既報のとおり、すでに実質的にオーダーが停止していますのが残念でなりませんが、なんとか生産態勢が改善し、2023年モデルの受注が再開し、そして 先行商談期間中の方はもちろん、皆様の納期が早期に確定すること を祈念しております。
なお、皆様からいただいたコメントでは、先行商談が開始された「2021年8月」にご契約された方でもまだまだ納車になっていない方が多く、車種・オプションによっては納期時期も明らかになっていないケースがあるのは残念ですし、外部的な要因はあるにせよ、契約後半年を経過しても具体的なアナウンスがない場合においては不信感が募ってきても仕方ない状況と感じます。
販売店での「人的なアフターフォロー」にも限界がありますので、仕組みとしてすでに存在する「レクサスオーナーズカード」と「マイレクサス」の機能を活用し、すでにご契約して一定期間経過した方にはメーカーから何らかのメッセージや情報を「マイレクサス」を通じて発信するなど、レクサスのある「豊かなライフスタイル」が失望に変わらないよう、尽力いただきたいものです。
さて、ご契約者情報の前に今回はメーカーオプションとしても人気の高い「デジタルキー」に関して。
デジタルキーは、トヨタ/レクサス陣営「初装備」ということや、日本車ではまだまだ珍しい装備ということで、スマートフォンが鍵代わりになるということで非常に注目度の高いメーカーオプションで、装着率もお寄せ頂いたご契約情報からは約「70%」と高いのが特徴。
ただし、先行商談開始時に配布された「プレカタログ」や販売店内の「プロダクトガイド」では判明しなかった数々の 制限事項 が徐々に明らかになりました。
そして実際に納車になってみると、「必ずしも万人受けするオプションではないな」とも感じました。
レクサスNXには標準で「カードキー」が備わっていますので、鍵が重くて大きいのは嫌だという方はカードキーを使えば良いので、デジタルキーが本当に必要かは(比較的安価なオプションではありますが)しっかり理解してたうえでご契約するのが良さそうです。
まず、実際はスマートキーのように完全なハンズフリーではなく、一度、 「デジタルキーアプリ」を起動しておく必要 があります。起動さえしておけば、あとはハンドルに手をかざすだけでアンロックされますが、たとえば週に1度しか乗らない当方のような環境ですと、毎週、車両に乗る前にスマートフォンで予め「デジタルキーアプリ」をタップして起動しないと動作しません。
(起動直後は「未ログイン」とでますが、通常はすぐに自動ログインされます)
「デジタルキー」に関しては、初期ものにつきものの不具合(エラー)も発生し、動作も不安定なところがあります。
ほぼ毎回発生するのは「 車両へのスマホ置き忘れによる機能制限 」。
車両に乗ってるときにスマホを車内に置いてあるのは当然ですが、普通にスマホを所持し、車内にいる状態でもこのエラーが発生し、「機能制限しています」とのメッセージは不安にさせられます。(そもそもなんの機能制限がされているかも不明)
スマホには驚く数のエラーや警告ログが残されており、なかなかの不安さが募ります。(実際はほぼ使用できています)
また、「デジタルキー」と「車両(NX)」との接続方式は「Bluetooth」ですので、テスラやBMW、e-HONDAが採用しているNFC方式でなく、またスマートキーの電波によるものではないため、車両に近づいたときの前席ドアハンドルや室内の「おもてなしランプ」は点灯しません。(Bluetoothのため、車両との距離やスマホの正確な位置検出など制限はあるのだと思いますが、これはなんとかしてほしい・・・)
また、新型「NX」から搭載された、パワーバックドアの「ウォークアウェイ機能」ですが、こちらも「デジタルキー」は非対応。
これはレクサス初装備ですし、ラゲージを頻繁に使用する方は実用性も高い機能なのでかなり残念!
確かに動画では「スマートキーを携帯してください」、と出ていますが、動作しなくて「おかしい」と思った方は多いでしょう(正直、車両からのブザー音だけでは認識できない)この点は、カタログでも明記されていないですし、多くの方は「デジタルキーでもできるはず」と感じるでしょう。
そして、今ではかなり浸透していますが、アドバンストパークの「リモート駐車」もデジタルキーは非対応。
プレカタログ配布時点では明確化されておらず、こちらもデジタルキーのみで動作するのかしないのか、議論になったのは記憶の新しいところです。
もっとも、こちらの機能は車両との距離がかなり近くないと動作しないなど、そもそも使える場面がかなり限られます。(やむを得ない事情で「前向き駐車」した場合や隣接車両にギリギリに駐車されて出入りが困難、という場合ぐらいでしょうか?)
以上の点からわかるとおり、現時点でのデジタルキーは 「スマートキーの代替」ではありません 。
新型NXの先行商談期間中は、これらの事がほとんど明らかになっておらず、「スマートキーを持たずにドアを解錠し、エンジンをスタートできる」ことがプレカタログでも明らかになっていたため、大変利便性の高い装備と思われましたが・・・
「できることはカタログに書いてある」、「できないことは(十分に)カタログに書いてない」 というイメージです。
また、「リモートエアコン」がデジタルキーとは無関係な装備であったということもあり、車両発売後にいただいたご契約者情報では、デジタルキーの装着率は徐々に低下傾向にあるようです。
なお、一番困るのが、いつのまにかトヨタ/レクサス共通IDがログアウトされ、 デジタルキーを使用する際に再ログインする必要もあること です。
写真のようなケースでは、デジタルキーは動作しません。もちろん、この事象は頻繁に動作するわけではなく、「まれに」ある状態ですが、当方はすでに数度体験しています。寒い時期にいちいち再ログインするのは面倒です。
ということで、いくつかの制限事項(仕様?)を記載させていただきましたが、 「デジタルキー」は使い方によれば非常に便利な機能 でもあります。
とくにおすすめなのは以下の条件に当てはまる方。
【デジタルキー装着をおすすめする方】
・家族や知人とともに行動することが多く、ときには別行動となり、先にクルマで待ってもらうという使い方をするケース
・1つの車両を複数人数で使用する方
・デジタルキー対応の車両を複数所有されている方
・メーカーオプションを全部つけたい方
・スマートキーを携帯せずにクルマに乗りたい方
・リレーアタック対策でスマートキーを持ちたくない方
・スマートキー保管場所と車両保管場所が離れており、急遽クルマに乗る必要がある方
というように、基本的には「鍵」を「複数の人」で「シェアする」方においては非常に利便性が高いと言えます。
また、当方のように、自宅と車両保管場所が若干離れている場合など、会社からの帰宅時に「ちょっとクルマでもいじってみるか」という方においても便利です(レアケース?)。
上記条件に当てはまらない方は、 現状では「カードキー」をポケットや財布に忍ばせておいたほうが確実 です。
また、メーカーオプション価格も「33,000円」と微妙(ノア/ヴォクシーでは半額の16,500円)、また3年経過後は別途「利用料金」が発生するなど、今後よほど機能が改善されない限りは、月額料金を支払ってまで使用を継続する気が起きません・・・
以下は2022年2月23日/20:00現在お寄せいただいた「840名」さまの新型レクサス「NX」ご契約者さま情報です。
■「車種別」のご契約者数
全体の「約65%」がハイブリッドの「NX350h」と圧倒的な占率は前回レポート時から変更ありません。
新登場2.4Lターボの「NX350」は「約14%」、PHEVの「NX450h+」は「約12%」となっています。
■グレード別
衝撃的な数値で、”F SPORT”が「約60%」、"version.L"が「約40%」とこちらも前回レポート時から大きな変更はありませんが、発売日後は徐々に"version.L"の比率が高まっている印象。「LEDヘッドライト」や「後席シートヒーター&電動リクライニング」が標準装備されているため、総支払額が”F SPORT”よりも低く押さえられる点が人気と考えられます。
様々な差別化が図られた”標準”は日本市場においては「約1%」となりました。日本においては今後”標準”グレード不要論も出てきそうな割合です。
もっとも、対象が「SNSユーザー」であることは考慮せねばなりません。(レクサスオーナーの中には「指名買い」ではなく、販売店員のコンサルティングにより車種/グレードを決める顧客も、特に実車を見て初めてNXを知る方にはそこそこいらっしゃるようなので)
■ボディカラー別
”F SPORT”人気のおかげで、ホワイトノーヴァガラスフレークが全体の「40%超」を占め、ソニッククォーツと合わせ、全体の「60%」超がホワイト系と大きな偏りが生じています。SUVモデルでここまでホワイト占率が高いのは珍しいのではないでしょうか?
大健闘なのは、新設定の「ソニッククロム」で、それまで定番の「グラファイトブラック」に迫る数値。
ただし、予約段階の勢いは陰りがみえ、「グラファイトブラック」のウェイトが徐々に高まりつつあります。
反面、レクサス車では人気のある「ソニックチタニウム」の人気が急落していますが、ソニッククロムの影響でしょう。
有彩色では、マダーレッド以下が「1%未満」の比率ですが、ソリッドの「ブラック」の少なさにも注目です。
最近人気が低下し、設定車種が減少傾向の「ブラック<212>」ですが、NXでも今後の存亡は微妙と思われます。
■インテリアカラー別
F SPORT専用カラーの「フレアレッド」が全体の「約40%超」を占めるなど、引き続き大変な偏りが生じています。
そして、定番の「ブラック」を超える人気の「ヘーゼル」が全体の「約27%」と健闘!
ブラックは「約15%」、「ホワイト/リッチクリーム」は合計で12%程度、「ダークローズ」は「約3%」と最も低い選択となっています。
”F SPORT”でヘーゼルが選択できれば果たしてどうなったでしょうね・・・
■ホイール(F SPORT)
”F SPORT”では2タイプのホイールから無償セレクトする形で、特別仕様車にありそうな「ブラック塗装」が人気ですが、陰影のある標準仕様の選択率も高く、どちらを選択しても満足度が高そうです。実車画像が公開されてからは「標準」のウェイトが徐々に増えつつある印象。
降雪地帯の方は「18インチ」を選択されるケースも多いのではと思いましたが、”F SPORT”においての選択率は少数派です。
■ホイール("version.L"、”標準”)
どのホイールも均等に選択されているのが特徴です。
スポーティなダークグレー色の「5本スポーク」がその差を広げつつありますが、「プレミアムメタリック」と「標準」ホイールがほぼ同数というのも驚きです。また"version.L"系では、18インチホイールの選択率が"F SPORT"よりも高いのも注目点といえますね。
■ご契約・納期情報一覧 【対象:840台】
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6)
(その7)
(その8)
(その9)
(その10)
(その11)
(その12)
(その13)
(その14)
(その15)
(その16)
(その17)
*上記の各表はクリックで拡大します。
*万一記載内容に誤りがある場合はお手数ですが、ご連絡願います。
■ご契約・納期情報一覧ご報告フォーム (コピーして不要な場所削除ください)
・お名前 (ハンドルネーム)
・車種 (NX250、NX350、NX350h、NX450h+)
・駆動方式 (FF、AWD)
・グレード (”標準”、”F SPORT”、"version.L")
・契約日 (●月●日)
・生産予定月 (●月)←販売店から「生産予定月」の連絡あった場合のみ
・ボディカラー(記入ください。略称可)
・インテリアカラー(ブラック、ダークローズ、リッチクリーム、ホワイト、フレアレッド、ヘーゼル)
・ホイール種類(18インチ、20インチ標準、20インチプレミアム、20インチ5本スポーク、F専用標準、F専用ブラック)
・Fオレンジキャリパー(あり・なし)
・LCA等先進ADASセット(あり・なし)
・アドバンストパーク (あり・なし)
・3眼LEDヘッドランプ (あり・なし)
・デジタルインナーミラー(あり・なし)
・後席電動格納&ヒーター(あり・なし)
・ムーンルーフ等(ムーンルーフ、パノラマ、なし)
・別体型ディスクドライブ(あり・なし)
・マークレビンソン (あり・なし)
・デジタルキー (あり・なし)
・1500Wコンセント (あり・なし)
・寒冷地仕様 (あり・なし)
・コメント ←コメントあればお願いします!
※"version.L"など、標準装備として装着されている場合は「あり」を記入願います。
※LCA等先進ADASセットは”標準”の場合、PKSB+PVMで「あり」を記入願います。
※後席電動格納&ヒーターは”NX450h+"の場合、「なしを記入願います
※メーカーオプションは、装着したもののみ記載いただいてもかまいません。