ジャパンナレッジ に入るかどうか悩んでいたのだが、あれこれ考えてやはり入ろう決めた。入会手続きを始めたら、支払のところでつまづいてしまった。クレジットカードでしか会費を払えないようになっているのだ。
日本を出てくるときに銀行の人に、外国では身分証明の代わりにも使えるとかで、作ることを勧められたのだが、いらないと答えてしまった。クレジットカードで買い物をすることにいいイメージを持っていなかったし、銀行の口座残高を超えてまで買い物をする危険は冒したくなかったというのがその理由である。正直に言えば、現金がなくても買い物ができるという便利さが、浪費につながるような気がして、現金払いでさえ、本などついつい本当に必要ではないものまで購入してしまうことが多い自分のことを考えると、自制できる自信はなかったのだ。
もっとも、学生時代には、学生専用のキャッシュカードにクレジット機能がついているのを持っていたのに、たったの一度しか使わなかったことを考えると、乱用するかもというのは杞憂でしかなかったのだろうが、初めての海外での長期滞在、危険はできるだけ排除しておきたかった。そして、こちらに来て数年、電子書籍の存在を知ってクレジットカードがあれば買えることがわかったときに、杞憂が杞憂ではなかったことを知った。ウェブマネーのようなややこしい手続きのいらないクレジットカードを持っていたら、実際の購入したものの何倍、いや何十倍もの本を購入して、銀行口座の残高を大きく減らしていたに違いない。
チェコのビザを新規で申請するときと同じように、延長の申請をするときにも銀行の残高証明を求められる。日本の銀行に英語で書類を出してもらって翻訳を法廷通訳の資格を持つ人にお願いするのは手間なので、チェコの銀行に口座を開くことにした。そしたら、キャッシュカードにVISAのマークがついていた。クレジットカードだと思っていたのだ。今日までは。
チェコで発行されたクレジットカードでは、日本の電子書籍販売店では使用することはできなかったし、パピレスで国外発行のクレジットカードでも購入可能だということを知ったときには、新しいコンピューターを購入したせいで、すでにモニター上で日本の電子書籍を読む魅力はほとんどなくなっていたので、クレジットカード=浪費の罠に陥ることはなかった。
だから、ジャパンナレッジの年会費を支払うのが、チェコで作ったクレジットカードの使い初めということになる。慎重に必要事項を記入して支払いのボタンを押したのだが、無情にもこのカードは使えませんという宣告が画面に浮かんだ。これが今月半ば、二週間ほど前のことである。原因として真っ先に思いついたのが、カードの有効期限が2016年6月、つまり今月になっていたことだ。
そういえば、銀行から新しいカードの発行が済んだから発送するという連絡を受けていたのだ。それで、新しいカードを受け取ってから再度挑戦することにして、このときカードが使えなかった原因については、深くは考えなかった。カードが届いてからも、一回お店かATMで使わないと、有効にならないということだったので、忙しさにかまけて後回しにしてしまい、本日ようやく再挑戦という次第である。
再挑戦に当たって、ジャパンナレッジの前に、パピレスでポイントを購入してみることにした。ここで買うことができれば、ジャパンナレッジでうまくいかなかったのは、カードの有効期限が原因だという仮説の蓋然性が高まる。絶対に行けると思っていたのだよ。だから試すことにしたのに。
パピレスでポイントの購入の手続きをして、カードの情報を入れて支払いのボタンを押したら、チェコの銀行のマークのついたページが出てきたので、これは成功するだろうと思ったのだ。それなのに、しばらくして出てきたメッセージは、このカードは使えませんだった。
ここで初めて、カードをしっかり見たのだが、VISAのマークの下に書かれていたのは、「Debit」だった。そういえばニュースでデビットカードがどうしたとかこうしたとか言っていたのを思い出して、あれこれ調べてみたら、クレジットカードとは別物らしい。機能としては、口座にある以上の金額の買い物はできないらしいから、こちらのほうが利用者にやさしいと思うのだけど、日本ではデビットカードはクレジットカードほど普及していないという。ということは、海外発行のクレジットカードで支払えると書いてあっても、デビットカードでは支払いはできないということだろうか。
とりあえず、七月になったら、新しいカードでジャパンナレッジの年会費の支払いを試してみようと思う。ダメだったら、どうしよう。あきらめてクレジットカードを作りに銀行に行くしかないのか。いや、その前に、ジャパンナレッジ関係で仕事をしたことがあると言っていた友人に泣きついてみよう。
6月30日15時30分。
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