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最近、イージス艦やイージス・アショアについて話題が多くなっています。
弾道ミサイル防衛で、イージス・アショアの導入決定などがあります。
しかし、意外に知られていないのが、
『イージス艦(システム)は、トウモロコシ畑の中で誕生した!』
ということです。
今日はそんな知られざる、イージス艦はトウモロコシ畑で生まれた?!お話です。
今そこにある日本のEEZ危機 』
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(1)トウモロコシ畑の巡洋艦誕生!
イージス艦はトウモロコシ畑で誕生した!なんて言うと、皆さんに笑われるかもしれません。
イージス・アショアのことを、言っているわけでもありません。
元々イージスシステムは、1965年に構想が始まったものです。
その中で、新システムということでいろいろな試験研究開発が実施されました。
陸上施設にて『AEGIS(イージス)システム』のテストが重ねられました。
この時に誕生したのが『CSEDS(多目的陸上開発サイト)』です。
その施設は、米国ニュージャージー州に建設されました。
図1 米国イージステストサイトCSEDS
引用URL:http://files.ctctcdn.com/21668aa7001/5d176694-14f1-48ac-aeac-2f1da034ff71.jpg
本当に最初の建設時にはトウモロコシ畑の中にありました。
なんだかイージス・アショアだろ!これは!なんて言われそうです。
図2 イージスアショア(ルーマニアに配備されたもの)
引用URL:http://kaito1412.wp-x.jp/wp-content/uploads/2014/07/14053192577_2480cd51c0_n.jpg
実際のイージス・アショアは内陸国のBMD対処用として、イージスシステムを陸上に設置するというものです。
いわば、陸上で誕生し船に搭載したイージスシステムが、再び陸上に戻るものです。
(参考)『イージス・アショアの概要説明ビデオ』(ロッキードマーチン社)
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(2)日本に導入されるイージス・アショアが安くなる可能性も・・・
今回日本が導入するのが、イージス・アショアです。
ロッキードマーテイン社が提案して、アメリカでイージスアショアとして採用されました。
システムは、従来のAN/SPY−1レーダーを主軸としています。
ただSPY−1レーダーそのものは、設計が古いパッシブフェーズドアレイレーダーになっています。
・パッシブフェーズドアレイレーダー:レーダー素子に、発信機と受信機を含まないレーダー。
・アクティブフェーズドアレイレーダー:レーダー素子に、発受信機を持ち、増幅回路を持つ。
現在のレーダーは、アクティブ・フェーズド・アレイレーダー(ASEA)が主流になっています。
2.1 イージスもアクティブ化している!
現在は、アメリカでもイージスシステムのレーダーをアクティブ化する動きが出ています。
AN/SPY−3(レイセオン社)として後継のレーダーが登場しています。
より小型のBMD用AN/SPY−6も試験が進んでいます。
図3 AN/SPY−6
引用URL:https://news.usni.org/wp-content/uploads/2016/07/Array-Install-264_stmt-A-16-360.jpg
2・2 ロッキード社とレイセオン社の駆け引き!
ここで今後のロッキード社とレイセオン社の駆け引き次第で、イージス・アショアが安くなるかもしれません。
イージスシステム自体は、ロッキード社の管轄です。VLSもロッキード社です。
しかし、海上自衛隊のミサイルシステムなど心臓部ではレイセオン社製品を使っています。
この2社の駆け引きは、結構武衛産業を巻き込んでいます。
防衛省出向中にも、このイージスアショアでの話を聞くことがありました。
両社とも、日本のGaN(窒化ガリウム)半導体のレーダー素子を作れる会社を巻き込んでます。
某社からは、レーダー素子は日本で製造するという条件まで出ているほどです。
そのため、1基700〜800億といわれるイージスアショアの価格が下がる可能性もあります。
メンテナンスおよび要員教育体制がすでに存在する日本への導入価格がどうなるか注目です。
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(3)意外と知られていない『AEGIS(イージス)』の中身
意外と、イージス艦やイージスシステムについては、外見は知っていることが多いと思います。
しかし、意外と知られていないのが中身のシステムです。
イージスシステムが高い理由は、コンピューターとその中のソフトウェアが高額です。
ソフトウェアの部分については、一部ブラックボックスの部分があります。
まさにイージスシステムの心臓部ですからね。
図4 UYQ−70シリーズ(システムの心臓部)
引用URL:http://www.ieeeghn.org/wiki/images/a/ac/UYQ-70_.jpg
イージスシステムの本当の姿を知る機会は少ないです。
私も、一時期イージスシステムに関わる部隊にいましたので、そこで知ったというほどです。
まだまだ、イージスは奥が深いものですよ!
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