昨年秋ぐらいからでしょうか、車系YouTuberの方が一斉にPRしている「OTTCAST」(オットキャスト)。
いわゆる、「Android AI−BOX」というものらしいですが、先代モデルは動作が緩慢なので導入を見送っていましたが、現在主流の OTTCASTの新型「 PICASOU2(ピカソウ2)」というモデルはかなり軽快な動作になっているということと、実勢価格が「43000円前後」とお求めやすい価格になってきたので、導入してみました。
当ブログではほとんどのアイテムは自腹購入して良いものだけをおすすめする方ですが、結論からいうと、 なかなか優れものアイテム でした。ただし、欠点(気になる点)もありますので、それもあわせてお伝えしたいと思います。
まず、今更聞けないという方もいらっしゃると思うので、そもそも「オットキャスト」とはどういうものなのか?
「車内でYouTubeやAmazonプライム、その他サブスク形式の 動画をスムーズに再生するもの 」と言って過言ではありません。よって「動画視聴は興味がない」という方は購入不要といっても過言ではありません。音楽だけなら、純正の「Applacarplay/AndroidAuto」の機能で十分と思います。
動画視聴の際は、「NX」の大画面のモニタを活用し、ストレスなく、動画をモニターに映し出すことが可能です。
似たような製品で 「MILEL(ミレル)」 というものもあるが何が違うのか疑問を持つ方も多いと思います。
オットキャストを日本版に最適化して、人気のアプリをあらかじめインストールしたものが「MILEL」とされていますが、形状やスペックは同じで、外見はロゴが異なるだけのようです。
ただし、「OTTCAST」も基本的には日本語化されていますので、使用に問題はありませんでした。
肝心な「接続方法は?配線は難しいのか?」という点も気になるところです。
新型になってとても簡単になったそうで、 付属の「USBケーブル」で接続するだけ ですが、電源供給のため、マルチメディア端子である「USB-TypeA」での給電では間に合わず、別途「アクセサリーソケット」または「USB Type-C」から給電する必要があります。
給電用のアクセサリーソケットは「Type-A」対応で小型のこちらの製品がおすすめです。
▼Anker PowerDrive 2 Alloy(24W 2ポートカーチャージャー)
なお、新型NXの「別体型ディスクプレイヤーなし」の方は、マルチメディア用のUSB端子(USB-TypeA)が外だしされていますので、どうしても配線が外部に露出してしまいます。
「別体型ディスクプレイヤーあり」の方はUSB端子がボックス内にあるので、配線が露出することはありません。
ちなみに、本体は結構小型なので、新型「NX」の場合は、ドリンクホルダー前部に配置することも可能です(飲み物は置けませんが・・・)
「OTTAST/MILEL」の新型は 本体にイルミネーション機能があります ので、レクサス「NX」のマルチカラーアンビエントライトと色合いを近くすることもできるので、配線さえ気にならない場合はカップホルダーに配置するのもなかなかよさそうです。
さて、「OTTCAST」の日本版とも言える、「MILEL」(MB-201)に関しては、現在、(2023年1月13日現在、たまたま?) Amazonスーパーセールの時よりも安い金額 でかつ、いくつかの特典が付属した上でなんと今までの最安値レベルである 「約43000円」で販売中 です。
かなりお得なので、今から「OTTCAST PICASOU2」を購入されるのであれば、 新型「MILEL」(MB-201)をおすすめします 。
ただし、車系YouTuberさんの中にはより有利な条件で販売・クーポン配布している場合もあるので、念の為チェックされることをおすすめします。
▼Amazon MILEL CarPlay AI Box MB-201
約43,000円+付属品(リモコン、SDカード、HDMIケーブル)
▼Amazon Ottcast PICASOU2
本家オットキャストピカソウ2も追加でセール対象に! ただし「おまけ」はつかないようです。
あと、「OTTCAST/MILEL」の特徴といえば、やはり 「2画面表示ができる」ということが特徴 ではないでしょうか。たとえば、左側には「YouTube動画の再生」、右側には「地図表示(googlmap)」といったことが実現できます。
ただし、 地図を「レクサス/トヨタ 純正の地図」にすることは流石にできません。
あまり意味はありませんが、「YouTube動画」と「Amazonプライムビデオ」を同時表示することもできます(同時に再生は不可)
「OTTCAST/MILEL」は、Androidスマホのようなものなので、Google「Playストア」から、各種アプリをダウンロードして、「オットキャスト」内の内蔵メモリに保存することが可能です。
ただし、一部ダウンロードできないアプリがあり、その筆頭として、「ディズニープラス」(サブスクリプション)があります。
「MILEL」には、このディズニープラスのほか、人気のアプリが最初からインストールされているとのことですから、アプリのインストールが面倒くさい方は「MILEL」が良さそうです。
なお、「OTTCAST」でも、一定の手続きをすることでインストールが可能です。
「オットキャスト ディズニープラス インストール」で検索するとやり方が出てきますので、車内でディズニープラスを視聴されたい方はチャレンジください。順調に行けば10分もあればインストールは完了します。
しかし、一見万能に見える「OTTCAST/MILEL」ですが、当方は主に「3つ」の欠点があると感じました。
■1点目・・・接続が不安定
当方の環境では、最新のファームウェアにアップデートした状態であっても接続はなかなk安定しません。新型「NX」のマルチメディア用のUSB端子(Type-A)に接続して、エンジンオンをしても自動的にオットキャストの初期画面が起動することは「まれ」です。
多くの場合は、NXの設定画面「Bluetooth/ 機器」画面から、「オットキャスト PICASOU」を手動で接続する必要があります。
また、オットキャストは起動していない場合は「赤色のイルミ」が点灯するのですが、突然機能を停止する(シャットダウン)して、NXの通常画面に戻ることもしばしばです。この場合は、上記のように手動で接続するか、USBケーブルを抜いて再接続する必要があります。
この不安定さは今後のアップデートで改善されるかもしれませんが、そもそも新型「NX」のマルチメディアシステム自体もまだ動作が怪しい部分やバグのようなものも見受けられるので、完全な改善は難しそうです。
■2点目・・・通信接続がめんどくさい
「OTTCAST/MILEL」はインターネットに接続して使用するものですから、通信手段を準備する必要があります。
幸い、レクサス「NX」には、「車内Wi-Fi」機能が有料ですが備わっていますので、それを契約しておけばスムーズなのですが、なんせ「月額/1,100円」しますし、週末しか車に乗らない方や複数のクルマを所有している場合は各車でそれぞれ契約するのも無駄と思いますので、車内Wi-FIを契約せずに、スマートフォンの「テザリング」接続されて使用されている方も多いのではと思います。
この場合、 オットキャストを機動する都度、スマホのテザリング接続を手動で行う必要がある ので、なにげにめんどくさいです。エンジンオフのたびにしなければいけないので・・・ということで、当方は後述の、維持費が安い「KDDI」の「Povo2.0」を契約し、そのSIMカードを「OTTCAST」で使用することとしました。SIMカードで通信をする場合は、ストレスなく使うことができます。
繰り返しになりますが、 NXの標準装備されている「車内WI-Fi」を契約する場合は、この点は問題ありません 。
■3点目・・・・初期画面が意味不明
起動して最初に表示される画面は一見きれいなのですが、 ほとんど使い物になりませんので存在自体が疑問 です。(画面のカスタムがほとんどできない)
その代わりに、専用のアプリをインストールして見栄えのよい画面にしている方が多いようですね。当方も先人に習い、「カーランチャー Pro」というアプリを導入して、起動画面を多少見栄え良くしてみました。かなり自由度の高いカスタマイズができる反面、複雑でもあります。(当方は車内で動画視聴はしないので音楽再生を中心とした設定にしています)
ほとんどの方は「動画視聴」のために「OTTCAST/MILEL」を購入されると思うのですが、現状では最初に何をしてよいのかわかりづらい状態ですので、今後のアップデートで、初期画面が改善されることを望みます。
さて、次は当方と同じように「OTTCAST/MILEL」の通信手段として通信会社と契約し、「SIM」カードを使用する場合の使い方についてです。
お詳しい方ならご存知のことと思いますが、「SIM」カードを挿入しただけでは、インターネット接続はできず、「APN」設定をする必要があります。スマートフォンの場合は画面の指示に従い自動設定されるものが多いですが、「OTTCAST/MILEL」では手動で行う必要があります。
*通信会社によってはSIMを差し込むだけでAPN設定不要の場合もあるそうです。
今の所、維持費が格安で通信品質も良好な KDDI-「Povo2.0」 での使用例が見つからなかったので共有させていただきます。「OTTCAST/MILEL」において、以下の手順に沿って設定いただければ、「Povo2.0」で格安で運用することができます。
1)オットキャストの設定画面から、「ネットワークとインターネット」をタップ
2)「モバイルネットワーク」 をタップ
3)「アドバンスト」をタップ
4)「アクセスポイントネーム」をタップ
5)右上の「+」をタップ
6)アクセスポイントの編集画面になるので、【名前】、【APN】、【APNプロトコル】の3箇所に次のように入力
【名前】povo2.0
【APN】povo.jp
【APNプロトコル】IPv4/IPv6
<参考URL>
https://povo.jp/support/guide/sim/
7)3箇所に入力後、右上の「…」をタップして、「保存」を必ずタップ(これをしないと保存されず、やり直しになります)
8)画面に「povo2.0」が追加されているので、タップ。これで自動的にSIMカードで通信が開始されます。
なお、 povo2.0は2023年1月現在、「契約事務手数料」、「月額利用料」は「ゼロ円」 です。
必要なときにトッピングで容量(ギガ)をその都度購入する仕組みで、原則180日以内にトッピングがない場合は自動解約される・・・とされていますので、当方のように主に週末だけ利用するという場合は、月に数百円と、かなりの格安で運用ができます。
申込みの際はSIMの種類を「SIMカード」にすることをお忘れなく・・・「e-SIM」にしてしまうと「OTTCAST/MILEL」では使用できません。
また、 「ギガ活」 というものがありますので、 所定の店舗で「au pay」で支払いをすると、「ギガ」が1週間後ぐらいにプレゼントされる ので、任意のタイミングで使用することができますので、うまく活用すれば、ほとんど費用をかけずに運用ができます。
https://povo.jp/spec/topping/data_program/
<例> 300MB 獲得できる店舗(有効期限3日間)
コンビニ「ローソン」で500円以上購入
牛丼「すき家」「松屋」
カフェ「ドトール」「カフェ・ド・クリエ」など
寿司「はま寿司」
薬局「ウエルシア」「サンドラッグ」など
<例> 1GB 獲得できる店舗(有効期限7日間)
スーパー「オーケー(OK)」
ホームセンター「カインズ」
居酒屋「白木屋」「モンテローザ」「魚民」など
おもちゃ「トイザらス」
<例> 3GB 獲得できる店舗(有効期限30日)
百貨店「松屋銀座」
自動車「オートバックス」 など
「OTTCAST/MILEL」のインターネット通信を「SIMカード」で運用をされる方は月額利用料が低廉な「Povo2.0」はなかなかおすすめでできます。
「OTTCAST/MILEL」の初期設定やソフトウェアのダウンロードは結構データ容量を使いますので、いろいろ試しているとあっという間にデータ容量が減っていきますので、「24時間使い放題」はかなり便利です。
OTTCAST/MILEL」の使い方などに関しては、「CSK REVIEW CHANNNEL」の動画を参考にさせていただきました。
非常にわかりやすいので購入前にはぜひ視聴をおすすめいたします。