それはともかく、八月のアクセス数が800に近づき、それまで一日平均で10ちょっとしかなかったのが、平均で25を超え、どうしたのだろうと思っていたら、九月はさらに数が増えて、四桁に突入してしまった。一日三桁の数字を見て我が目を疑ったこともあったなあ。これは九月だけのことだろうと、「九月は変」とかいう題名でブログについての記事を書こうと思っていたら、十月に入っても大きな変化はなく、これは「九月から変」に題名を変える必要があると思ってしまった。
そういえば、尊敬する知人の、写真を生かした、特に食べ物の写真のおいしそうなブログには、ダイエットねたを書いたら、アクセス数が二桁違ったなんてことが書かれていたけれども、チェコでダイエットねたなんて思いつかない。増やしたいわけじゃないけど。
それでも、イギリスやアメリカの同じような、さらに過激な番組を放送していることがあるから、ダイエット番組への需要はあるのだろう。出演者に食生活の改善を指導することで一種の啓蒙番組にもなるから、いや、この手のダイエット番組を見て、塩分を減らそうとか、食品添加物はいけないとか気をつけるようになったチェコ人っているのだろうか。
それで、肥満の危険を訴えるダイエット番組があるなら、タバコの害が声高に訴えられるようになり、禁煙の場所が増え、タバコのパッケージにはグロテスクなタバコによる疾患の患部の写真を載せなければいけないなんてことになっていることを考えると、禁煙番組があってもよさそうな気がしてきた。禁煙による禁断症状で塗炭の苦しみを味わう喫煙者の姿を見せれば、タバコを吸い始める気にならないのではないか。ただ、結果が一目でわかるダイエットと比べて、禁煙は絵面的においしい素材ではなさそうだ。いや、真っ黒だった肺のレントゲンが、次第に普通の色に戻っていくなんてのがあったら劇的で感動的だけど、そんなに頻繁にレントゲンを撮るわけにもいかないか。劇的な変化があるとも限らないし。
それに加えて、スポンサーの問題もありそうだ。タバコ会社は落ちぶれたとはいえ、今でも広告のスポンサーとしては大きな力を持っているから、あからさまに禁煙を求める番組はテレビでは放送しづらいのだろう。アルコール依存症や、薬物依存症と戦う人たちの姿を、苦闘する姿を見せつけるような番組もあってよさそうなのだが、こっちはプライバシーの問題とか、人権の問題とかいろいろややこしいことがあるのだろうし、ダイエットほどには受けないのだろう。
もう一つダイエットで思い出した。まだ九十年代半ばの、ビロード革命や、チェコスロバキア分離の混乱の残っていた時代に、「確実に痩せられる方法を教えます」というダイエットしようと考えている人向けの広告があったらしい。お金を送ったらその方法を教えるというのだが、多分それほど大きな金額ではなかったのだろう。結構、ダメもとで送った人が多く、そんな人たちのもとには後日、小さな封筒が届けられ、その封筒の中に痩せる秘訣があるのかと、開けてみたら、書かれていたのは一言「Ne?er!」という言葉だけ。
日本語に訳すと、「食いすぎるな」とか、「ブタみたいに食うな」となるのかな。確かに食べ過ぎなければ痩せられるということで詐欺にはならないのかもしれない。警察が捜査をしたのかどうかもわからないけれども、そうだよなあ、その通りだよなあで放置されたのではないかという気もする。大して被害額も大きくはなかっただろうし。
チェコ人はこの手のシャレになるのか、ならないのか微妙なところが好きだよなあと考えていたら、あるスーパーマーケットをめぐるとんでもない事件を思い出してしまった。思い出したけど長くなったので、明日に回そう。
今日の分は、結構垂れ流しっぽい?
10月27日18時。
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