英単語も、日本語の熟語と同じような構成のものがあり、それに気づけるようになると、初めて見た言葉でも、意味が分かるようになります。
塾の中学生が「目からウロコ!」状態になった例をご紹介します。
1. 単語を丸覚えしてもすぐ抜ける
私は中学〜高校時代、単語をひたすら書いて、発音しながら覚えていました。
覚えきれない単語を並べた替え歌を作ったりもしましたが、すっかり忘れてしまいました。
でも、日常生活にカタカナとして入っている英語が連想できるものは、それに紐づけて覚えられました。
カタカナの言葉が増えているご時世。長い単語はその中に知ってる単語がないか見る意識を持ち、いろいろつなげてグループ化していくと、単語を覚える労力をかなり減らすことができるんです。
2. 日本語の熟語のような構成がある
例えば、たまに耳にする「ウォッシャブル」という単語。
分解すると。。。
washable → wash・able
前半は、「ウォッシュ」。身の回りにもありますね。
フェイスウォッシュとか、ボディウォッシュとか。
洗う。
後半の able は "be able to 〜" という熟語を覚えた記憶があるでしょう。
"be able to 〜" は「〜できる」という意味だと丸覚えしていませんでしたか?
able そのものが、「〜できる」、つまり、一文字で表わせば「可」なのですね。
二つ合体させると、洗う+可 →「洗える」。
洋服の説明として使われていたら、「自宅で洗える」という意味ですね。
因みに、食洗機は dishwasher。
「食器洗い機」つまり、「皿を洗う物」という訳で、
皿dish を洗うwash もの "er" という熟語です。
動詞の後に "er" がついたら、それをする人(物)になります。
そんな構成を知らないまま、小中学校で覚えた言葉がかなりあるはずです。
teacher は teach する人、つまり教師。
野球のピッチャー、キャッチャーは、それぞれ pitch(投げる)と catch(捕る)する人。
クリエーターはcreateする人、という具合です。
動詞と名詞で別々に覚えるよりも、仕組みが分かれば、随分労力が減りますね。
eraser は erase する物、消しゴム。
ホワイトボードのマーカーを消すのも、その意味だからイレイサー。
ゴムでできている物を指すのではありません。
「消す」という意味で、怖い意味もあったりしますが。
3. 難しい文法用語はスルー、知ってる単語で意味をつかもう
単語の前につけて、逆の意味にする文字もあります。
possible の前に im がつくと、impossible。
唇を合わせる音の前だから一緒くたに唇を閉じて im という音になってます。
唇を合わせない音で始まる単語の前なら in。
in + credible → Mr.インクレディブルの Incredible ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TlgVjeGesAI
un も「否」とか「不」の意味なのは、ご存じの方もいらっしゃると思います。
doの前についたのが、undo(それをしない)というコマンドですね。
接頭辞とか接尾辞なんて、仰々しい文法用語がついて、拒否反応を呼び起こしがちですが、そんなものは気にしないでおきましょう。
4. 単語の核を見よう
つまり、ちょっと長い単語でも、核の部分に目が行くようになれば、初めて目にする言葉でも、意味がすんなり頭に入ってくるのです。
日本語で、漢字がそれぞれ意味を持つので、熟語の意味が分かったりしますね。
それと同じ感覚です。
文章を読む際、ひとつひとつ立ち止まって意味を調べているという方は、ちょっとそれを我慢して、読み進んでいきましょう。
untouchable だったら、touchタッチできない、触ってはいけないということなんだな、という風に。
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