チェコテレビがもどってきてから最初の中継ということで、早めに帰宅して、中継が始まる前にテレビをつけた。不思議だったのは、番組名にズブジー—ドゥクラ・プラハと、フラニツェ—マロムニェジツェという二試合が表示されていたことで、最初は新規軸で二試合同時中継をしてくれるのかと期待したのだが、現実はそんなにいいものではなかった。
試合前の説明によると、ハンドボールのエクストラリガは、開幕戦こそ、全6試合問題なく開催できたものの、第二節ではドゥクラとロボシツェに感染者、もしくは感染の可能性のある人が出たためにチーム全体が隔離されて活動停止を余儀なくされたため、2試合が延期され、第三節ではさらにノベー・ベセリーが保健所の指示で活動できなくなり3試合しか開催されなかった。
ドゥクラとロボシツェは、二週間の隔離期間を経て活動を再開しているので、この2チームの今週の第四節の試合は開催されることが決まっているのだが、テレビ中継用に、週末ではなく水曜日に行われる試合には間に合わないということで、フラニツェとマロムニェジツェの試合が、テレビ用に前倒しで行われることになったという事情のようだ。
そういえば、リーグが開幕してから、何度か試合の結果を確認するために、ハンドボール協会のHPを覗いたときに、すでに終了した節なのに結果が記入されていない試合がいくつかあった。そのときは、ハンドボール協会のページの更新が遅れているだけだろうと、以前もよくあったことなので、考えていたのだが、実際は試合が延期になっていたのだった。
協会のページに挙げられていた記事によれば、3チームとも集団感染が発生したわけではなく、せいぜい1人、2人の陽性者が出た結果、保健所の指示で活動を停止したということのようだ。サッカーの1部リーグであれば、陰性者だけの再検査を行い、全員陰性になったことを確認したうえで、試合を行うのだろうが、ハンドボール界には、そしてチームにもそんなお金はないので、チーム内に陽性者がでた時点で、昨シーズンのサッカーと同じで、チームとして活動できなくなってしまう。
現在チェコでは、この手の感染の有無の検査に、1人、1回当たり2000コルナほどかかる。試合ごとに、陽性者が0になるまで繰り返し検査をしたのでは、チームの運営にも支障をきたしてしまう。サッカーのMOLカップでも下部リーグのチームが、1部、2部のプロチームと対戦することになったときに、出場を辞退して不戦敗になることが増えているのも、プロチームとの試合前に検査が義務付けられているのが原因である。サッカーの場合には、検査費用の半分は協会が負担することになっているらしいのだけどね。
ということで、男子のエクストラリガは、第二節で2試合、第三節で3試合、第四節でも1試合、合計6試合が延期されるという事態になっている。今後も延期の試合が増える可能性は高いが、リーグ戦が途中で中止と言う事だけにはならないことを願っておこう。今後入場できる観客の数も制限が厳しくなるようだが、一番大切なのは試合が行われることである。
一方女子のインテルリガはというと、スロバキアと共同でのリーグである分、問題も大きくなっている。第一節から原因は不明だが、ミハロフツェとプレショウのスロバキア東部のチーム同士の試合が延期になり、第二節と第三節こそ全試合行われたものの、第四節ではチェコとスロバキアの間の往来に制限がかかったために、チェコ-スロバキア対決となった3試合が延期。今週末はそれにピーセクが感染者が出たせいで活動停止となり、チェコ-スロバキア対決の2試合の延期が決まっているため、確実に開催されるのはチェコチーム同士の2試合だけという状況である。
この女子のインテルリガは、出場チームはチェコ側8チーム、スロバキア側4チームの計12チームで行われているのだが、なぜか各節の試合は5試合ずつになっている。そのうち3試合が延期というのは半分以上ということだから、なかなかの惨状である。惨状といえばハンドボール協会のリーグの成績を表示したページもそうで、順位表がひどいことになっている。
貧乏協会は、ホームページ自体はリニューアルされたとは言っても、お金がないから細かいところまで目が届かないのだろうなあ。
2020年9月26日16時。
タグ: コロナウイルス
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