2023年11月26日
注目の新型レクサス「LBX」詳細レポート!(セカンドインプレッション)
「LM」と同時展示ということもあり、レクサスインターナショナルギャラリーは過去最高レベルの混雑だったようです。
では今回はレクサス LBX の各ポイントを詳細にチェックしていきましょう。
なお、あくまでも「プロトタイプ」ということで、市販版とは仕上げが若干異なる可能性もあるようですが、仕様については確定と思われます。
▼「LBX」」エクステリアフロント
ボンネットへのレクサスエンブレムが新鮮です。「平ら」で表面仕上が丁寧で上質です。
グリル部中央やフォグランプ下部のシルバー加飾部分の仕上げなど、エクステリアのクオリティは十分ですね!
ヘッドランプが「単眼」なのはまだ見慣れませんが・・・
▼「LBX」フォグランプ
フォグランプ、コーナリングランプ周辺はうまく金属調加飾と樹脂を組み合わせて質感を保っており、好印象でした。
▼「LBX」サイドビュー
「Cool」のため、バイトーン(2トーン)カラーとなっているのがわかります。
SUVっぽさというよりは、コンパクトカーに近いデザインになっています。
ヤリスクロスと見比べてみると、どうでしょうか?シルエットやサイズは似ていますが。
ヤリスクロスは大型の樹脂フェンダー、タイヤとフェンダーのクリアランスが大きめなどSUVっぽさがありますよね。
▼「LBX」」ホイール
ボルト締結化により、ホイール中央まで意匠面が拡大しています。
ブレーキキャリパが廉価版モデルに採用されているシルバーではなく、わざわざブラック塗装されているのは好印象。
▼「LBX」ドアミラー
中央のメッキ部分がブラック樹脂仕上げになっているのが特徴。
差別化としては良いかと思いますが、現状「LBX」のみなので、コストダウンと捉えられても仕方の無いところです。
気になる方は、他車種パーツの流用をすれば大丈夫です。
▼「LBX」ドアハンドル
なんと、フロント部分のエクステリアドアハンドル照明が廃止されています。
これは新世代レクサスでは当然につくものと思っていましたが・・・夜間に乗る方は、なにげに残念な点ですね。
▼「LBX」リアサイドビュー
コンパクトクラスでありながら、左右に伸びやかなテールランプ、四隅に張り出したタイヤ&ホイールのおかげで結構大きく見えます。
給油口はレクサスとしては珍しく「丸形」(ヤリスクロスと同じ)です。
無塗装樹脂パーツの使用部位はかなり少なく、この点からもSUVというよりは現代の「CT200h」という印象を受けました。
▼「LBX」」リヤビュー
鏡餅っぽさは確かにありますね!個人的には車格レスな印象をうけ、好みです。
ラゲージを開くためのスイッチがある部分が少し凹状になっているのも目新しいところ。
ここからはインテリアをチェックしていきます。
▼前席ドアトリム
非常に見栄えのよいドアトリム。
手の触れる場所がウルトラスエードを使用しているので非常にクオリティが高かったです。
ただし、上部は傷が付きやすい素材ですし、下部はハード樹脂を仕様。
センター部分が上質なので、全体的に見ると十分レクサスクオリティになっていると思います。
ただし、よく見ると「ドアカーテシランプ」はありません。
また、ドアトリムの小物入れが結構小さくて狭いのは残念dせう。
▼前席サイド部分
センターコンソールサイドと、ドアトリム、フロントシート部分に「ウルトラスエード」が使用されているので非常に高品質に見えます。
▼フロントスカッフプレート&フロントパワーシート
なにか違和感があると思いきや・・・
ステンレス等の金属素材がロゴの周りのみとなっています。
これもレクサスとしては初ですかね。アップグレードしたい方はディーラーオプションの設定に期待しましょう。
パワーシートのスイッチもとトヨタブランド車のような意匠になっています。
これもちょっと残念。(気にしている方は少ないと思いますが)
▼フロント助手席側シート調整
レクサスとしては「CT」の一部グレードに続くマニュアル式のパワーシート。
黒歴史で一時期「IS」にも期間限定でマニュアルシートが設定されましたがあまりに不評ですぐ無くなりました。
レクサスや高級車に慣れた女性の方は、股の間に手を入れて調整するのはちょっと厳しそうですが・・・
動きが「ガッチャン」、「バキッ」というのもあまりスマートではありませんが、車両重量の低減に寄与しているのは間違いないところ。
▼フロントカップホルダー&置くだけ充電、小物入れ
実用的なスマホ置き場などはありますが、コードがむき出しになってしまうのは難点。ここは実用性をとるか、見た目をとるかなので難しいところ。
なお、スマホ置き場もありますが、大型スマホだと置けません(iPhone15 Pro Maxはギリギリ入りませんでした)
▼センターアームレスト下 小物入れ
スライド式で使いやすい収納スペースとドリンクホルダーが。
照明はないので、アンビエントライトを追加カスタマイズしたいですね。
スライド動作もしやすくて工夫されていると思いました。カップホルダーが少々浅いのは難点。
▼運転席側 パワーシート&ポジションメモリスイッチ
比較的押しやすい位置に移設されたシートポジションメモリスイッチ。
ポジションが3つあるのはレクサスならではですが、ステアリングが電動調整ではないので、メモリ機能の恩恵も半減というところでしょうか。
▼運転席側 ETCユニット&小物入れ
小型ですが、小物入れもあり、上質です。スイッチ類の意匠と樹脂の質感も十分。
▼フロントドア(助手席側)
ドアカーテシランプがありません。まさにヤリスクロス。
でもレクサス「CT(CT200h)」でもドアカーテシランプはありませんでしたから、コンパクトクラスのクルマでは非装備というのがトヨタ/レクサスの思想なのかもしれません。
レクサス「LBX」にはeラッチにより、安心降車アシスト(セーフイグジットアシスト)が標準装備なので、ドアカーテシランプは非採用でも問題ないとの判断かもしれません。
▼運転席側パワーウィンドウスイッチ
パワーウィンドウスイッチは、新型NX等に近い表面塗装仕上げがされているので、レクサスらしい質感を感じます。
パワーウィンドウスイッチ自体にもサテンメッキの加飾がされており、ドアミラーの調整スイッチもレクサスクオリティ。
各スイッチにもしっかりイルミネーションが施されていますので、ヤリスクロスから大きく進化しています。
▼助手席側ドアトリム(PWスイッチ周辺)
新型RXと同様、アームレスト近辺にスェードが入ると非常にクオリティがアップします。e−ラッチの採用とともに、「LBX」で高品質感を感じる部分の1つです。
▼ステアリング
レクサスの良いところは、エントリーモデルの車種でもステアリングの意匠や質感などがおおむね統一されていることです。
「LBX」はしっかりパドルシフトを備えていますし、ステアリングやスイッチ類の仕上げも上位車種の「NX・RX」等と変わりありません。
ただ、スポーティな外観でありますが、ステアリングに穴あき加工(ディンプル)はありませんでした。
▼ステアリング調整(マニュアル式)
レクサスオーナーなら違和感あることに気づくと思いますが、やはり噂通り電動調整機能はありません。
そのぶん、とてもスッキリとした構造となっており、重量も低減しています。
一説には、軽量化を勘案して電動機能を排除しているようですが、複数の方で使用する場合は不便ですよね。
▼サンバイザー
残念な点の一つとしては、サンバイザーがビニール(?)のようなトヨタブランドの大衆車に使用されているものと同一の仕上げであることです。
バニティミラーを使用する際、気になる方もいるかと思います。
なお、サンバイザーやピラー、ルーフに使用される素材でコストのかけ方がわかります。
ここは妥協してほしくなかった・・・
▼バニティミラー&照明
ヤリスクロスでは備わっていなかったミラー照明はしっかり乳白色のLEDで装備されていたのは良かったです。
なお、助手席にもちゃんとバニティミラーとLED照明があることが確認できました。
▼エアコントリム周辺
質感とコスト低減をうまく両立させた、存在感を感じさせないエアコン吹き出し口周辺。
ナノイーX機能はもちろん装備。
トリム下部に、人工皮革またはウルトラスエードを施しているのはレクサスならでは。
▼Aピラー 素材は樹脂!
なんとレクサス初・・・Aピラーピラーカバーが樹脂素材むき出しです。(ヤリスクロスと同じ)
ここはファブリック巻にしてほしかったところ・・・
最上位グレードでこれは残念。(ビスポークビルドでもここは無理なのでしょうか・・・)
当方なら、ここはブラックのウルトラスエードを巻きますが結構コストがかかりますね。
▼9.8インチセンターディスプレイ
見やすい正方形型に近いディスプレイ。
ただし、既報通り、地図ソフト内臓の「ディスプレイオーディオPlus」ではなく、インターネット接続をしたクラウド地図を使用するタイプなのでG-LINK契約が必須。「展示車」ではG-LINK契約がされていないので地図が映らないのです・・・
結局日本では「NX”標準”」はほとんど数がでてないですし、LBXは全車これだといかにも「廉価版」という感じがするのですが、ここはなんとかならんかったものですかね〜・・・
なお、解像度も十分で見やすいので、9.8インチディスプレイ自体を否定するものではありませんのでお含みおきを。
▼フロントルームランプ
レクサス初意匠のフロントルームランプ。
ただ、表面仕上が無塗装なのと、サングラスホルダー(小物入れ)もないため、大きなスペースを取っている割にはいかにも廉価版という感じがします。なお、タッチセンサータイプということで一定のクオリティは保っていますね。
▼フロントフットランプ
廉価グレードではまっさきに削られるフットランプですが、「LBX」ではちゃんと64色のマルチカラーアンビエントライトとなっています。(全グレードではない模様)
比較的スポーティグレードな「Cool」でもアルミ製のペダル類はないのが残念なので、ディーラーオプションで準備してほしいと個人的には思います。
日常的なスニーカーなら、ちょっとおしゃれしたい感じです。
▼マルチカラー アンビエントライト
ニュースリリース通り、マルチカラーのアンビエントライトを採用。これはこのクラスの車では珍しいですよね。
アンビエントライトの箇所はちょっと少なめなので増設用のキットの設定が欲しいところ。
▼センターコンソール下小物入れ
「RZ」にもありましたがセンターコンソール下には便利な小物置き場が。
ここに「アクセサリーソケット」とUSB- TypeC端子、そしておそらく「HDMI」増設用のメクラ版があります。
底面にはゴムトレイがあるのも嬉しいですし、ここにウルトラスエードを仕込むとかなりクオリティあがりそうです。
なお、ここには照明はないようでしたので、ぜひ増設したいですよね。
(なぜかネジが1つ転がっていましたが・・)
ここからはリヤシート。
コンパクトサイズなのでリヤが狭いのはしょうがないですが、フロントシート下につま先が入るので短時間であれば4人乗車も可能ですね。
▼リヤ席
リヤシート部分はは妥協なき作りで仕上がりは良いのです。
ウルトラスエード部分がグレーに近いカラーなので、2トーンカラーの用に見えるのは素敵ですね!
あえて言うなら、「センターアームレストが存在しない」、「(センターの)カップホルダーがない」、というところでしょうか。
おそらくこのクルマの想定するところはせいぜい「1時間程度のドライブ」で「2人乗車」がメインなので、後席の装備は極力省いたという感じでしょう。
年に数回もしないようなリヤ席のセンターアームレストとカップホルダー廃止は、方向性としては良いと思います。
▼リヤ側 ドアトリム
フロントと同様、センター部分にウルトラスエードが使用されており、パワーウィンドウスイッチにも加飾あるなど、妥協はありません。
スピーカーグリルはちょっとさみしいので、このあたりは加飾が欲しい気もします。(カスタマイズし甲斐がありそう!)
ドアポケットは結構大きめで使いやすそうでした。
▼リヤ席エアコン吹き出し口
リヤ席にはエアコン吹き出し口はありません(ヤリスクロスと同じ)
充電用USB端子は2個備えていますし、「AC100V1500W」のアクセサリーコンセントは標準で備えるのは万一の際に嬉しいポイント。
エアコン吹き出し口がないことから、後席に人を乗せることは短時間に限定しており、通常はあまり想定されていないと考えるべきでしょう。
▼リヤルームランプ
NXと同意匠の、プッシュ式。タッチセンサー式ではありませんが、パネル自体はクリアブラック塗装されているので、質感十分です。
▼ラゲージ
リヤ席を倒すとなかなか広大なスペースが。完全なフラットではありませんが、比較的フラットに近い形状となっています。
リスクロスと違ってヘッドレストを取り外す必要はありません(笑)
▼ラゲージ全景(ラゲージボード取り外し後)
ラゲージボードを外すと、収納スペースが拡大されます。使いやすい形状ですし、床面にも起毛仕上げがしっかりされています。
▼ラゲージボード
取り外しができますが、このとおりかなりがっしりとした構造(コストかかってます!)
荷物を沢山積みたいときはあらかじめ外して自宅に持ち帰る(?)ことができます。
▼ラゲージボード半開け状態
ラゲージボードは完全に取り外すだけでなく、装着したまま折りたたむ事もできますので、床下収納としても使えます。
通常はこの使い方が良いのではと思います。
▼トノカバー&ラゲージボード装着状態
トノカバーとラゲージボードをどちらも装着した状態は、初期の「UX200/UX250h」を思わせるほど高さが低いですが、上質感はありますね!
トノカバーがペラペラではなくしっかりとした素材なのはいい感じです!(欠点としては左右に折り畳みができない)
▼ラゲージ左右小物入れ
レクサスらしくしっかり「蓋」がついているのが好印象です。
取り外すとこんな感じで。洗車用具など入れるのに便利かも。
▼リヤナンバープレート&LED照明
レクサスとしては最も低い位置にナンバープレートが設置されています。
照明はもちろんLED。
さて、取り急ぎ気になるポイントをざっとチェックしてきましたがいかがでしたでしょうか?
装備を豪華にすると、重く、そしてコストもかさみます。
日常使いができる「高級なスニーカー」としての用途を目指した「LBX」ですから、既存のレクサス車で定番の装備がないのはやむをえない部分もあると思いますが、この「LBX」でカバーできない部分は近々大きめの改良を施すと噂の「UX」がカバーする分野でもあるのかもしれません。
私的にはこれはレクサス「CT200h」 の後継車種という印象です。
先進安全装備は最先端のものが導入されますし、このクラスでは珍しい装備も見受けられますが、やはり上位車種には敵わない部分も散見されます。
LBXは賛否分かれそうな車種ですが、こういった個性的な車種が販売できるのもレクサスのラインアップが充実してきた証なのではないかと思います。
2023年11月12日
日本初公開!レクサス「LBX」ファーストインプレッション
ついに日本初公開されたレクサス新型「LBX」ファーストインプレッション、取り急ぎ箇条書きでレポートです。 (数カ所追記)
なお、画像満載の詳細版は本日更新予定ですのでよろしくお願いします。
展示されていたのは実質的に最上位グレードと思われる「Cool」ウルトラスエードとセミアニリン本革を使用した「小さな高級感」を演出した車種。
*赤字部分当初より追記
【予想通り残念だった点】
・シートベンチレーション機能はなし
・ステアリングの「チルト」、「テレスコピック」機能は、「手動」(マニュアル)
・助手席にはパワーシートなし(「手動」(マニュアル)
【良かった点】
・ドアトリム(センター部分のパワーウィンドウスイッチ近辺)の質感が非常に高い。
・前席センターアームレストの質感
・ラゲージは2段構造(ヤリスクロスの構造に近い。ただし左右分割はできない)
・トノカバー、ラゲージボードの質感が高い。
・樹脂パーツ、スイッチ類の質感はレクサスクオリティで高い。
・外板の塗装クオリティはレクサスクオリティを確保。
・フル液晶メーターは質素だがトヨタブランドとは違う意匠
・バニティミラー照明あり(LED)
・内外装のランプはすべてLED採用
・PWスイッチに加飾、イルミあり
【残念だった点】
・ディスプレイオーディオはナビ地図が内蔵されていない下位モデルのもの(NX”標準”やトヨタブランドに採用のもの)
・エクステリアドアミラーの質感(塗装部分が少ない)
・エクステリアドアハンドルに照明無し(前後ともになし)
・後席センターアームレスト無し (ヤリスクロスのような中途半端な方式よりは良い?)
・インテリアAピラーが樹脂 ファブリック巻きなし。レクサス初?)
・サンバイザーの質感 ファブリック巻きなし。レクサス初?)
・ラゲージ内LEDは右側のみ
当方はトヨタ「ヤリスクロス」(GR SPORT)を所有しているので、気になる点は格段にアップグレードされていますが、冒頭の3点はやっぱり残念に感じました。
気軽に扱えるレクサス車としての基本性能、クオリティは十分と思いますので、ファーストカーとして所有する場合と、レクサス車や欧州車などのプレミアムブランドを所有する方のセカンドカー用途の場合では印象が異なるように思います。
2023年11月03日
初お披露目!レクサス「LF-ZC」詳細レポート!3年後の市販が待ち遠しい!
LCのようなクーペかと思いきや、スタイリッシュなセダン型で登場、現行のレクサス車を第4世代とすると、大きくモデルチェンジした第5世代といえます。
すっかりグリルレスとなりましたが、レクサスブランドであることがひと目で分かる「スピンドルボディ」を採用。
クーペライクなフォルムはとてもスタイリッシュ。直線的なラインが多いですね。
タイヤ・ホイールは21インチを装着。ミシュラン製のタイヤはデザインがかっこよくてコンセプトカーに似合います。
テールランプは今後も「一文字」を使用する模様。
「L E X U S」ロゴが光るデザインは実際に使用されそうですね。テールランプで光る部分が細くて複雑な形状なのは近未来感を感じさせられます。
インテリア。
コックピットはいかにもコンセプトカーという印象ですが、レクサス「LF-LC」がそれほど大きく異なることなくレクサス「LC500/LC500h」として登場したことを思うと、少しでも近いデザインで販売してくれることに期待したいところです。
ステアリングは「ワンモーショングリップ」で、ドアミラーのカメラ映像がステアリング左右に付属しているのが目新しいですね!
カメラは、レクサス「ES」に設定されて以来実用化されていませんが、次世代のBEV時代にはマストな装備となるのでしょうか。
運転席側全景。
ダッシュボードやフロアがスッキリとして広々した空間が印象的です。
シートは超薄型ではいかにもコンセプトカーといった感じですが、座り心地や振動吸収など快適性とデザイン性を両立してぜひ実現してほしいですね。
ドリンクホルダーなどが見当たらないですね(センターコンソール部分の下部でしょうか?)
フロントシート。
LFAのようなデザインのシートで非常にスタイリッシュ。
シート素材は本革ではなく、ウルトラスエード/アルカンターラのようなサステイナブルな素材を使用しているようです。
収納スペースが非常に少ないなど、このままの実用化は難しそうですが、似たようなデザインでの実現をぜひ期待したいところ。
前席助手席側。
まずは、次世代BEVの特徴でしょうか、フラットなフロア(床)、そしてカーボン製と思われるマーブル柄に目を奪われます。
現行レクサス車(第4世代)では、助手席側前の質素さが課題となっていますが、ついに次世代レクサス車では、助手席側前に、エンタテイメント性をもたせる方向に。センター部分と合わせるとワイドなツインディスプレイのような構造となっています。
ダッシュボードに内蔵する型ではなく、飛び出しているのは、万一の際の突安全性上大丈夫なのかという疑問はありますが・・・
第4世代レクサスでは廃止された「リモートタッチインターフェイス(RTI)」っぽいものが復活。
運転席側からメインディスプレイへのタッチ操作ができないので、やむをえないものと思いますが、まだまだこのあたりの遠隔操作デバイスは方向性が定まっていないようですね。(ある意味、「タズナコンセプト」の終焉とも言えそうです)
後席全景。
薄型のフロントシートバック、リヤエンタテイメントシステム、後席手元のスマホ型タッチパッドなどは問題なく実用化されそうです。
シート素材にまでカーボンを使用しているのはコストの問題からどうなるでしょうか。
でも高額モデルとして登場するならば見た目のインパクトが必要なので、ぜひ実現してほしいですね!
リヤシート。
前席と同様、シートデザインが超かっこいいです!
ドリンクホルダーやセンターアームレストなどの収納部分がないのはコンセプトカーだからやむを得ませんね。
ドアトリム。
カーボン柄に見えますが、銅線に「竹」(バンブー)を織り込んだ素材とのこと。
次世代BEVでは、インテリアの素材として「竹」を使用するようですね!もともとレクサスの内装材として使用していただけあり、親和性は高いものと思います。
3年後に、どこまで近い形で発売されるかはドキドキですが、スタイリッシュなデザイン、現行レクサス車で課題であるインフォテイメントシステム/エンタテイメントシステムの改善、そして何より「約1,000km」を目指す航続可能距離など、まさに欲しくなる「BEV」という印象。
カーボン素材の使用部位を減らせば結構実現できそうな印象も受けるのですが、今後の進化に期待できる1台と思います。