外国人は外国人でもEU加盟国の国民の場合には扱いが違う可能性が高いので、ここに記すのは、日本人を含むEU外出身の、長期滞在許可を持つ外国人に対する対応である。
簡単に言うと、これらの外国人は二つのグループに分けることができる。一つはチェコの企業などで仕事をしていてチェコ国内の健康保険に加入している場合で、この場合は一般のチェコ人と同じ扱いでワクチンの接種を受けることができる。つまり、年齢や職種による優先接種も受けられたし、保険でまかなわれるのでお金の支払いも不要なのである。これは、チェコ政府が外国人からお金を巻き上げるために導入した、留学生がビザを受け取るのに必要とされる半年や一年の期間限定の健康保険でも、適用されるようである。
それに対して、日系企業で日本からの出向という形で仕事をしているなどで、チェコの健康保険に加入していない人の場合には、当初はチェコ国内での接種の対象外となっていた。それが、五月の後半ごろから、どのような形で接種を行うかの検討が始まり、六月の半ばには、自費で接種が受けられるようになった。厚生省の予約システムのHPにも自費接種者専用のページが設置されが、予約に際しては、どこの会場でも選べるのではなく、一部の会場でしか接種が受けられないようになっていた。これはすべての会場に会計係を置くわけにもいかないという事情があるのだろう。外国人以外は無料なので、一般の接種会場では、お金のやり取りは発生しないのである。
七月に入って各地に設置されるようになった事前の予約不要の接種会場でも、状況は同様で、自費で接種を受けられるところと受けられないところに分かれている。オロモウツでもシャントフカに予約不要の接種会場が設置されたが、自費の接種は受け付けておらず、一番近くの自費で接種を受けられる会場はブルノの会場のようである。
また、この事前予約なしの接種会場での自費での接種は、チェコ国内に居住しない外国人でも受けることができるようで、オロモウツのチェコ語のサマースクールに来ていた知り合いが、ブルノの会場で接種を受けていた。だから、自分の国で接種が受けられず、どうしても受けたい人は、チェコに旅行や出張に来たついでに接種を受けることも可能なのである。日本の場合には出国するのが大変そうだし、副作用が出ることも見込んで日程を組むなんて必要もありそうだけど。
リハビリ中の進まない筆であれこれ書いてきたわけだが、以上のような状況の中で、自分がどうするのか、ワクチンの接種を受けるのか、なんてことを考えなければならなかったのである。ということで、次はいかにしてワクチン接種に至ったかということになる。
2021年8月31日
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