淡水の釣りでは天敵と言える 『ターンオーバー』。
秋から冬にかけてよく耳にする言葉ですが、ターンオーバーとはいったい何なのでしょうか?
今回は、ターンオーバーについて解説します。
『ターンオーバー(鉛直混合)』って?
photoAC
ターンオーバーとは、 底層の水が巻きあがることで水質が急激に変化する現象のこと。
前日と比べ、急激に冷え込んだ際に発生することが多く、秋から冬にかけて起こりやすい現象です。
ターンオーバーが起きると、
・雨が降っていないのに濁っている
・小さなゴミがたくさん浮いている(粉っぽい)
・水面が撹拌されたときなどにできる泡がなかなか消えない
などの状況が発生します。
ターンオーバーが起こる仕組み
では、どのようにしてターンオーバーが発生するのか?
簡単に言えば、 表層の水温が、ボトムの水温よりも低くなるからです
例えば、図のような野池があったとします。
流入水などの影響が無い限り、基本的に水温は外気温に影響される形で変化します。
なので・・・
ある朝急激に気温がグッと下がると、それにともない池の表層の水温もぐんぐん下がってしまいます。
このとき、表層の水温がボトム付近の水温よりも下がってしまうと、表層の水はどんどんボトムへと沈んでいきます。
表層付近の水温が外気温に近くなり、下にある水の層に入り込みます。
すると、その勢いで流れが発生。
ボトム付近の水が巻き上げられ、上に昇っていきます。
下にあった水温5度の層は水温3度の水に押し上げられる形で表層に上がっていきます。
そのときに、沈殿していたゴミや細かい泥なども一緒に巻き上げられ、水中に広がっていきます。
このようにして、ターンオーバーが発生するというわけです。
上記イラストの水温などはあくまでイメージです。
イラストのように気温の上昇にともない表層の水温も上昇することもあれば、時には水中全体の温度が下がり続けることもあります。
ターンオーバーが起きていたらどうすれば良いのか?
出典・ photoAC
もし、ターンオーバーが起きていたら・・・
一番手っ取り早いのは、 ターンオーバーが起きていない場所で釣りをする。
これに限ります。
ターンオーバーは目で見て容易に判断することができます。
なので、ターンオーバーが起きていない場所を探し釣りをするのが一番でしょう。
まとめ
今回は淡水釣りの天敵になる『ターンオーバー』について紹介しました。
ざっくりまとめると
・ターンオーバーは、急激に冷やされた表層の水が沈むことで発生する。
・ターンオーバーの発生することで、底層のドロやゴミなどが巻き上げられ、水中で拡散。
・釣りをするなら、ターンオーバーしてない場所で釣りをする。
以上、ターンオーバーについてでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
X(Twitter) ・ Instagram のフォローお願いします!