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2016年10月28日

つらつらと震災後のことなど(十月廿五日)





 たまには、何も考えずに、思いついたことを思いついたままにつらつらと書いてみるのも面白いかもしれない。読み直しも構成を考えることもせず、普段からそんなにしているわけではないけれども、文章の向かう方向と着地点だけは多少意識しながら書いているから、それもやめて、よだれの垂れ流し的に文章を書いてみる。いつも以上に読みにくくてわけのわからない文章になってしまうだろうことを、事前に、いるかどうかもわからないいつも駄文を読んでくれている方にお詫びしておく。
 最近、十年ほど前に、通訳の仕事でお世話になった方と久しぶりに、本当に久しぶりに一緒にお酒を飲む機会があった。いやあ懐かしかった。お互いに多少年をとり、白髪の数を増やしたり、体形が微妙に変わったりしていたが、ほかの人とはなかなかできない話のかみ合い方は、特に昔一緒に仕事をしていたころの話をしたわけではないにもかかわらず、気分を過去にさかのぼらせ、若返ったような勘違いをさせてくれた。おかげで、久しぶりに一晩に三杯飲むという偉業を達成してしまい、翌日酒の抜けない体の重さに苦しめられることになった。


 福島から何百キロも離れたところの工場で作っている製品に対して、放射能汚染された製品を輸出するとは何事かなどとクレームをつけてくる会社がありやがって、対応に苦慮したらしい。最終的には、ガイガーカウンターでの測定値をつけて出荷したり、その様子をビデオに収めて、ビデオは加工していないという記述をつけて取引先に見せたりしなければならなかったという。特にドイツのヒステリーじみた反応がひどかったらしい。

 チェコでは原子力専門家が、テレビなどで非常に正確な説明をしていたので、いわゆる風評被害は起こっていないだろうと思っていたのだが、実はそうではなかったのかもしれない。2011年の震災後、オロモウツで太陽光発電用のパネルの組み立てをやっていた日系企業が工場をたたんだ。当時聴いた話では、反原子力で、太陽光発電に過剰な補助金を出す愚策が導入されてブームが起こった結果、質よりも量で、もともと廉価だった上に、大量の販売と引き換えにさらなる値下げをするようになった中国企業との争えなくなったという話だった。
 考えてみれば、この工場では、日本から持ってきた太陽電池本体に、さまざまな部品をつけて太陽光発電用のパネルを組み立てる工場だった。日本から輸出された太陽電池は放射能汚染されていると短絡的に考える顧客がいてもおかしくない。インターネットで不確かな情報があたかも確実な情報であるかのように拡散して信じ込まれてしまう時代である。政府が発表する公式のデータは捏造されているから信用できないなんてことを言う人たちがいて、それを信じる人たちがいたら、否定して正しいことを理解させるのは大変だろう。

 日本側がいくら否定しても、競争相手の中国企業にそんな話を流されたら、ただでさえ価格で負けているのだから、勝ち目はなかったと言ってしまえそうだ。日本でも、未だに福島やその周辺の産物に対する忌避感は残っているというから、福島だろうが、そこから遠く離れた関西地方だろうが、九州、沖縄だろうが、日本であるという一点で同一視してしまうのだろう。
 チェコのオロモウツから遠く離れた町のレストランで拳銃による無差別発砲事件が起こって数人の人が亡くなったときも、プラハを中心とするボヘミア地方で洪水が起こったときにも、日本から心配するメールや、電話が次々にくるなんてぼやいている日本人はいたし、パリや、ブリュッセルでテロが起こっただけで、同じヨーロッパのチェコも危ないと思ってしまう人もいそうだ。

 まあ、チェコがどこにあるか知らなければ、そんな心配もしないのだろうけど、中途半端に知っているから、杞憂というものに囚われてしまうのだろう。人種差別の原因を無知に求める人がいるが、そもそも完全な無知であれば、差別さえできまい。そう考えると中途半端に過ぎる知識というのは危険である。だから、もう年だし、いまさら新しいことを勉強し始めても中途半端にも届かないから、何も新しいことはしないと怠ける言い訳に使ってしまう。怠け者なのだよ、我が本質は。一日中コタツでごろごろしていたいのだけど、チェコにはコタツがないし、寒空のもと今日も今日とていやいや仕事に向かう。
10月26日22時30分。




posted by olomou?an at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言
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