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2020年03月04日

幹部中級課程の内示だ〜!え?艦補処勤務のまま?

『幹部中級課程の内示がキタ〜!』
(2019年投稿記事です。)
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海上自衛隊に勤務して、1尉の半ばになると幹部中級課程の入校があります。

艦船補給処で勤務も2年となる頃に、幹部中級課程の入校内示が来ました!

ついに転勤だ〜!と思っていたら、まさかの部隊勤務のまま学校入校扱い!

だああ!素直に入校させてくれ〜(泣)!
(前回記事):『 海自は遠航が始まると修理補給で忙しい!
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(1)中級課程入校の内示が来たぞ〜

艦船補給処に勤務してそろそろ2年、転勤か幹部中級課程入校の時期になりました。

海上自衛隊では、A幹出身者だと1尉の3年目くらいに幹部中級課程入校となります。

ただ、人数と入校時期の勤務地の関連で1,2年遅れということもあります。

海外勤務の者や、海幕・技本(防衛装備庁)等にいると遅れ気味になります。
(大体3年はこの機関で勤務するため)

私の場合は、素直に1尉の3年目ごろに幹部中級課程入校内示が来ました。

1.1 2月に課程開始だから準備しとけ〜!

今回、私が入校するのは2術校の幹部中級艦船装備課程になります。

図1 2術校
640px-JMSDF_2nd_Service_School.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/海上自衛隊第2術科学校#/media/File:JMSDF_2nd_Service_School.jpg

まあ、艦船補給処の隣にある学校なので、ほとんど同じところなのです。

幹部中級艦船装備課程は、2月から開始される課程になります。

年明けで、物品調達修理の忙しい中を抜ける形になりますが、他の係員もいます。

入校時期から、3月末までの検査などをうまく割り振りする形になります。

5月下旬ごろには、江田島の1術校に移動して共通教育を受けます。

その後、幹部中級艦船装備課程修業後は、転勤する形になります。
『2月には「艦船補給処付」発令か〜』

そんなことを言っていると、課長から衝撃の言葉が!
『な〜にを言っとる!艦補処勤務のまま入校だからな!』
『江田島に行くまでの間、こっちにも来て仕事あるからな!』


1.3 な・・なんだって〜ΩΩΩ!!

課長からの、衝撃の言葉が出てきました!

通常、入校となると付勤務となることが多いのです。

しかし、今回の幹部中級艦船装備課程は、勤務のまま入校!

課程の期間など、いろいろなことがありたまに付勤務とならない場合があります。

今回私や横須賀勤務だった人間は、勤務のまま入校となります。
(他地域からの人間は付発令で入校)

まさかの事態です・・・(泣)
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(2)海上自衛隊の幹部中級課程とは?

海上自衛隊で幹部自衛官の教育課程に、幹部中級課程が存在します。

この教育課程は、
中級幹部である1等海尉及び3等海佐の期間において、中級幹部としての職域ごとの知識・技能を深く極めさせるとともに、部隊等の運営能力を習得させる目的で設置されています。

2.1 職域により中級課程の期間は異なる!

中級幹部自衛官となると、それぞれ職域による中級課程に入校する形になります。

艦艇系の幹部だと、1年の中級課程になり、ここでマーク(特技)が決定します。

そのほか、装備等などすでにマーク(特技)が決まっている人間だと、中級課程期間が異なります。

艦艇装備だと、26週(約7カ月)ほどになります。

2.2 今後の経歴を決める大事な時期!

幹部中級課程は、今後の幹部自衛官としての経歴が決まる大事な時期となります。


・部隊で特技を極めていくか?
・幕僚・海幕・指揮官の道を行くか?
・専門職を極める道に進むか?

ある意味、幹部候補生学校の頃より厳しい道となります。

図2 幹部自衛官の教育課程(赤枠が中級課程)
幹部自衛官の教育課程.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/streaming/qa/section02/pdf/item_01.pdf

2.3 さてどんな道を行くのか・・・

ペンギンにとっても、今後の進路を考える時期になってきました。


・海幕などの市ヶ谷廻りを選ぶのか?
・造補所科長等の道を行くか?
・検査官(防衛装備庁)の道を行くか?
・艦発隊・研究所(防衛装備庁)の開発系に行くか?


結構悩みどころになってきます。
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(3)まずは3月末までの二重勤務だ〜(泣)!

とりあえず、幹部中級艦船装備課程への入校が大体決定しました。

ただ入校する2月から3月の間に、部品修理や調達の監督検査が多数あります。

件数で100件以上あるので、そいつを処理する必要があります。

図3 電子機器修理
computer-3375482_640.png
引用URL:https://pixabay.com/ja/illustrations/コンピュータ-電子-機器-3375482/

後任者が4月に来る予定なので、それまで頑張る必要があります。

う〜ん、2術校が近いゆえの弊害ですな〜。

さあ、入校と後任者が来るまでお仕事だ〜(泣)
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海自は遠航が始まると修理補給で忙しい!

『練習艦隊が出航したぞ〜!さあ忙しくなる!!』
(2019年投稿記事です。)
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2019年の海上自衛隊練習艦隊による遠洋練習航海が始まりました。

この時期になると、艦艇だけでなく後方部隊も忙しくなります。

海外派遣訓練艦が多くなると、後方部隊の修理補給も大忙し!

知られざる、海外派遣の後方支援のお話!
(前回記事):『 北朝鮮イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!
\こちらもご参考にPR!/
(1)練習艦隊出航!さあ忙しくなるぞ!
2019年の練習艦隊が、5月21日に横須賀を出航して遠洋練習航海の旅に出ました。

この時期になると、いろんな艦艇部隊の行動も多くなります。

海賊派遣対処部隊の派遣行動も続いており、後方支援も忙しくなります。

1.1 後方支援部隊は大忙し!

練習艦隊が出航すると、後方支援部隊は結構忙しい日々を送ります。

何しろ、いろんな国への寄港予定を見ながらの支援です。

図1 2019年遠洋練習航海の航路
練習艦隊航路2019.png
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/operation/training/enyo/2019/img/15.png


海外派遣された艦が、故障・補給要請を出してくるので、対処に追われます。

ここで、海上自得体の海外派遣部隊の後方支援は、
・艦艇に関すること:横須賀造修補給所(艦船補給処)
・HSに関すること:第21航空群(館山)
・P-3Cに関すること:第4航空群(厚木)
(航空機系は航空補給処が担当)

という区分になっています。

1.2 艦艇後方支援はなかなか大変!

練習艦隊の後方支援は、なかなか大変な業務となります。

窓口は横須賀造修補給所ですが、艦船補給処も関係してきます。

部品等に関して、各造修補給所からの管理替えを行うなど忙しくなります。

練習艦隊の対応をしながら、派遣海賊対処行動部隊・海外訓練部隊の支援を行います。

図2 派遣海賊対処行動部隊の出航
派遣海賊対処.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/js/Activity/Gallery/images/Anti-piracy/pb_26/201611/20161120_02.jpg

出航前までに必要な補給品を搭載しておきますが、何が故障するかわかりません。

そのため、出航後も後方支援部隊は気が抜けません。
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(2)故障・補給要請だ!急げ間に合わんぞ〜!

艦艇からの故障・補給要請電報が入ると大忙しになります。

故障・補給要請の中には、緊急を要するものもあります。

そんなときは、本当に超特急で出荷することも多くあります。

2.1 タイムリミットは午前5時!!

海外に荷物を輸送するとき、必ず税関での検査を受ける必要があります。

自衛隊の部品などについては、インド洋派遣の時からある程度簡略化されています。

輸出する現物は税関保税倉庫に、持ち込んで検査を受けることになっています。

ちょうど横須賀税関支署が、艦補処と横造補所のすぐ近くにあります。
図3 横須賀税関支署
横須賀税関支署.jpg
引用URL:http://s-ohtsuki.sakura.ne.jp/sansakutenbyou/event/Taura_Family_WalkH230911/Sub2_Anjindai_Kouen-Nagaura_Futou-Taura_Eki/Taura_Family_WalkH230911_070.JPG


当日朝に、成田空港から朝一で出発する貨物機に搭載する場合、午前5時までに税関の検査を終了する必要があります。

私も艦補処当直士官の時に、何度税関の当直を叩き起こしたことか・・・

税関も巻き込んでの、超特急出荷が始まります。

2.2 基盤1個でも検査は必要!

補給品請求では、電子基板1個なんてこともあります。
図4 電子基板
device-1295187_640.png
引用URL:https://pixabay.com/ja/vectors/デバイス-電子-1295187/

そんな場合でも、武器等輸出の対象となるため税関検査が必要になります。

なかなかこの辺は、あまり知られていないんですよね〜

2.3 海外派遣艦が多いと大騒ぎ!

練習艦隊や海賊対処・海外派遣訓練艦が多くなると、後方支援も大変です。

私の時では、最大で15隻の艦艇が、海外に出ていたことがありました。

何処にどの艦艇が派遣されているか、確認と出荷先手配で忙しくなります。

後方支援部隊も大変なんですよ〜!
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(3)怪奇!この部品の所在はどこじゃ〜!?

海外派遣部隊の支援では、結構笑えない苦労話もあったりします。

ある日、艦補処当直士官として勤務していた夜に突然SF司令部から連絡が来ます。
(SF)
『おいぃ〜!補給請求の返信まだか(怒)〜!』
(ペンギン)
『うぇっ!こっちに補給請求なんて来てませんよ!』
(SF)
『そっち(艦補処)の保管部品だって、補給端末にあるぞ!』
突然、SF司令部から補給品請求の返信をすぐにするよう連絡が来ました。

しかし、艦補処には補給請求電報が来ていません!

よくよく確認してみると、HS(ヘリコプター)の部品です。

(ペンギン)
『HSの部品は、21空群(館山)ですよおお〜!』
(SF)
『21空から、部品は艦補処倉庫にあるって言ってるぞ!』
部品の所在をめぐって、SFとのバトルになりました。

補給端末を確認すると、確かに航空機部品なのに艦補処倉庫保管とあります。

3.1 もしかしてあの倉庫か?

艦船補給処は、航空機部品を扱わないのになぜか艦補処保管になってる?
『(ペンギン)もしかして・・・?』
以前に業務で行った、とある艦補処倉庫の存在が浮かび上がりました。

図5 航空補給処(木更津)に間借りしている艦補処倉庫
kuushoyo.JPG

艦船補給処には、一部部品について航空補給処(木更津)にある倉庫を間借りしていました。

補給端末をよく確認すると、艦補処倉庫(木更津)となっています。
『航空補給処にある艦補処間借り倉庫内に置いている航空機部品』(航空機部品も置いてある)
ということが判明しました。

この場合、管轄は航空補給処です!
『航空補給処に指示してください〜!管轄は空補処です!』
何とか、部品が探し出され出荷が行われました・・・。

3.2 後方支援は一苦労!

こんな感じで、部品の所在次第ではえらい目に遭います。

管轄違いで大変なことになります。

海外派遣や、練習艦隊の航海ではこんな後方部隊の苦労が存在します。

倉庫の整理と管理はきちんとしようね!
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拳銃射撃訓練にてびっくりハプニング発生!

『自衛隊に入って初めて体験したびっくりハプニング!』
(2019年投稿記事です。)
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海上自衛隊に勤務しているときは、年1回の射撃訓練があります。

艦船補給処という補給機関でも、訓練を行います。

そこで自衛隊に入って、初めてのびっくりハプニングに遭遇!

体験した人はあまりいない、びっくりなお話をご紹介!
(前回記事):『 韓国さん、観艦式の整備ぐらいちゃんとやっとけよ!
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(1)あれ?9mmけん銃ってどう操作するんだっけ?

艦船補給処は、補給機関ではありますが海上自衛隊の部隊です。

そのため、海上自衛官は年1回の射撃訓練があります。

1.1 陸上部隊の射撃訓練使用弾数は少ない!

海上部隊や、警備隊では射撃訓練の回数はそれなりに多くあります。

一人に割り当てられる弾数もそれなりにあります。

しかし艦船補給処のような、後方支援部隊だと射撃弾数が少なくなります。

ホントに、年一回の少ない弾数で訓練となります。
図1 射撃訓練中!
射撃.jpg
引用URL:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSqR-KhY0qCyjIVA-fVWjpJljZMWCrUco63O1lHWqV1HhUhOajqcA

普段、銃を扱わない部隊なので陸警隊の支援を得て事前訓練から始めます。

1.2 あれ?マガジン(弾倉)が外れない?

幹部自衛官は、9mmけん銃(P220)を使用しての射撃訓練になります。
事前講習では、一応おさらいとして9mmけん銃の操作方法を再確認します。

これは、ベテラン幹部が11.4mmけん銃(コルトガバメント)の操作方法と間違えないように確認するためです。
(当時9mmけん銃は、海自では新しい方だったため)

ここで、ペンギンが艦発隊にいた弊害?が発覚します!
『あれ?9mmけん銃の操作方法ってどうだったっけ?』
図2 9mmけん銃
640px-RSCN1829.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/9mm拳銃#/media/File:RSCN1829.JPG

以前所属していた艦発隊で、某特殊拳銃の操作に慣れすぎていました・・・
(関連記事): 【艦発隊】特別警備隊(SBU)に関係する研究について
『マガジンが落ちない〜!』

『マガジンキャッチを押さないと出ませんよ〜』
ついつい、某特殊拳銃」の操作方法になっていました・・・
(某特殊拳銃はホントに操作性が良かったなあ・・・)

1.3 とりあえず事前講習は修了!

おもわぬハプニングがありましたが、無事に事前講習が終了しました。

あとは、射撃訓練の日を待つばかりです!

しかし、補給日程や緊急の出張で射撃訓練が出来ない!なんてこともあります。
(前年度は、システム講習出張で参加できなかった。)

今年こそ参加したい〜!
\VP9が海自に配備されるのは何年後?/ \PR!/
(2)射撃訓練!うおっジャムったあぁ〜〜!!

ついに射撃訓練の日がやってきました。

何とか、仕事を片付けて緊急出張もなくようやく射撃訓練に参加できます!

そこで、自衛隊勤務中で唯一のハプニングに遭遇します!
(この経験をした人は、かなり少ないんじゃないかな〜?)

2.1 射撃開始3発目に・・・!

射撃訓練は順調に進んでいき、ペンギンの射撃順番になりました。

まずは試射を行い、その後実射を行います。

試射が終了して、実射用の弾倉を受け取り、けん銃に装てん!

実射を開始して、3発目か4発目の時でした・・・
『バアン!!ガキッーン!!』

突然に、自分の銃からすごい音と衝撃が伝わりました。
図3 発生した状況(イメージ)
640px-Failure_to_eject_(FTE),_firearm.jpg
引用URL:https://en.wikipedia.org/wiki/File:Failure_to_eject_(FTE),_firearm.jpg

2.2 撃ち方待てーー(怒)!!
『ジャムった〜〜!!』

思わず射撃場内で叫びながら、後方に待機している安全確認員に左手で合図します。

(射撃指揮官)
『撃ち方待て〜〜!!』
射撃訓練の射撃指揮官から、珍しい「撃ち方待て」の号令が飛びます!
(通常は「撃ち方やめ」、一時的に射撃中止の時に「撃ち方待て」となる)

海自では、ジャムなどが発生した場合は、射撃手が回復作業をしてはいけないことになっています。
(銃を標的の方向に向けたままにしておく)

陸警隊からの支援要員が、ジャム(排莢不良)の対処を行います。

陸警隊の作業により、ジャムは解消され射撃再開となりました。

まさかのP220(9mmけん銃)のジャムを体験して動揺したのか、ボロボロの成績でした・・・

2.3 初めて見た9mmけん銃のジャム

射撃レーンから出た後、待機場所ではざわついていました。
『9mmけん銃のシャムなんて初めて見たぞ・・・』
『操作方法を間違ったんじゃないか?』

私も9mmけん銃(P220)はジャムや故障の少ない銃と教えられていたので、何が起きたか不安でした。

そんな中で陸警隊支援要員を引率する幹部から、説明がありました。
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(3)P220でも、ごくたまにジャムは発生する!

陸警隊幹部からの説明では、陸警隊射撃訓練でもたまに発生するとの説明がありました。

3.1 けん銃の癖により発生しやすい!

今回の射撃訓練は、陸警隊の銃を借りて行いました。

陸警隊が保管するけん銃・自動小銃の中に、癖がある銃がたまに存在するとのこと。

何度整備しても、ジャムや小さな作動不良が頻発する癖を持つ銃が存在するそうです。

今回のけん銃も、おそらく癖があった可能性があると説明がありました。

3.2 ガク引きになっていた模様・・・

またけん銃射撃のときに、ガク引きとなっていた可能性を指摘されました。

ちょうど立入検査隊の整備時期であり、けん銃射撃姿勢の変化が起きていました。
図4 立入検査隊の状況
立入検査隊.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/4el/cf4_isead18_04/002.jpg
射撃姿勢が変化していた時期で、握り方がまずくガク引きとなった可能性がありました。

意外と難しい射撃の根幹を見た感じです。

この射撃訓練で、けん銃のジャムという珍しい経験をすることになりました。

自衛隊勤務での、忘れられない思い出の一つです!
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2020年03月03日

艦船建造の検査官への道を知る!

『いつか自分も艦船建造検査官の道にも行くぞ!』
(2019年投稿記事です。)
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艦船補給処にて業務をする間に、今後の自分の進路を考えるようになります。

艦艇装備幹部になったからには、いつかは自分で艦艇建造の検査官になってみたい!

艦補処にて、自分の検査した装備品が建造中の艦艇に搭載される機会がありました。

そんな、将来の夢に向かう姿をご紹介!
(前回記事):『 北朝鮮は再びミサイル発射となりうるか?!
\こちらもご参考にPR!/
(1)今度、装備品の搭載に立ち会うか?

艦船補給処にて、日常業務を行うといろんな装備品を扱うことになります。

中には大物と呼ばれる、オーバーホールをして搭載する装備品も存在します。

図1 搭載されている装備品
LM2500.jpg
・ガスタービンエンジン(GT)
・レーダー
・主砲・CIWS
・その他

意外と、オーバーホールをして使う装備品が結構あります。

私も、艦補処業務の中で、オーバーホール品の完成検査を担当することがありました。

図2 陸揚げして検査する装備品(イメージ)
WNUS_5-54_mk45_Installation_pic.jpg
引用URL:http://www.navweaps.com/Weapons/WNUS_5-54_mk45.php

そんな、検査をしている中でちょっと変わった検査書類を見ます。

1.1 『納地:造船所(横造補所)』ってなんじゃらほい?

完成検査の書類の中で、装備品の納地がずいぶん変わった記載になっています。

聞いてみると、今建造中の艦艇に官給品として搭載するとのこと。

書類上は、横須賀造修補給所に管理替えになりますが装備品は、大型なのでこのまま造船所に輸送してすぐに搭載となります。

新造艦だと、全部新品を搭載するイメージがありますが、建造費を低減するためにまれに中古品を搭載します。

特に、大物装備品だと意外と中古品の場合もあります。

1.2 防衛事務所の検査官の仕事を学ぶ!

そんな感じで、関心していると上司から、
『いい機会だから、検査官に同行して搭載に立ち会ってみるか?』
と言って、防衛事務所の担当検査官に連絡を取ってくれました。

建造中の艦艇は防衛省の管轄で、防衛事務所いる検査官が担当します。
(関連記事): 【防衛省】知られざる「地方防衛局」「防衛事務所」という組織のお仕事!

将来的に、自分も行く可能性の高い部署を見学できる良い機会です。

装備品と一緒に、造船所へ出張することになりました。
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(2)これが造船官の本懐だ!

海軍時代は造船官・造兵官という名称であった、艦艇建造の検査官は希望の職種です。

まだ若造(?)のペンギン1尉には、数年先の配置職です。

しかし、見学できる機会があれば行ってみたいところです。

2.1 いざ造船所へ!

立入許可書や構内立入手続きを行い、検査官のところに挨拶です。

検査官は、ベテラン装備幹部が配置される場所で、若造(?)装備幹部は見習いです。

大先輩の装備幹部に挨拶をして、いよいよ装備品搭載の現場に立ち会います。

装備品を、建造中の艦艇に搭載するのは非常に繊細な仕事です。

ミリ単位での精度・完全な水平を計算して搭載します。

図3 搭載位置をミリ単位で計測(イメージ)
DSC00068.JPG

位置決めが終わったらいよいよ搭載です。

2.2 職人技の光る搭載作業!

装備品の位置取りが終了したら、クレーンを使って装備品を搭載していきます。

ほんの少しでも位置がずれたらやり直しとなる、難しい仕事です!

図4 装備品搭載!(写真は別艦艇のもの)
DSC00065.JPG

慎重に装備品を搭載位置に設置して、固定・仮止めを行います。

その後、配線工事などを実施していく予定になります。

他の装備品も搭載して、建造工事が進みます。

2.3 分隊長:船作りはたのしいだろう!

搭載作業が終わり、検査官事務所に戻り建造に使う書類の勉強もさせてもらいました。

なかなか面白い仕事であることがわかりました。

その後主任検査官が来訪してきたのですが、なんと候補生学校時代の別の分隊長だった!
『ペンギンもついにここまで来たか〜』
『どうだ、船作りは面白いだろう〜?』


なかなか、広いようで狭い世界なのが装備幹部の世界です。
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(3)将来的には検査官の世界へ!

装備品から始まった業務について、船作りの神髄に近づきました。

艦艇装備幹部ならば、一度はやってみたいのが船作りです。

今後の進路について、明確な目標ができました。
『いつか、自分でも艦艇建造の現場に立ちたい!』

これからも業務に励んでいくぞ〜!
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2020年03月02日

倉庫の棚卸はちゃんとしましょう!

『ぎゃああ〜!!MAP供与品というお化けが出た!』
(2019年投稿記事です。)
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海上自衛隊艦船補給処は補給機関ですので、物品の在庫保管を行っています。

業務の中で多くの物品を取り扱うため、定期的に棚卸(たなおろし)が必要です。

しかし、時たま発見されるのがMAP供与品というお化け!

在庫管理はしっかりしようねの日常業務!
(前回記事):『 艦補処でイスラエル製装備輸入に関わり思うこと。
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(1)さあ今日は棚卸の日だよ〜!

『さあ今日は楽しい?棚卸の日だぜ〜!不用品は殲滅だ!』

艦船補給処にて勤務していると、定期的に棚卸と呼ばれる行事が行われます。

ビジネスでの棚卸とはちょっと違うけど、艦補処業務に大切な作業です。

この日のために、艦補処各部門から何人も動員されます。

特に装備幹部は、副処長を筆頭にベテランから若いのまで動員されます。

1.1 倉庫整理とはちょっと違う棚卸!

棚卸は、倉庫整理のように思われますがちょっと違います。

引用:ブリタニカ国際大百科事典
棚卸とは,商品を棚からおろしてその数量を実地調査し,品質を吟味し,
その価額を評定すること。

倉庫に収納されている物品について、実際に数量があるか、品質が保たれているかを調査します。

また、不用品(装備品が退役済)を確認して、廃棄の手続きをしたりします。

図1 棚卸の風景
high-bay-408222_640.jpg
引用URL:https://pixabay.com/

1.2 意外と調査が必要!

倉庫の棚卸については、意外と調査が必要です。

海上自衛隊の物品管理については、

の両方で管理がされています。

S/N(ストックナンバー)だけで判断すると、意外と見落としがちになります。

実際に部品番号を確認して、実際に使用しているか確認する必要があります。

1.3 たまに全く違う物品が紛れ込んでる場合も!

補給機関の倉庫には、たまに予想もしない物品が紛れ込んでる場合があります。

予定外の物品が、何かの違いで収納されたということが多々あります。

装備畑の人間が棚卸に参加するのは、部品を判定するためでもあります。
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(2)ぎゃあ〜!MAP供与品が出たー!!

いざ艦補処の棚卸を始めると、いろんなことが起き始めます。

そして、ついに恐れていたMAP供与品を発見してしまいます!

2.1 倉庫内でミサイル発見!?

棚卸作業を始めてしばらくしたころ、別の場所で作業中の班がなんだか騒がしくなりました。
『ミサイルのような物品がある!』

はあ?!艦補処にミサイル?なんじゃそりゃ!?

艦船補給処では、弾薬系の物品を取り扱っていないのですが・・・
図2 ミサイル?
war_missile_character.png
引用URL:https://1.bp.blogspot.com/-ek4GFLTYVSU/VhHgVzPpWAI/AAAAAAAAy60/X6HvSWhqFvc/s800/war_missile_character.png

とりあえず、ミサイル関係を扱う武器課の装備幹部が調査してみます。

結局判明したのは、
『FCS-3実用試験に使用した空中標的の試験体』
でした。(試験は終了したため、不用品として艦補処倉庫に眠っていた。)

とりあえず、こいつは不用品決定委員会で保管か廃棄か審査することに・・・

そんな中、妙なエンジン部品を見つけます。

2.2 でた〜!MAP供与品だ〜!

今度はなんだか古いディーゼルエンジン部品が出てきました。
図3 古いデイーゼルエンジン(イメージ)
Silnik_t_370.jpg
引用URL:wiki


S/Nを見ても、ほとんど情報のない物品であり「艦艇用エンジン」というぐらいしか書いていません。

よーく調べて、部品番号やら部品形状から調査をしていくと艦艇名がありました。
『護衛艦 はつひ(DE−263)』
(1975年に海上自衛隊から退役:米国に返還)
アホー!とっくに退役した護衛艦じゃねーか(怒)!

さらに調べていくと、MAP供与品対象物品であることが判明!
『ぎゃ〜!MAP供与品じゃねーか!!なんで返還してない(怒)!』
※MAP供与品
「日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定」に基づいて、アメリカから無償供与された装備・物品を指す。使用しなくなった場合、米国に返還する規定がある。最近では、FMSに切り替えられている。


まさかの、MAP供与品を発見してしまいました。

2.3 MAP供与品の返還は今も続く!

米国から供与されたMAP供与品については、米国で今もしっかり記録が残っています。

そのため、MAP供与品は返還するのが原則となっています。

最近では、フィリピン軍が供与を受けていたM1ライフルの返還が話題になりました。
図4 返還されるM1ライフル
M1.jpg
ただ、銃や兵器といった武器については返還が原則ですが、例外があります。

それは。返還へのコストが莫大になる物品です。

返還に掛けるコストに見合うだけのメリットがない場合、現地処分となることがあります。

一応、海幕を通じて米国側と交渉して、返還か現地処分を決定することになります。
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(3)倉庫棚卸終了!MAP供与品はこっちで処分だよ!

MAP供与品を発見した、倉庫の棚卸は無事に終了いたしました。

不要物品の処分・整頓した棚に新たな物品を納入していきます。

図5 新たに納入!
forklift-160284_640.png

倉庫に物を格納するときは、ちゃんと情報を書いていきましょう!

3.1 MAP供与品の行方は?

発見したMAP供与品については、正規の手続きにより海幕への報告となりました。

併せて、艦船補給処の米軍側窓口になるFISC(米海軍補給センター)と交渉です。
図6 FISC(米海軍補給センター)
navy_fisc-yokosuka_n1952.png
引用URL:http://www.milart.com/mm5/graphics/00000001/navy_fisc-yokosuka_n1952.png
(艦補処)
『あの〜、米国MAP供与品のエンジン部品見つけたけどどうする?』
(FISC)
『どんなのや?今は使ってないボロやんけ!そっちで処分してええで!』
結局米海軍側から、いらない!ということで現地処分ということになりました。
(書類上では返還したということになります。)

艦補処という補給機関では、時折このような業務があります。

物品管理は大切に行いましょう!
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2020年03月01日

練習艦隊テーブルマナー講習での面白話!

『練習艦隊でのテーブルマナー講習は面白いよ!』
(2019年投稿記事です)
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海上自衛隊の契約情報の中で、テーブルマナー講習の契約実績の公表がありました。

私も実習幹部でテーブルマナー講習を受けたな〜、と思い出しました。

テーブルマナー講習は、内容がかなり面白かつ本格的な内容です。

知られざる練習艦隊テーブルマナー講習の中身は?!
(前回記事):『 艦補処ついに組織改編で兼務発令を解くが来たよ!
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(1)知られざるテーブルマナー講習!

海上自衛隊練習艦隊での内地巡航の中で、東京寄港時にテーブルマナー講習が行われます。

契約情報からも、テーブルマナー講習の情報があります。

図1 契約情報(平成30年度のもの)
講習情報.jpg

ホテルオークラが契約先として、テーブルマナー講習(練習艦実習幹部等)1式とあります。

東京にて練習艦隊実習幹部はテーブルマナー講習を受けることになりますが、その内容はあまり知られていません。

ここでは、海外でのレセプション等にて必要なテーブルマナー等の知識と実践の講習です。

1.1 写真撮影はご法度!

テーブルマナー講習については、写真撮影は御法度となっており公式写真にも掲載されません。

参加者の方々にも 『写真撮影はご遠慮願います』と案内がされています。

テーブルマナーに四苦八苦する実習幹部の姿が、とてもお見せできる状況でないことも要因の一つです。

その他とある理由で写真撮影は、公式記録写真以外存在しません。

1.2 艦内でのテーブルマナー事前講習は阿鼻叫喚!

実際にホテルオークラ等での講習の前に、練習艦「かしま」にて事前講習が実施されます。

この事前講習が、かなり面白かつ阿鼻叫喚の事態になります。

事前講習では、テーブルマナーがどういうものか説明されいくつかの実践があります。

ここでかなりイジワルな問題が出ます。
『エッグスタンドでの食べ方は?』
『バナナ1本そのまま出てきたときの食べ方は?』

図2 バナナの食べ方
ばなな.jpg
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/QPIcey7GtMM/hqdefault.jpg

一番食べ方が難しいものを例に、食べ方の講習が行われます。

ちなみに料理は、「かしま」艦内で調理されて出てきます。

以外に思うかもしれませんが、練習艦「かしま」艦内にはコース料理1式の食器類が完備されています。

\参考になるマナー本!/ \PR!/
(2)いざホテルでのテーブルマナー講習!

艦内での事前講習を終えた後、借り上げたホテルにてテーブルマナー講習が実際に行われます。

実習幹部や練習艦隊の幹部、招待客などで400人ほどの規模で行われます。

ここで、契約情報でのホテルオークラの金額を見てみましょう。
『契約金額:1式 516万680円』
400人ぐらいの規模のテーブルマナー講習で、実際にコース料理が出ます。

この金額は、ちょっと不思議に思いませんか?

ホテルオークラで、コース料理が出るのであればもっと価格が上がりそうです。
2.1 料理・飲み物のほとんどは持ち込み!

実のところテーブルマナー講習では、料理・飲み物のほとんどを練習艦隊が持ち込みします。

会場設営や、主賓の料理提供・リザーブなどをホテル側が行っています。

練習艦「かしま」の調理室が、実習幹部・来客用の料理のほとんどを作ります。

海外での艦上レセプションの練習を兼ねて、「かしま」調理員長以下給養員の訓練も兼ねています。

図3 レセプションの様子
艦上レセプション.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/CnEK3S8WEAANvM0.jpg

2.2 講師の詳細はヒ・ミ・ツ?

テーブルマナー講習には、講師となる方がいます。

実は練習艦隊のテーブルマナー講師の詳細について、公式な文書・発表というのはありません。

いろいろな 「諸問題」が関わってくるためです。

ただ、
『世界中どこでも通用するマナー』
を学ぶことができます。

サイレントNAVYの流儀に従い、講師の方の詳細を語ることはありません。

文学的表現を用いるなら
『とあるやんごとなき方々(ホントにマジのやつ)』
と表現するのが最適です。
(講師の御方に配慮して写真撮影御法度となっています)

図4 フルコースでの食器配置(例)
Silbertafel_Reiss_3_rem.jpg
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7e/Silbertafel_Reiss_3_rem.jpg
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(3)得難い経験だったね〜!

テーブルマナー講習は、海上自衛隊の勤務の中でも得難い経験でした。

その後、いろいろな行事・会食に参加しても、堂々とした自信となります。

そんなテーブルマナー講習に関するこぼれ話としてこんなことがありました。

(実習幹部)
『講習の報告書について、講師の御名をなんと書けばよいのでしょうか?』
(講師を務めた御方から)
『謎の講師Xとでも書いておきなさい』

練習艦隊の頃を思い出す良い機会になりました。

意外と詳細が知られていない、練習艦隊のテーブルマナー講習のお話でした!
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ついに艦補処組織改編で兼務発令を解くが来たよ!

『ついに新組織発足に伴い、兼務発令が解除!』
(2019年投稿記事です。)
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艦船補給処での勤務で続いていた兼務発令について、ついに解除となりました!

補給本部への組織移転の準備が完了して、ついに移転の日!

システム移行を完成させた仲間とお別れと、賞詞伝達となります。

そんな、組織改編と賞詞・転勤などのお話!
(前回記事):『 中国ポスト習近平と日本の方向性!
\こちらもご参考にPR!/
(1)ついに補給本部にシステム移行完了!

艦船補給処に着任してから、補給本部勤務の兼務をしていたペンギンです。

ついに、補給本務へのシステム移行が完了することになりました!

着任から1年近く、武器部と計画部の兼務を続けて、各所に出張することが続きました。

今後システム管理は、補給本部に組織改編された部署で行うことになります。

1.1 システム移行成功!

後方システム移行の集大成は、艦補処管理システムの通信を補給本部に変更したことです。

システム稼働日には、補本・艦補処・艦艇部隊・地方隊と協同で試験を実施しました。

図1 システム換装に向けて!
network-2402637_640.jpg
引用URL:https://pixabay.com/photos/network-server-system-2402637

何とか努力が実り、無事システム移行に成功しました。

この後は、組織のお引越しです!

1.2 転勤・転出・残留組に分かれる!

補給本部に移転する課については、艦補処からそのまま異動する者は3分の1です。

システム基幹要員は、ほぼ全員補給本部に転勤となります。

課長とシステム担当班長も、補給本部に転勤となりました。

また3分の1が、別部隊に転出となります。

班長の一人は、元居た内局に防衛部員となって転出します。

その他、勤務期間が長かったものが他部隊に転出となりました。

班長の一人は、そのまま艦補処に残留して組織改編後に発足予定の班長になります。

私ペンギンも補給本部勤務の兼務を外れて、艦補処に残ります。

残留組は残務整理として、円滑な業務移行を支えることになります。
(データ転送や、艦補処内部規則改定などいろいろな残務がある)

自分のいた職場がなくなるという、なんとも不思議な経験でした。

1.3 賞詞あげるよ〜ん!

組織改編・移動準備の最中に課長から
『今回頑張ったので、ペンギンにも賞詞が出るよ〜』
とのお言葉がありました。
『いやっほ〜!!頑張ったかいがあったぜええ!』
組織改編に伴う転出行事の時に、転出者と合わせて5級賞詞がもらえることになりました。

大抵は転勤の時に賞詞がくるのですが、今回は組織改編ということで貰えるとのこと!
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(2)賞詞伝達だ!転出者紹介行事だ!

いよいよ正式に組織改編に伴う、転出者紹介が行われる日となりました。

この日に合わせて、賞詞伝達も行われます。

ペンギンも久々に、通常礼装(白手袋着用)となります。

図2 賞詞伝達の風景
7soumu02-2.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/pco/sizuoka/chihon1/29/soumu/7soumu02-2.jpg

2.1 賞詞にまつわる豆知識?!

自衛隊では賞詞・賞状を受けると、防衛記念章を着用することができます。

図3 防衛記念賞(例:5級賞詞)
防衛記念賞.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/hatinohe/images/fashion/classchapter/defensecommemoration/defensecommemoration-img14.jpg

ここで、結構知られていない豆知識です。
『新しい賞詞が伝達されるとき、当該「防衛記念賞」はいつから着用するか?』
結構細かい話ですが、意外と知らない話です。

答えは、
『賞詞伝達時には、新しい「防衛記念賞」も着用している』
です!
正確には、当該賞詞伝達日の午前0時から着用できるとなります。

人事担当の方から、結構細かい話を聞くと意外と面白いことが分かります。

2.2 賞詞のオマケで給料アップ?!

賞詞が伝達されると、オマケでついてくるのが給料アップです。

すぐに給料(号俸)が上がるわけではありませんが、その年の賞与(ボーナス)がちょっと上がります。

賞詞のメリットの一つですね。

また、特別昇給の対象になりやすくなるメリットもあります。
(私の場合、翌年の定期昇給に合わせて特別昇給が来ました!)

けど、兼務発令の仕事って給料がアップするわけじゃないのよね〜!

2.3 ちょっと珍しい勲章持ちの自衛官

賞詞は、外国軍でいう勲章には該当しません。(これも豆知識!)

そのため、基本的には自衛官に勲章は授与されていません。

しかしたまに、勲章授与を受けた自衛官がいます。

一例だと、幹部候補生学校卒業時に成績優秀者1名のみ勲章授与があります。

チリ共和国海軍勲章を授与されるものが、同期で1名だけ存在します。

図4 チリ共和国海軍勲章授与者
チリ海軍勲章.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/mocs/mocs/news/news/event/sub49/img/06.jpg

そのほか、外国からの勲章授与者がたまにいます。

勤務していた艦補処では副処長が、なんか変わった勲章をつけてるな〜?と思ったことがありました。

後で聞いたのは、ペルシャ湾派遣の時の勲章と聞いてびっくりしたことがありました。

\勲章って付けてみたかったねえ〜/
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(3)帽振れ〜!そして兼務発令を解く!

転出者の紹介も終わり、ついに転出者を送る帽振れの時となりました。

陸上部隊でも、海上自衛隊の慣習帽振れは行われます。
図6 陸上部隊での帽ふれ
帽振れ.jpg
引用URL:https://scontent-dfw5-1.cdninstagram.com/vp/b0d3c983607703f1974b37a1a245d250/5D076638/t51.2885-15/e35/40093913_275321749747406_8108997314061869197_n.jpg?_nc_ht=scontent-dfw5-1.cdninstagram.com&se=8&ig_cache_key=MTg2Mzg1MzExNjcyODc5MDk1OA%3D%3D.2

そういえば、私ペンギンの兼務発令解除はどうなったんだろう?

一応人事電報にて、補給本部勤務を解くという発令が出ています。

3.1 改めて武器部長に人事申告!

私のような兼務発令が解かれた場合は、主たる勤務部署で人事申告となります。

艦補処着任と同じく、武器部長に兼務発令解除の報告となります。

ここでようやく、兼務発令が解かれることになりました。

自衛隊勤務の中で、早々ないであろう兼務を体験できました。
『まあ、もうこんな摩訶不思議な人事を経験することは早々ないだろう!』
武器部長から労いの言葉が掛けられ、改めて武器部勤務となりました。
(その後、まさかもっと変な人事を体験するとは・・・)

自衛官としての勤務も、いろいろ摩訶不思議だぜぇ〜!
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イージス艦機密情報漏洩事件の手記

『イージス艦機密漏洩事件の中にいた者として』
(2019年投稿記事です。)
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2007年に発生した、イージス艦情報漏洩事件を記憶している方はいるかと思います。

私ペンギンもこの事件に関して、艦船補給処時代に事情聴取を受けたことがあります。

ブログを書き始めた時、この事件に触れるべきか苦慮しましたが、内部で何があったのか?

報道で語られない、内部からの状況を記録すべきとして書くことにしました。
(前回記事):『 ロシア幻のT-95戦車スクープ写真流出か?!
\こちらもご参考にPR!/
(1)艦補処での内部事情聴取について

最初に、イージス艦情報漏洩事件に関する事情聴取が始まったのは秋ごろでした。
1.1 武器部長:課長・班長と共に会議室に来るように!

艦補処武器部事務所で仕事をしている時、武器部長が私の仕事デスクまで突然来ました。
(武器部長)
『ペンギン1尉、1時間後に私(部長)と共に会議室に出頭せよ。』
『(所属部署の)課長・班長も同席するように。』
『なぜ呼ばれているかは、想像しているとおりだ。』


数週間前から、聴取があることは自覚していました。

当時世間をにぎわせていた、イージス艦情報漏洩事件の報道が加熱していました。

武器部長が来る1週間前に、前任地の艦艇開発隊の名前が報道機関に出ていました。

数日前には艦艇開発隊時代の上司から
『イージスに関する事情聴取を受けた。』
『君のところまで、事情聴取があるかもしれないので留意するように』

との連絡を受けていました。

図1 イージス艦きりしま(問題の艦)
174_05l.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ddg/kongou/#174-5

1.2 ついに来たか・・・

イージス艦情報漏洩事件について、事情聴取を受けることについて驚きはありませんでした。

なぜなら私は艦艇開発隊で、情報流出した資料に接触していたからです。

報道が出る前から、海自内部で流出元資料は艦発隊との話が流れていました。

詳細情報は伏せますが、その他にも流出情報で直接関与したものがありました。

あるプログラムについては、艦発隊直属の上司(技官)が作成に関与していました。
(Winnyで流出が報道されたプログラム(艦発隊作成))

1.3 艦補処・保全隊合同の事情聴取

会議室に出頭して、処長・副所長・各部長が居並ぶ中で事情聴取を受けました。
私(ペンギン)の他、もう1名(艦船部所属)が事情聴取の対象です。

図2 艦補処会議室
艦補処会議室.png

ここで情報保全隊の調査官から、色々な質問を受けました。

艦船部所属の該当隊員は、早期に関係性が無いと判断され退出できました。

ただ、私(ペンギン)は事案に深く関係性があるため聴取が続きました。

聴取の要点は、
『流出したイージス艦の資料を閲覧・取得したか?』
『資料について、自己で保有していたか?』

というものです。
(当該資料について、複写版を聴取時に提示されて聞かれました)

私の場合は、
『当該資料は閲覧していた。(装備実験部の試験に関係するため)』
『資料は、許可を得て複写・装備実験部の特定防衛秘密で登録した。』
『資料自体は、開発部にある特定防衛秘密保管金庫にて保管した。』

ということを、事情聴取の中で説明いたしましした。

事情聴取は供述書に、署名・押印して終了となりました。

その後、処分を覚悟していましたが本件での処分はありませんでした。
私の場合、
『資料の閲覧は、秘密有資格者であるため適正』
『資料の取得について、許可を得て手続き通りに保管していた』

ということから、処分対象者とはなりませんでした。
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(2)事件の背景にあった狂と猛

イージス艦情報漏洩事件は、その後艦艇開発隊(プログラム業務隊)所属だった隊員の逮捕・有罪判決まで発展しました。

本事件について、各界からいろんな事件の原因・背景などが論じられました。

本事件については、弁解不能な秘密取扱いの怠慢があったのは事実です。

完全に弁解の余地のないことが発生してしまいました。

関係部署に在籍したものとして、本事件の自己批判と共に背景を検証してみます。

2.1 狂と猛の精神が歪んだ行動となった。

本事件について、「狂と猛」という艦艇開発隊(プログラム業務隊)の指導方針が背景にあったと考えています。

『狂と猛』
この指導方針は、プログラム業務隊(PGC)の部隊指導方針の根幹でした。

艦艇開発隊に改編された後も、狂と猛の精神は継承されました。

より良い艦艇システム・装備品を作るという使命を持つ、艦艇開発隊に合致した言葉でした。
『わからないという言葉を使うな。狂うまで勉強・知識化せよ』
『専門家として、外部に発言できるよう猛全と研鑽せよ』

「狂と猛」の精神で、艦発隊所属中は徹底的に鍛え上げられました。

この指導方針がどこかで、行動の歪みとして現れた結果、事件に繋がったと考えています。

2.2 「艦発隊にいる以上、イージスについて理解してもらうぞ」

私は装備実験部に所属していましたが、開発部の「狂と猛」の精神に最初は戸惑いを隠せませんでした。

しかし、組織の空気に呑み込まれていったと自己批判せざるを得ません。
『艦発隊の一員なら、イージスシステムや艦艇システムも理解してもらうぞ』

新着任者教育での、ある担当幹部発言です。

徹底的に専門家となることを求められたのが、艦発隊です。

そのことが、秘密保全を疎かにする要因になったとも言えます。

秘密の区分の資料でも、研究開発・装備実験の為ならいくらでも閲覧できました。

2.3 形骸化していた保全体制

装備実験部に所属していたからこそ、秘密保全体制について感じることができたことがあります。
『なんとなく秘密保全体制が疎かじゃないかな?』
開発部の区画は、防衛秘密・特定防衛秘密(現在の特定秘密)に対応した区画になっていました。

ですが、なんとなく保全体制が機能していないようにぼんやり考えていました。

図3 秘密文書
PAK85_kuronurisaretahoukokusyo201409051_TP_V.jpg
引用URL:https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/PAK85_kuronurisaretahoukokusyo201409051_TP_V.jpg

ただ、そのようなことを指摘できる空気が部隊内に皆無でした。

そんな部隊の空気に流されたのは、自己批判せざるを得ません。
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(3)報告書に記述されなかったPC紛失

最終的に、防衛省からの報告書として事件の概要等について発表されました。
防衛省発表資料
URL: http://www.mod.go.jp/j/press/news/2007/12/daijin13.html
http://www.mod.go.jp/j/press/report/index.html

報告書が公表された後、疑問に思ったことがありました。

部隊では周知されたある事実について、どの報告書にも記述がないことでした。
本当に関係者しか知らない事実ですが、上層部に報告されなかったのかもしれません。

もしくは、余計な情報を記載したくなかったのかもしれません。

ただ、イージス艦情報漏洩事件に関連して発生した事実であり、報告書に記載すべきものではなかったのでしょうか?
『艦発隊開発部区画にて、官品PC1台の紛失事案』
図4 故障して紛失したPC
computer_desktop_bad.png

今回、あえてイージス艦情報漏洩事件を取り上げました。

自分が関わった事実がありますので、記録に残すべきと考えました。

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武器の修理や調達はいろいろ面倒だ!

『だああ!武器って一体なんやねん!!』
(2019年投稿記事です。)
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艦船補給処武器部にて、装備品の修理調達業務を行う日々は面倒との闘いです。

武器を扱うため、いろいろ法的制約などが絡む面倒な仕事です。

さらに輸入品になるともっと面倒なことも発生します。

武器とはなにか?を問う、艦補処武器部のお仕事!
(前回記事):『 軍艦の亀甲縛り!で行う船体消磁技術!
\こちらもご参考にPR!/
(1)武器って一体なんだろね?

武器といってもいろいろありますが、わかりやすい例でいえばこんなのですかね?
図1 16式戦闘機動車
640px-JGSDF_Type_16.jpg
引用URL:wiki

明かに武器と分かる物です。

1.1 武器等製造法による武器の定義

法律上の武器の規定は、武器等製造法(昭和28年法律145号)にて規定されています。
※武器等製造法
第二条 この法律において「武器」とは、次に掲げる物をいう。
一 銃砲(産業、娯楽、スポーツ又は救命の用に供するものを除く。以下同じ。)
二 銃砲弾(銃砲用のものをいい、発光又は発煙のために使用されるものを含み、クラスター弾等の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律(平成二十一年法律第八十五号)第二条第一項に規定するクラスター弾等(次号において「クラスター弾等」という。)を除く。以下同じ。)
三 爆発物(破壊、燃焼若しくは殺傷又は発光若しくは発煙のために使用され、かつ、信管により作用する物であつて、産業、娯楽、スポーツ又は救命の用に供するもの以外のものをいい、銃砲弾、対人地雷の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律(平成十年法律第百十六号)第二条に規定する対人地雷及びクラスター弾等を除く。以下同じ。)
四 爆発物を投下し、又は発射する機械器具であつて、政令で定めるもの
五 前各号に掲げる物に類する機械器具であつて、政令で定めるもの
六 専ら前各号に掲げる物に使用される部品であつて、政令で定めるもの
引用:http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=328AC0000000145

簡単に言うと、
『銃砲爆発物関係に関わるもの全般』
というのが、武器の定義になります。

1.2 電子機器でさえ武器の扱いになる!

武器の規定にかかわると、武器の付属品全部も武器となります。

こんな電子機器も武器となるのです。
図2 電子回路
621px-Intel_8742_153056995.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/電子回路#/media/File:Intel_8742_153056995.jpg

1.3 修理・調達は、法律上許可のある会社のみ!

そのため武器に関わる部品の、修理・製造は武器等製造法の製造事業者のみしか行うことが出来ません。

最近の部品は、民生品も多くあるのですが武器製造事業会社しか修理できません。

ここが、防衛産業での弱みになっています。

たまに「防衛産業は特定の会社の独占だ!」なんて批判があります。

しかし、法律上の規定を知らないままの批判です。

けっこう武器の修理調達は難しいんですよ〜!
\実はガンラックも武器になるで〜!/
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(2)輸入品の最終使用証明は大変だ!

艦補処武器部で修理・調達を行っているとき、一番大変なのは輸入品です。

輸入品の部品に関しては、非常に大変な書類準備が必要です。

2.1 アメリカ製品にはITAR:国際武器取引規則!

アメリカ製の輸入部品を、修理のために取り寄せようとすると大変です。

ITAR(国際武器取引規則)という規則が関わります。

この手続きがややこしい!

必要に応じて、最終使用証明を自衛隊から出す必要があります。

図3 最終使用証明(画像は関係書式の一部)
最終使用証明.jpg
引用URL:https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1403853/000119312512287420/g364364dsp7.jpg

艦船補給処長のサインが必要で、めんどくさいことが多いです。

2.2 ヨーロッパも結構面倒!

最終使用証明は、「他の国や紛争地域に転売しませんよ」という書類です。

アメリカのほかにも、諸外国では同様の規制があります。

部品調達でも、欧州製品があったりするので大変です。

例を挙げると、FCS−2の方位盤のレドームカバーでしょうか?
図3 FCS-2方位盤
FCS-2.jpg
引用wiki
レーダーカバーのレドームが、輸入品です。
(イタリアセレニア社(現SELEX社)の製品)

2.3 イタリアはもっと面倒

セレニア社のレドームは海軍艦艇ばかりでなく、陸軍のレーダーで時たま見かける特徴的なレドームです。

図4 SELEXレーダーレドーム
SELEX.jpg
引用URL:https://www.naval-technology.com/wp-content/uploads/sites/5/2017/09/Commandante_5.jpg

このレドームは、性能が良いので結構各国で使用されています。

しかしセレニア社(SELEX社)の特許品なので、修理・調達が面倒なのです。

さらに、イタリア語と英語で「最終使用証明」書類を作る必要があります。

この時ばかりは大変でした。
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(3)金が無ええ!修理の現場より・・・

艦船補給処武器部での仕事で一番大変なのは、
『修理調達の金が無ええええ!!!!』
ホントに足りないんです!いつも予算とにらめっこで修理です!

部隊からは修理要請がひっきりなしなのに、艦補処には故障中の部品が山積み!

古い装備品から新規装備品まで、混合玉石の状態です。

古い装備品の部品修理は、部品調達にも時間が掛かり修理費用も高くなります。

ホントに、修理費用を何とかしてえええ〜!!

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艦補処システム換装で西に東に出張だ!

『後方システム換装で全国各地に出張だ!』
(2019年投稿記事です。)
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自衛艦隊司令部の派遣幕僚から、ようやく艦補処の通常業務に戻れました。

しかし演習が終わったらまた忙しい日々です!

後方システム換装準備のため、全国各地の艦艇にシステム換装の旅に出ます。

東西南北に出張するペンギンの旅!
(前回記事):『 韓国レーダー照射「電波要表」という秘密文書がある。
\こちらもご参考にPR!/
(1)いよいよシステム換装準備講習だ!

自衛艦隊後方幕僚部への派出が終わり、ようやくもとの業務に戻れました。

しかし、すぐに艦補処としての業務が待っていました。

艦補処にて武器部兼計画部勤務を命ずるとなった、後方システム換装です!

1.1 後方システムについて

現在では別の名称に変更されているそうですが、当時「後方システム」というものが艦艇にありました。

艦艇の整備状況や、乗員で交換した部品の数・エンジンの使用時間など必要なデータを集めるシステムです。

私が計画部兼務となったのは、この後方システムが換装され、補給本部で一元管理する為です。

既に換装用データの送付は終了していましたが、実際に作動確認と補給本部へのデータ送信の確認が必要です。

多少難しいシステムの為、計画部のシステム担当者が直接確認する計画になっていました。

ペンギンもシステム担当者として、各部隊に出張します。

図1 システム改修(イメージ)
システム.jpg
引用URL:wiki

1.2 演習終了後の停泊時間に訪問DA!

SFから帰ってきてすぐにシステム換装の確認をするには、理由があります。
『各艦艇が母港に一番いる可能性が高いため!』
各艦艇とも、忙しい中にお邪魔するため、可能な限り一度に多くの艦艇で確認をする必要があります。

自衛隊統合演習終了後は、各艦艇が一番母港にいる可能性が高まります。

各員が集中的に、各総監部や基地隊に出向いて確認を行います。
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(2)ペンギンも西へ東へ大移動!

ペンギンもシステム換装と、乗員への講習のために各地に赴きます。

私の担当は、掃海艇など基地隊いる艦艇が中心となりました。

2.1 阪神基地隊と神戸の潜水艦へGO!

まず最初に出張となったのは、阪神基地隊と神戸の二か所です。

阪神基地隊には掃海艇部隊が在籍して、補給基地の役目も持っております。

ついでに神戸にある、潜水艦造船工場で、新造艦と定検艦への説明も行いました。

図2 神戸の風景
神戸ポートアイランド.JPG

いや〜なかなか関西圏に行く機会が無かったため、充実した日々になりました。

潜水艦のシステム換装は、ちょっと手間取ったけどうまく終了しました。

2.2 函館基地隊にも出張!

海上自衛隊の艦艇は、北海道にも在籍しています。

函館基地隊の掃海艇と、余市防備隊のミサイル艇です。

ミサイル艇の場合は後方システムを艦に搭載していないため、函館のみ出張となりました。
(ミサイル艇隊は、陸上基地にシステムを設置)

函館基地隊への出張は、寒いからイや!というワガママ上司の意向で割当られました。

図3 函館基地隊と夜景
DSC00422.JPG

2.3 遠いところよく来たね〜観光でもどう?

函館基地隊では、掃海艇部隊3隻に対して一気に講習を行うとこができました。

基地隊の造修科長が、スケジュールをうまく調整したおかげです。

基地隊に挨拶に行くと、あれよあれよと函館基地隊司令へ挨拶することに!
『横須賀から遠いところまでよく来たね〜!ついでに観光するかい?』
基地司令のありがたいお言葉ですが、実はちょっと問題が・・・

『あの〜実は私、函館に住んでいた地元民です〜(大汗)』

実はペンギンは一時期函館に住んでいました。

そんな思わぬエピソードまで飛び出す仕事になりました。

図4 函館公会堂の夜景
DSC00426.JPG
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(3)さあ!あとは本格稼働を目指すだけだ!

そんなこんなで、東西南北を出張してシステム換装の準備が進んでいきました。
本格的に補給本部へのシステム更新は2月DA!

この後も、換装チェックの出張が続きます。

3.1 出張も楽に清算できないかな〜?

自衛官の出張というのも、結構いろいろ面倒です。

経理清算やら、報告書やら面倒なことが多くあります。

たまに製造会社の人と一緒に出張する機会があった時は、出張手続きの煩雑さに驚かれる始末です。
『出張手続きとか簡便にしたら、契約額も減るんですけどね〜』

契約会社側からもなかなか痛い指摘があります。

もうちょい出張手続きを簡単にできませんか?
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