つくる都度、安いメーカーや仕入先に発注
「安かろう悪かろう」だけであれば、ここまで店舗数が増えることもなかったであろうと思われるのが100円ショップです。「この商品も100円!?」とお値段以上の価値と感じる商品もあるからこそ、多くの人に利用されているのでしょう。しかし「100円ショップで買って失敗した」という話を耳にすることがあるのも事実。100円ショップの商品は何がよくて何が悪いのでしょうか。ビジネスに役立つモノを探す前に、まずはすっかり身近な存在となった100円ショップの基本を知っておきましょう。
100円ショップが100円という低価格で商品を提供できる理由のひとつに、メーカーが安くつくり上げたものを仕入れているということがあります。100円ショップのバイヤーにメーカーが売り込みにくる時点で競争があり、同じカテゴリーの商品でもその都度安いメーカーから仕入れているということがあるからです。
これによって消費者側の私たちに何が影響するかというと、今日あった商品が明日あるとは限らないということ。たとえば収納用品でいえばファイルボックスのようなものからキッチンで調味料を入れるような小瓶までさまざまなものがあるわけですが、これを100円ショップの商品で形を揃えようと思うのであれば、ある程度個数をまとめ買いしておかないと、あとから追加するときに同じ商品がないということにもなりかねないのです。
“余分に買っておく”というのはあまり節約にはならないことですね。
賞味期限は要チェック
100円ショップによっては賞味期限の残日数が短くなったものを安価で仕入れて販売しているお店もあります。すぐに消費するのであればよいのですが、保存用として購入するのであれば賞味期限もチェックしましょう。
ゴムが使われている衣類やちょうつがいなど可動部分があるものは、残念ながらゴムがすぐに伸びてしまったり可動部分が壊れてしまったりすることが少なくありません。「買おうかな」と思うものを手にとって見直して、壊れる要素があるかないか確認してから購入すれば100円ショップでの失敗も減ります。
「量が少ないと損」とは限らない
「100円ショップのガムテープは1巻が短い」とか「100円ショップの調味料は量が少ない」など感じたことはないでしょうか?100円という価格でおさえるために、同じメーカーの商品でも一般的なお店で売られているものよりも量を少なくしているものもあります。
とは言っても量が少ないことが必ずしも悪いことではないのです。たとえば冷蔵庫の中に開封して半年以上経過しているケチャップはないですか?ケチャップに限らず、調味料メーカーの多くが開封してからの賞味期限はなるべく早く、できれば1カ月以内でと言っています。
現状、それ以上の期間利用している人が多いと思いますが、味が劣化してしまうのは事実。それであれば少し割高になっても、少ない量のものを利用したほうが品質よく使うことができるのではないでしょうか。接着剤なども「1回使ったときに開封し、その後何カ月も利用しなかったら中で固まってしまっていた」ということもあるでしょう。これも量が少なければ避けられる可能性も高いですし無駄にしてしまう金額も減らすことができます。
文具、掃除道具、キッチンツールなど様々な分野で便利グッズというものが存在しています。それらを得意としているのも100円ショップの特徴です。一般的なスーパーやホームセンターで購入すると500〜600円してしまう商品も100円ショップで売られていることがあります。特に年に何度も使わない大掃除用の便利グッズなどは100円ショップから探してみるといいでしょう。
安いのにはそれなりの理由もあるわけです。その特徴をよく理解して上手に100円ショップを利用して節約に役立てたいですね。
PRESIDENT Online 引用
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