1.はじめに
2.災害が発生した場所
災害発生現場は、九州北部の大分県中津市耶馬渓町という場所です。以下にグーグルマップの位置図を示します。地図で確認したところ,福岡県の県境に近い場所で発生しました。
3.災害発生の状況
まずは、本日時点の現地の災害発生の状況です。災害発生時は雨は降っておらず、突然民家の裏山の斜面が崩壊したとのことです。大雨や地震発生後に斜面が崩れ落ちる災害は良く目にしますが、晴れているときに突然山ごと大規模に崩れ落ちることは滅多にありません。斜面崩壊の幅は200m、高さ100m程度の範囲です。
以下に、新聞記事の写真を引用した災害状況を添付します。大きな岩がいくつも散らばり、斜面下の住宅に押し寄せています。
次に,崩落前の状況をGoogleEarthの地図をベースに作成した鳥瞰図と、ストリートビューで示したものを以下に示します。赤の崩落範囲は、上の図を参考におおよその範囲を私が囲ったものです。
金吉川という川沿いで急傾斜地で崩壊したようです。
崩落範囲と並行して通っている県道からのストリートビューでは、民家の上に落石防止柵が設置されており、崩落範囲は針葉樹を植林した様子が判ります。
崩落範囲の上部は落葉樹となっており、その部分は現時点では崩落していません。
写真や地図では地形の状況が良く判らないので、国土地理院の5m標高メッシュのデータを用いて、崩落地付近の斜面の傾斜量図を作成してみました。濃い赤ほど斜面が急であることを示しています。
傾斜図を作成したところ、崩落範囲内は沢地形となっていることがわかりました。また、崩落地周辺をみると、似たような地形がいくつも存在し、過去に崩落して扇状地のようになっている場所もあることが判ります。
4.崩落の原因(想定)
なぜこのような崩落が発生したのかを想定の範囲で考えてみました。あくまでも私の想定です。地震の揺れ以外における崩落は多くは、水は原因であることは確実だと考えています。
では、「なぜ水が原因で山が崩落したのか」を考察すると、ここの地名である「耶馬渓」という地名に私は着目しました。「耶馬渓」は日本三大奇勝として知られている場所です。このような地形は火山活動による凝灰岩や凝灰角礫岩、熔岩からなりう台地の浸食によって形成される地形です。
上記の凝灰岩は、河川の浸食に弱いことが特徴です。このため、何かしらの原因で地下に亀裂が入ったときは、地下水の通り道となり、地下に水が溜まりやすくなります。
亀裂の原因は、2016年に発生した熊本地震やその後に発生した大分での余震によって岩に亀裂が発生したのではないかと私は考えています。
その亀裂に水が浸透した結果、凝灰岩が浸食・風化して、斜面崩壊に至ったのではないかと考えています。
まだ、専門家の調査が実施されていませんが、恐らく上記に近いメカニズムで崩壊に至ったのではないかと考えています。
少し気になることは、このような状態の山が他にも存在している可能性があるのではないかということです。山の内部の状況を調べるためには、ボーリング調査等を実施して、調査対象の山が危険であるか否かを評価する必要があります。ただし、地図で見る限り似たような地形の山が周辺に無数に存在するため、全てを調査することは現実的に不可能です。
新たな災害の発生が起きないことを祈るばかりですが、行方不明になっている方の安否も心配です。
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