大学入試共通テスト、業務受注掲げ営業か? ベネッセへ文科相が抗議



朝日新聞によると


 ベネッセが高校向けに配布した資料に、共通テストに向けた記述式の採点基準の作成などで助言事業を請け負っている旨の記載があり、模擬試験や対策講座などのほかの営業活動に利用した疑いがあるという。関係者によると、資料はベネッセが17年、首都圏約250の高校、約300人の教員を対象に大学入試改革に伴う自社サービスなどについて説明した会合で配られたという
とのこと。


■大学受験模試とは
 公立高校でも、さまざまな種類の大学受験模試が実施されています。
もちろん予備校やら進学塾でも。
大学受験模試には数多くの種類があります。
代表的な大学受験模試は、 ベネッセ・駿台予備学校・河合塾 が実施している模試です。

 ベネッセが行っているのが進研模試
 駿台は駿台模試
 河合塾は全統模試

このほかにも、代々木ゼミナールの代ゼミ模試、東進ハイスクールが行っている東進模試、
学習研究社の学研模試などがあります。


■三大予備校で実施されていた模試
もともと、日本国内の大学受験界において駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナールの3つの予備校を「三大予備校」と呼ばれ、そこで行われていた模試が高校にも入って行ったということになります。
しかし、代ゼミは2015年度に校舎数を大幅に削減し、全国模擬試験を廃止したため、この言葉は事実上過去のものとなっていますが。


■模試の受験料って?
全統模試の一般生受験料は、マーク模試で6730円他となっています。
一般模試受験料は こちら

ところが、各高校内で行う場合の受験料はマチマチです。

たとえば、ある府立高校の場合は、
moshi.jpg

また、ある県立高校の場合は、
moshi2.jpg

一般生よりかなり安いですよね!
ってことは、各高校とその業者との契約で、いろいろあるんでしょうね!

なにを言いたいかというと、そこに問題があるのではないでしょうか!!

つまり、各高校に自社の模試を取り入れてもらうために、あの手この手で・・・


■文科省の対応は
昨日の城井氏によると、
首都圏の高校関係者向けの会合で、配布資料にベネッセが共通テストの試行調査で作問や採点基準の設定を大学入試センターに助言する業務を受注したという事実を記載した上で、進研模試が入試改革に対応した出題であることや記述力向上のフィードバック充実をうたっていたとのこと。

これに対し文科省は「営業を有利にしようと疑念をもたれても仕方がない」
萩生田大臣は「ベネッセに厳重に抗議し、是正を促す」と述べたそうだが、
そんなことでいいのでしょうか?!

そもそも、このような制度設計をした文科省が民間に対し「是正を促す」ことで済む話ではないでしょう。

もっと根本的な問題を、すなわち大学入試共通テストそして、大学入試センターの在り方について検討すべきではないでしょうか!!
posted by seminar1 at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題

2019年11月21日

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