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2019年01月10日

シグマオロモウツ創立100周年(正月八日)





 それはともかく、今年はオロモウツのサッカーチーム、 シグマ・オロモウツが創立100周年 を迎えるらしい。もちろん、本来スポンサーの企業の名前だったシグマという名称のついたチームが1919年に設立されたわけではないが、前身に当たるチームがオロモウツのへイチーン地区に設立されたのがこの年なのだそうだ。現在スタジアムがあるところは、旧市街からへイチーン向かう途中に当たる。
 FKへイチーンとして設立されたこのチームの名前にオロモウツがつくようになったのは、戦後の1948年のことで、スポンサーの企業の名前をつけてHSKバーンスカー・ア・フトニー・オロモウツというチーム名だった。その後、他のチームとの合併や、スポンサー企業の変更、企業の名称変更などがあって、チーム名はころころ変わるが、初めてシグマの名前が入ったのが1965/66年のシーズンで、シグマ・オロモウツになったのは、1996年のことだそうだ。それまでは他の企業の名前も並んでいたのである。

 チームの成績のほうは、設立以来戦前、戦中、戦後を通じてぱっとせず、下のほうのリーグに低迷していたようだが、画期的だったのは1974年に、選手兼任監督だったあのカレル・ブリュックネルの指揮のもと、3部リーグへの昇格を決めたことだ。以後オロモウツのサッカーは上昇を続け、1982年には初めて1部リーグであるチェコスロバキア連邦リーグへの昇格を果たした。
 そのときは一年で降格したものの、すぐに1984年に再昇格を果たし、以来チェコスロバキアが分離してチェコだけの1部リーグが誕生してからも、2014に2部に降格するまでは、ずっと1部リーグに在籍し続けていたのである。分離直後の1993年から2013年までの20シーズンで常に1部に在籍していたチームは、スパルタ、スラビア、リベレツ、オストラバとシグマ・オロモウツの5チームしかない。残念ながらオストラバとオロモウツは、その後2部落ちを経験しているから、2部以下のリーグに所属したことのないチームは3つだけになってしまっている。

 シグマ・オロモウツのサイトに載せられている歴史的な成績表によれば、オロモウツの名前を冠したチームは、他にもクシードラ・ブラスティ・オロモウツ、ASOオロモウツの2チームがチェコスロバキア時代の連邦リーグに参戦したことがあるようだが、シグマとの関係はよくわからない。シグマの前身のチームが下部リーグで苦しんでいたころに、1部で活躍したチームで、現在では存在しないチームということになるのかな。

 監督別の成績も上げられていて、監督を務めた試合数もその結果もダントツなのは、オロモウツにとっては伝説のカレル・ブリュックネルである。1984-87、1990-93、1995-97と都合三回にわたって監督を務めたブリュックネルは、247試合指揮して109勝64分74敗という成績を残している。3部昇格を達成したのもブリュックネルだし、オロモウツのサッカーを語るには欠かせない存在なのだ。その後の代表監督としての実績を考えるとチェコのサッカーの貢献者でもあるのだけど。
 ブリュックネルが監督時代の1991/92のシーズンには、UEFAカップで準々決勝にまで進出し、レアル・マドリードと対戦している。結果はホームで1-1で引き分けた後、マドリードで0-1での敗戦という現在では考えられないような善戦だったようだ。レアルとの試合で得点を決めたのが、現在スロバキアの代表監督であるパベル・ハパルである。この人もブリュックネルの弟子に当たるのかね。

 シグマ・オロモウツの創立百周年を記念したイベントしては、1月22日から28日までショッピングセンターのシャントフカで、特別展示が行われるらしい。展示はその後オロモウツの博物館に移るようだ。去年ハンドボールの展示をやっていた、常設展とは入り口の違う展示スペースが使われるのだろう。博物館に入る気はないので、期間中にシャントフカに行く機会があったら覗いてみようか。
2019年1月8日22時15分。



https://www.sigmafotbal.cz/historie/dejiny-klubu/
https://www.sigmafotbal.cz/historie/treneri/
https://www.sigmafotbal.cz/historie/evropske-pohary/



カメラのレンズしか出てこなかったけど、チェコのシグマはポンプの会社である。今もあるのかな?

SIGMA 標準ズームレンズ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM キヤノン用 APS-C専用 583545







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