2023年1月23日に、防衛省から突然発表された新型狙撃銃の導入についてはなかなか驚きのHK417となりました。
M24A2の調達から切り替えになるとは、なかなか想像できないものですね。
図1 HK417
引用wiki
ボルトアクションから、セミオートマ式への切り替えは米軍M110A1導入を参考にしたのかもしれません。
中々興味深いところです。
(前回記事):『 【海上自衛隊】修理費があ!修理費がああ!「いなづま」の件に思うこと! 』
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(1)M24A2から大転換とは!
陸上自衛隊の対人狙撃銃と言えば、M24が2000年代に導入されて活躍していました。
図2 M24狙撃銃
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FTKExqVUsAA7p2t?format=jpg&name=large
新型としてM24A2導入の気配があったので、かなりの大転換とも言えます。
1.1 公表イメージはドイツHKG28タイプにする気かも?
発表された「新たな重要装備品等の選定結果について」では、対人狙撃銃のイメージ図が掲載されていました。
図3 イメージ図
引用URL:https://www.mod.go.jp/j/press/news/2023/01/23e.pdf
イメージ図を参考にすると、HK417がベースとなったドイツ軍採用モデルG28を考慮していると思われます。
HK417のアルミ合金レシーバーをスチール製に変更した、HKG28は狙撃銃としては妥当といえます。
図4 ドイツHKG28
引用URL:https://www.facebook.com/Bundeswehr/photos/?tab=album&album_id=1377356058995649
ただ入札次第では、安い?HK417がそのまま入ってくる可能性も否定できないのが入札の悲しいところです。
1.2 FMSの納入遅れにブチ切れたかな?
M24対人狙撃銃については、FMSにて米国から輸入していましたが米軍の都合が優先されるため納入スケジュールの遅れが話題になります。
図5 M24米軍
引用wiki
2001年の対テロ戦争にて、M24狙撃銃の所要が増えた結果初期のころに注文したM24が3年遅れで納入されるなどなかなか配備が進まないところがありました。
1.3 小銃選定のついでに検討したかな?
20式小銃での選定時には、7.62mm型の小銃も試験が行われていたことから狙撃銃更新を狙っていたのかもしれません。
図6 M24A2
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FTKEsjQVUAA7XD1?format=jpg&name=large
普通科教導連隊などで一時期出現していたM24A2だと、FMSでの導入から逃れられません。
対人狙撃銃配備の不足を補う900丁の調達なら、直接HK社から購入する方が何かと都合の良い部分が出てくるでしょう。
某海洋事業部があれだけHK416を運用していることから、アフターサービスも良いと判断したのでしょう。
(警察のMP5整備も含めて、日本はHK社の活躍場所が広がってきた)
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感想(2件)
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(2)SR-25を選定しなかったのは結果的にはよかったかな?
本ブログでは、色々と狙撃銃について何度か書いてきたことがありました。
図7 MSG-90
引用URL:https://fanblogs.jp/sstd7628/file/E7B5B1E588B6E59381E79BAEE58886E9A19E.jpg
なぜか海自なのに、MSG-90狙撃銃の補給区分が詳しく決まっていることを説明したりしています。
2.1 艦補処時代にSR-25を検討したことがあった。
以前の記事で、特警隊用にナイツ社SR-25を検討したことがあると書いたことがあります。
(関係記事):『【 海上自衛隊】装備品の銃に関するあれこれ雑記 』
図8 SR-25
引用URL:https://fanblogs.jp/sstd7628/file/kizi6-8203-thumbnail2.jpg
特別警備隊編成当初の時代は、ナイツ社SR-25やHK416・HK417が最先端として持ち上げられていました。
しかしながら、慎重な検討で初期装備としての導入を見送ったことがあります。
(関係記事):『 【艦発隊】特別警備隊(SBU)に関係する研究について 』
図9 特別警備隊
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EEUFeS_X4AAMhOG?format=jpg&name=small
あの時期に、SR-25を見送ってMSG-90にしたのはまあ正解だったといえるでしょう。
最近は対物狙撃銃で、GM6lynxを試験しているようですので戦闘研究が進んだといえます。
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(3)特殊作戦群の対人狙撃銃が早く出てこないかな?
GM6 lynxは肩撃ち射撃ができるから自動小銃!と強弁できるかもしれません。
図10 GM6 lynx
引用URL:https://i0.wp.com/www.forgottenweapons.com/wp-content/uploads/2021/10/Screen-Shot-2021-10-31-at-10.07.18-AM.png?fit=713%2C525&ssl=1&w=640
疑問なのは、陸自特殊作戦群が使用している対人狙撃銃(中距離域用)でしょう。
3.1 狙撃銃映像はまだまだ出てこないだろうなあ・・・
特殊作戦群については、編成以来公式写真が出てこないことで有名でした。
図11 特殊作戦群
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FeXiw7mVQAAsZ4q?format=jpg&name=900x900
2022年についに、オーストラリア国防省につられてついに画像が公式発表されました。
まあ極秘の部隊ですから、これ以上の露出は避けたいとところでしょう。(SBUが露出しすぎなだけ?)
関連する情報として、特殊作戦群が使用していると思われる対人狙撃銃(中距離域用)の推測をしたことがあります。
(関連記事):『 【自衛隊】ナゾの対人狙撃銃(中距離域用)について判明していること! 』
完全な憶測でしかありませんが、想像以上の狙撃銃があるのかもしれません。
今後も狙撃銃については、追っかけていきたいと思います。
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