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2016年9月25日に、中国空軍機多数が沖縄と宮古島の間を通過しました。
今回始めて中国空軍戦闘機が随伴しての飛行通過となりました。
宮古海峡を爆撃機、戦闘機、情報収集機が編隊飛行で通過した意味は?
今日はそんな中国の狙いを、A2/ADの視点から見てみます。
(前回記事):『 海自幹部候補生になったお話その7(卒業編) 』
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(1)初の戦闘機を伴う中国空軍機の行動!
2016年9月25日に、沖縄本島と宮古島の間(宮古海峡)を中国空軍機が通過しました。
この飛行には、初めて戦闘機が随伴した通過となります。
(公海上なので国際法では問題はない)
防衛省統合幕僚監部の公表資料では、
・H−6 爆撃機4機
・TU−154情報収集機1機
・Y−8情報収集機1機
・推定戦闘機2機
となっています。
(統合幕僚監部公表資料)
URL: http://www.mod.go.jp/js/Press/press2016/press_pdf/p20160925_01.pdf
今回、いままでの飛行と違ってきている部分がいくつか出てきてます。
・戦闘機を伴った異機種混合編隊にて飛行
・H−6爆撃機にダミーの巡航ミサイル搭載?
という点です。
図1 9月25日通過のH−6爆撃機(パイロンに巡航ミサイル?)
引用URL:http://i1.wp.com/sorae.jp/wp-content/uploads/2016/09/20160926nchina1.jpg?resize=540%2C368&utm_source=rss&utm_medium=rss
2013年に通過したH−6爆撃機では、主翼下のパイロンにミサイルのようなものは搭載されていません。
図2 2013年に宮古海峡を通過したH−6
引用URL:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/37/03584cc4ca4ae3f8d3b72685e86e6a3d.jpg
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(2)A2/AD(接近阻止/領域拒否)の任務行動錬度が向上
今回の飛行は、A2/AD戦略が実際に実施できるまで錬度向上していると見れます。
2.1 中国空軍の錬度向上
異機種混合編隊による飛行は、簡単に見えて結構難しいものです。
さらに戦闘機も加えての飛行になると相当な錬度まで向上してきたと見るべきです。
模擬巡航ミサイルを搭載していると、少なからず飛行性能に影響を受けます。
その影響を乗り越えて、集団にて飛行できるまでにはなっています。
2.2 グアム攻撃の演習と考えるのが妥当か?
今回撮影されたH−6爆撃機について、新型のH−6Kである可能性も否定できません。
この機体は、米軍グアム基地攻撃を目標に従来のH−6を改良しています。
併せて、新型空中発射巡航ミサイルCJ−20が運用出来ます。
図3 H−6KとCJ−20とされる画像
引用URL:http://cdn-www.airliners.net/photos/airliners/3/0/2/2681203.jpg?v=v40
A2/ADにおいては、米軍グアム基地が一番厄介な対象です。
H−6KとCJ−20による、グアム基地攻撃が戦略目標となっています。
2.3 グアム米軍基地の爆撃機展開への牽制
2016年8月より、米空軍グアムアンダーセン基地に米軍爆撃機が展開しています。
B−52H、B−2に加えて、B−1B爆撃機3機種が同時に展開しています。
中国・北朝鮮を牽制する目的で新たにB−1Bが初めてグアムに来ました。
図4 グアムに展開する米軍爆撃機3機種
引用URL:http://www.sankei.com/images/news/160818/wor1608180021-p11.jpg
中国空軍の今回の飛行は、米軍に対する牽制の意味合いが大きいでしょう。
A2/ADの能力が向上していることを見せるためです。
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(3)自衛隊と米軍の今後の方策について
尖閣など東シナ海にて中国との衝突があった場合、自衛隊と米軍の動きが問題になります。
米軍にとってグアムは太平洋上の拠点であり、日本周辺への増援の拠点です。
グアムに攻撃があると、米軍としても日本への増援が遅れる要因になります。
中国としては第1列島線を超えて、作戦展開できる錬度まで高めていくのが目標です。
現状では、平成29年度までに宮古島のレーダーが新型に換装されます。
それまでの対処が重要となってきます。
今後も情勢は変化が続くものと考えられます。
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