三省堂の辞書編集者が選ぶ今年の「新語大賞」には「ぴえん」が選ばれました。
新語・流行語大賞のノミネート30語には、「ぴえん」は入っていそうで入っていませんでしたね。
女子中学生・女子高生を中心に流行っている「ぴえん」は、泣き声のオノマトペに由来します。「えーん」という泣き声をかわいく表現した「ぴえーん」が短音化して「ぴえん」となり、「悲しい」、「嫌なこと」、「残念だ」という気持ちを表す言葉として使われます。
「ぴえん」から派生した言葉に「ぱおん」、「ぷおん」などがあり、「ぴえん超えてぱおん」、「ぴえん超えてぱおん超えてぷおん」というふうに使われ、「ぴえん」より否定的な気持ちが大きいことが表現されます。
「ぱおん」は「ぴえん」と語感が似ていると同時に象の鳴き声であり、「ぴえん」よりスケールが大きいことを表現しています。
「ぴえん」の最上級を表す言葉として「ぴえんヶ丘どすこい之助」というのもあり、AMFの「JC・JK流行語大賞2020」に選ばれました。
さて、「ぴえん」、「ぱおん」、「ぷおん」は、意味が合うように漢字で書き表すこともできます(私が考えました)。
「ぴえん」
悲厭・・・悲しくて厭(いや)なこと。
卑厭・・・卑屈な態度を取らざるを得ない状況になっていやなこと。
非援・・・応援してくれる人がいなくて心細いの意。
「ぱおん」
波音・・・嫌な波が迫ってくるさま。また、否定的な気持ちを波音(なみおと)に例えて。
羽音・・・羽ばたいて逃げたいの意。
破穏・・・穏やかさが破られる、穏やかでない気持ちになるの意。
「ぷおん」
不音・・・音沙汰がないの意。
不恩・・・恩を感じないの意。
不穏・・・穏やかでない気持ち。
腐音・・・(気持ちが)腐って音を上げるの意。
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