しかし、高齢者になって一人で暮らすことが意外に難しい現実がありました。
物件を紹介してもらえない
高齢者が一人暮らしを希望しても、不動産屋が物件を紹介してくれません。5件の不動産屋を回っても紹介されるのは全部で4件程度ということがほとんだそうです。
しかも提案されるのは古い木造建築で生活に不便な地域の物件。どうやら大家が他に借り手がないので貸している物件のようです。
年金があって支払いはできるのに部屋を借りられない。どうしてこのような事態が起きるのでしょうか。
認知症,ボケ
契約時は元気でも、年齢を重ねるにつれて認知症・ボケが進み会話ができなくなる可能性があり、大家や管理会社が嫌がります。同じマンションに住む他の住人からのクレームがきたり、家賃の滞納といったトラブルもあり得ます。また、ガスコンロに火をかけたのを忘れて出かけてしまい火災になるおそれもあるといいます。
孤独死
身よりのいない一人暮らしの高齢者が部屋で一人で息をひきとってしまう「孤独死」。この後処理が管理会社は大変だそうです。死後1ヶ月経ってから見つかる場合もあり、ニオイがとれなかったり清掃が大変だったという意見もあります。
条件によっては借りられる場合も
親族が近くにいる人は有利になる場合があります。子どもが定期的に見に来ることができる環境であれば借りられることもあるそうです。
身寄りがなく保証人がいないので借りられないという訳ではないようです。この場合はお金を支払うことで助けてくれる保証協会があるからです。ただし料金は高めです。
老後の心配をしましょう
たくさんの物件があっても、「高齢者の一人暮らし」に貸せる物件は1%程度しかないそうです。高齢離婚だけでなく、町の区画整理や道路の拡大、マンション建て替えなどでどうしようもなく退去をお願いされる場合もあります。
また、結婚していなくて両親も他界、結果自分だけが残った場合も同じ問題に陥ります。足腰が弱った時にも生活が困難になりますし、病気にもなりやすく何かと不便な老後です。平均の健康寿命が年々伸びているとはいえ「いつまでも元気でいられる」「私は大丈夫」と思わずに今の内に将来を心配しておかなければなりませんね。
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