第4世代レクサス(新型NX、RX、LX)および2022年以降改良した車種(UX、ES、LS)では、マイレクサス(MY LEXUS)アプリによる「リモートエアコン」機能が無償で使用可能ですが、 なんと一部の既存のレクサス車でも、「リモートエアコン」が使用可能 となります。
リモートエアコンは、 「スマートフォン」の操作により、車内のエアコンを起動させ、予め設定した温度で車内を暖める というもので、冬季にはとても利便性の高い機能です。トヨタ/レクサス車には、ディーラーオプションで「リモートエンジンスターター」が設定されていますが、実質的にこれの代替となります。
【YouTube】 レクサス公式/【G-Link】リモートエアコンの使い方
「マイレクサスアプリ」 もしくは、webから「マイレクサス」にログインすると、2022年12月19日付で案内が出ております。
詳しくはレクサスwebページ、とのことで、以下のページに詳細が記載されています。
https://lexus.jp/total_care/connected/smartphone/
今回新設されたサービスは、 「リモートエアコンスターターキット」 と呼ばれるもので、後付のスターターキットを「30,250円(税込み)」で販売するものです。実際はこれに「工賃」がかかるということなので、もう少し金額が高くなるものと思います。
おそらく、車両の通信アンテナ付近に何らかの装置を後付するものと思いますので、工賃は結構高価かも知れません。
※リモートエンジンスターター装着車は今回の後付アップデートは併用不可
注意点としては「G-LINK契約」が必要なのと、毎月「220円」が必要ということで、これはトヨタブランド車に提供しているものと同一条件ですね。
(新型NXなど、最初から「リモートエアコン」が装備されている車両は、G-LINK利用料に含まれているため無料)
注意点としては、利用できるクルマに制限があるということです。
▼ レクサス「ES」
ESにおいては、2020年夏に突如行われた年次改良後の車両が対象。
「リチウムイオン電池」へ換装し、Apple CarPlayへの対応が行われたタイミングで、ハードウェアが刷新されていたようです。
なお、「車内wi-Fi」(月額/1,100円)もこのモデルから使用可能となっています。
残念ながら、初期に「ES」を購入された方は対象外。
2020年8月6日/トヨタグローバルニュースルーム
「LEXUS、「ES」を一部改良」より
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/33359011.html
▼レクサス「LC」
LCにおいては、2020年初夏に実質的なマイナーチェンジとなる、LC500 Convertible の登場とともに改良されたモデルから対象。
このときに、すでにハードウェアが刷新されていたようで「車内wi-Fi」(月額/1,100円)もこのモデルから使用可能となっています。
残念ながら初期に「LC」を購入された方は対象外。
2020年6月18日/トヨタグローバルニュースルーム
LEXUS、「LC500 Convertible」を新設定 より
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/32732194.html
▼レクサス「NX」(旧モデル)
旧:NXにおいては、2020年夏に「Apple CarPlay」への対応が行われたタイミングで、ハードウェアが刷新されていたようです。
モデル末期でもしっかり対応しているとは、さすが人気車種ですね。
なお、「車内wi-Fi」(月額/1,100円)もこのモデルから使用可能となっています。
2020年7月16日/トヨタグローバルニュースルーム
LEXUS、「NX」に特別仕様車“Spice & Chic”および“Cool & Bright”を設定 より
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/33148934.html
▼レクサス「RX」(旧モデル)
旧:RXにおいては、マイナーチェンジを実施したタイミングで「Apple CarPlay」へ対応するほか、ハードウェアが刷新されていたようです。
なお、「車内wi-Fi」(月額/1,100円)もこのモデルから使用可能となっています。
2019年8月29日/トヨタグローバルニュースルーム
LEXUS、「RX」をマイナーチェンジ より
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/29251125.html
▼レクサス「UX」
UXにおいては、課題であったラゲージの容量拡大のためハイブリッドの「UX250h」にて、上下2段階で使用可能なデッキボード対応となるとともに、「Apple CarPlay」へ対応したタイミングでハードウェアが刷新されていたようです。
なお、「車内wi-Fi」(月額/1,100円)もこのモデルから使用可能となっています。
残念ながら初期に「UX」を購入された方は対象外。
2020年10月1日/トヨタグローバルニュースルーム
LEXUS、「UX」に特別仕様車“Urban Elegance”を設定
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/33759881.html
さて、ここでお気づきの方も多いと思いますが、現行モデルでも対応していない車種があります。
そう、 レクサス「IS」、そして「RC」(RCF) です。
これらは大規模なマイナーチェンジを行っていますが、結局そのタイミングでは、今回の「リモートエアコン」対応のための対応はハードウェアレベルで実施されていなった模様です。これはベースとなるモデル設計が古かった、ということに起因するものと思いますので、現在は販売が終了していますが、「CT200h」や「GS」シリーズ、そして旧「LX」でも対応は不可であったことが考えられます。
それほど需要はないのかもしれませんが、発売されたばかりの「IS500」も対応メニューに入っていないのは残念ですね・・・
このように、既存のモデルに「後付け」で機能を追加するサービスは従来のレクサス車では珍しいものです。
一時期問題となったKDDIの3G回線収束による「G-LINKサービスの終了」(2022年3月末)のときに、レクサス標準搭載の車載通信機を「4G/LTE」への車載器への換装するサービスを望む声は大きかったと思います
→当初対応しないとのことでしたが、2021年夏頃から個別案内され、希望者には部品代約8万円+工賃で「4G/LTE」への交換サービスが救済策として実施された模様です。(Webページには記載なし)
https://lexus.jp/cpo/carlife/detail/information/
今回、有料ではあるものの、既存のクルマに魅力ある新機能を追加するというのは、愛車をより永く使う上でも歓迎できるサービスですので(新型車が入手困難ということもありますし)今後もこのようなサービスの拡充に期待したいところです。
さて、コレに負けないよう、ソフトウェアのアップデート(OTA)にもぜひ期待したいところです。
結局新型「NX」から本格的にスタートした「OTA」の実質的なアップデートはほとんど行われないまま2022年が過ぎることになりそうですが、「TEAM LEXUS ブログ」によると、アップデートの計画はありそうですから、なんとか現時点の「酷評」に近い評判をを覆すようなアップデートに期待したいところです。