米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が、
プログラムの特定の部分に多少のエラーを許容することを
プログラマーに指定させ、消費電力を下げる新しいシステムを発表しました。
OOPSLA (Object-Oriented Programming, Systems, Languages & Applications)
とは、ACMが毎年開催している国際会議で、
オブジェクト指向プログラミングのシステム、言語、アプリケーションを主題としています。
第1回のOOPSLAは1986年、ポートランドで開催されました。
一般に、トランジスタはプロセスルールが縮小すると信頼性が下がってしまいます。
電圧を上げると、信頼性は上がりますが、同時に消費電力も上がってしまい、
現在のプロセッサは、いかにして効率を上げるかが求められています。
なるべく信頼性は高いほうがいいですが、多少違いがあっても
気にしない程度(写真の1ピクセルだけ色が少し違うなど)の差は
許容することで消費電力を軽減します。
しかし人間から見て多少の差でもコンピュータでは大きな違いであることもある。
今回MITが考案したシステムでは、コードのどの部分にエラーを許容させるかをプログラマーが指定すると、
どの命令を信頼できないハードウェアに割り当てるかを自動的に決定できる。
応用範囲は、画像処理、金融分析アルゴリズムなど限定的ではあるが、
消費電力を9〜19%削減できたという。
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