今年は武漢風邪で最終順位が確定しなかったため、一部からの降格チームはなく、二部から2チーム昇格することで、来シーズンは全18チームでのリーグ戦となる。ここ2年行われてきた通常のリーグ戦終了後の追加部分は行われず全34節の結果で順位が争われる。秋の部は、開始が遅くなることから15節の開催で12月上旬まで行われ、春の部は例年より一月早く1月下旬に再開して、5月下旬まで行なわれる予定である。6月には延期されたヨーロッパ選手権が行われるので、それに合わせて春のシーズンの開始が早まるわけだ。
同時に武漢風邪対策も発表され、1部リーグのチームは、各節の試合の前に試合に登録される選手、関係者の陰性の検査結果を提出することが義務付けられた。シーズン中は毎週一回検査を受けることになるわけである。この検査はチームの負担で行うことになったので、財政基盤の弱いチームの多い二部のチームに関しては、一ヶ月に一回と条件が緩和されている。実際に陽性の選手が出た場合にどんな対応をするのかは、今後保健所などと検討して決めるのだろう。陽性の選手が一人出たから試合中止なんて短絡的な決定にはならないことを望みたい。
ただし、リーグ全体で50パーセント以上の試合を消化して順位が決定した場合でも、半分以上の、つまり来シーズンは17以上の試合を消化していないチームは、優勝できないことになっている。これはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの出場権も同様で、試合数の少なすぎるチームが有利にならないように配慮されている。
その一方で、下位に沈んだチームは試合数が半分を超えていなくても降格するというルールになっている。これは、降格しそうなチームが意図的に感染者を出して試合数を減らそうとするのを防ぐ目的があると考えていいだろうか。実際にするかどうかはともかくとして、今年もカルビナーが疑われたように、チェコのチームだからそれぐらいやってもおかしくないと、お互いに疑い合っているのだろう。
チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグがどうなるかという問題もあるし、この異常事態はまだまだ続いていくのだろう。ただ、毎週サッカーなどのスポーツが行われているという事実が、ファンのみならず人々の心の安寧に多少なりとも役立っているわけだから何とか中断なんてことなしに、リーグが開催されることを願っている。そして、チェコでは、もう一つの人気スポーツ、アイスホッケーはちょっと特殊なリーグなので、サッカーが他のスポーツの基準になるところがある。言い換えればサッカーですら開催できなかったら、他のスポーツでリーグ戦など行えるわけがない。だから、サッカーには多少の無理はしてでもリーグを中断せずに開催し続けてもらいたい。ハンドボールの試合をテレビで見るためにもさ。
2020年8月6日12時。
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