彼女は多趣味で、特に芸術関係が突出していて油絵や水墨画までものにしていた。子供の頃、夕方の薄暗い部屋に雑に置かれていた大判の額縁のカバーを外してみたら、顔無し地蔵が描かれていてその不気味さの迫力に生まれて初めて腰を抜かした記憶がある。
手術が終わったのだが、正直手遅れだった。覚悟はしていたが、彼女の明日への欲があまりにもリアルだったのでひょっとしたらと周りが
錯覚していただけだった。
きっとやり残した大量のやりたい事リストはあちらの世界でこなしているに違いない。
死に際に、もっとやりたい事があるのに!畜生!と思えたらというのは自分も同感である。
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