歯を脅かす受動喫煙、男性の歯周病リスク3倍超に
自営業のある女性(67)は20歳代の頃からたばこを吸い続けるヘビースモーカーだ。朝起きると、まず1本。朝食は野菜ジュース を1 杯、また吸う。仕事中も、手の届くところに、たばこの箱。イライラするとすぐに手を伸ばす。1日20〜30本は吸う。
4、5年前、歯茎がうずくように痛くなり、歯が浮くように感じたため。近くの歯科を受診すると、歯周病と診断された。
この人のように個人だけが歯周病になるのであれば問題ないが次のような報告がなされた。
国立がん研究センターと東京医科歯科大のグループがまとめ
他人のたばこの煙を吸う受動喫煙をしている男性は、喫煙者と同程度、歯周病になる危険が高まるとする研究結果を国立がん研究センターと東京医科歯科大のグループがまとめた。
同グループは2005年〜06年に歯科検診を受けた1164人を対象に受動喫煙と喫煙、歯周病の関連を調べた。受動喫煙は「家庭で10年以上喫煙者と同居」「職場などで1日1時間以上喫煙者とほとんど毎日接する」などとした。
分析の結果、重度の歯周病になる危険は、受動喫煙をしていない男性に比べ、家庭で受動喫煙をしていると約3・1倍、家庭とそれ以外の場所で受動喫煙をしていると約3・6倍高かった。喫煙者が歯周病になる危険は約3・3倍でほぼ同じだった。女性における受動喫煙と歯周病との関連はみられなかった。
たばこに含まれるニコチンは、歯周病を引き起こす細菌の発育を促し、病原性を高める。同大の植野正之准教授(健康推進歯学分野)は「喫煙者は、せめて周囲に配慮するようにしてほしい」と話している。
出典:(2015年8月26日 読売新聞)
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