なんだかんだで夕刻になった。
イスラム人街から出て、ぐるっと町を回ったが、たしいて記憶にも残らないほど慣れた町になっていた。西安とも今日でサヨナラか。本来ならば、ここからカザフスタンに行く予定だったが、寒さには勝てない。
予定通りに、英語使いの指定したレストランに行く。そのレストランは、同じ宿に泊まっていた日本人の言っていたレストランだと思いついた。
なぜなら、話ではレストランの前にWMCAがあった。と言っていたからだ。そのレストランでぼったくられたとも聞いていたので、レストランに入る前
で待っていた。レストランの従業員は自分に気付いたのだろう。何せ客はいないボッタクリの店なのだから。従業員が、中へどうぞ!と言っているので、NO!と断って、英語使いを待っていた。間も無く、英語使いがやってきた。片手にチケットを持っている。彼は俺に、このチケットだな?と言って、足代1000円を足してきた。
こいつの儲けは、これだけ?と思ったが、レストランで食べろと言う。
チケット代を払ったら、500円しか残らないから帰ると言ったら、炒飯とスープで出すから食べて行って欲しいと言い出した。それは、レストランとグルになってレストランでボッタくろうとしていてチケットの足代を安くしたのだろうと感じた。
俺がお腹はいっぱいだと言うと、俺の車で送るから、ご飯と車代で500円で言いと話してきた。
これはレストランの方が力を持っていて、奴は信頼がないんだと感じ、宿に戻ったら払うと話したら、それでいい。と言った。変な味の物を出してきたら、金も払う気がなかったが、西安に来て1番美味しかった飯かもしれない。まともな炒飯とスープを食べて宿に戻り、奴に金を支払った。
この町は意外と腐っているんだなー。と感じた。
次の日の朝、惜しみもなく西安をあとにした。
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