったこと事情が背景にあるのかもしれません。報道どおりとすれば、来年も外観の変更はなく、このままモデル「収束」となる可能性が高まっています。
そんな中、レクサスISが2020年11月5日に大幅な外観変更を伴うマイナーチェンジを果たしたというのは奇跡的なことなのかもしれません。
それにしても、TNGAの新プラットフォーム「GA-L」(大型FR系)はレクサスLSの販売不振、クラウンのモデル廃止・・・ということでもともと採用車種も少ない中、ちょっと不遇な感じですね。(結果的に"マルチステージハイブリッド"の拡販も終了か)
しかし、希望の星はなんといっても燃料電池自動車(FCV)の新型「MIRAI」が待ち構えていること。
モータージャーナリストの評価もすこぶる高い次期「MIRAI」は5人乗りのFRセダンとして12月上旬にフルモデルチェンジ予定で、インフラの問題は依然のこりますが、都心部においては、走るほど大気をクリーンにする効果も期待できるこの「MIRAI」こそがクラウン・セダンの後継車となるのでしょう。
上級モデル「Z」の価格が「790万円前後」とのことですから、ここからFCV関係の補助金が200万円〜300万円補助されると「500万円程度」で購入が可能となりますので、クラウンより上質な仕立てのクルマがクラウンより安価に購入できることとなります。
電動化時代や環境性能対応という環境変化もあり、伝統的なガソリンエンジンやハイブリッドモデルのFRセダンは多くの自動車ファンのあこがれであった「クラウン」であっても存続できない時代が到来したと考えると感慨深いものがあると同時に、燃料電池自動車である「MIRAI」の”レクサス版”の登場可能性の高まりに期待せざるをえません。ボディサイズ的には「GS」が相応しい気もしますが・・・
なお、レクサスは 「 LEXUS DIRECT4」(レクサス ダイレクトフォー)というネーミングを新たに商標出願しています。
電動化時代にふさわしい、従来の概念とは違う動きをする、あらたなフル電動化4WD機構の呼称でしょうか?
2020年11月15日
新型クラウンマイナーチェンジ! 新型IS F SPORTと比べてみると?
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/34161152.html
異例なのは、マイナーチェンジでは定番の外装の変更がホイール以外にほとんどないことです。
もともと外装デザインはかっこいいと思いますので、たしかに手を入れる必要はないのかもしれませんが、これは珍しいですね。
(※ニュースリリースでは「一部改良」との表現ですが、各メディアで一般的にマイナーチェンジの表記が使用されていること、ホイールの変更や先進安全装備の大型アップデート、ナビゲーションシステム周りの刷新が行われたことも鑑み、当記事においても「マイナーチェンジ」の表記を使用しています)
さて、外装変更はありませんが、「ホイール」は新デザインに換装されています。
(マガジンXでスクープされた、某レクサス車のホイール流用は幻に終わったようで安心!)
現行クラウンのホイールはスポーティさに振りすぎていた感があったので、今回換装されたホイールは、エレガント志向ですね。
外装の変更はほぼありませんが、インテリアは「質感不足」であることが発売時から言われていましたので、「RS Advance」「RS Advance Four」と「G」「G Four」への「本革シート採用」など手が入れられています。
現行クラウン発売当時から賛否両論あった「ツインモニター」ですが、現在のレクサス/トヨタ陣営では最新の表示デバイスである大型の「12.3インチタッチ式ディスプレイ」に換装され、エアコン操作も冒険的な試みのタッチ式から無難な操作形態に回帰しています。
また、エアコン吹出口の形状も大きく変わるなど、ナビ/オーディオ周りはかなりの変化が見られます。
従来はこんな感じでしたね。メインユーザー層からは操作しづらいとの声も多かったとのことですが。
ところで新型クラウンとまもなく発表される新型レクサス「IS」、実はスポーツグレード同士では比較的価格帯が近くなっています。
後席も充実したサルーン的な性格ももつ「クラウン」とスポーティさを追求した「IS」の性格や装備差はありますが、近いグレードでの価格を比べてみると次の通り。
この2車で迷う方はそれほどいないのかもしれませんが、レクサスの最新スポーツセダン同士ということで、ざっとですが、スポーツグレード同士での装備を比較してみたいと思います。
■パフォーマンス
ISでは19インチの大口径タイヤ、見栄えのよいブレーキキャリパーを装備するなど足回りには余裕が見られます。TNGAの「GA-L」プラットフォームはボディ剛性の強さと引き換えに車両重量がネックで、旧プラットフォームを継続採用するISは「100kg」程度クラウンより軽く、この点は有利な点です。
■セーフティシステム
セーフティシステムはどちらも最新にアップデートされたものを搭載。
ISはヘッドライトのシステムが旧式のオートマチックハイビームシステムにとどまることが残念です。
■視界
ISはリヤのウィンカーがなぜか「電球」、そしてレクサスのセダン・クーペ全般ですが、LEDの配光範囲拡大に伴い、「フロントフォグランプ」が廃止されているのが特徴。なお、地味ながらクラウンには遮音機能を高めたガラスや、IR(赤外線)カット、紫外線を99%程度カットするスーパーUVカットガラスが採用されているのもトピックスで快適性が重視されています。
■計器盤/ステアリング/インテリア/ドア
ISは基本設計が古いため、「ヘッドアップディスプレイ」が非装備。ただし、大型の8インチTFT液晶搭載スピードメーターでほとんどの情報はカバーしています。
またISは前席重視のため、後席ドアのスマートエントリー機能などはありません。レクサス「GS」からの乗り換えでは地味に不便な点であります。なお、クラウンはドアの開閉をサポートする「イージークローザー」機能を備え、高級感がありますね。
一方ISは「アナログクロック」を備えるますし、「F SPORT」専用のインテリア(ステアリング、シフトノブ、アルミ製スポーツペダル&フットレスト)などインテリアの専用装備が大きいのが特徴です。
■フロントシート/リヤシート
フロントシートでは、「IS」は本革シートセットプションを装備しないとクラウンの装備には並びません。
ただ、本革といっても車種毎に質感が異なります。ISの標準の「L-tex」でも十分な質感があります。
また、リヤシートは圧倒的な機能差がありますので、さすがクラウンといったとこと。常にリヤに人を乗せる場合はISは物足りなくなるでしょう。GSオーナーをもう少し取り込むような仕組みがIS”version.L”に設定されていても良かったように思いますが、スポーツセダンとしての性能のためやむをえないところでしょうか。後席シートの機能をアップさせるにはクラウンでも相応のメーカーオプション代金が必要ですが、大きく快適性を向上することが可能です。
助手席パワーシートの機能差は「IS」優位なところです。それほど助手席のシートポジションを変更することはないと思いますが・・・
■空調、電源、エンターテイメント
IS、クラウンともに「ナノイーX」を採用するなど、今後のマイナーチェンジ車種に順次取り入れられることが確実の模様。
クラウンには、「おくだけ充電」や後席USB端子など、ここ数年で著しく普及が進んだスマートフォン/タブレットを快適に使用するための充電デバイスがそなわっているのが特徴。
その他、「イルミネーション機能」においては(実車未確認ですが)ISはほとんどイルミネーションがないのが弱点といえます。クラウンにはドアハンドル、助手席前など要所にLEDが設置されているなどの違いがありそうです。
ナビゲーションシステムはどちらも最新ですが、クラウンのものはトヨタ・ハリアーと同様、「地図の全画面表示ができないタイプ」(常に画面の2/5程度がメニュー画面表示)の可能性があるのが懸念されるところ。
モニターサイズは多少小さくなりますが、全画面表示が可能であること、手元にタッチパッドやスイッチ類があることなど、ナビゲーションシステムの使い勝手ではリモートタッチパッドも併用できるレクサスISが優位と考えられます。
後席の快適性能や居住空間には大きな差がありますが、安全装備に関してはほぼ同等ですし、「IS」は装備面では健闘していると思います。
また、旧プラットフォームを継続採用し、重量増を最小限に抑える改良をしたおかげで車両重量が「100kg」も差が出ているのは、スポーティな走りを期待する方にとっては大きな違いと言えそうです。
一方、パワートレーンとシャーシについてはいずれもクラウンが最新版にアップデートしている一方、ISは旧パワートレーンを継続採用しているので、これからご検討される方はぜひその走りの質感のチェックも必要となりますね!
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/34161152.html
2020年08月02日
トヨタ 新型ヤリスクロス メガウェブでも大人気!(内外装チェック)
メディアでの前評判も高いようで、開館すぐに多くの方で賑わっていました。
展示されていたのは ヤリスクロス「G」グレード(中間グレード)
ボディサイズは、全長 4180mm、全幅1765mm、全高1590mm。
立体駐車場の高さ制限「1550mm」を超えているので、これのレクサス版と言われる「レクサスBX(仮称)」ではなんとか1550mに押さえてほしい!
ヘッドランプの形状、ウィンカー位置もヤリスとは随分異なります。
(LEDヘッドランプ/LEDウィンカーはオプション)
最近はヘッドランプ内にウィンカーが戻りつつありますが、久々のタレ目。
フロントグリル部分。
中央には、ミリ波レーダーと思われるものがあります。
一般的に、トヨタエンブレムの真裏にレーダーがありますがヤリスクロスは変わった仕様になりましたね。
今後はこういうタイプも増えていくのでしょうか。
ボンネットの開閉も可能。
3気筒エンジンってこんな形状なんですね・・・カバー類は最小限ですが、ボンネット裏には防音材がありますね。
ドアミラー。
パノラミックビューモニター用のカメラが確認できます。
高度駐車支援装置のトヨタ・チームメイト(アドバンストパーク)のカメラも兼ねているのかな。
サイドビュー。
堂々としたSUVスタイルですがゴツゴツ感もなく、これはかっこいい!と思えるデザイン。
切削光輝タイプの18インチアルミホイールを装着。
SUV車らしく、タイヤとフェンダーのクリアランスがかなり広い印象。
リヤ側もディスクブレーキを装着。
リヤから見ると、とてもコンパクトカー「ヤリス」の派生モデルという感じはしません。
ボディ下部は樹脂パネルですが、車名入のプレートとともに薄型に仕上がっており、スマートさが感じられました。
リヤビュー。
リヤの下部は非常にスッキリしていて余計な装飾がありません。マフラーエンドの処理は適当ですね(笑)
テールランプの光り方もなかなか上質でした。(ウィンカーはLEDタイプですが、流れません)
ナンバーライセンスランプはコストの関係からか電球仕様。
ラゲージですが、想像以上に広いです。C-HRやレクサスUXよりも広い!(UXは年次改良でラゲージサイズが拡大されますが)
中央部分が、センターアームレストを兼ねているのは面白いアイディアですね!
簡易カタログによるとクラス最大とのこと。
ちゃんと「ハンズフリーパワーバックドア」(パワーバックドア&イージークローザー)が装備されています。これはこのクラスでは珍しいですね!(メーカーオプション)
インテリア編。
フロントドアトリムは一部に金属調塗装が使用されていますが、大部分がブラックの樹脂パネル。
車格上しょうがないのでしょうが、インナードアオープナー周りの質感はかなり厳しいですね。
フロントシート。
ヤリス譲りの内装とのことですが、スピードメーター部分は異なるようです。
ヤリス派生車種にもかかわらず、「電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド」を装着するのは大きなトピックス!
ボタン照明はクリアブルーが使用されています。
ステアリング。
クラウン、カムリ、ハリアーなどの上級モデルに使用されているものよりも質感・デザインともに優れているように感じるのは私だけ?
シフトノブ。シフトブーツなどもなくシンプルですね。
シートヒーターや充電用USB端子などもあるのは嬉しいですね。
フロントルームランプ。
コンパクトに纏まっています。ルームランプはスポットライトのみですが、LEDを使用しています。(リヤのルームランプは電球)
リヤ席は質感においてもかなりの割り切りが。
ドアトリムは黒一色の「ALL樹脂パネル」。これを整形しキレイに組み合わせる技術もすごいなぁと逆に感心しますが。
前席のシートポジションによってはかなり狭いようですが、普通に座れます。
頭上のクリアランスもあるので、比較的快適でした。
新型ヤリス クロスは すでに見積もりも解禁しているようですし、販売店でも大々的に販促活動をするみたいですから、C-HR → RAV4 → ハリアー → ヤリスクロスと、トヨタのSUVラインナップが市場を席巻しそうな勢いですね。
今乗っているクルマによってずいぶん印象が異なるように思いますが、市場のニーズにあわせ、コストを削減する箇所は徹底的にコストカットしつつ、惜しみない先進技術も積極投入しておりコロナ禍の中、確実に売れる商品を出してきたと感じます。
2020年07月05日
新型ハリアー実車拝見(Z・レザーパッケージ)こりゃ売れるのも納得!
ホワイトパールの新型ハリアー「Z・レザーパッケージ」
フロントウィンカーは光るエリアも広く、非常に視認性が高く、しばらくの間はひと目で新型ハリアーとわかりますね。
なお、「Z・レザーパッケージ」に関しては、非常に人気で、納期目安はなんと2021年の春頃とのことでした。
フルLEDヘッドランプ、ハイビームを点灯すると2眼に。
反面、巷で話題の「リアウィンカー」はフロントに対し、たしかに目立ちにくい。
思ったよりも高輝度ではないですし、もう少しウィンカーエリアが広くても良かったかなぁと思います。
適切な車間距離を保っていれば問題はないと思われますが、国産車でこの位置のウィンカーの車は数少ないので、懸念される方が多いのは確かに納得です。
ユーザーからの懸念の声も入っているようで、マイナーチェンジで改善される可能性はありそうです(店員の方の談)
ラゲージに関しては質感も十分で、一部「ステンレスプレート」があしらわれていたり、照明にもLEDランプが使用されているなど、価格以上の質感が確保されていると感じました。
ラゲージ内にもかかわらず、ちゃんとJBLのスピーカーグリルに加飾が!
ラゲージボード下には吸音材?が設置されていました。こういうところもしっかりしてますね。
前席には、車名入の「LEDスカッフイルミネーション」が標準装備。
レクサス第3世代では採用されていないので、久々に見て新鮮でした。これぐらいの加飾はあったほうがいいなぁ。
運転席パワーシートスイッチ部分は北米のヴェンザと同等のもので、一般的なレクサス第2世代のものよりは質感がアップしています。
外して塗装するとだいぶクオリティあがりそうです。
スピードメーター内の「インフォメーションディスプレイ」は高解像度版ではありませんが、表示面積が広く視認性に優れます。
ただ、相変わらず同時表示できる情報が少ないので、ガジェット好きの方には物足りないでしょうね〜
助手席から見ると、スピードメーターの針がアクリル?で立体感あるブルーでキレイでした。
デジタル化が進むスピードメーターですが、針はアナログ感があるのも素敵ですね。
前席のインナードアハンドル内には控えめなクリアブルーのイルミネーションが。(ちなみに、リヤにはありません)
必須の装備ではありませんが、雰囲気を出すためにもこういうイルミは嬉しいですね。
センターコンソール前方の隙間からきれいなクリアブルーのイルミはいいですね!昼間でも目立つ仕様です。
運転の邪魔にもなりませんし、夜間のドライブ中、信号待ちなどでシフトノブをふと見ると周辺部に彩りを与えてくれますね。
運転席・助手席の足元にももちろん、クリアブルーのLEDイルミネーションが装備されていました。
新型ハリアーは「豆球」は採用されていないようですね。明るさは控えめなので、より高輝度なものに交換される方もいらっしゃるでしょう。
運転席付近のスイッチ類。
ETCユニットがきれいにビルトインされているのは素晴らしいですね。
スイッチ類の質感(樹脂部分のクオリティ)は「並」というところ。
価格上仕方ありませんが、樹脂部分やスイッチ類のクオリティはレクサスブランドの車種との差が出ています。
法規制に対応した、新ライトスイッチも確認できました。
確かにエンジンオン時には「スイッチOFF/スモール」での固定ができなくなっていますね。
スイッチレバーの質感は今ひとつですね・・・
AピラーにはJBLのツイーターもインストールされていました。
個人的には後付感がありあまり好みではありません。レクサスのマークレビンソンオーディオだとこういう処理はありませんね。
サンバイザーのランプはLEDに換装されていて驚きました。色合いも電球ライクで社外品のような青白さはありません。
フロントのルームランプは当然LEDを採用されていますが、デザインもなかなか洗練されていますね。
レクサスUX、NXにようなタッチスイッチ式ではありませんが、十分な質感を誇っていました。
後席ルームランプもLED化されていますが、レクサス車のような面発光タイプではなく、中央に光源があつまっているタイプでした。しかし、明るさは十分確保されています。スイッチはちょっと安っぽい印象です。
なんといっても新型ハリアーのインテリアで優れているのは「センターアームレスト」などコンソール部分ですね!
価格帯を超えたクオリティと思いますし、ちゃんとドリンクホルダーが横並び、シートヒーター、シートベンチレーションスイッチが使いやすい場所(かつ目立ちにくい場所)にあり、アームレストも使いやすいです。(合皮の質感自体は及第点といったところ)
ドアトリムのクオリティも上々で特にアッパー部分はよくできています。webの画像ではブラック内装の質感が(ちょっとグレーっぽく見えたので)疑問でしたが、合皮の厚みや手触りもよく、すばらしい出来栄えと思います。
また、幾何学模様があしらわれた「パワーウィンドウスイッチパネル」の仕上げの質感も十分です。
レザーパッケージの本革シートの質感も十分でした。
「本革」といっても車種により本革の質感(厚み・表面処理)は微妙に異なっていますが、新型ハリアーの本革はしっかりとした質感を持っていると感じますし、レクサスNXの本革シートと比べても遜色ありません。ただ、レクサスの「セミアニリン本革」や、以前ハリアーに設定されていた「ナッパレザー」のようなより上質な処理をしたシートのようなしっとりとした質感はありません。
また、ステッチの処理や革の合わせ目の処理など細かいところはちょっと雑な印象(個体差あるのかもしれません)
全体的に事前情報通り、室内外のクオリティは高く、外装のデザインも含め、これが「300万円〜」から準備されている車とは思えません。
レクサスUXやNXを超えるクオリティの部分も見受けられましたので、SUV人気の追い風の中、半年待ち以上の納期は納得です。
しかし、残念だったのは、話題の12.3インチの大型「モニター。
実際運転席に座って操作してみても、後付感が強く、耐久性を重視しているのか「枠」が大きい。センターコンソール部分がすっきりしたスタイリッシュなデザインなのにこのモニターは「別物感」があり、デザインを台無しにしているように感じました。
(追記)コメントいただきましたが、せっかくの12.3インチワイドモニタを選択しても、レクサス車のような「全画面表示」ができないようです。
トヨタ自動車の説明書サイトで確認しても、地図表示の全画面化については記載されていません。
https://toyota.jp/ownersmanual/harrier/
つまり、常にサイド画面が表示されています。(ただし、エアコンや燃費表示など、サイド画面の上方を「全画面」にすることはできるようです)
そのため、例えば高速道路のIC案内図が「割り込み表示」される際も、あくまで「地図画面エリア」が分割されるので、本来の地図表示エリアがさらに小さくなるようです。
理由として推測されるのは、新型ハリアーには8インチディスプレイもラインナップされているため、地図のサイズを共用するために、レクサスのようなワイドサイズ対応できないため、「16:9」ではなく、「4:3」の通常サイズの地図表示しかできないのではないでしょうか?せっかくのワイド画面なのに、ちょっと残念ですね。
大型モニターの「タッチパネル回帰」は、実用的で、使いやすいものとは思いますが、センターコンソールにうまくビルトインすることが難しいですね。
2021年と噂される「レクサスNX」のフルモデルチェンジ時にはこういった部分をどうやって解消するのか楽しみにしたいです。
2020年06月13日
新型ハリアー 実車レポート続々! これは欲しくなる・・質感高そう!!
【YouTube】 トヨタ新型ハリアー(プロトタイプ)を一番乗りで内装外装、徹底的にチェック
LOVECARS!TV!河口まなぶ氏による最速動画!
約1日で20万再生って、さすが新型ハリアー、注目度高すぎですね・・・専門家の視点も踏まえた気になる点が詳細にチェックされており、見応えある動画でした。
解説された動画の中で当方が気になる点をピックアップしてみました。
まず最初は、話題の「リアウィンカー」です。
真後ろからのウィンカー位置は・・・・思ったよりも地味な感じ?日中なのでそれほど目立たないかなぁ・・・という印象です。
目の前だと眩しいという意見もありますし、この位置については賛否分かれそうです。
バックランプは、予想通りウィンカー横でしたね。ちゃんと左右光るのはありがたいですがあんまり目立たない印象。
「寒冷地仕様」の場合はどうなるのでしょうか?
エンジンルームに関しては噂通り、「ダンパーなし」が確定。
エンジンルームのカバー類も非常に簡素化されており、このあたりはレクサス系のモデルとの差が大きく出ている感じです。もっともエンジンルームを開けることがないという方も増えている状態ですし、ここにコストを掛ける必要もないのでしょう。もう少し遮音材があるのかな?と思ったのですが、室内側でしっかり対策できていることなのでしょうか。
インテリアの質感はもともと上質でしたが、新型も引き続きクオリティは高そうです。
パワーウィンドウスイッチパネルは「杢目調」と「金属調」を組み合わせた仕上げで、パワーウィンドウスイッチ自体にも加飾あり。
ドアトリム上部の合成皮革部分もしっかり細かいシボ入りで質感は十分と言えそうです。
逆に下半分はハード樹脂そのものという感じですが、これはしょうがないでしょう。
「スカッフプレート」もしっかりしたものが備わっており、ハイブリッドモデルということもあり、ロゴがブルー発光しています。
レクサス第3世代モデルでは光るスカッフプレートが廃止されていますが、次期NXはどうなるでしょうか?
パワーシートのスイッチは北米「ヴェンザ」と同じで、一般的なクオリティのもの。
インテリアでは、公式サイトではわからなかった「グレー内装」がなかなか良さそうです。
レクサスも含め、日本車ではあまり採用されないホワイト系のウッド調パネルと、グレーの合成皮革は新鮮さがありますね。
センター部分の「鞍」をイメージしたといわれる広大な合成皮革部分も上質ですし、今回の新型ハリアーはブラウン内装、グレー内装も非常に魅力的に仕上がっていると感じます。
全般的に質感の高いハリアーですが、あえて気になるところは、「電動パーキングブレーキ/ブレーキホールド/ドライブモードセレクトスイッチ」周りの質感。これは爪先などで、傷が目立ってしまう仕様ですね・・・
このあたりがクリアブラック塗装されていたり、金属調加飾あれば文句なしでしたが。
いやでもこれが300万円〜450万レンジのクルマとは思えませんね。
話題の「デジタルインナーミラー」についての解説もバッチリ!
嬉しいのが、従来のレクサスLSやアルファードなどに採用された世代のものよりも解像度が高くなっているように見えることです。
実際、ミラー内部に表示されるメニューのアイコンが高精細になっている(と思われる)のがわかります。
実物を早く見たいところです。
なお、話題の「録画機能」に関してですが、impress Car Watchの取材ではフロント用は「130万画像」、リヤは「200万画素」相当を採用しているとのことで、リヤのほうが鮮明な画像が記録できるようで、今後はさらなる画質向上も視野に入れているようです。記録媒体としてはMicroSDカードを採用、容量の推奨は「16GB」であることも判明。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1256460.html
「フロントルームランプ」はレクサスで採用されているタッチセンサー式ではなく、一般的なスイッチ式ですが、レンズ部分がブラックアウトしているため、クールな印象で安っぽさはありません。LEDが片側2発仕込まれているのもいいですね。
バイザー部分は一般的なクオリティでしょうか。ランプは電球に見えますが・・・(LEDではなさそう)
リヤ席部分では、センターアームレストはちょっと残念な感じです。
価格帯的には微妙なところですが、河口氏がコメントされているように、アームレストにカップホルダーが埋め込まれているタイプは使いづらいですね。
リヤ席部分では、エアコン吹き出し口近辺はハード樹脂丸出しで比較的簡素なつくり。このあたりは流石にコストをかけられないのでしょう。なお、充電専用の2.1A対応USBが2口あるのは利便性が高いですね。
しかし新型ハリアー、静的質感においては価格を考慮すると非常に高いと思います。
私的にも今回の動画で気になったのは、「ボンネット内部、「ステアリング全体」、「電動Pブレーキスイッチ周り」、「後席エアコン/アームレスト」ぐらいで、その点に関しても価格を考慮すれば納得できる範囲と思いました。
新型ハリアー、一部グレードでは納期が非常に長くなるようですが、それも当然と思えるほど魅力的なクルマに仕上がっていると感じました。
6月中旬には、全国各地のショールームや、東京お台場エリアの「メガウェブ」でも展示されると思いますので非常に楽しみです。
(メガウェブは新型コロナウイルス感染症対策で閉館中。新型ハリアー発売にあわせ営業再開となるでしょうか?)
2020年05月30日
トヨタ・ヴェンザ公開! 新型ハリアーのリヤウィンカーはあそこと判明!
エンブレムがトヨタ・マークになったことから、北米での展開が確実視されていましたが、本日「新型ヴェンザ(Venza)」として発表されました。
北米のニュースリリースはこちら
https://pressroom.toyota.com/toyota-breaks-the-sameness-barrier-with-all-new-2021-venza-crossover/
日本でも多くの方がすでに予約されているようですが、ほぼ同一車種と思われるヴェンザの画像や海外動画から、新型ハリアーで疑問と思われていた、「リアウィンカー」の位置について判明しました。
ズバリ、事前の話題通り、バンパー下部の リフレクターのような部分がウィンカー 、これは非常に珍しいですね!
トヨタ/レクサス陣営初の、レッドレンズを透過しての真一文字ウィンカーも期待したのですが、実現はなりませんでした。
さて、海外でさっそく公開された広報車両の動画や公式画像で、リヤウィンカー以外でもいくつか気になっ他部分を列挙してみました。
質感がもともと高いハリアー(ヴェンザ)ですが、新型もその質感の高さは引き継いでいるようで、触った感覚はわかりませんが写真や動画で見る限りはとてもいい感じですね。
【YouTube】2021 TOYOTA VENZA – All-New Midsize SUV – Interior and Exterior Details/YouCar
特にブラウン内装は質感が高く見えますね。
ドアトリムに施されたパイピング、そしてヘアラインのような加飾が施されたパワーウィンドウスイッチ。
運転席の全景ですが、当方には日本版ハリアーとの区別が付きません。
しかし、ステアリングの意匠・質感が悔やまれるところ・・・少し塗装や金属調加飾を加えるだけでグッと良くなると思うのですが。
助手席のグローブボックス周辺には、クリアブルーのイルミネーションが施されています。
トヨタブランドらしく、控えめな感じですがあるとないのでは印象が異なります。
ヘッドアップディスプレイ(HUD)の点灯具合も公開。
北米のニュースリリースでは「10インチ」( 10-inch color Head-Up Display)と発表。
10インチサイズといえば、新型カムリで採用されたものと同サイズで十分大きく、実用的なサイズです。サプライヤーはデンソーでしょうか。
ルームランプ周りも判明。
レクサスが2014年以降採用しているタッチセンサー式ではなく、物理的なスイッチを採用、さすがにここは差がつくところですね。
注目の「調光式ムーンルーフ」(北米では「Star Gaze Fixed Panoramic Glass Roof with Frost Control」)は右側に見えますね。
スターゲイザー・・・かっこいいネーミングですね。
レザーシートの質感もわかります。レザーシートのステッチやパーフォレーションの具合もいい感じですね。
ニュースリリーからはは高解像度のファイルが閲覧できるのでぜひチェックしてみてください。
シートヒーター/ベンチレーションの場所がさりげなく、かつ操作しやすい場所にありますね。デザインもいい感じです。
https://pressroom.toyota.com/toyota-breaks-the-sameness-barrier-with-all-new-2021-venza-crossover/
パワーシートのスイッチも判明。
樹脂感がありますが、特に問題はないと思います。仕上げは日本でのクラウンなどとも違うようです。
レクサスUXなどはエントリーモデルであるにもかかわらず、質感の高いスイッチを使用しているので、細かいところではありますが、このあたりはトヨタとレクサスブランドで差をつけているようですね。
分割式リヤシートの状態。
完全なフルフラットにはならないようですが、十分な積載性を保っているようです。流石に電動機構はないようですね。
それにしてもリヤビューはレクサス車かと思うぐらいスタイリッシュなデザインですね!
ナンバーライセンスランプもLEDタイプであることがわかります。
また、日本のハリアーでは最上級の「Z」のみ、見栄えのよいロングタイプのハイマウントストップランプが装備されるようです。
また、北米のニュースリリースでは、ヴェンザには「PED(Predictive Efficient Drive )というシステムが搭載されていることが判明。
PED uses the navigation system operation to analyze driving habits and memorize road and traffic conditions to help optimize hybrid battery charging
ナビゲーションシステムを用いて運転者の運転スタイル、交通状況を分析し、リチウムイオンバッテリーへの充電を最適化するという仕様の模様で、レクサスUXに搭載されていた「先読みエコドライブ(先読みSOC (State Of Charge) 制御)と類似のシステムのように思います。
日本版・新型ハリアーでの搭載有無が気になるところです。
そして、トヨタの最近のモデルにはもれなく搭載されている、「アクティブコーナリングアシスト(ACA)」の搭載も確認できました。
背の高いSUVですが、ある程度のワインディング走行も気持ちよくこなしてくれそうです。
Venza’s handling is bolstered by an electronically controlled brake system featuring Active Cornering Assist (ACA), which engages the stability control to reduce understeer in certain cornering situations.
北米:ヴェンザと日本の新型ハリアー、必ずしも同一とは限りませんが、概ね仕様や見栄えなどは同一に近いものがあると思いますので随分イメージが湧きますね・・・さてあとは日本の正式発表を待つばかりでしょうか。
クルマが売りづらい/買いづらい状況下ではありますが、ヒットの予感がしますね!
2020年05月19日
新型ハリアー 走行動画公開! リアウィンカー位置が話題?
【YouTube】【ハリアー】走行性能ムービー/トヨタチャンネル
注目なのが、フロントウィンカーを含む走行中ライトの点灯状態がわかるということ。
そういえば、レクサス「UX」やマイナーチェンジ版「NX」でも「どこが光るのか?」、「シーケンシャルウィンカーはあるのか?」と話題に事欠きませんでしたね。こういう細かい部分について話題となるのは人気車の証といえますね!
新型ハリアーの「フロントウィンカー」は、クリアランスランプと同形状に光るタイプで、2箇所が光るのはトヨタ/レクサス系では初めてですね。
トヨタブランドとしては珍しく、「つぶつぶ感のない」シームレス感じでレクサス車のように設計コストをかけた仕様のようです。
また、動画ではウィンカーはシーケンシャルタイプ(いわゆる流れるウィンカー)ではないことがわかります。
それにしてもレクサスもそうですが、「流れる/流れない」がまちまちなのはブランドとしてバラバラ感がありますね・・・
新型ハリアーの「テールランプ」についても注目です。
ブレーキ時に光る部分は思いのほか、小さいです。
ハイマウントストップランプの方が遥かに目立つ印象です。
さてさて、残るは「リアウィンカー」
シーケンシャルではないのは確定ですが、果たしてどこが光るのでしょうか?
順当にいけば、真一文字の部分ですが、よく見ると、真っ赤なレンズ・・・
現在の技術では、レッドのレンズを透過してオレンジ/イエローのLEDを光らすことは難しいでしょう。(社外品では存在するとの情報をいただきました)
ウィンカーの位置に関しては、「 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第137条4の五 」により、「 下縁の高さが地 上 0.35m 以上となるように取り付けられていること」 」ということが定められているようです。
新型ハリアーに関しては、SUVモデルということもあり、地上35cm以上?と思われる部分に「クリアな横長リフレクタ」らしいものがありますので、この部分が光る、という可能性はありそうです。
しかし、こんな低い場所にウィンカーが設置されるのは初めてですよね・・・もしかするとローダウンすると法に抵触したりして?
2.0LガソリンエンジンモデルのFF・ベース仕様が「299万円」という衝撃価格で登場する新型ハリアー、ライティングの面でも話題を呼びそうですね!!
2020年04月20日
トヨタ・新型ハリアー発表! 魅力的な内外装でNXも危うし?
2020年4月13日、新型ハリアーのニュースリリースおよびティザーサイトがオープン、商品概要についても一部明らかになっており、早速話題になっていますね!
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32186273.html?padid=ag478_from_kv
既報通り今回の「新型ハリアー」は、「TNGA(GA-K)」と呼ばれる新プラットフォームに移行、都市型SUVの先駆者として更にスタイリッシュでクーペライクなスタイルに変貌しており、レクサス車っぽいスタイリッシュなデザインに変更されています。また、パワートレーンは「RAV4」と同一、ハイブリッド/ガソリンモデルそれぞれにAWDも備えるなど非常に手堅い構成。
特に、リヤビューはUXに続き「真一文字テールランプ」を採用、そして当方も驚いたのが、「ハイマウントストップランプ」が薄型のスタイリッシュな超大型のものが採用されていること。従来、レクサスLSやLCといったフラッグシップモデルにのみ採用されていたものに近いですね。
インテリアの質感は、もともと高かったですが更にいい感じに仕上がっており、ぱっと見た目ではレクサスUX、レクサスNXよりも質感は高そうに見えます。
合成皮革と思われるドアトリムには、ハリアーのシンボルマークが型押しされているのもファンには嬉しいのではないでしょうか。樹脂パネルむき出しの部分がかなり少ないように見え、全体的にすっきりとした「落ち着きのある」仕上がりになっていて好感が持てます。
その他、注目装備です。
■注目装備1「調光機能付きパノラマルーフ」
これは、日本板硝子社が製造した、瞬間調光ガラス「UMU(ウム)スマート ウィンドウ」を採用したものと推測されますが、トヨタ/レクサス陣営初の装備となります。贅沢をいえば、この機能を使用して、フロントのウィンドシールドガラス上部も、太陽光を遮る仕組みなどできないでしょうか・・・
■注目装備2 「録画機能付きデジタルインナーミラー」
前後方向映像を録画できるドライブレコーダーのような機能を持つようです。リヤも備わっているのは凄いですね。
詳細スペックは不明ですが、SDカードに簡易録画できる機能があるようで、画質や常時録画の有無なども気になるところですが、見た目もスッキリし非常に嬉しい装備といえるでしょう。ただ、ミラー自体のデザインが今ひとつな感じですが・・・
■注目装備3 「12.3インチ大型ワイドディスプレイ」&「静電式ヒーターコントロールパネル」
レクサスの上級車にしか装備されていなかった12.3インチモニターを上位グレードに採用。(標準は8インチのディスプレイオーディオ)また、スタイリッシュな「静電式ヒーターコントロールパネル」は、トヨタ/レクサス陣営初装備でしょうか。具体的な操作方法が気になるところ。
■注目装備4「リモートスタート(アプリ)」
なんと、エンジンスタートやエアコン操作をスマートフォンから操作可能になる機能がオプションサービスで備わっています。
費用などは気になるところですが、従来はディーラーオプションで専用の大きめのリモコンを使用していたことを思うとかなりの進化具合。これは非常に気になる装備ですし、今ひとつパッっとしない「コネクティッド」機能の中では利便性が高くなりそうです。
■注目装備5「19インチアルミホイール」
レクサスNXを上回る大口径の19インチホイール(225/55/R19、高輝度シルバー塗装)を装備。ボディ剛性が飛躍的に高まったGA-Kプラットフォーム採用によるものでしょう。
なお、買い替えの際に気になる先進安全装備(Toyota Safety Sense)に関しては、2019年レベルのものであり、大きな進化はありませんでした・・・とはいえ、レクサスでいえば、「レクサスNX」や「レクサスUX」と同等レベルのものが備わっており、十分に競争力のある先進安全装備といえます。
(事前情報のあった、「BSMとLTAの協調機能」(BSM警告時にステアリングを制御する機能)に関しては、現時点で確認できていません。見送られたのかもしれません・・・)
グレード構成とボディカラーは次の通り。
全7カラー、落ち着いた色調が中心ですね。詳細スペックの公開後、NXとの比較が楽しみです。
さて、このように新型ハリアーはトヨタ/レクサス初の注目装備もあり、すでにレクサスでも人気の「NX」を上回る機能も備えていますが、一方でパワートレーンやトランスミッションがRAV4と同じということ、走行性能や足回りの機構にもハリアーならではのものはなく、新鮮さという意味では思ったよりありませんでした。(外観の新鮮さの方がインパクト大、ですね)
詳細は装備内容はまだ不明ですが、NX(2018年年次改良モデル)は「完敗」というわけではなく、次の点で優位性があると思われます。
・助手席のパワーシート機構(8way)
・本木目/本アルミパネルなど高品質インテリアパネル
・アナログクロック
・F SPORT系のスポーティな専用装備
・豊富な内外装カラーリング
・ステアリング、シフトノブの質感やスイッチ類の仕上げ、外装の塗装品質
・シーケンシャルウィンカー(流れるウィンカー)
・機械式駐車場を意識した幅1850mm以内のボディ幅
とはいえNXもモデル末期、ハリアー発売後は販売状況が厳しくなることは間違いなさそうです。こういうときこそ「ブランド力」や販売店のサービスなどが活かされることになりますね。2021年後半はNXのフルモデルチェンジが予想されますが、果たしてどうなるでしょうか?
2020年04月09日
トヨタ・新型ハリアーの注目装備はレクサスをも凌ぐか!
すでに販売店サイドには具体的な情報が入っており、販促活動も行われているようで、商品概要について著名なサイトにも掲載されるようになってきました
■ワンダー速報/トヨタ新型ハリアー グレード別の注意点・装備や燃費などまとめ!発売日は2020年6月!
https://wansoku.com/blog-entry-3083.html
ハリアーはモデル末期にも関わらず堅調なセールを記録し、非常に人気がありますが、現モデルでも前回マイナーチェンジ時に、内外装の意匠変更の他、「Toyota Safety Sense P」の標準化に加え、「電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド」の装備、内装素材に「プレミアムナッパ本革」や「ウルトラスエード」の採用を行うなどレクサス顔負けの改良を実施しているなど、改良内容が非常に充実していました。
今回話題の「新型ハリアー」の注目装備は以下の通り。
■BSM連動式レーントレーシングアシスト
トヨタ/レクサス陣営初の機能。
BSM自体、非常に有用な装備ですが、従来のBSM警告はあくまでも「警告」に過ぎませんでしたが、ついに「車線逸脱抑制機能」も付加されたことでより安全性が高まりそうです。これは今後レクサス車にも標準装備されそうですが、それが「年次改良」なのか、「マイナーチェンジ」なのかそれとも「フルモデルチェンジ」まで待たねばならないのか・・・この程度ですと大掛かりなハードウェアの換装はいらないように感じますので年次改良レベルで対応して欲しいところ。可能であれば、2020年秋のレクサスLSで採用される予定のオンラインアップデート(OTA)で、機能拡張して欲しいものです。
■12.3インチ大型ワイドディスプレイ
トヨタブランド初の、ワイド型12.3インチ大型ディスプレイが最上位グレードに採用されるようです。(写真はレクサスLM)
最上位グレードにのみ採用(一部グレードにMOP)ということは、埋め込み式ではなく外付け感があるデザインなのでしょうか?
なお、レクサスと異なり、デイスプレイオーディオ(DA)ベースのため、物理的なブルーレイディスク、DVD、音楽用CDなどは使用できないものと思われますので、その点は注意が必要でしょう。もしかすると、ディーラーオプションで外付け再生ドライブの設定があるのかもしれませんが。
トヨタブランドとレクサスブランドの違いの一つが「ディスプレイモニタのサイズ」(プリウスPHVなどの特殊サイズは除く)であったため、この垣根が崩れることになりますね。もっとも新型MIRAIでも12.3インチの大型モニタが採用されるようですが・・・
■調光機能付きムーンルーフ
レクサスLMで採用されている、前席と後席の間のセパレーションガラスの部分は電気で透過率が変更できる仕組みのようですが、同様の仕組みのムーンルーフ版なのでしょうか?こちらもはトヨタ・レクサスブランド新規採用の技術となります。
従来からの物理的なシェードによる隠蔽ではないので開口部も大きく取れそうですので、これも今後多くの車種で採用されるかもしれません。楽しみです。
■録画機能付きデジタルインナーミラー
BMWブランド車でも一部標準で車載カメラにドライブレコーダーの機能がついていますが、トヨタ陣営もついに標準採用のようです。
ドライブレコーダーの機能を備えているならば、フロント周りの配線や視界の確保に寄与しますし、カメラの解像度や画質なども気になるところではありますが、これは嬉しい装備です。
市販のドライブレコーダーのように常時録画機能があるのか、SDメモリーカードの最大容量・録画時間の制限などがあるのかなどもきになるところ。また、個人的にはサプライヤーがどのメーカーなのかにも注目したいです(東海理化製?)
また、デジタルインナーミラーは(慣れの問題もありますが)画質などの面ではまだ違和感が残るところです。レクサスLSで初採用され2年半が経過していますから、基本性能の向上などにも期待したいところ。
新型ハリアーは既報のとおり、新プラットフォーム(TNGA・GA-K)を採用するなど、レクサス第2世代モデル(CT・IS・RC・GS・NX・RX)よりも基本的なボディ構造が優れたものになります。更に最新の先進安全装備(Toyota Safety Sense)や、車載DCMを装備し、コネクティッドサービスを備えるなど、レクサスブランドの車と同等以上のスペックを誇る車になりそうです。
気になるところといえば、全幅が「1850mm」を超えてしまっているので、未だに多い、機械式駐車場の駐車幅制限(1850mm)に抵触する方は諦めざるを得ないことでしょうか。最近は1900mmや2050mmなどの幅広の機械式駐車場も増えてきましたが、一般的にはまだまだ1850mm制限のところは多いと思いますので、日本車としては、ここはなんとかしてほしかったところ。
これに対抗して比較的スペックが近い、レクサス「NX」は2020年以降、どのような改良を施してくるのかにも注目したいところ。
パワートレーンは違うものの、価格はそれでも「NX」の方が高価に設定されると思いますので、2020年のレクサスのブランド力が試されることにもなりそうですね。
2019年12月31日
さらば、マークX! レクサスGS/ISの行方は・・・
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/27847378.html
現在レクサスオーナーの方では、かつてマーク?U、マークXにお乗りだった方も多いのではと思います。
一世を風靡したクルマということもあり、関係者を招いてのイベントが開催されたようでいくつかのメディアが報じています。
■さらば「マークX」。トヨタ、元町工場で生産終了イベント開催 (impress carWatch)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1226262.html
■トヨタ自動車、マークX 最後の1台をラインオフ…コロナマークII から51年、690万台[ヒストリー](response)
https://response.jp/article/2019/12/24/330118.html
車の高性能化、ライフスタイルの変化などもあり、ここ数年はSUVに人気がシフトし、セダンタイプの車も、TNGA化で商品力を高めた「新型カムリ」や「ES300h」などの「FFセダン」に需要がシフトしたということもあり、FRセダンとしてはレクサスおよびクラウン(&新型MIRAI)などに委ねることになったようですね。
レクサスが2005年に日本で開業する前年の2004年、「マークX」が登場しました。
それまでの保守的なデザインから、異型のヘッドランプを備えたスポーティなデザインに変更され、賛否両論ありましたが、新開発の2.5LV6エンジン「4GR-FSE」を登載し、燃費効率や静粛性にも優れており、ハイブリッドカーが本格普及するまで、永らく愛されたエンジンでしたね。
2005年に発売されたレクサスIS(IS250)や、クラウンにも同系エンジンが登載されましたね。
2009年10月には2代目マークXにフルモデルチェンジ。
リーマン・ショック等の不景気時代を反映し、ハイブリッド専用車(プリウス、HS250h、SAI)が大ブームとなっており、2.5Lと3.5Lという比較的大排気量の純がガソリンエンジン車のラインナップしかもたないマークXの販売は低迷したようですが、手頃な価格のV6エンジン搭載FRセダン車として存在感を示しました。
特に「3.5Lエンジン(「2GR-FSE」)」搭載グレードはレクサス「IS」やレクサス「GS」と比べても大幅に車両価格が安く、コストパフォーマンスに優れましたが、この時代、すでにこのクラスのセダンにおける3.5LのNAエンジンの需要は失われており、町中で3.5LのマークXを見かけることは非常に少なかったのが印象的です。
2013年6月には、マークX 「G's」の特別仕様車(カーボンルーフを採用した特別仕様車 250G“Sパッケージ・G's CARBON ROOF Ver.”ならびに、350S“G's CARBON ROOF Ver)を設定するなど、この時代には誰もが憧れるセダンというより、こだわりをもつ方のスポーツセダンとしての位置づけとなっていたようです。この時、レクサスも「LS」や「GS」のみならず「IS」にもハイブリッドグレード(IS300h)を設定するなど、NAエンジンしか設定のないFRセダンは希少となっていました。
2016年11月には、マイナーチェンジを敢行し、主に外装デザインの変更に加え、先進安全装備の「Toyota Safety sence+」の標準化などを行いましたが、根本的なパワートレーンの変更やハイブリッド車の設定は行われませんでした。
すでにクラウンクラスでも販売の大部分は「2.5L・ハイブリッド」モデルであり、NAおよびターボエンジンなどの純ガソリン車についてはすでに販売の中心ではありませんでした。
マークXのボディサイズは全幅「1800mm以内」にこだわり、全長も「4800mm以内」と、日本の道路・駐車環境にもマッチしていましたし、様々なシチュエーションで使用でき、大人4人が快適に移動できるセダンとして永年愛されてきましたが、ミドルサイズのセダンは、かつてのクーペと同様、輸入車など高価格帯の車にのみ需要がシフトし、「300万円前後」でのFRセダンの需要は、SUVやダウンサイジングしたコンパクトカーに遷移してしまったということなのだと思います。
なお、限定モデルでトランスミッションにMTを登載したハイスペックな「GRMN」が即日完売となったように、熱狂的なファンがいらっしゃるのも事実。
そして、トヨタブランドの量産車である以上、限られた需要だけではモデル存続ができないのもまた事実・・・
さて、いよいよマークXがモデル廃止になると、トヨタ/レクサス陣営では、パーソナルユースのミドルサイズのFRセダンは「IS」、ラージクラスは「GS」および新型「クラウン」のみとなりますね。
「IS」に関しては多方面からの情報で、2020年末に、若干ボディサイズの拡大を伴って大きなマイナーチェンジを敢行することが確実視されます。
「GS」に関しては、以前から幾度となくモデル廃止の話が出ていましたが、いよいよ2020年半ばをもって、いったん販売中止となる模様です。
レクサスでは今後車種のバリエーションを増加していくとの話も聞こえてきますし、プレミアムブランドの「顔」として欠かせない「FRセダン」はぜひ複数種類ラインナップに欲しいと感じます。
トヨタブランドでのFRセダンが実質的に「クラウン」のみになってしまうことから、FRセダンはレクサスにシフト、ということであればISだけでなく複数ラインナップして欲しいところ。一時的にラインナップが途切れたとしても、「GS」の後継モデルが発売されることに期待したいところですね。(その時は「電動化」の世の中となっているのでしょうね)
2019年11月26日
「RAV4 prime」のスペックに驚いてしまった! これならUXやNXも?
それほど関心がなかったのですが、そのスペックに驚いてしまいました。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30632063.html?padid=ag478_from_kv
RAV4ハイブリッド車を83hp(約62kw)上回るクラストップレベルの302hp(約225kw)を達成、加速性能は時速0-60Mile(0-96km/h)加速において5.8秒(RAV4のハイブリッド車は7.8秒)を達成・・・
これには本当に驚きです!
大容量の「リチウムイオン電池」を床下に搭載し、これを動力性能側に振ることで、システム出力が80hp以上アップし、一気に300psを超えています!
また、加速性能もいわゆる「0-100km加速」が「約5.8秒」とちょっとしたスポーツセダンを超えているのには驚きました。
てっきり、EV走行時の航続可能距離上昇に振ってくるかと思いきや・・・
このスペック、レクサスでいえば、V6NAエンジンを搭載する 「IS350」 (約5.7〜5.8秒)に匹敵します!
もっとも電池の関係で、ガソリンモデルと異なり、持続的にこのスペックが出せるわけではないでしょうが、レクサスのスポーツセダンである「IS350」や「GS350」という名だたるモデルとほぼ同等レベルの加速性能は「電動化」の凄さをあらためて感じさせられます。
通常のハイブリッドモデルとの価格差は気になるところですが、これだけ動力性能差があり、さらに燃費性能にも優れ、低重心で安定性にも優れており、また災害時の外部給電機能を備える・・・など通常モデルとの差を鑑みると相当な魅力に感じます。これがレクサスモデルなら+100万超の差は当然にありそうですね。
その他、従来モデルにはない「ヘッドアップディスプレイ」、「パドルシフト」、「ディスプレイオーディオ」なども新設定され、かなりの魅力を出しているように思います。
さて、電動化の一つである「PHV」化でトヨタブランド車においても、動力性能が大きく高められることにより、もともとハイパワー傾向のモデルが多いレクサスブランド車での「PHV」設定にも期待がかかります。
もともとはレクサスLSのPHV版がずっと前から話題になっていましたが、現行レクサス「UX」にもマイナーチェンジを期にこの「RAV4 Prime」に使用されたパワートレーンを搭載すれば、より相当魅力を増すように思いますし、私自身非常に食指が動きますね〜!
また、「2021年後半〜2022年前半」には登場すると思われる次期レクサス「NX」にもPHVが設定されれば、同等以上のスペックとなることが期待でき、レクサス系SUVモデルが抱えている「パワー不足感」が一気に解決される可能性を秘めていますね。
エンジンとモーターのあわせ技(システム出力)とはいえ、スポーツタイプではないSUV車にもかかわらずいよいよ「300ps超」のスペックを誇るようになるのは非常に感慨深いものがあります。
2019年10月14日
トヨタ・カムリ改良によるディスプレイオーディオ標準化が明らかに!
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29375724.html?padid=ag478_from_kv
やはり目玉は「ディスプレイオーディオ」の採用でしょう。
8インチのモニターを備え、カーナビゲーションシステムは、「LINEカーナビ」等のスマートフォンアプリを使用する形態で、一昔前のトヨタ車では考えられませんでしたね。また、これにより事実上、T-Connectナビ発売時から提供されていた「T-connectアプリ(LEXUS APPs)」はもう役目を終えるのでしょうね。
なお、先日予告された、新型車「グランエース」にも「ディスプレイオーディオ」が搭載されるとのこと。
今後のトヨタブランド車はごく一部を除きすべて「ディスプレイオーディオ」が標準になりそうです。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29933202.html?padid=ag478_from_kv
また、ディスプレイオーディオの採用とあわせ、もれなく「Apple Car Play」、「android Auto」、「フルセグTV」がセットオプションとして準備されているのも、カローラ、カムリに共通しています。これも今度各車共通になるものと思います。
注意点としては、「Apple Car Play」や「Android Auto」はあくまでも有料の追加オプションであるということです。
先般発表された「カローラ」では車両本体価格自体が普及価格帯のため、これらの付帯装備は「有料」というのはよく理解できるところですが、上位車種でなかなか高額な「カムリ」においても同様の手法ということは、今後ほとんどのトヨタブランド車は以下のような構成になると思われます。
・1)ディスプレイオーディオが標準装備
・2)エントリーナビキットは有料オプション(60,000円<税抜>)
・3)T-Connectナビキットは有料オプション(100,000円<税抜>)
・4)「Apple Car Play」、「androidauto」、「フルセグTV」は有料オプション(30,000円<税抜>)
・5)オペレーターサービスは有料 (年払い:3,630 円 /年(税込) 月払い:330円 / 月(税込)
・6)オペレーターサービスPlusは有料(年払い:6,050円/年(税込)月払い:550円/月(税込)
・7)マイカーサーチPlusは有料 (年払い:2,420円/年(税込) 月払い:220円/月(税込))
一方、レクサス車については基本的に上記の装備は標準、ナビディスプレイもさらに大型でワイドタイプが基本です。
ただし、「Apple Car Play」、「android auto」への追加対応はまだ2019年8月末に発売した「RX」のみであり、不透明です。
有料でも良いので、ぜひぜい既存車種にもアップデートで適用してほしいところ。
また、スマートフォンアプリの対応はトヨタブランドよりもかなり遅れていますね。
なお、レクサスブランド車には、引き続き上記のようなサブスクリプション的なものは導入されず、利用料金は車両購入時に含まれているのでしょうね。
ブルーレイディスク・ドライブやハイレゾ音源再生対応などはレクサス車「標準装備」として優位性は残り続けると思いますが、それよりもディスプレイオーディオを標準化するトヨタブランド車のクオリティアップが目立つように思います。
なお、カローラでは不満点の1つとあげられていた「CD/DVD」デバイスの廃止については、カムリはそのスペースを活かしてディーラーオプションとして準備されているのは嬉しいところ。ただし、「ブルーレイディスク」は再生できないようです。(37,500円<税抜>)
最近はトヨタブランドの装備が非常に良くなっている一方、レクサスの方はそれほど大きなアップデートがないので、東京モーターショーでの発表に期待したいところですが・・・
2019年09月27日
新型カローラ/カローラツーリング発売! 先進装備満載?
先代のデザインはかなり不評のようでしたが、12代目はカロースポーツライクな、(好みは分かれると思いますが)一気に新世代のデザインになった感があり、とても良い印象です。初夏にデビューした「Mazda3」は誰が見ても美しく素敵なデザインですが、コストパフォーマンスと基本性能ではカローラ/カローラツーリングもとても良い勝負ができそうですし、200万円〜250万円レンジの普及価格帯での実用車の選択肢が広がるのはとても良いですね。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29375724.html?padid=ag478_from_kv
新型カローラ/カローラツーリングについてはすでに多数のメディアやSNSでレポートされていますので、当記事では、進化を遂げた新型カローラの装備で、レクサス車にも影響を与えそうな特徴的な装備等についてチェックしてみたいと思います。
■新プラットフォーム(TNGA/GA-C)の採用
先行採用されたプリウス、C-HR、カローラスポーツ等で評判の良い新プラットフォーム「GA-C」を採用。
具体的な数値等は不明ですが、おそらく第2世代レクサス車である「CT、IS,、GS」等よりも剛性等の基本性能は高いかもしれませんね。
同じGA-Cを採用するモデルよりも更に洗練されているようですね。
■3ナンバー化によるボディサイズ拡大と取り回しの良さへの配慮
ついにカローラも「3ナンバー」モデルとなり、ボディサイズの拡大が懸念されますね。
しかし、ニュースリリースによると、日本市場の環境を配慮して、安全性を高めつつ、以下のような対策を施しているようです。ここ最近の車は安全性能の確保や世界共通化などから特に全幅の拡大が目立ち、カローラもついに3ナンバー化されましたが、実際の取り回しの良さには配慮しているのが嬉しいですね。(このためだけに日本独自仕様になっているのはすごいですね)
(ニュースリリースより)
・ドアミラーの取り付け位置を工夫することで、 ミラー格納時の車幅は従来型と同等を実現
・最小回転半径は、 従来型と同等の5.0mを実現 (G-Xグレード15インチタイヤ装着車)
・ドアの開口角度を工夫するなど、ドア開け幅は 従来型と同等を確保
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29375724.html?padid=ag478_from_kv
■リヤの足回りに「ダブルウィッシュボーン」&ACA採用
TNGA化に伴い、カローラスポーツと同様、足元は「ダブルウィッシュボーン」化し乗り心地を強化。
コーナリング時にも「アクティブコーナリングアシスト」(ACA)を採用しブレーキ制御をかけてワインディング走行をアシストするなど、カローラということでの手抜きはありません。
■ディスプレイオーディオ(DA)の初採用
カーナビゲーションシステムを装着しなくても、スマートフォン「LINEナビ」、「NAVITIME」などのカーナビゲーションアプリを車載ナビゲーションシステムのように活用できるようです。(「マツダコネクト」みたいなものですかね)
ただし、昔からのユーザーに残念なのは、「CD・DVD」等の物理メディアは再生不可ということでしょうか。
また、オプションで「Apple Car Play」、「AndroidAuto」や「フルセグTV」も対応可(30,000円+税)となるなど、高価なカーナビゲーションシステムを購入しなくても手持ちのスマートフォンで代用するという新たな選択肢が増えています。
なお、オプションで「T-Connectナビキット」(約11万円)を装着すれば、「ハイブリッドナビ」、「マップオンデマンド」、「エージェント」、「Apps」などレクサス車でもおなじみの機能が備わるフル機能のナビゲーションが装備されます。
気がかりなのは、今後のトヨタブランド車にもこの「DA」が採用されるとすると、いよいよアフターマーケット市場のカーナビゲーションシステムが衰退してしまいそうです。これらのシステムが将来陳腐化した際や故障した際に、純正品の「DA」しか装着できず、市販のナビシステムに換装できないのは商用車としても使用されるカローラにおいてはマイナスに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
■コネクティッドサービスの強化
2018年の新型クラウン・カローラスポーツ以降、レクサスで採用していたDCM(車載通信機)を活用した「コネクティッド」サービスが新型カローラにも標準装備!なお、「ヘルプネット」、「eケア」、「マイカーリサーチ」といった基本的な機能については従来「3年間無料」だったところを「5年間無料」にレベルアップする改正が行われています。
一方、「オペレーターサービス」や「マイカーサーチPlus」などといった付帯サービスは1年または月毎の「サブスクリプション制」とするなど車両本体価格への反映を抑えた新たなプランを提供しているのも興味深いところ。今後、他車種への対応などどうなるのでしょうか?
レクサス車よりもトヨタブランドの方がコネクティッドで提供されるサービスが多いのも気がかりです。
それにしてもトヨタは近うちに付帯サービスのサブスクリプション制を開始するのではと予想していましたが、まさかカローラからとは・・・
■LEDヘッドランプ&LEDフロントウィンカーの採用
なんと、全車フロントはLEDヘッドランプ、LEDウィンカーを標準装備。
廉価モデルでも「ハロゲンランプ」から脱却です!しかも、フロントウィンカーもLED化。これには驚きました・・・!
■電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドの採用
ついにカローラにもほとんどのグレードで標準装備された「電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド」。
2020年の新型車ではもはや「標準装備」が当たり前の時代となりますね。
もはや足踏み式の方がレアになるかもしれませんね。
■ヘッドアップディスプレイ(HUD)の採用
カローラにも一部グレードにヘッドアップディスプレイ(HUD)をオプション設定。
しかも価格は「4万円+税」とレクサスブランドの半額です。
必須装備ではありませんが、目線の移動が少なくて済みますのでできれば装備したいオプションです。
■置くだけ充電(Qi)の採用
ワイヤレス給電が可能な「Qi」をオプション設定。
価格も「12000円+税」と比較的安く、すっきり感があるのが特徴。(レクサスのMOPより約1万円安い!)
スマートフォン時代ということで、セダン系にも採用するのは嬉しいですね。
上級グレードではUSB端子を3つ備えるのも嬉しい設計!
■エアクリーンモニターの初採用
トヨタ/レクサスブランド初装備、空気の汚れ具合を表示するエアクリーンモニターを初採用。
質実剛健なカローラにこのような新装備が採用されるのは面白いですね。
今後他車種にも採用されるか興味深いところです。
■「トヨタセーフティセンス」を惜しみなく採用
全車速追従型の「レーダークルーズコントロールシステム」、歩行者・自転車検知機能付きの「プリクラッシュセーフティシステム」、前車追従走行が可能な「レーントレーシングアシスト(LTA)」、交通道路標識を識別氏警告する「ロードサインアシスタント(RSA)」など、一部のレクサス車より充実した先進安全装備を多くのグレードで標準装備するなど、価格が上昇したとはいえ、国民車ともいえるカローラで機能をデチューンせずに搭載してきたのは素晴らしいですね。
■ぶつかりにくく、パニック時のセーフティも強化!
「インテリジェントクリアランスソナー」(パーキングサポートブレーキ)で駐車時の衝突を回避し、アクセル/ブレーキの踏み間違いを防止。
加えて、万一のパニック時のエンジン出力を抑制する「ドライブスタートコントロール」を採用。カローラを指名買される方は高年齢の方も多いと思いますが、ぶつかりにくい仕組みがなされているのは。一部オプション装備とはいえ、素晴らしいですね。
一方、レクサス車全般、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)の採用がなかなか進んでいないので見習ってほしいところです。
■ヒーテッドウォッシャーの初採用
降雪地には嬉しい、ウォッシャー液を加熱・保温しフロントウィンドウの霜を素早く取り除く世界初の貯湯式「ヒーテッドウォッシャー」を採用。
地味ながらこれも凄いですよね。まさにプレイベートに、仕事にも活用できそうです。
https://www.murakami-kaimeido.co.jp/uploads/release/real/(JPN)Newsreleaseheatedwasher.pdf
今回の新型カローラ/カローラツーリングは、価格も上昇し、最廉価グレードを除けば税込み「214万円〜」と高価になっています。
しかしそれ以上に先進装備や安全装備の標準化、オプション化が進み、普及価格帯の車だからといって想像以上に「出し惜しみ」がない印象です。
ボディサイズの拡大も気になるところですが、使い勝手の面では日本独自仕様にこだわり配慮しているなど、デザインが洗練されただけでなくしっかりと作り込んで来ている印象を受けました。はたしてトヨタ自動車以外のメーカーでこの価格でこの仕様の車が発売できるのだろうか・・・と思うぐらいです。
評判の高い「Mazda3」も高次元のデザインと車も仕上がりに定評があり非常に魅力的なセダン/ハッチバックですが、カタログスペックを見る限り、「カローラ/カローラツーリング」も負けず劣らず、なかなか魅力的な車となっている印象。
クルマ好きの方では新型カローラを指名買いされるされる方は多くはないと思いますが、「脱カローラ」ともいえる新デザインとプラットフォーム刷新に伴う高品質化により確実に車格が上がっており、一部のレクサス車より充実した先進装備など、これは侮れませんね。
細かい質感などぜひ実車でチェックしてみたいと思います。
2019年09月19日
「GR」販売店舗オープニングイベントに行ってきました!(GR Garage 東京深川)
しかし、去る2019年9月7日(土)、「GR Garage 東京蒲田」と「GR Garage 東京深川」の2店舗が同時オープンし、全部で4店舗体制になりました。
この度、オープニングイベントが開催されましたので、電車+徒歩で訪問してきました。
店舗は改装され、トヨタの新CIマークが掲げられており、新鮮な感じでした。
今回、特別ゲストとしてスピードスケートの金メダリストで現在はモータースポーツでもご活躍されている清水宏保さんもいらっしゃっていました。
「マットストームグレーメタリック」のGRスープラ、エンジンを吹かしているのが清水さんです。(最後にちょろっと・・・)
【動画】GR Supra RZ (2019.9.7 GR Garage東京深川)
今回は、開発担当の多田氏をはじめとするスープラに関するトークショーがメインのイベントでした。
多田氏のお話は数々のカー雑誌、webメディアで広く取り上げられていますので、それほど驚くべき内容のものはありませんでしたが、個人的にはGRスープラの「ボディ剛性」に関する具体的なグラフが印象に残りました。
スープラのボディ剛性はあの「LFAを超えた」というのは割と知られた話と思いますが、今回のプレゼンテーションでは、そのほか「LC500」や「RFC(MC前後は不明)、「86」との比較グラフがありました。
これを見る限りはトヨタの「TNGA」で一番強固なボディ剛性を誇ると思われる「LC500」をも上回っていますので、これが「BMWの凄さ」なのかもしれませんし、トヨタ内製では実現ができなかった領域なのでしょう。(もちろんスポーツカーであるGRスープラとリヤ席をもつGTカー的なラグジュアリーカーであるLCを単純に比較してはいけないのかもしれませんが)
その他、通常のトヨタ車/レクサス車では「雨が降り、クルマから降車する際」、ズボンやスカートがサイドシルで汚れにくいように配慮がされているそうですが、このGRスープラは(BMWと協業ということもあり)その点は考慮していない(そのためサイドシルが太く剛性が高い)という話もなかなか興味深かったです。
最後には短い時間でしたが、質問タイムもありました。
既存のGRスープラに関しては、やはり「マニュアル車」の要望が強いようです。
しかし、開発担当主査の多田氏によると、「まずは乗って欲しい。MTが必要かはその後議論」ということで、ほぼ全域ロックアップするGRスープラのトランスミッションには自信をお持ちのようです。
また、欧州車でおなじみイヤーモデル制をとっていますので、毎年進化することは確実、(その代わり価格アップもあり得る)とのことでした。
まだ一般ユーザーに向けての納車は進んでいないため、具体的な今後の改良内容については言及されませんでしたが・・・・
なお、一番人気の3.0L「RZ」に関しては受注が再開されています。
いったん受注は落ち着いたようですが、年間の生産台数が決まっているため早めのアクションが大事なのはかわらないようです。
https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/gr_garage#u20190313125418
個人的にはピュアなスポーツカーにはあまり食指が動かないのですが、「86」と同様、毎年定期的に改良を施し、しっかり育てていただきたいのと、「86」、「スープラ」に続くスポーツカー、スポーティーカーをぜひリバイバルさせてほしいですね〜(セリカとか・・・)
なお、多田氏の公演は 2019年9月18日(水)ポートメッセなごやで開催予定の 第2回「オートモーティブ ワールド セミナー」でも聞けるようですね!
https://reed-speaker.jp/Conference/201909/nagoya/top/?id=AUTON
2019年07月11日
新型クラウン 早くも特別仕様車登場! そしてレクサスGSは?
以前マガジンXなどでもレポートされていたように、「新型クラウン」に早くも特別仕様車が設定。
価格がこなれたベース車両を元に ”C Package"の一部装備を加え、インテリアの質感を強化した” Elegance Style”を設定。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/28802164.html
新プラットフォームに移行し、デザインを一新した新型クラウンの発売前のスタートダッシュは凄まじく、「過去最高の出足」との評判でしたが、程なくして失速し、その後はセダン需要の減少もあり、期待したほどの台数は販売できていないようです。
これはクラウンの商品力に問題があったというより、クラウンオーナーの高年齢化による免許変更や、ダウンサイジングの流れなどが予想以上に加速していることも一因のようです。
(その御蔭で、レクサスLS500の3.5Lツインターボを流用した「クラウンGRMN」の開発が中止になったようですね・・・)
ただ、私も発表当時から感じていた新型クラウンの室内の質感はやはり不満の声があがっていたようで、今回はそのインテリアの質感向上を目指したものとなっています。
特に広大な面積のドアトリムにセーレン社の「グランリュクス」を使用したのは質感向上に大きく寄与しそうです。
シートにも「ジャパンカラーセレクションパッケージで選択できた、TBカワシマ社の「ブランノーブ」+「合成皮革」を使用し、ベース車両のファブリックシートから見栄えだけでなく肌触りなども大きく向上していると思われます。(そのかわり本革シート仕様がオプション装備できなくなっています)
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/crown/crown_special1_201907.pdf
インテリアにも、わかりやすい高級感のある「木目パネル」を準備したのはクラウンらしいと言えます。
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/crown/crown_special1_201907.pdf
エクステリアの変更はごく僅かで、クラウンらしく他のグレードと同様に、「メッキドアハンドル」を装備。
わかりやすい高級感が加わりますが、もともと全グレード標準装備でもよかったように思います。
ホイールには、18インチのノイズリダクションホイールを装備。
もともと「66,000円+税」でメーカーオプション設定があったものですね。
インチアップとともにロードノイズを低減するので、上質感を目指したものと思われます。
その他、”C Package”に備わっている以下の装備を加えるなど、全体的な商品力はアップしていますね。
特に、運転支援に役立つ「ブラインドスポットモニター」を標準装備化しているのはいいですね。
●ブラインドスポットモニター[ BSM ]
●リヤクロストラフィックオートブレーキ[RCTAB]
●パーキングサポートブレーキ[PKSB]
●ドアミラーのリバース連動機能&足元照明
●自動防眩インナーミラー
●オートワイパー(雨滴感応式)
●全ドアスマートキー対応
●イージークローザー (ラゲージドア)
●前席シートヒーター(3段階温度設定(2.0Lターボガソリン車)
●助手席肩口パワーシートスイッチ
●スイングレジスター
●アクセサリーコンセント(AC100V・100W、コンセント[1個])
など
ただ、既報通り装備が単純に増強されただけでなく、先進装備の1つである「ヘッドアップディスプレイ(HUD)がレス装備に。
また、エアコンの「ナノイー」機能が外されるなど省かれた装備もあります。
前車は、高年齢層からは「不要」と判断されたのかもしれませんが、先進的な装備がレスされたのは残念ではあります。
ただ、これを省かないと、ガソリン車で「500万円」。ハイブリッドで「520万円」を切ることができなかった・・・との判断なのかもしれません。
あと、個人的に気になるのが、昨年の今頃鳴り物入りで登場した「コネクティッド」が危惧していたとおり、その後進化しているような話がまったく聞こえてこないことです。1年経っても結局追加された新サービスがないのかぁ・・・と思うと残念ですね。
コネクティッド機能が備わってない車のオーナーが羨むほどの進化具合を見せて欲しいところです。
また、トヨタ/レクサスの「T-connectアプリ/LEXUS APPs」も事実上開発が停止しているような感じですし、「コネクティッド」の凄さがSNSサイトなどを見てもまったくと言っていいほど話題になっていないように見えるのは残念です。
さて、クラウンの話題と同時に、レクサスオーナーとしては気になるのはレクサス「GS」の行方。
欧州ではすでにGSの販売が停止、世界的にも2016年夏の改良でGS200tを設定したのが最後に2017年、2018年の年次改良でもほとんど手が入っていません。そして、2019年夏の年次改良も見送りの模様・・・
もともとベース車両の完成度が高いとはいえ、先進安全装備は2015年水準で停滞したままですし、ずいぶん寂しい扱いになってしまっています。
(もっとも、GSFに関しては今夏、ドアミラーやピラーカラーの変更等、ほんのわずかの小変更が行われるようですが・・・)
良いニュースとしては、噂されていた 2019年8月での販売停止は見送られ 、しばらく継続販売されるようです。
GSに関しては伝統的な4ドアセダンにこだわらず、フルモデルチェンジに期待したいところです。
2019年04月26日
マークXの販売終了、レクサス車への影響は?
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/markx/markx_special1_201904.pdf
マークXの終売はTNGAプラットフォームを採用し、内外装の質感を高めた現行のトヨタ・カムリ発売時(2017年7月)から言われており、実質的にここまで延命措置を受けきたモデルといえますが、扱いやすいサイズ(幅180cm以内)、手頃な価格(約300万円前後)のFRセダンということもあり、なんとかして残して欲しかったとの声も多数聞こえてきます。
最後の特別仕様車” Final Edition"が設定されましたが、時代を反映してかほとんど売れなかったと思われる3.5Lモデルは設定なし、2.5Lのスポーティな「250S」をベースにした特別仕様車となりました。
レッドステッチやアルカンターラを使用したシート、内装などスポーティな仕上げですが、新たな追加装備は基本的になく、素材やカラーリングの変更といったろころで、装備内容を見ると設計の古さを感じさせられます。
残念なのは最後までハードウェアの変更を要する改良が行われなかったため、以下のようなTNGAモデルで一般的な装備が設定されていないこと。
「ブラインドスポットモニター(BSM)」
「電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド)
「パーキングサポートブレーキ」
「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」
「レーンキーピングアシスト(LKA)またはレーントレーシングアシスト(LTA)」
また、エンジンやトランスミッションなども換装もされず、この点は早期パワートレーンの換装をしたレクサス「IS」とは異なる点です。
(一方、GR SPORT、GRMNモデルの発表などもありましたが・・・)
私自身はマーク2やマークXにはほとんど乗ったことがないのですが、これだけ著名なな車が販売停止に追い込まれること、そしてこのクラスの「FRセダン」について、継続的な改良・フルモデルチェンジをすることが世界有数の大企業、トヨタ自動車をもってしてもビジネスにならないことが、日本市場でのスポーツセダンのおける立場なんだとあらためて感じさせられます。
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/markx/markx_special1_201904.pdf
伝統的なマークXの販売終了が今後のレクサス車に与える影響はそれほど小さいものではないかもしれません。
これだけ歴史のあり、販売量の多かった車の後継車の開発を行わないということは、それよりはるかに歴史も短く、販売量の少ない、レクサスFRセダンにも影響があると考えるのが自然です。
レクサスにおいては同様の立場にあるのは「GS」・「IS」、そしてコンパクトクラスの「CT」が挙げられます。
「GS」に関しては、モデル廃止が噂されだいぶ時間が経ちますが、2015年秋のマイナーチェンジ以後の改良内容を鑑みると、まさにマークXと同様の道をたどっているのは明らかでしょう。
「IS」に関しても同様に今後のモデルチェンジが危ぶまれる状況ですが、来年2020年、2度めのマイナーチェンジの噂も出ており(となると、旧プラットフォームでしょう)果たしてどのような改善を遂げるのか?それとも一時的な延命措置を取ることになるのでしょうか。
その一方で、ついに日本国内でも、レクサスの電気自動車「 UX300e 」の商標出願が確認できました。(2019/3/5付)
レクサス「LM」の件もありますので世界同時発売とはいかないかもしれませんが、レクサスの初EV車は「 UX300e」で確定的。
EVカーと言うと価格も高めになるため、コンパクトクラスの車に投入するケースが一般的ですが、「CT」ではなく「UX」にEVモデルが投入されることから、「CT」の役割はいったん終了、と考えて良さそうです。もっとも、次モデルで「CT250e」などの設定の可能性はゼロではありませんが。
また、販売状況が芳しくないフラッグシップのLS(LS5000/LS500h)は今夏、かなりのテコ入れが行われるようで、6月頃には販売員研修で「RXマイナーチェンジモデル」と同時に「LS」の試乗会も行われるという噂も・・・
G.W明けはレクサスの2020年モデルに関し、いろんな情報が入ってきそうですね。
2019年04月11日
トヨタ・新型RAV4発売!UX200へ新AWD採用はあるのか?
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/27546080.html?padid=ag478_from_kv
北米で大ヒットを記録しているRAV4の待望の新型、そしてSUVブームが継続する中、ヴェゼル、C-HRなどのような近年大ヒットしたオンロードを主体とした都市型のSUVでなく、悪路もこなせるAWD機能を強化した新型「RAV4」は注目を集めているようです。
新型RAV4は先行して北米でデビューしましたし、パワートレーンやプラットフォームが近しいことから「UXと競合するのでは?」と言われた時期もありましたが、実際のUXはSUVというよりは一般的な「ハッチバック車」に近い商品内容であったため、RAV4とは(価格差もありますし)商品内容が異なるので競合しないこととなりましたが、やはり気になる存在と思います。
両車のパワートレーン(エンジンとトランスミッション)の構成は非常に近いですが、特にガソリンモデルにおいて、新型RAV4では「UX200」と同様、2.0Lの「ダイナミックフォースエンジン」に発進用ギアを追加したダイレクトCVT(Direct shift-CVT)を採用していますが、RAV4には「 AWD 」モデルが複数設定されているのが最大の特徴と思います。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/27546080.html?padid=ag478_from_kv
新型「RAV4」については旧モデルよりも高額になっているようですが、トヨタブランド車で初装備の機能や先進性があるなかなか魅力的な装備も見受けられますし、安全装備も一通り備えており、一部グレードには有用な「ブラインドスポットモニター[BSM]+パーキングサポートブレーキ[PKSB])が装備されているなど、価格についてはむしろ安い、という印象があります。
実車はまだ見ておりませんが、カタログ上のファーストインプレッションで、「これは!」と思ったのは以下の点です。
■3種類のAWDを設定
メディアでも話題ですが、ここ最近のトヨタ/レクサスには4WD(AWD)に強いというイメージはなく(私的にもスバル、アウディといったイメージが強い)、AWDといっても電子式の「E-Four」が主流ですが、今回のRAV4はハイブリッドモデルに搭載の電子式の「E-Four」に加え、機械式のAWDシステムを2種類ラインナップしているのが凄いですよね。
・「ダイナミックトルクベクタリングAWD」
・「ダイナミックトルクコントロールAWD」
特にトルクベクタリングAWDは、減速時や安定走行時に後輪への駆動力を切り離して燃料消費を抑える「ディスコネクト機能」を搭載とのことで、輸入車でいうコースティング機能のようなものと解釈していますが、トヨタがついに採用したことに驚きです。
公式動画が公開されているので、動作はこちらがわかりやすいです。
▼ダイナミックトルクベクタリングAWD|RAV4 機能訴求動画(トヨタ自動車公式)
たとえばUX200にこの「ダイナミックトルクベクタリングAWD」または「ダイナミックトルクコントロールAWD」が搭載されると、降雪地帯の方などには魅力的で、UX200の魅力もより高まりそうです。
■アルミニウムの使用部位拡大
第3世代のレクサス車ではアルミニウムやカーボン(CFRP)を積極採用するなど、ようやくボディにコストを掛け始めていますが、トヨタブランド車でのアルミニウム採用はボンネット等、採用部位が少ないままでした。(「新型クラウン」はフロント部分をレクサスのFR用プラットフォームを応用しているため、サスペンションタワー・フェンダー等にも使用。「プリウスPFV」はバックドアにCFRPを採用等、採用は限られる)
今回のRAV4では、ボンネットに加え、フェンダーやバックドアにもアルミニウムを使用して軽量化を図っているのはこのクラスとしては素晴らしいかと。
■マルチテレインセレクト
レクサスLXやランドクルーザー等で採用されているオフロード走行時に有用な「マルチテレインセレクト」。
300万円前後のクラスのクルマに搭載しているのは凄いですね。(流石にクロールコントロール機能はなし)
個人的には、ダイヤルの照明色が変化するのがわかりやすく、先進性があると思いました。これはぜひ他の車でも採用して欲しい!(実際の点灯具合を見てみたいですねぇ)
■ハンズフリーパワーバックドア
SUV系の車ではラゲージの開閉が手動の車も多い中、電動式に加え、トヨタブランド初のキックオープン式の「ハンズフリーパワーバックドア」の採用
など、レクサス車で先行投入された装備が早速フィードバックされています。
ドライブセレクトモードの切替時にも色が変わるのが斬新ですし、操作性も良いですよね。
■シートベンチレーション機能
その他、ごく一部のグレードのみではありますが、シートのベンチレーション(送風)機能も投入。
(2.0L Adventureのみ、メーカーオプションセット)
このグレードのみなのが不思議ですが、今後の改良時に採用が拡大されるかもしれませんし、クラウン・アル/ヴェルといった各カテゴリのフラッグシップモデル以外に展開されるのはついに!という感じです。
もっとも最近はマツダ車でも採用されるなど、高級車のみの装備ではなくなりつつあります。
新プラットフォーム採用のTNGAモデルはどれも魅力的な車種ですが、「RAV4」は独自性がありつつ、居住性・積載性を確保しつつ、既存のSUVのモデルとはしっかりと差別化できている魅力的なモデルと感じます。実車のチェック&レンタカーでのドライブも楽しみです。
レクサス車でも「LX」のような超高額モデルのみではなく、本格的なAWD走行ができる車というのも今後求められるのかもしれませんね。
まずは「UX200」へのAWD採用、これをぜひぜひ望みたいところです。
2019年03月19日
GRスープラ”SZ”実車見てきました![GR Garage東京三鷹]
https://www.netz-toyota-tokyo.co.jp/shop/n-grg
場所は、「東ハ道路(都道14号)」でなかなかの交通量。
周りは自動車ディーラーやカー専門店だらけで、レクサス三鷹の他、カローラ、トヨペット、ネッツ店などが集積しています。(4月1日以降はどうなるんでしょう?)
展示車両は、一番お求めやすい価格の”SZ”。
2L直4ターボで出力は197ps、32.6kgf・mですが、重量が1410kgしかないので、軽快感が感じられそうです。(最上級の”RZ”より110kgも軽い!)
”SZ”は17インチホイール&タイヤとなります。
ブレーキまわりも”RZ”と比べるとかなり簡素に感じますね。
スープラ好きな方はホイール、ブレーキ周りなど交換しちゃうんでしょうね。
ホイール以外の外見は、”RZ”と変わらないですね。
幅も1865mmあるので、一般的な機械式駐車場では駐車が困難なケースが多く悩ましいところ。
タイヤもかなり外側に張り出しているので。
ボンネットはちゃんとダンパーがついていますが、なんと遮音材が一切ついていません。
これはかなり割り切ってますね!
思ったよりエンジンルームはカバーが多い印象。これは新型Z4も同様でしょうが。
GRガレージでは係員が立会しているため、乗り込みも可能。
最廉価グレードでも高品質なスカッフプレート類は手抜きなしで好印象です。
樹脂のシボはまさにBMWって感じで、これは好みがわかれるでしょう。
ドラヨスさんチェックポイント。当然鋳造ヒンジ!
ただ、ダッシュボードのソフトパッド(ウレタン?)は白っぽく粉を吹いたように変色している部分があり、これはプロトタイプモデルのためか、製造上の問題なのか気になりました。
シートはマニュアル式なのでいろいろレバーがあり、慣れないとちょっと使いにくいです。
シート座面はファブリック。ホールド性は十分ですが、質感はそれなり。
オプションでも良いのでアルカンターラ仕様に換装できれば・・・
ドアトリムは質素ですが、パワーウィンドウスイッチパネルはブラックのメタリック塗装を施してあり十分な質感。
ドアポケットはかなり小さく、収納は少ないですね。
センターコンソール周りは完全に1世代前のBMWです、遠隔操作デバイス「idrive」もそのまま搭載しています。
全般的な質感はそれほど気になりませんでしたが、新型Z4やBMW3シリーズと比べてしまうと世代の違いを感じますね・・・
さすがにスポーツカーでも電動パーキングブレーキを採用しているのは時代の流れですね。
ナビ周りも完全にBMW。モニタは高精細で見やすいですが、地図の精度などはどうなんでしょう。トヨタ向けにチューニングされているとは思えませんが・・・(マップオンデマンドはないでしょうね。)
ステアリング周り。
見慣れない「LIM」ボタンや、ウィンカーレバーが左ということも含め、中央のエンブレム以外は完全にBMW。
本革の質感もBMW準拠。これは好ましい点ですが。
センターコンソールにはカップホルダーがありますが、現行レクサスISと同様に助手席側の肘置きがカップホルダーで潰されているので同乗者には厳しいかも。アームレストの剛性感は素材感は十分。
2シーターなので後席はなく、少しシートを前に出せば小さな物は置けそう。
ウーファーらしきものが目立ちます。
しっかりカーペット素材で覆われているのはGood!
サイドビューはスポーツカーっていう感じでいいですね〜
欧州車らしいソリッドなレッドも似合います。
カスタマイズ前提であれば”SZ”という選択肢もアリかも!
店舗も非常にキレイですし、GRガレージが少しずつ増えていけば面白くなりそうですね。
レクサス版の「F」ガレージ なんてのもあればいいのに・・・。
「GR Garage東京三鷹」は3月14日にオープンしたばかりのキレイな店舗でした。
気になる方はぜひ要チェック!渋滞が問題なければ、場所柄、車で行くことをおすすめします(笑)
三鷹駅からバス(小田急バス/鷹51,鷹52系統等)でもいけます。
2019年03月11日
GRスープラ実車見てきました!…が、RZはすでに完売!
■トヨタ・GRスープラ”RZ”
ただし「GRガレージ」と異なり車両への乗り込みはできません。
ボディカラーはイメージカラーの「マットストームグレー・メタリック」でした。
人気のスープラの見積書は結構多くの方が公開されていますが、
■ワンダー速報さん
http://drumsyos.blog.fc2.com/blog-entry-2697.html
■UUさん
https://wonderful-car-life.com/?p=5787
がとても見やすく参考になりますね。なお、現時点の見積書は消費税8%のものですが、実際は多くの方は消費税増税以降の納車となるため、10%の税が適用されると思われるので注意が必要です。
メーカーオプションは3つのみ。
・本革シート[ブラック](75,000円+税)
・マットストームグレー・メタリック(320,000円+税)
・ライトニングイエロー(30,000円+税)
マットグレーの塗装はとてもキレイでしたが、とてもお手入れは大変そうです。
トヨタ・レクサスはマットグレー系をいくつかの車種にラインナップしていますが、そろそろ他のマットカラーも見てみたいところ。
GRスープラ、斜め前のアングルから。
賛否両論あるスタイリングですが、実車はなかなかかっこよかったです。ルーフの形状が凄い!
これは皆さんおなじみのスープラ!
デザインで気になったのは、「ダミーパーツ」が結構多いこと。
ダクト類は無塗装樹脂パーツでカバーされている部分が目立ちました。
ライト周りはスープラっぽい感じがしますが、ダクト部分が実はダミーパーツであることが多くちょっと残念でした。
(追記:コメントいただきましたが、パーツは取り外しが可能で機能的な役目も果たすそうです)
ドアミラーはAピラー根本に取り付けられているのがBMW製ということを感じさせます。
ここは先日見た「BMW 850i」もそうですが、個人的にあまり好きになれない部分。
ドアハンドルはごく普通の形状。
サイドのエアアウトレットもダミーパーツでした。十分空力対策がされているものと思いますが。
しかしマットグレー塗装がいい感じですね〜
リアサイド。
上から順に段々になっていますね。
サイドステップ・リヤデュフューザーは樹脂パーツでした。ディーラオプションでカーボン(CFRP)のものがラインナップされるそうです。
リヤ部分も独特なデザインですが、質感も十分確保されており、スポーツカーっぽくていいですね!
テールランプから飛び出る「涙」は評価がだいぶ分かれそうですが・・・
極太マフラーも似合っています。
真後ろはとてもカッコいい!スープラのエンブレムと、トヨタエンブレムもとてもいい具合。
巨大なリヤフォグランプ(?)もスポーティ。
細かい部分ですが、クリアランスソナーのセンサー部も目立たないように設置されています。
独特な形状のトランク後部はスポイラーの役目も果たしているものと思いますが、カッコいいですね。
そして、リヤガラスの幅が狭い!後方視界は悪そうです。
”RZ”ではフロントにブレンボ製の4podキャリパーを装備。レッド塗装されていますが、ロゴなどは入っていません。
ホイールは鍛造品ですが、みんな換装されるんでしょうね。
タイヤはミシュランパイロットスーパースポーツ(PSS)を装着していました。
フェンダーの隙間はそこそこあり、若干ローダウンしたいな、という印象でした。
リヤは対向キャリパではなく、BMWおなじみの片押しキャリパですが、しっかり塗装されていました。
新型スープラは2シーター車で、当然ですがBMW 新型Z4と似てますね。
ちょっと線が多すぎる感もありますが、実車はなかなかかっこよかったので、気になる方はぜひ実車チェックを!
しかし、一番注目されている”RZ”がすでに完売しているのは残念ですね。
その他、メガウェブには懐かしいのスープラも展示されているのが嬉しいですね。
80スープラ(JZA80)は今も公道でしばしば見かける人気車種、新型も同様の人気が期待できそうですね!
現時点でよく聞く不満としては、トランスミッションがATのみであり、MT仕様がないということですが、BMWZ4と兄弟車ということもあり、Z4にない「マニュアルトランスミッション」の導入は困難なんでしょうね・・・
2019年03月05日
新型「GRスープラ」価格決定!まもなく受注開始!
ワンダー速報さんでは新型スープラの日本仕様の予定価格を入手されています。
■【価格は490万円から】トヨタ新型スープラ(A90型)の日本発売日は2019年5月17日!
http://drumsyos.blog.fc2.com/blog-entry-2692.html
もともと新型スープラは日本では「3グレード」展開されること、そのうち一番お求めやすい価格のものは「400万円台」、とアナウンスされていたので、そのとおりではありますが、やはりというかギリギリ○万円台、という設定になるようです。
なお、上記価格は消費税8%込みの価格と思われますが、実際の納期は秋以降とされているそうです。
そうなると、実質的には消費税率が「10%」になってから納車されるのが一般的と思われます。
そのため、実際は概ね・・・
2.0L・標準グレード「約 499 万円」
2.0L・中級グレード「約 601 万円」
3.0L・上級グレード「約 703 万円」
という価格になるものと予想します。
これでも一番お求めやすいグレードは、公約の「400万円台」はなんとか死守している感じですが・・・。(まさに狙ったという価格?)
さて、レクサスにおいては、近い動力性能を持つのはやはり「RC」になりますよね。
たまたま、どちらも新型スープラの中級グレードがRCのターボモデル(RC300)、新型スープラの級モデルがRC350と近い価格帯となっていますね。
カタログ上のパワーもそれほど大きな差はありません。
RC300 F SPORT
・・・ 6,080,000円(245ps、35.7kgf・m)
RC350 F SPORT
・・・ 7,070,000円(318ps、38.7kgf・m)
とはいえ、BMWと共同設計した、ピュアスポーツカーのスープラ(2シーター)と スポーティクーペのRC(4シーター)では、比較対象にはならないのでしょうが、価格的にはどちらにしようかと悩む方はいらっしゃるかもしれませんね。
また、現在「RCF」をお乗りの方で、後継モデルとしてスープラ3.0L・上級グレードを検討される方もいらっしゃるかもしれませんね。
https://www.netcarshow.com/toyota/2020-supra/1600x1200/wallpaper_57.htm
なお、古典的なスポーツカーがリバイバル発売されたときに必ず出るのが「 こんな高くて若者が買えない!」という意見ですが、これに関しては諸税も違いますし、安全基準や燃費基準も当時とは全く異なりますし、マニアックな2ドア・2シータークーペの生産量から考えるとやむをえないとは思います。もっとも、もともとのスープラの価格自体、若者が買える価格ではなかったと思いますが・・・
ちなみに私は社会人2年目の夏のボーナスでトヨタ・セリカ(ZZT230 SS-1・4AT)を5年ローンで購入しました。コミコミ「200万円」少々だったと思いますが、これでも限界。わずか30万円プラスで購入できるスポーティなエンジンを搭載した上級グレードの「SS-2」はまったく手が出ませんでした。
当時、スープラの一番廉価なモデル「SZ」(4AT)が 295 万円〜、中級の「RZ-S」(4AT)が 365 万円〜 最上級の「RZ」(6MT)が 448 万円〜 だったとのことですから、逆立ちしても買える価格ではありませんでした。
今回の新型スープラは、ほぼ輸入車と言えますし、BMWの同系エンジン搭載車の価格から考えると、かなり結構戦略的な価格にしてきたな、という印象です。また、当時高価なスープラをお乗りの方からすると、最新のBMW製・直列6気筒3リッターターボエンジン搭載車が「約700万円〜」で購入できるとは、魅力的なのではないでしょうか?(当方は、3.0L・上級モデルはもう少し高価で「750万円前後」と予想していたので)
このクルマの性質上、最初はかなりの納期待ちになりそうですので、早く手に入れたい方は早速次の週末は販売店にダッシュですね!
2018年08月10日
新型クラウンとレクサスESはなぜリチウムイオン電池を使用しないのか?
新型カムリでようやく本格的にハイブリッドバッテリーに「リチウムイオン電池」を採用したトヨタですが、2018年に発売した新型クラウンと2018年10月現順に発表予定のレクサスESでは、なぜか「ニッケル水素電池」が使用されています。
また、11月下旬に発売予定の「レクサスUX(UX200/UX250h)についても同様に「ニッケル水素電池」を使用しますので、リチウムイオン電池を本格的に採用しているのは、"マルチステージハイブリッド"を採用するレクサスLS(LS500h)LC(LC500h)そしてクラウン3.5Lモデルと、新型カムリぐらいでしょうか?(その他、新型プリウスの一部グレード等)
もちろん、ニッケル水素電池も最新世代のものは以前より軽量化がすすんでいるようで、例えば新型ESでは、ニッケル水素電池は、リヤシート下に収められており、トランクスペースを圧迫していません。
しかし、ニッケル水素電池は、リチウムイオン電池と比較すれば大きさ(体積)あたりの出力や、重量の面では不利のはずですし、なにより充電効率、たとえば、回生ブレーキの際の電池の充電効率はリチウムイオン電池の方がかなり有利とされています。
実際、新型カムリでは、ハイブリッドバッテリーの残量がいったん減少しても、再充電スピードがとても速いと思いましたし、かなり意識的にEV走行をした場合でも、信号待ち等でエンジンが始動し、強制充電状態になるケースがほとんどありませんでした。これは従来型の2.5LHVカー(ニッケル水素採用車種)では感じなかったことです。
・・・・と、ちょうど大変興味深い記事がありました。
■オートックワン
トヨタ新型クラウン2.5ハイブリッド実燃費レポート|見た目だけじゃない!?15回目の進化を検証してみた(2018/8/9)
https://autoc-one.jp/nenpi/5002559/
新型クラウンの2.5LHVモデルで従来モデルと燃費比較をしているものですが、すべてのシチュエーションで従来型を上回る、非常に好成績を収めていますが、特に新基準の「WLTCモード」比では、「市街地走行」を除けばWLTCモード燃費を超えているのは、信頼性が高いと言えます。
これだけのセダンでリッター20km/Lを達成するのは素晴らしいですね。
なお、記事では、新型クラウンの燃費面での進化に触れつつ、惜しい点として、
「これがよりコンパクトで充放電性能に優れるリチウムイオンバッテリーになれば・・・」 とあります。
新型レクサスES(ES300h)での JC08モード燃費は約「 23.2 km/L」と予想され、新型カムリの「28.4km/L」とは約「5km/L」とかなりの差があります。
システム最高出力は若干ESの方が高いものの、エンジン・モーターは同スペックですので、車両重量とわずかな最高出力の差だけでこれだけの「差」は生まれないと思われますので、ハイブリッドバッテリーの「性能差」(ニッケルとリチウムの差)もあるのではと思うのですが・・・どうなんでしょうか?
さて、新型クラウンは、なぜニッケル水素電池を採用したのでしょうか・・・?
■必要な性能は「ニッケル水素電池」で確保できた
■電池自体の重量で車両の前後重量配分を調整した
・・・など表向きの理由はあると思いますが、もしニッケル水素電池を格納するスペースと同じ体積でリチウムイオン電池を搭載すれば、電池の容量はさらに大きくなり、充電切れの頻度も少なくなると思われますし、高速走行時のパワー持続性も高まるなど、よりモーターを活かした走りができるようにも思います。500万円超の高価格帯の車でも「コスト差」を考慮してニッケル水素電池を選んだのでしょうか?
仮に新型クラウン(2.5LHV)やレクサスESのニッケル水素電池がリチウムイオン電池に置換されれば、「さらに魅力的な走り」ができるのでは?とも思いますし、仮に性能差が違うのであればぜひリチウムイオン電池版も実現してほしいものです。(当然さらに価格は上昇すると思いますが・・・)
いずれにせよ、モータージャーナリストの方にはなぜリチウムイオンではなくニッケル水素を使用したのか、ズバッと切り込んでいただきたいところですが・・・
ちなみにレクサス「LC500h」ではリチウムイオン電池を採用していますが、バッテリー容量がそれほど大きくないこともあり、割と頻繁に強制再充電がかかります。ただでさえトランクスペースを圧迫しているので構造的に厳しいとは思いますが、もう少し「電池容量が多ければ・・・」、と思うシチュエーションは多く、残念に感じるポイントの一つでもあります。
2018年07月06日
新型クラウンに比べレクサスGS(GS300h)が優位な点を列挙してみた。
主に、内装の質感や助手席の居住性の高さが中心となります。
特に「version.L」と「F SPORT」には新型クラウンでも備わらない装備が結構見受けられます。
またパワートレーンに少々癖のある3.5L"マルチステージハイブリッド"より、従来型の「GS450h」のハイブリッドシステムの方が好ましいと感じる方もいらっしゃるのではと思いますし、後席の質感で選ぶと「version.L」の優位性が際立ちます。
よって、「GS450h」はいい意味で新型クラウンとは「差別化」がされていると感じます。
■19インチアルミホイール&タイヤ(高摩擦ブレーキパッド)
クラウンは18インチ仕様にとどまりますが、GS300hは「F SPORT」に19インチ仕様をラインナップ。
また、GS F SPORTには「高摩擦ブレーパッド」を備えています。
■インテリアパネル
本杢目/バンブーインテリアパネルは「version.L」に標準、本アルミパネルは「F SPORT」にメーカーオプション。
最近は樹脂に「フィルム」を貼り付けたパネルの質感も向上していますが本物を見てしまうと差は歴然としています。
■本杢ステアリング/ディンプル本革ステアリング/アナログクロック
GS300h「version.L」では、本木目/バンブーステアリングを備えます。また、中央のパッド部分も「本革」でステッチ入り。
GS300h「F SPORT」では本革ステアリングがディンプル仕様のためスポーティかつすべりにくくなっています。
またGPS時刻連動機能がついた「アナログクロック」を備えています。
■アルミペダル&フットレスト
GS300h 「F SPORT」にはスポーティさを醸し出す、アルミペダル&フットレストを装備。クラウンの「RS系」にはあっても良さそうなものですが・・・
■ナビゲーション&オーディオ
GS300hには12.3インチのワイドディスプレイを採用。ナビ画面とオーディオソース等、2画面同時表示ができるのが強みです。
オーディオのスピーカークオリティや出力もGSが勝っています。メーカーオプションは「マークレビンソン」設定あり。
■空調
GS300hには、エアコン/ヒーター/ベンチレーション等をオートで制御する「レクサスクライメイトコンシェルジュ」を装備。
快適な空調を演出します。
■セミアニリン本革シート
GS300h「version.L」には上質な「セミアニリン本革シート」を備えます。新型クラウンの本革シートとはかなり質感が異なります。ぜひチェックしてください。
■助手席電動オットマン
GS300h「version.L」には、助手席にリラックスできる電動オットマンを装備。好きな人にはたまらない!
■助手席多機能パワーシート
GS300hは、運転席だけでなく助手席のパワーシートの可動部位&ポジションメモリー機能が充実しています。
「version.L」では「18way」+「ポジションメモリー」+「サイド部可動ヘッドレスト」
「F SPORT」では「10way」+「ポジションメモリー」
レクサスでも助手席にポジションモリー機能がつく車種は少ないので貴重です。
■電動トランク
GS300hにはメーカーオプションで「パワートランクリッド」を装着することが可能です。
セダンとはいえ、トランクの開閉に便利ですよね。
■内装素材
GS300hでは、ルーフ、サンバイザー、ピラー等は上質な内装素材を使用。(レクサスでは、NX、CTを除き採用)
手触りや見た目の質感はクラウンとの差を感じます。
合成皮革部分の手触りもやはり差がありますね。
2018年07月04日
新型クラウンのレクサスGS(GS300h)より進化している点を列挙してみた。
もちろん、全般的な質感や装備面ではGSには及ばない部分もかなりありますが、新プラットフォーム移行によりクラウンは非常にコストパフォーマンスのよい実用車として商品力を上げていると言えるでしょう。
■新エンジン&ハイブリッドシステム
クラウンは、新型カムリで採用された2.5L「ダイナミックフォースエンジン」(A25-FXS)をFR用にチューンした新エンジンの新採用で、エンジンの最高出力もGS300h比「+6ps」向上、ハイブリッドシステムもカムリと同様アップデートしたため、時速75km/hを超えても条件付きで「EV走行」状態を維持できるなるなど、パワーを向上したうえで、燃焼効率を改善し、実燃費も良くなっているようです。
車両重量はほぼGS300hと同等ですが、JC08モード燃費も「約23.4km/L〜24.0km/L」と向上しています(GS300h比+0.8km/L〜2.0km/L)
ただし、新発表された「WLTCモード」燃費では「郊外20.8km/h」、「高速20.9km/L」と、高速域での燃費効率は思ったより伸びないようです。
■ボディ剛性
クラウンは、レクサスのLC/LSで採用された「GA-L」プラットフォームをベースに幅を狭くしたクラウン用に改良して使用しているとのこと。
特に、フロントサスペンションタワーを「アルミダイキャスト」としているのはレクサスLC・LSと同様で、トヨタブランド初となります。
その他、「フロントフェンダー」もアルミ製に変更するなどフロントセクションにはコストを掛けています。
エンジンカバーでアルミサスタワーがほとんど見えないのは残念!
なお、リヤ部分はレクサスGSの構造をベースといるそうです。(モーターファン別冊「新型クラウンのすべて」より)
■安全性能
クラウンは、現時点では量産車トップクラスの「 Toyota Safety sense(進化版)」を備えています。
トヨタ/レクサスは、原則フルモデルチェンジ&マイナーチェンジを迎えないとハードウェアのアップデートは行われないので、早い段階で標準装備された場合、モデルライフ途中での装備の更新が遅い傾向があります。新型クラウンで備わる以下の装備にはレクサスGSには装着されていません。いずれも万一の際の被害を軽減できる可能性がある有用な装備です。
レクサスGSオーナーも年齢層は高めの傾向があるとのことですから、特に「パーキングサポートブレーキ」、「インテリジェントクリアランスソナー」の標準化が望まれます。
・レーンントレーシングアシスト(LTA)
・ロードサインアシスト(RSA)
・先行車発進告知機能[TMN]
・パーキングサポートブレーキ(PKSB)
・リヤクロストラフィックアラート&ブレーキ(RCTA&RCTAB)
・パノラミックビューモニター
・インテリジェントパーキングアシスト2
・インテリジェントクリアランスソナー
・ITSコネクト
■視界
クラウンは、LSで採用された「デジタルインナーミラー」を装備。後尾座席に大柄な方が座っても視界を確保できますし、リヤサンシェードも気兼ねなく使えるなど、後席に人を乗せる場合はかなりの力を発揮します。
■照明
クラウンは、コストカットされがちなインテリア照明に関しても最新のものにアップデートされました。
フロントは、2014年以降レクサスの新型車で採用されている「タッチセンサー式」のLEDルームランプを採用。GSは2012年のデビュー時から変更されておらずかなり古臭さを感じるのが残念なところ。
バニティ照明にも、新型LSで採用された暖色系のLEDを採用と拘りがあります。
後席ドアポケット&リヤ足元照明も備えています(「G EXECUTIVE」のみ)
■前後ドア
クラウンは、伝統的な装備である前後ドア「イージークローザー」を装備(「G」、「G EXECUTIVE」系)
GSではトランクのみイージークローザーが装着されます。逆にクラウンにはパワートランクリッド(電動トランク開閉機能)がありません。
また、クラウンには「トランク開閉スイッチ」がドアトリム部分にあるのも特徴的といえるでしょう。
■おくだけ充電(Qi)
セダン系では比較的、珍しいワイヤレス給電装置を装備。iPhoneXで採用されてから特に注目を集めています。
給電スピードがそれほど早くないなどの問題もありますが、車内の場合は問題ないでしょう。
■エアコン
クラウンには、伝統的なエアコン吹出口を電動可動する「スイングレジスター」がほとんどのグレードに採用されています。
好みは分かれると思いますが、珍しい装備であり、「おもてなし」を感じる装備ではないでしょうか。
■リヤオートエアコン
クラウンには天井に専用の吹出口があるリヤオートエアコンを備えます。(「G」(MOP)、「G EXECUTIVE」)
GSはセンターコンソール後部の吹出口のみ。(ver.Lは後席温度調整機能付)
■4輪駆動(AWD)
クラウンには2,5LハイブリッドモデルにトルセンLSDを搭載したAWD仕様をラインナップ。
レクサスも含め、新プラットフォームでの2.5LHVのAWDは当面クラウンのみ。