二回のワクチン接種の間隔が三週間に戻すことが決められたのは、確か七月半ばのことで、その週の木曜日から適用されることになった。その時点で接種の申し込みをしようかとも思ったのだが、すでに日時の予約をしている人に関しても二回目の日程を変更するということなので、予約システムだけでなく現場でも混乱している可能性があると考えて、何日か様子を見ることにした。
翌週の月曜日の深夜のこと、なぜか突然、予約システムに登録しようと思い立った。まず、以前よく見ていたチェコ国内の感染状況を伝える厚生省のHPに行ってみたのだが、ワクチン接種の予約システムへのリンクは見つからなかった。次に覗いたのは、オロモウツ地方が運営している地方の感染状況を知らせるページで、これを見ると、電話での予約もできるようで電話番号が並んでいたが、深夜に電話しても誰も出るわけがない。下のほうには予防接種の予約登録につながるリンクがあって、無事に予約システムに登録するためのページにたどりついた。
予約の手順は、先ず電話番号をシステムに登録することになる。すると登録した番号の携帯電話にSMSで予約システムに入るための暗証番号が送られてくる。今度はその番号を使ってログインして、保険などの個人情報と、希望する接種会場を選択して登録する。ただし、かかりつけの医者で受ける場合には、お医者さんが登録をするのでこのページは使えないようだ。また、このページには自費で接種を受ける外国人が登録する似たようなページへのリンクもある。
当然オロモウツで接種を受けたのだが、選択できる会場は二つしかなかった。一つはうちのも受けたシベニークの医療施設のなかに設置された会場で、もう一つは、町外れのクラーシュテルニー・フラディスコという歴史的建物に入った軍の病院だった。クラーシュテルニー・フラディスコの中に入れるというのは魅力的だったのだが、バスを乗り継ぐしか自宅から行く方法がなく、接種後体調が悪化するかもしれないわけだから避けたほうがよかろうと諦めて、トラム一本で行けるシベニークの会場で登録した。
手順の説明によれば、この次に予約に招待するSMSが届くということだったが、月曜日の深夜にできたのは会場の登録までで、いくら待っても二本目のSMSは届かなかった。30分ほど待っただけで寝てしまったのだけど。
二本目のSMSが届いたのは火曜日の朝の9時ごろだっただろうか。ちょうどPCを起動したところだったので、早速届いた暗証番号を使って予約システムに入った。すると、一回目の接種の日時を選ぶページが出てきたのだが、事前の予想とは違って、直近の二日、つまりは水曜日と木曜日からしか選べないようになっていた。予約が取れないとか、取れてもかなり先だったという話を聞いていたから、希望者が減りつつあるとはいえ、次の週になるのではないかと思っていたのだ。
明日すぐに受けようという気にはなれなかったので、水曜日ではなく、木曜日を選択。時間はあれこれ考えて午前中の10時45分という中途半端な時間を選んだ。朝食を済ませてゆっくりコーヒーを飲んでから出かけても間に合いそうな時間で、終わって戻ってきたらちょうど昼食の時間というタイミングを狙ったのである。接種の翌日が土曜日になる金曜日のほうがよかったかとも思ったのだが、夏休みを取っているところだったので、どっちでも問題はなかった。
登録が済むとSMSとメールで、ワクチン接種を担当するところから直接連絡が来て、会場の住所や接種するワクチンの種類、当然ファイザーだったけど、それから二回目の接種日時などの必要な情報が記されていた。ワクチンの容器のナンバーまで記されていたけれども、これは恐らく予定であろう。全ての人が予約した時間に会場に到着するとは限らないのだしさ。
実はこの時点で、事前予約不要の接種会場の開設が始まっていて、希望すれば一回の接種で済むジョンソン&ジョンソンを打つことも可能だったのだが、そのためにブルノまで出かけたくはなかったし、予約なしだと行列に並ぶことが予想されたので諦めた。そして、オロモウツでシャントフカに新たに予約なしの会場が設置されたのは翌週の火曜日か水曜日のことだった。
2021年9月6日
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