やりたい事、その為にやるべき事が沢山あって。。
充実してるのかもしれないけど、ぜんぜん追いつけてない。
時間がいくらあっても足りないな。
こんなんじゃ間に合わないよー(T_T)
そんな、目の前の課題に一杯一杯な毎日だけど…。久々に?「9月」という事を考えてみた。
9月と言って思い浮かぶのは、個人的な経験で印象的な記憶はそんなに無くて…大事件だった「9.11」が未だに一番記憶に鮮やかに残っている出来事かもしれない。
「9.11」—2001年に起きた“アメリカ同時多発テロ”。
もうあれから13年にもなるのか…。
でも私にとっては「“もう”13年」でも、犠牲になられた方々のご親族や友人、もしかしたら恋人、そういった方々にとっては、時間が全く進んでいないかもしれない。
それは2011年に起きた「3.11」と同様に…。
無差別テロと自然災害。どちらも被害者、犠牲者にはどうしようもなかった。
そして、そういった大切な人を亡くしてしまった方々は、未だにやりきれない思い、ぶつけどころの無い怒りや悲しみを抱えて、あの日から何も変わらない時間を過ごしてらっしゃるのかもしれない。
今日聴きたくなったのは、アメリカのパンク・ロックバンドGREEN DAYの『WAKE ME UP WHEN SEPTEMBER ENDS』 という曲。
このタイトルは直訳すると“9月が終わったら俺を起こしてくれ”といった意味。
『WAKE ME UP WHEN SEPTEMBER ENDS』 by GREEN DAY視聴 ↓↓
◎『WAKE ME UP WHEN SEPTEMBER ENDS』の歌詞の和訳(一部)
(※なので、ご参考まででお願いします)
夏は来て そして過ぎ去る
純粋さは失われるものなんだ
9月が終わったら俺を起こしてくれ
痛みの中で俺はまたびしょぬれだ
そうやって自分になっていくものだろ
俺の親父に去る日が来たように
20年はあまりにも早く過ぎ去った
この曲の歌詞は、ギター&ヴォーカルのBillie Joe Armstrong=ビリー・ジョー・アームストロングさんが、幼い頃に亡くした父親について歌っているという、とてもパーソナルな内容のよう。
でもMVでは軍隊に志願して、彼女を置いて戦地へ行ってしまう若者が描かれている。
最初の会話はこのような感じ(??)
彼:「人生は短い。これまで過ごしてきたみたいな毎日がずっと続けばいいのに。」
「人は年を取るものだし、状況は変わっていく。」
「僕が願うのは、こんな風に君とずっと一緒に居られること。」
彼女:「大丈夫よ。何も変わらないわ。私達はずっと一緒よ。」
「私は決してあなたを置いて居なくなったりしないわ。」
「愛してる。」
「私を置いて行かないでね。」
彼:「そんなことしないよ。置いて行ったりしない。」
彼が軍隊に志願して戦地へ行ってしまうとバレてからの、途中の会話(??)
彼女:「どうしてなの?私はこんなにあなたを愛してるのに。そんなことしないで。」
彼:「分かってくれよ。僕だって君を愛してるんだ。聞いてくれよ。」
彼女:「お願い。そんなことやめて。どうしたらいいの。」
彼:「ちょっと聞いてくれ。」
彼女:「お願いだから行かないで。」
彼:「どうして分かってくれないんだ。君なら分かってくれると思ったのに。」
「お互いの為なんだ。誇りに思ってくれると思ってたのに。」
そしてラストの部分
彼女:「あなたがどこに居ようと、私はずっと待ってる。決してあなたと離れたりしない。」
田舎で暮らす恋人同士の二人。
彼女を養ってあげらるようなお金が無い彼氏。田舎だから仕事も殆ど無い。
ちょっと頼りなさそうな彼氏だけど、そのお金を得るために、彼女の為に勇気を出して軍隊に志願をしたというお話なのかな。。
ブッシュ大統領の指揮のもと、誇りを捧げて国の為に闘う若者。
でも「命がけ」というその代償はあまりにも大きい。
ギター&ヴォーカル、ベース、ドラムの3ピースバンドなGREEN DAY。ミニマムなバンド編成でありながらも、その結束力の強さは本物、そして本当の意味での?「パンク・ロック精神」を備える人達だと思う。
私はこの『WAKE ME UP WHEN SEPTEMBER ENDS』が収録されている彼らのアルバム「american idiot(アメリカン・イディオット)=(アホなアメリカ人)(2004年リリース) 」と出会って、そう思った。
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GREEN DAYは、デビュー当初の頃は等身大な反抗心を撒き散らして批判を浴びたりもしていたよう。
でも「american idiot」では彼らが大人になった、と言うのか…それは実際の年齢でも1990年のデビューから14年も経っているから当然なのかもしれないけど…
でも、もっと社会的・政治的な所まで踏み込んで疑問や批判を投げかけるというような、本当に濃密なパンク・ロックの傑作とも言える作品だと思う。
サウンドについてはこの作品以前の方が直球な「パンク・ロック」の音なのかもしれないけど、それはこの重大なコンセプトを表現するための重厚さだったり、
また表現自体の幅が広がったり深みが増している結果だと思う。
そして音楽に込められた「精神性」と言うのか…それはこのアルバム「american idiot」の方が研ぎ澄まされた?パンクのように感じる。
アルバムの1stトラック(かつリード・トラック)の曲『american idiot』では時の政権、ブッシュ大統領を批判している。
その歌詞には
新種の狂気に支配された国なんて欲しくない
あのヒステリックな音が聞こえるか?
アメリカを犯したあの下心」
(歌詞の一部を引用)
という部分がある。
よく「スポーツ」とか…「オリンピック」とかは、「政治から離れた所」で行われるべきと言われる。
音楽というのも、それに近いものがあるように感じる。でもそれと同時に「表現の自由」というのも存在する。
アーティストが政治に関わる表現をするかは本人次第であって、当然、表現をしたらその反響というものが返って来る。
そしてそれは、好意的なものばかりとは限らない。
それでも、デリケートな国の問題についてここまでストレートに批判をしたGREEN DAYは、本当に勇気があるなと尊敬してしまった。
本当にパンクだなーと思った。
上の『WAKE ME UP WHEN SEPTEMBER ENDS』は、MVでは反戦の意志表示をしているように見える。
歌詞がすごくパーソナルな内容なのに、「ブッシュ大統領批判」や「反戦」というアルバムのコンセプトに合わせる為にMVで頑張って合わせたという感じも無くは無いけど…
でも歌詞の「俺の親父」というのを、誰かの父親が「軍隊」で出兵して亡くなってしまった、と捉えればぜんぜんすんなりくるストーリーのようにも思えるから不思議。
うん、音楽はそれくらい自由で良いと思う。。
この作品が出来た時、彼らをずっと知っていた人にとってそれは本当に目覚しい「進化・成長」だったようで、
またGREEN DAY自身にとっても
「今までの自分たちのアルバムの中で最高傑作だって手応えだけじゃなく、もしかしたらこのバンドの全キャリアにおいてもこれを超えるものは作れないかもしれないっていう手応えがあってさ。つまりそれくらい強力だってことだよ。」
「(前アルバムを作り終わった時には)『あー、まだまだこれからもっと良くなりたいなあ』って思ってたのに、このアルバム(=「american idiot」)に関してはもう記念碑っていうか、こんなレコードは二度と作れないんじゃないかって気分なんだ。」
(※共にギター&ヴォーカルのBillie Joeさんの発言)
と言うくらいの手応えがあったよう。
3.11が起きた時、日本の多くのミュージシャンやアーティストが「自分にやれる事は無いか」と様々な活動をしていたように思う。
そして、「3.11の後で価値観が全く変わった」というような話も色んなところで読んだりした。
それは繊細な感性を持つアーティストの方々だからこそ、きっとこの大事件から受けた衝撃というのも人一倍大きかったのかもしれない。
GREEN DAYもそれと同様に、9.11が起きて、それに多大な影響を受けてたりして、
そして時代に合った自分たちの“使命”みたいな何かはっきりしたビジョンを見つけたり、生まれ変わるくらいの事(化学変化?)が起きたのかもしれないと思った。
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『井戸に差し込んだ光』より若干、新しめ、明るめなお話(^^;)??
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