昨年夏、「Convertible」登場とともに実施されたマイナーチェンジに匹敵する改良に比べるとごく一部の改良にとどまり、いよいよ来年は5年目ということで「マイナーチェンジ」が行われると予想されるような改良内容でした。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/35968013.html
LCの改良内容に関しては、ずいぶん前から検討者の方には改良内容がアナウンスされていたようですので、当時商談された方にとっては「ようやく!」との思いでしょう。
当ブログでも以前に「予想シリーズ」で記事化しておりますが、おおむね予定通りの改良だったかと思います。
▼レクサス2021年 改良予定車をざっとまとめて予想してみる!(2021/5/24)
http://www.namaxchang.com/article/481660854.html
さて、「LC」の2022年モデルの改良内容はニュースリリースのとおりですが、ニュースリリースでは省略されていることも含め、以下にまとめてみたいと思います。
<ニュースリリースで公開されている点>
・【足回り制御強化(クーペモデル)】
コイルスプリング、スタビライザーの諸元やショックアブソーバーの制御を最適化することで、タイヤの接地感を高め、操舵入力に対する車両応答のリニアリティと高い旋回G領域でのコントロール性を向上。
・【「LDH」の最適化(”S Package"】
レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム(LDH)装着車では、VGRS、DRS制御を最適化することで、レスポンスがよく、軽快感ある走りを実現。低速から高速まで、車両姿勢の適正化とコントロール性を両立する事で、操る楽しさと安定感を向上させました。
・【ボディカラー追加】
・「ソニックイリジウム」をクーペ、コンバーチブルモデルに新規設定。
・「テレーンカーキマイカメタリック」をクーペモデルにも追加設定しました。
・【ホイール設定変更(”"version.L")】
・クーペモデルのLC500h/LC500“L package”には、「ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装」を施した21インチ鍛造アルミホイールを標準装備
ただ、その分価格が上昇しています。もともと多くの方がこのMOPを選択していたので実質的にはほぼ変わらないと言えるでしょう。
【ガラスルーフのプライバシーガラス化(”L Package”)】
もともとLCのガラスルーフはもともとスモークガラス風でUV/IRカットが効いていましたが、さらに夏場における遮熱性能をアップさせてようです(写真ではほぼわからず)ぜひ実車で確認したいところですが、あまり濃すぎると、室内からの開放感が損なわれるのが難点でしょうか?
【ブルー&ホワイト内装追加(コンバーチブル)】
待望の「ホワイト内装」が追加!!!
2020年に発売された、LC500 Convertible 特別仕様車 "Structural Blue"に設定された、特別内装色「ライムストーン」とほぼ同じ内装です。
比べてみると、特別仕様車で設定されていた「ステアリング」と「シフトノブ」が ホワイトから、ブルーに変更 されています。
汚れないという点では良いですが、特別感は少し落ちますね!(なお、ホワイトのステアリングとシフトノブは部品取り寄せが可能です)
▼特別仕様車「ライムストーン」
【ブルー色のソフトトップルーフ追加(コンバーチブル)】
インテリアと同様、LC500 Convertible 特別仕様車 "Structural Blue" で設定された「マリンブルー」のソフトトップカラーが追加。
ホワイトのボディには特に似合う感じですね!
▼特別仕様車「マリーンブルー」
【ナノイーXへの進化】
他のレクサス車と同様、エアコン中央吹出口から放出されるイオン空調システムが「ナノイーX」へ進化。
(LCには充電専用USBがないため、USBポートの「Type-C」への換装は行われていません)
【オレンジキャリパー採用】
ついに他のモデルと同様、「 オレンジキャリパー 」が採用!(全グレード対応)
他のモデルと違い、大型キャリパーですがMOP価格は他のモデルと同様「44,000円」なのは嬉しい!
(ただし、なぜか公式カタログには一切オレンジキャリパーの画像がなく、色合いやデザインが不明です・・・。以下は当方の車両の画像です(笑))
LCの場合は、レッドやブルーなどその他のカラーバリエーションも選べるようにしてほしいですが、まずは第一歩、というところですかね?
<ニュースリリースでは直接触れられていない変更>
【20インチ鍛造アルミホイールの廃止】
装着率が低かったと思われる(特に「クーペ」においては街中で見ることは超レア?)「20インチ鍛造アルミホイール」が廃止。
これにより、レクサスでは異例と言える、一部グレードで 車両本体価格が引き下げ られています
【例1:LC500コンバーチブル 15,000,000円 → 14,770,000円(▲230,000円)】
【例1:LC500クーペ”標準” 13,500,000円 → 13,270,000円(▲230,000円)】
【”AVIATION”パーツのディーラー・オプションの追加】
特別仕様車”AVIATION"で使用されていた特別装備がひっそりとディーラー・オプションとして追加されています。
前後ヘッドランプガーニッシュやかっこいいブラックの21インチ塗装鍛造ホイール(5本スポーク)など、人気がでそうです。(”AVIATION"の部品単体で注文できるならそちらのほうが安い?)
なお、特別仕様車”AVIATION”については以下の動画を撮影していますのでよろしければ。
【YouTube動画】▼LEXUS LC500 特別仕様車 AVIATION
【ボディカラーの廃止】
ブラック<212>が密かに廃止されています。確かに212ブラックのLCは出荷数が少なかったようですが・・・
なお、新型「NX」では212ブラックが存続していますが、選択率はかなり低く、多くの方は「グラファイトブラックガラスフレーク」を選択されているので、ソリッドのブラックの人気はパーソナルユースのクルマでは相当低下していると思われ、廃止はやむをえないのでしょう。
そのほか、上級クラス専用のボディカラーだった「ソニックシルバー」<1J2>も設定がなくなっています。
新型LSでも「銀影ラスター」の採用とともに、設定がなくなっていますので、これで第2世代レクサスGSから採用がスタートした高品質塗装が評判だった「ソニックシルバー」は終焉となりました。
【フロアマットカラーの追加】
近年、レクサスの純正フロアマットはカラーバリエーションが削減傾向(特に、マイナーチェンジの際に縮小される傾向)ですが、今回のLCにおいては「 ホワイト 」が新設定、「 ブリージーブルー 」が復活するという嬉しい話題が!
高額な丹後段通仕上げマットにはなんと「ホワイト」が追加(これは土禁仕様?)
通常版のフロアマット(他車種より高い)には、「ブリージーブルー」が復活!(なぜか「ホワイト」はなし)
【かっこいい「モデリスタホイール」が消滅】
超絶にかっこいいモデリスタホイールが消滅・・・2020年の年次改良で登場して、わずか1年の設定でしたので結構レアな存在です。
通常の純正ホイールに戻ったため、カタログの写真もちょっと物足りなさを感じますね。
▼モデリスタ21インチ鍛造アルミ装着車
▼標準21インチ鍛造アルミ装着車
さて、今回の改良内容を見る限りいよいよレクサスLCも現行モデルは完成という感じですね。
2022年はデビューから丸5年。今まで5年を超えてマイナーチェンジしたケースはありませんから、計算では2022年にはマイナーチェンジが行われるはず。
ただ、昨今のコロナ禍での諸事情(すでにLCは納期が半年程度先)ということもあり、2022年のマイナーチェンジは2023年にずれ込む可能性もありそうです。
さすがに2015年レベルの旧型となった先進予防安全装備(ADAS)などは時代遅れ感がありすぎますので、好評な外観はほぼ変更なくても、先進予防安全装備や快適装備のアップデートはぜひとも期待したいところです!!そして、未だ見ぬ新エンジン「4L V8ツインターボ」の採用や&更に進化した第2世代の"マルチステージハイブリッド"など、パワートレーンの進化にも期待したいところ!
いつかは「LC」と思える魅力的な車種であり続けてほしいものです。