さて、ハンドボールの男子代表は、先週の水曜日からウクライナ、フェロー諸島、ブルノと移動して、中一日で三試合行ったのだが、最初のウクライナでの試合に、28−26で勝利した。この結果と木曜日の他のグループの結果から、チェコ代表の勝ちぬけが決定したらしい。残り二試合で連敗してグループ3位になったとしても、他のグループの3位チームとの比較で、上位にくることが決まったからだと言うのだけど、よくわからなかった。この時点では、チェコだけでなくウクライナも勝ち点5で並んでいたのに、ウクライナの勝ち抜けは決まっていなかったのである。
金曜日に行われたフェロー諸島での試合は、相手がここまで全敗だったこともあって、チェコが勝つのは間違いないと油断していたら、26−27で負けてしまった。前半開始直後を除いてずっとリードする展開だったのに、最後の最後で逆転されてしまったようだ。出場した選手を見ると、そこまでメンバーを落としたようには見えないので、ウクライナからの移動の疲れとか、勝ち抜け決定で気が緩んだとか言うことかもしれない。試合は見られなかったのでなんともいえないのだけど。
試合開始直後は、チェコのディフェンスが機能せず、長身選手の多いウクライナにロングシュートを軽々と決められてリードを許したのだが、その後、ほぼ守備専門で出場したソラークを中心にブロックが決まるようになると、コーチ兼任のキーパーのガリアのセーブも増え、チェコが逆転して、前半は14−11と3点リードで終了した。後半も常に3点以上のリードを保っており、最終的には27−22と5点差で勝つことができた。
全体的には、安心してみていられる試合で、ドゥクラのクリーマとか、怪我明けでちょっとしか出なかったカルビナーのパツルとか、若手選手の活躍が目立ち、今後のチェコ代表に期待を持たせる結果となった。ちょっと残念というか、もったいないと思ったのは、これも若手でありながらすでに国外でプレーするピロフで、明らかにシュートを打つべきところで、パスをして、パスミスになったり、カットされたりする場面が多かった。
ピロフは、大砲カシュパーレクが欠場していた今回の予選では、唯一の左利きのセンタープレーヤーということで、出場時間も長かったのだけど、せっかくいいシュートを持っていながら、もったいないことである。相手に、最初からシュートはないと見切られているようにも見えた。パツルやクリーマよりも若いようなので、経験不足なのかな。今後の成長に期待しよう。
せっかくチェコ代表が出場を決めたのだけど、ヨーロッパ選手権はチェコテレビでは放送できないのが残念である。かといって有料放送に手を出すほど見なければならないと強迫観念に囚われているわけでもないしなあ。とりあえずはグループステージを勝ち抜けることを期待しておこう。その前に、12月に女子代表の世界選手権があるのか。こちらはチェコテレビで見られるはず。
ところで、負けてしまったウクライナだが、他のグループの3位チームも成績が振るわなかったおかげで、勝ちぬけが決まった。全部で8つのグループの3位チームのうち、上位2チームとの対戦で、勝ち点を取れなかったチームが4つ、勝ち点2を得たチームが3つあり、ウクライナは勝ち点1で4位となり、ぎりぎりで勝ち抜けることができたようだ。
2021年5月4日21時。
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