次の日の朝、猛烈な暑さで目が覚めた。北インドに行くにつれて確実に暑くなってきている。カルカッタから南インドに移動した時は気温が下がったのだが、今度は逆だった。宿の屋上の部屋に泊まっているのでメヘラーンガル城が目の前に見えるのは絶景だった。朝食を食べようと1階に降りたら、店主が「朝食を食べていきなさい。」とパン、バナナとヨーグルトを出してくれた。この宿は食事付きではなかったのだが、誰も泊まってないので朝・夕と食べさせてくれるみたいで有難かった。朝食を済ませて、路地を入った所に小さい市場があって、そこにサモサを揚げているオジサンが汗ビッショリになって仕事をしていた。それを見た自分に、1個買わないか?と言ったきたので、揚げたてのサモサを買って食べてみた。今までのインドを旅してきた中で一番美味しいサモサだった。宿の近くに、ちょっとした店が他にもあったので、食べ物には全く困らない場所だなと思い嬉しかった。しかし、この暑さはブッタガヤに行った時の暑さに匹敵するほどだった。メヘラーンガル城を目指して歩き出したのだが、ちょっと進んではジュースを買ったりして効率が悪い。宿の場所の書いた名刺を持っていたので、特に迷子にならないだろうとメヘラーンガル城に近づいていったのだが、かなり険しい道もあり、すでにクタクタになってしまっていた。ここまで来たからには、メヘラーンガル城の中を見て帰らないと勿体ない!頑張って歩いていると家の前で女性が、ボディーペイントをしないか?と話掛けてきた。インドで女性から話し掛けられたのって、乞食からお金をせびられたくらいしかない。ボディーペイント?と思い、ボディーペイントの写真を載せた本を見せられて「なるほどねー。これか!」と思ったが気が進まない。こんなんで金を払っても仕方ないと思っていたが、そこにいる子供達が家の中に入って欲しいと言うので入ってしまった。女性は金額は自分で決めていいからと言うのだが、100ルピー以上は払えないと話すと、それでもいいと言うので左腕にペイントをお願いする事にしてベッドに横になり、泥をチューブにした物でペイントを始めた。女性に腕を触られるのも不思議な感じがしたが、泥がヒンヤリしていて気持ちが良い。20分ほど掛かっただろうか。腕を見て見ると、良くタトゥーである模様で、それが泥の色になっているだけだったがカッコいい!女性はチャイを御馳走してくれて、100ルピーを払って家を出た。メヘラーンガル城は、もうそこだ!一息ついたせいか疲れは取れていて、メヘラーンガル城を目指し歩きだした。
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