2022年12月26日、海上自衛隊での特定防衛防衛秘密漏洩事件の処分が下されました。
流出元となった、I1等海佐については懲戒免職となりましたが大元の海自OB元海将の名前は最後まではぐらかされた感じになりました。
図1 海幕長
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/about/topmessage/img/sakairyo_2.jpg
まあ防大派閥の関係もあり、言いたくなかったんでしょう。
色々怪情報が飛び交う前に、知りえる情報を流しておきましょう。
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(1)ペンギンはI1等海佐の元部下でした。
私ペンギンも海上自衛隊にいましたので、関係情報やいろんなバックグラウンドを知る立場にあります。
今回の懲戒免職事案について、ちょこっとばかり関係者が混じっているので驚いています。
1.1 ペンギンは、I1海佐の元部下でした。
実のところを言うと、懲戒免職となった「I1海佐」の元直属部下だったことがあります。
直属の部下として、1年以上勤務しているため結構いろんなことを知りえました。
海の世界だと、1年ほど上司と部下の関係を続けると結構後々濃いつながりとなります。
そのため良い面も悪い面も知ることになります。
元部下という関係上実名を避けることで、最低限の義理は果たそうと思います。
1.2 あんまりよい上司じゃなかったんだよね・・・
結論から言うと、I 1海佐はあんまり良い上司ではなかったというのが元部下ペンギンの結論です。
実際に同僚だった幹部自衛官が、2名ほどツブされたのを目の当たりにしました。
(パワハラではないけどやりにくい人だったなあ・・・)
ペンギンはほとんど箸にも棒にも引っかからなかったのか、ツブされることはなかったです。
他にI1海佐の部下になった人からも、あんまりいい評判はなかったんですよね。
1.3 I1海佐は一般大出身者の幹事付経験者
知っている正確な情報として、I1海佐は防大出身者ではなく一般大出身で幹部候補生学校に入った経緯があります。
なんだか防大出身の先輩後輩関係が〜なんて、まるで防大出身者であるような情報が出回っていますが全くの間違いです。
ただ優秀だたっため、海上自衛隊幹部候補生の「幹事付」(通称:赤鬼・青鬼)になるほど優秀だったのですが・・・
元部下として、この人情報保全意識大丈夫かな?と思ったことがあります。(任務艦)
だから元部下で1佐クラスまで上がってきた人間に、後ろから刺された状態になったのかもしれません。
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感想(1件)
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(2)漏洩先のOBはあの人かな?
今回特定秘密の漏洩先として、元自衛艦隊司令官を経験したOB(元海将)の情報があります。
ネットでK提督だろう!なんて情報がありましたが、別の元海将が思い当たる節があります。
2.1 I元海将じゃないだろうか?
思い当たる節として、I元海将(防大出身)ではないかな?と個人的には思っています。
図2 自衛艦隊
引用wiki
アノ人に心酔していたから、ついつい漏洩してしまったのかも・・・
Twitterで情報発信をしている、空自で情報職域の幹部をしていた「Sonoda Hiroki氏」が思いっきり呆れています。
(いつもTwitterでの知己のある情報発信に感謝しかありません!)
図3 Sonoda Hiroki氏のTwitter
引用URL: https://twitter.com/SonodaHiroki/status/1606866724393222146
I元海将って不思議と人を引き付ける魔力みたいなものがあったので、心酔する幹部は結構いたんですよね。
防大・一般大出身の垣根を越えることができた、不思議な魔力を感じる人でした。
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(3)OB問題は根が深いぞ〜?
自衛隊OBが現職に情報を求めてくることはよくあるんですよね。
私の場合、装備幹部でしたので入札・予定金額の話・検討中の装備情報を求めてくる人が多かったですね。
特に「M重工(名航宇宙)」って、的確に元上司だったの顧問(将官クラス)をあてがってくるのですげえ嫌でしたね。
イージス情報漏洩事件で、あれだけ海上自衛隊へのバッシングが起きたのにまた情報漏洩をやらかすとは情けないにもほどがあります。
情報保全の再度規律徹底を望みます。
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貴重な内航船に関わるお仕事をしており、尊敬しています。
やはり海運業界にも海自の内情は伝わっていましたか!
昇任枠が無く任期満了を選択せざる負えない任期制隊員や戦力ななるはずの海曹が次々とやめていくあの時代は悪夢でした。
上層部は「人なんていくらでも入ってくる!」とタカをくくって何もしなかったかつ連続不祥事で手が回らなかったところがあります。
あの時代に、将来の人手不足を警鐘していたのは半田元海将ぐらいでした。(周りは聞く耳をもっていませんでした)
(防大同期のK提督が真反対のことをやっていたんですから
・・・)
教育・防衛畑が長く、人を育てていたからこそ人手不足になると警鐘を鳴らした半田元海将の予言が当たってしまったといえます。
ご回答いただきありがとうございます。
2010年代までの不況を背景に、「お前の代わりなんていくらでもいる!」と継続希望任期制隊員や若手隊員をどんどん使い捨てした結果>
実は今の仕事が内航業界の再就職担当に近いことをしていまして、合同企業説明会や総監部・術科学校にお伺いしての退職予定者へのプレゼンをすることが多いのですが、働き続けたい、辞めたくないと言う任期制隊員を、継続して働かせていれば、即戦力としても使えたのにと思います。特防も取っていたWAVEの方がブースに来られたので「(内航海運は給与はともかく生活環境面では劣るので)海上自衛官を続けられた方が良いのではありませんか?」と聞いたら、「これ以上昇任出来ないから継続させない」と言われて辞めざるを得なくなったと言われて「使い捨てにするほど余裕があるのか?!」と仰天したのを覚えています。
人手が足りない状態で始めた頃は資格申請を出して取得見込みということで職員指定せずに闇で前倒していたりしていたという話は聞いていたのですが、そうせざるを得ない状態が永続されれば特別な措置が特別でなくなって常態化して何でそういうことをしていたのかも分からずに「必要だから」という理由でそのまま改善が加えられないままなし崩しにしてきたのだろうと。そこに2014年に成立した特定秘密保護法で現場において特定機密を取り扱う際に不足する人的、時間的、物的リソースのカバーを考慮しないまま、扱い方の改訂を上から押し付けたら結果は明らかかと。。。
半田謙二郎元海将がOB講話で予言したことが> その話はご本人から別の個所で伺いました。不幸にして当たってしまったとしか・・・
http://chukairen.jp/?cn=100004&bgc=10000098
まさに、人手不足と適格性確認に時間がかかり無資格者も配置につけざるを得ない状況があったといえます。
特定秘密適格者の確認は、平均2年かかると言われていました。
(昔の特定防衛秘密は6カ月から1年)
制度開始時に、すでに艦艇乗員不足が叫ばれていましたが秘密取扱者が不足してずるずると進んだといえます。
特に、資格失効して再取得申請の人間がかなりの数で取得困難になったと聞いています。(イージス事案の後遺症)
イージス事案であれだけえらい目に遭ったのに、みんなあの苦難を忘れてしまったのかもしれません。(イージス事案のあと中途退職が増加していました)
現在あれだけ人がいねえ!と騒いでいましたが、2010年代までの不況を背景に、「お前の代わりなんていくらでもいる!」と継続希望任期制隊員や若手隊員をどんどん使い捨てした結果が今の現状だと考えています。
不謹慎な話として、『311で自衛隊が獲得した国民からの信頼は10年で使いつぶすだろう』と半田謙二郎元海将がOB講話で予言したことが現実になってしまったと思います。
(しらね火災後始末で横総監になり、あたご事故責任で海幕長を逃した)
管理人様、おはようございます。
扱いが難しい案件であることは承知の上で・・・
特定防衛秘密の保護に関する法律で保護されている情報は「特定防衛秘密取扱職員」という有資格者でないと扱えない決まりになっているのは承知していますが、漏洩のたびに大騒ぎしているのを見ていて、運用にそもそも無理があるんじゃないのか?というのを前から思っています。
ざっと思いつくだけでも、
・「自衛隊は何を機密情報に指定するか(=米軍では普通に公開している情報まで自衛隊では意味不明に機密に指定されていたり、そのせいで取り扱いが非常に煩わしく非効率で後ろ向きな作業ばかりが肥大しているのでは?)」
・「特定秘密の取扱資格が有効期限切れで失効する(=前職が地本や防大等のなくても別に困らない職場で更新しないままの艦艇勤務とか?)」
・「新入隊員の取扱資格の取得が部隊配属に間に合わない」(=教育期間の途中でCICや電信室、水測室に配属される可能性のある職種に指定されてから取扱資格の申請をしても、間に合わない。たぶん半年から1年程度かかる?)
・「現場の保全担当者が適格性に加えて適性評価が加わり倍以上の業務負担になっている(=借金持ちや精神疾患、国際結婚、パワハラ等での処分者等が多すぎて、人手が足りなくてやむを得ず新隊員の無資格者を就けるしかない状況に陥っている?)」
これに地方隊や職域での承認枠の違い(おそらくあるでしょう)を考慮すると、ただでさえ充足率が低い上に任務や管理業務(総務系の文書管理等々)も年々増え、その間に訓練もありますから、そんなの後回しでいいから今目の前にあるものを処理していかなければという状況になってしまうのではないかと?それでいて声を上げ異を唱えると白い目で見られる環境じゃなかったですか?(=働き続けたい、辞めたくないと言う任期制隊員を、昇任出来ないから継続させないというのではなく積極的に継続して働かせていればここまでの事態にはならなかったかと)
お目汚しとは思いますが、何らかの形で世に問うていただければと。。。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%B5%B7%E8%87%AA%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%8C%E5%BC%95%E8%B2%AC%E8%BE%9E%E4%BB%BB%E3%81%B8-%E7%89%B9%E5%AE%9A%E7%A7%98%E5%AF%86-%E7%84%A1%E8%B3%87%E6%A0%BC%E9%9A%8A%E5%93%A1%E3%82%8910%E5%B9%B4%E8%BF%91%E3%81%8F%E9%81%95%E6%B3%95%E9%81%8B%E7%94%A8/ar-BB1pu6U3?ocid=BingNewsSerp
今回の事件で、OBの名前が出なかったのは政治・海幕の意向というより「防大出身者」のネットワークによる悪い意味でのブロックがかかってしまったといえます。
防大出身者は、いい意味では先輩後輩の絆が強いですが悪い方向になると「悪いことのかばい合い」に走ってしまうところがあります。
防大だと3期も違えば「神と人」と呼ばれる伝統は、定年後の再就職あっせんんなど影響が大きいです。
国会議員も登場させた、防大派閥はかなり厄介です。
(一般大出身者にも、防大期別の考えを押し付けるのが厄介なんですよ。)
19DDについてSPY-1F要求が行われていましたが、もし実現していてもあまり性能向上にはならなかったと考えます。
SM-2搭載も検討されましたが、SPY-1Dより探知距離が短くMk99イルミネーター搭載など、同時対処が限定的でした。
(ノルウェー海軍のみがSPY-1F採用)
FCS-3採用にて、OPY-1・OPY-2まで発展できたことを考えるとと19DDにSPY-1Fは不必要だったといえます。
また、山下元海将がSPY-1F装備を主張していたとの事ですがもし19DDが SPY艦となっていた場合艦の性能は向上していますか?
山下海将の場合は、優秀だったのは確かですが周りとの差が出来てしまって内局や陸空の高官から「嫌がられた」というのも大きいところです。
本当に優秀な人は、時として組織の欠陥を直そうとして周囲の同町圧力で昇進や要職に付けなかったりするのが自衛隊の負の側面ですね。
海将人事は、内閣閣議了解にて決定されるので「政治との引き合い」も大きいところがあります。
山下さんのイメージとして、自分でこれだ!と結論を出したら容易に説得に応じないところがあったんですよね。
19DDについて危うくSPY-1Fになりかかったのは、この人が装備体系課長で強硬に主張したのであんまりいいイメージがないんですよね〜。
(当時海幕装備体系課の担当から、「課長が強硬にSPY-1Fを主張するんですよ〜」と言われたことがある。)