【インターナルセキュリティ】をプレイするときに【トラブルシューターズ】は必要でしょうか
【インターナルセキュリティ】は一冊でTRPGとしては完成されているようです
なので【トラブルシューターズ】が無くても遊ぶことができます
公式サイト では 【インターナルセキュリティ】 と 【トラブルシューターズ】 を合わせることでシナリオのアイデアになると書いてあります
【インターナルセキュリティ】は、【トラブルシューターズ】のゲームをする場合にも有用です。赤(レッド)のトラブルシューターには明かされない情報も、【インターナルセキュリティ】にはたくさん掲載されています。つまり【トラブルシューターズ】のサプリメントとなります。青(ブルー)のトルーパーの装備、IntSecの内部組織、その他のアルファコンプレックスの諸々についての説明は、トラブルシューターミッションのアイデア源となるでしょう。
たとえば、ブリーフィング担当官を青(ブルー)のトルーパーにしても楽しいでしょう。ブリーフィング担当官は、ブリーフィングルームで命令を下すだけでなく、トラブルシューターチームに同行して、チームを監督します。彼または彼女は、(少なくともトラブルシューターより)はるかに良くアルファコンプレックスを理解しています。緑の暴官(グリーングーン)を顎で使い、強力な錐状(コーン)ライフルでコミーを始末します。ミッションの進行と完遂可能性は大幅に増大する… かもしれません。
もちろん、トラブルシューターが目の前の青(ブルー)トルーパーの命令をごまかすことは、コムユニットの向こうでふんぞり返っているブリーフィング担当官を騙すよりはるかに困難です。そして、トルーパーはトラブルシューターを使い捨て可能なバットスライムだと思っており、隊列の最後尾を定位置とするトルーパーの錐状(コーン)ライフルは、通常の場合、トラブルシューターに狙いがつけられています。このやり方は、初心者のトラブルシューターにパラノイア世界を理解させるのに有効でしょう。
そうそう、言い忘れていましたが、【インターナルセキュリティ】には、「市民にそのクリアランスでは許可されない情報を明かすこと」は反逆と明記されています。市民の模範である青(ブルー)のトルーパーは、おそらくこの規則に忠実です。
また【インターナルセキュリティ】に掲載されているシナリオには、トラブルシューターチームが登場するものがあります。このシナリオのPCとNPCを入れ換え、青(ブルー)のトルーパーではなく、赤(レッド)のトラブルシューターをプレイヤーが演じれば、それだけでトラブルシューターシナリオが完成します。
【インターナルセキュリティ】は【トラブルシューターズ】とどう違うのでしょうか
【トラブルシューターズ】 ではプレイヤーは赤市民でしたが、 【インターナルセキュリティ】 は階級の上位層である青市民になってプレイします。同じアルファコンプレックスであっても、階級が違えば見えてくるもの
知るもの(=クリアランスによる情報)が違ってきます
また、秘密結社、アーマー、ドラッグの種類増加、そしてなによりその他の道具として「ありふれたランプ(オイルランプです)」が追加されたそうです
ゲームのシステムそのものは【トラブルシューターズ】と同じなのだそうです
【トラブルシューターズ】さえあれば【インターナルセキュリティ】は不必要なのでは…
まだ発売もされてないものについてあれやこれや言っても仕方がないのですが、 公式サイト を見るに案外そうでもないようです(この記事は2015/8/12に書かれています)
【インターナルセキュリティ】は、高いクリアランスでプレイする【トラブルシューターズ】と考えることが出来るでしょう。高いクリアランスは、PCの選択の幅を広げ、戦闘力を強化し、生存率を高め、アルファコンプレックスに対する重い責任を負わせます。
セッションでは、PCはIntSecの上級オフィサーであるトルーパーとしてチームを組み、多くの場合上司である任務担当官からミッション・ステートメントを与えられ、反逆の摘発、反逆者の逮捕や処刑、重要人物の護衛といったミッションを実施することになるでしょう。時にはセクターのIntSec本部長から直々に奇妙な命令が与えられるかもしれません。このあたりは、トラブルシューターと基本的に同じです。しかし、違う点もあります。
以下、トラブルシューターと比較しながら、【インターナルセキュリティ】のトルーパーについて解説していきます
赤(レッド)のトラブルシューターと青(ブルー)のトルーパー
青(ブルー)のトルーパーのPCは、贅沢な暮らしをし、大抵の市民に対して偉そうにふるまえます。これは大きな違いですが、それだけではありません。【インターナルセキュリティ】にはしばしば「市民(Citizen)」に代えて「人民(People)」※という言葉が使用されます。人民には様々な意味がありますが、庶民、労働者階級、下層階級という意味と考えるといいでしょう。つまりトルーパーが支配し管理する市民達が人民です。そう、トルーパーはアルファコンプレックスの支配階級の一員なのです。
※Peopleの訳語は、「人民」ではなく「民衆」になる可能性があります。
赤(レッド)のトラブルシューターは下っ端です。いわれた仕事をちゃんとおこなえば褒められ、失敗すれば怒られ、基本的には割り当てられたミッションについてだけ責任を負います。青(ブルー)のトルーパーは違います。与えられたミッションを実行すると共に、セクターの人民を管理しなければなりません。逮捕と処刑の遂行割当(パフォーマンス・クォータ)を満たし、セクターの従順、幸福、服従、治安を示すセクター指数を維持する責任を負うのです。
コンピューター以外の命令者は、赤(レッド)のトラブルシューターチームの成功を期待していません。トラブルシューターにミッションを命じるのは、なにもしていないわけではないという言い訳で、トラブルシューターは失敗の責任を負うスケープゴートです。しかし、セクターセキュリティチームと呼ばれる青(ブルー)のトルーパーチームへの命令は、成功が期待される… 少なくとも成功したように見えるよくできた結果報告書が期待されます。【トラブルシューターズ】をプレイした方なら想像できると思いますが、ミッションの完遂は青(ブルー)のトルーパーにとってもやはり困難です。しかし、トルーパーは犯人ないし反逆者をでっち上げる… いや、見つけ出す多くの手段を持っています。この点ではトルーパーはトラブルシューターよりずっと有利です。
遂行割当(パフォーマンス・クォータ)
逮捕と処刑の遂行割当(パフォーマンス・クォータ)の充足は、GMのいじわるでセクターが無人だったりしない限り、たいした問題ではありません。適当な赤外(インフラレッド)のクズを逮捕するなり射殺すればいいだけです。ただし、割当の最大値も定められていることに注意してください。過剰な逮捕や処刑も処罰の対象となります。最大値が低く設定されている場合、ミッションの最初から熱心にやり過ぎると困ったことになります。
また、遂行割当の充足は通常チーム全体の責任ですが、個々のトルーパーに割当られることもあります。この場合、逮捕や処刑をめぐる抜け駆け合戦が始まる可能性があります。
セクター指数
さて、従順、幸福、忠誠、治安の四つのセクター指数は、少々面倒です。たとえば、たくさんの反逆者を逮捕すれば当然ですがセクターの治安指数は上昇します。大変結構です。しかしこのことは同時にセクターに数多くの反逆者がいることを示し、忠誠指数を低下させます。ビデオスターTeela-Oの反逆を摘発し処刑するミッションに成功すれば治安指数は向上するでしょう。しかし無知な人民は大きなショックを受け、たとえTeela-Oの次のクローンがビデオショーで笑顔を振りまいていても、幸福指数と忠誠指数は最低まで落ち込みます。安心しなさい。打つ手はあります。人民に幸福薬や超幸福薬を大量に配布すれば、文字通り幸福指数はアップし、忠誠指数も向上します。しかし、多くの人民がドラッグ漬けのヤク中になれば、人民の従順度は下がり、セクターの治安は悪化します。指数を一方が上がれば他方が下がるシーソーのようなものと、単純に考えてはいけません。それ以上です。反逆的行為や噂はたいていの指数を低下させ、大惨事の発生も多くの指数を低下させます。
しかし、セクター指数には二つの救いがあります。まず、四つの指数はそれぞれ一名のトルーパーに割り当てられ、トルーパーは自分の指数についてだけ責任を負います。他の指数がどうなろうと関係ありません。あー、何が起きるか、もうわかりますね?
もう一つは、細かい指数のチェックはGMにとっても面倒だということです。多くのGMは目立った指数低下要因があった時だけ(あるいはその指数担当のトルーパーが快調に飛ばしているときだけ)指数の低下を告げ、その改善を命じるでしょう。トルーパーはそのときになったら対策を考えればいいでしょう。
クローン予算
クローン予算は、ミッションごとにトルーパーチームに割り当てられる,不慮の死を遂げたトルーパーのためのクローン費用です。任務中に死亡したトルーパーは、クローン予算の範囲内で、無料で、クローンナンバーを増やさずに再登場できます。なんと素晴らしい!
さて、本音の話をしましょう。トラブルシューターにとってチームの同僚達は、表面上は味方ですが、実際にはしばしば排除すべき敵あるいは責任を押しつけるべきカモです。これはトルーパーも同じです。しかしトラブルシューターにとって内部の敵を始末する最善の手段である「不幸な事故」は、トルーパーにとっては最善の手段ではありません。クローン予算があるからです。ミッション中に英雄的な死を遂げたトルーパーや不幸な事故に遭遇したトルーパーはこの予算を使用できます。苦労して事故を偽装しても、標的はすぐさま同じクローンナンバーで復活し、チームのクローン予算が一人分減るだけです。つまり、チームメイトの排除にはクローン予算の対象外となる反逆的な死か、反逆的無能による死、あるいはミッションと無関係な死を演出する必要があります。
なお、トラブルシューターとの違いをもう一つ付け加えると、【トラブルシューターズ】では、過度に勇敢なPCや軽率なPCはチームメイトから便利な道具として好意的に見られますが、【インターナルセキュリティ】では、クローン予算の浪費者として憎まれることが多いでしょう。
ブリーフィング担当官(オフィサー)と任務担当官
青(ブルー)のトルーパーはめったにコンピューターに連絡しようとしません。なぜですって? もちろん、青(ブルー)の市民はほとんどの場合コンピューターが役に立たないことを知っているからです。通常の場合、トルーパーの連絡先は、セクターのIntSec本部の担当部門です。トラブルシューターがアルファコンプレックスの様々なサービスグループや部門にいったり連絡したりするのと同じ事と考えてください。場合によっては、ブリーフィング担当官(オフィサー)に相当する藍(インディゴ)の任務担当官に連絡するかもしれません。連絡が必要な場合や、役に立つ場合もあるかもしれませんが、怒鳴りつけられる場合も多いでしょう(ウルトラゴルフのコンペなどの重要な会議で留守でなければですが)。
青(ブルー)のトルーパーが、しばしば任務担当官に連絡し指示を仰ぐことは推奨されません。トルーパーは赤(レッド)のトラブルシューターではありません。コンピューターから深く信頼された模範的市民であり、様々な問題解決手段が与えられています。それにもかかわらず自分の判断で問題を解決できないとしたら、それは反逆か、あるいは同じ事ですが反逆的無能です。一回限りのトラブルシューターミッションのブリーフィング担当官(オフィサー)と異なり、任務担当官はトルーパーの直属上司です。その場しのぎの言い訳は、後で大きな問題を起こすでしょう。トルーパーの手の内や過去の失敗も知っている可能性が高いでしょう。自分で仕事を処理できない無能な部下に、上司がどう対応するかは想像できますね?
コンピューターと本部長
さて藍(インディゴ)の任務担当官の上には紫(バイオレット)のセクターIntSec本部長がいます。本部長は時として直接トルーパーに連絡してくるかもしれません。本部長室に呼び出すかもしれません。コンピューターが呼び出すのはたいてい処刑センターであるという違いを無視すればこのあたりはコンピューターと同じです。その内容がトルーパーのミッションを面倒なものにすることも、コンピューターからの連絡と同じです。賞賛の言葉であるかもしれませんが、その可能性が低いのもコンピューターと同じです。他方、トラブルシューター… 特に初心者のトラブルシューターはコンピューターの助言を求めて連絡しますが、通常の場合トルーパーが直接本部長に連絡することはありません。そんなことをすれば、直属上司である任務担当官はいい顔をしないでしょうし、本部長は任務担当官を通して上申しろというでしょう。IntSecは官僚組織です。これは、すべての市民に親切に対応するコンピューターと違うところです。コンピューターはいかなる時もトラブルシューターに対して正直で親切です。狂っているだけです。本部長は狂っている場合もそうでない場合もありますが、正直でも親切でもありません。
レーザーピストルと錐状(コーン)ライフル、そして書類
青(ブルー)のIntSecトルーパーは、レーザーピストルではなく、錐状(コーン)ライフルをぶっ放します。命中すればレーザーよりずっと強力ですが、レーザーピストルと同じぐらい外れるので注意が必要です。レーザースコープ、二段式錐状(コーン)弾、リコイルサプレッサー(反動抑圧器)、スマートガンといった様々なアップグレードが可能ですが、あまり効果を期待しない方がいいでしょう。アーマーはぺらぺらのリフレックではなくX-317Bフルコンバットアーマーです。強力ではありますが、これまた効果を過信するのは禁物です。
それから、【インターナルセキュリティ】には、武器やアーマーに加えて、「ミッション・ステートメント」、「処刑許可書」、「反逆告発及び処刑許可書申請書」、「錐状(コーン)ライフル弾薬申請書」などの素敵な書類がたくさんあります。最終的にはGMの考え方次第ですが、書類は時として錐状(コーン)ライフルより強力な武器となります。
トラブルシューターチームとセクターセキュリティチーム、MBDとSOD、そしてチームワーク増強器(エンハンサー)
赤(レッド)のトラブルシューターがトラブルシューターチームに編成されるのと同様に、青(ブルー)のトルーパーはセクターセキュリティチームに編成されます。違いは、「義務的ボーナス任務(MBD)」の代わりに「特別オフィサー任務(SOD)」があることです。
SODはMBDと似ていますが、セクター指数の割当と、チームワーク増強器(エンハンサー)によって、新たな不和の種がまかれています。
各トルーパーが責任を負うセクター指数は、割り当てられたSODによって決まります。チームワーク増強器(エンハンサー)は、各SODに割り当てられたトルーパーに与えられる任務(ないし特典)で、その内容はSODごとに異なります。
SODはトルーパー自身によって決定されます。まずリード・トルーパーを全員の投票で選びます。選ばれたリード・トルーパーは他のSODオフィサーを指名します。なんと、民主主義です。しかしながら、残念なことに選挙に腐敗はつきものです。
クリアランスが上昇することによって【トラブルシューターズ】とは違う目線でパラノイアが楽しめる。これが【インターセキュリティ】の目的ですね。他のTRPGで言うところのサプリ+ルルブといった感じでしょうか
いつ発売なの?予約は?安く手に入らないかな?
現状発売予定日は決まっているようですので、別記事にて紹介します
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