これまでは、規制の強化によって土曜日のスーパーマーケットで入り口にできていると報道されていた行列を嫌って、避けていたのだが、営業時間が延長されて時間当たりの客の数が多少は減っていることを期待して出かけることにした。日曜日も営業していた時期でも、土曜日のほうがはるかに客の数が多かったので、多少の不安はあったのだが、幸い杞憂に終わり、行列に並ぶことなく店内に入ることができた。ホームオフィスで自宅で仕事をする人が増えて、平日のうちに買い物を済ませることも多くなっているのかもしれない。
テスコの売り場に入るところには、担当の人がいてタブレット片手に店に入っていく人の数をチェックしていた。恐らくはレジのところでは出て行く人の数をチェックしていて、オンラインで集計して現在店内にいる人の数を管理しているのだろう。ニュースでは、数を数える担当の人を置く余裕がない店では、買い物用のカゴとカートの数で入店者数を管理しているところが紹介されていて、二人で買い物に来た人が、それぞれ一つずつカートを使うことを求められていたのだが、流石は大手のテスコ、そんな変なことはしていなかった。
そもそも、家族で買い物に行くにしても二人までという人数制限があるのだから、一人当たり15平方メートルではなく、一家族当たりにしておけば、こんな馬鹿なことをする店も出なかったはずなのだけどね。子供も6歳以下は数に入れないなんて規定があるけど、見ただけで6歳以下かどうかなんてわからないし、スーパーの人には身分証明書の提示を求める権利はないのだから、別の規制のかけ方があったのではないかと思う。
店内の様子は、普段の土曜日よりは人の数が少ない印象だったが、来店者数が少なかったからだけではなく、開いているレジの数が普段より多かったのも理由のような気がする。それでも、まだ閉鎖中のレジもあったから、もう少し増えて、普段の土曜日ぐらいの買い物客なら、何とか対応可能と考えてもいいか。このまま専門店の営業停止が続いたら、クリスマスプレゼントを探す人たちも、服やら靴などまで取り扱っている大規模スーパーに押し寄せるだろうから、今の規制のままだと行列ができることになりそうだ。
それにしても、これまでも何度か見ているけれども、大きなショッピングセンターで、総長でもないのに営業しているのが一番奥のスーパーマーケットと入り口近くの薬屋、ペットショップに酒屋ぐらいしかないというのは、やはり異様な光景である。週末に遊園地代わりにショッピングセンターに通うというのは論外としても、買い物好き、とくにバーゲンセールが大好きなチェコの人たちにとっては、ショッピングセンターで買い物できるところが少ないというのはストレスにつながっているに違いない。ネット上での買い物とお店での買い物ではまた違うだろうし。
バビシュ首相は、感染状況が期待していたほど改善されていないと口にしており、内閣の中でも来週から規制をさらに緩和するのか、しばらくこのままで行くのか合意ができていないようだけど、結局は、もう限界だという経営者達の声を聞き入れて緩和することになるんじゃないかなあ。倒産を避けるためと称して、規制を無視して営業した結果、摘発される例も増えているようだしさ。
2020年11月29日23時。
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